>>18
続き

理由は、商品を高く買ってくれるのは「顧客」ではなくて「ファン」だからです。
 
『夢と金』では、「顧客のファン化」の実例として、僕も大好きクラフトビール「よなよなエール」を手掛ける(株)ヤッホーブルーイングさんと、表参道にある美容室『NORA』さんの活動を紹介させていただきましたが、「顧客のファン化」は近年多くの企業が「ファンマーケティング」という名の下、チャレンジしてます。
 
新規顧客の獲得は既存顧客の5倍のコストがかかるという「1:5の法則」というのがあって、とにもかくにも「新規顧客の獲得」というのは高くつくんですね。
 
ならば「既存顧客にファンになってもらうことにコストをかけた方がいいじゃん」と企業は考えるわけです。
 
あと、朝っぱらから「法則の話」だらけで嫌ですが、「2:8の法則(パレートの法則)」というのもあって、これは「2割の顧客が売上の8割をあげている」というものですね。
 
2割の顧客というのは「たくさん買ってくれる人」あるいは「高く買ってくれる人」のこと。
 
多くの場合、これは「ファン」と呼ばれる人達のことですね。
 
 

どうやって顧客をファンにするのか?
 
問題は、「どうやって顧客をファンにするのか?」という部分ですね。
 
いろんな人が、いろんなことを言いますが、「顧客のファン化」のバッキバキの実践者である西野に言わせると、やっぱり一番大事なのは「情報の共有」です。
 
自分達の目的地を共有して、自分達の現在地を共有する。

現在地から目的地までの距離が「応援シロ」で、まずはここ(不足分)を明らかにしないと、応援する側も、どう応援したらいいか分からない。

ちょっと具体的な話をすると、僕、いろんな業界を渡り歩いているのですが、とにかく職人さんって完成まで隠そうとするんです。

「プロなんだから完璧なものしか見せたくない」という。