>>239続き

●皆が欲しいものがお金になった 
 
さて。
 
この「石貨」を学べば学ぶほど、お金の起源(お金はどうやって生まれたのか?)の話になるわけですが、ちなみに皆さんは「お金」ってどうやって生まれたと思います?
 
よく「元々は物々交換で、その交換をスムーズにする(無駄を無くす)為に『お金』が生まれた」みたいに言われていますが、あの説明はおそらく「この感じの説明が、まぁ、いい落としどころじゃないかしら」というものだと思います。
 
つまり、厳密には説明していない。
 
厳密に説明すると長くなるからだと思います。
 
後に「1185年」と分かったけど、「1192(いい国)作ろう鎌倉幕府」で覚えちゃえ!みたいな。
 
大体理解していたらイイじゃん的な。
 
 
「お金はどのように生まれたのか?」という問いに対して、かなり正解に近い答えは「皆が欲しいものがお金になった」です。
 
皆がお金を欲しがっているんじゃないんです。
 
皆が欲しいものが「お金」になったんです。
 
たとえば、物々交換の時代を想像してください。

欲しい物を手に入れようと思ったら、物々交換がルールですから、当然、「相手が欲しい物」を持っておいた方がいいですよね。
 
「皆が欲しい物」を持っておけば、皆と物々交換できますよね。
 
その当時の皆が何を欲しがったかというと、「石貨」とか「貝貨」とか「木の実」とか「手斧」だったんです。