>>397続き)
 
前々から「日本は貧しくなってるよ」と言われていましたが、とはいえ、
日本から出たことがない人からすると実感が無かったと思うんです。
 
だけど、コロナが明けて、外国人観光客が戻ってきて、ホテルの値段とかも爆上がりして、
日本の高級ホテルが外国人ばかりになって、海外に出稼ぎに行く人が増えて、
「寿司屋をやるなら海外でやった方が稼げるよね」というニュースとかを目にするようになり、
「海外は高いから」という理由で海外旅行をする日本人が激減したりして…いよいよ皆、気づきはじめた。
 
「あれ、もしかして、俺らって貧乏なんじゃね?」と。
 
そして、
「考えてみりゃ、日本人は大人になるまで(大人になっても)お金の勉強を1秒もしてないんだから、
当然の報いだよね」と。
 
皆が「いや、お金のことを『汚い』とか『はしたない』とか言いまくってたけど、
やっぱりちゃんと勉強しないといけないのかもしれない」
という雰囲気になったタイミングで、『夢と金』が出た。
 
だからやっぱり「タイミングが良かった」というのはあったのだと思います。
 
ただ、僕がそのタイミングを計っていたか?というと、実はそうでもなくて、
個人的に、お金の勉強をせずに、誤った知識・誤った価値観を子供達に植え付けて、
子供達の未来を潰し続ける親や学校の先生方を見て、
 
「いいかげんにしろよ。親が学校の先生が、てめえの勉強不足を理由に子供を貧しくするってどういうことだよ!
 素人がバカみたいにコメンテーターを気取って、不祥事を起こしたタレントに意見してないで、
 お前の子供を守ることに時間を使ってやれよ。『子供を守る為に勉強する』なんて安いもんだろ」
 
という悲しみにも似た怒りが爆発したタイミングで出したら、たまたま、時代の針と重なった感じです。