>>51
続き

データが欲しい人と、モノが欲しい人がいる
 
最後になりますが、制作過程の販売を考える時に、「データが欲しい人と、モノが欲しい人がいる」ということを僕たちはキチンと理解しておく必要があります。

たとえば、コチラの作品↓
https://elu.jp/item/QG97PGsY6UWoQWGoSzWK

こちらは、『ボトルジョージ』のイメージボードの“データ”(限定20点)を5万円で販売しています。

データさえ買ってしまえば、自分の好きな素材に好きなサイズにプリントアウトできるのですが、それをやる人は結構少なくて、この場合だと、運営サイドがパネルにして(額装して)、10万円で販売した方が売れると思います。

これ、変な話なんです。
データを買って、自分で額縁屋さんにデータを送れば、自分が欲しいものを、もっと安く手に入れられるのに、多くの人はそれを選ばない。

一方で、「データで持っておきたい」という人もいる。

なので、制作過程を販売する時は、「データで販売するか、モノで販売するか?」は、よくよく考えた方がいいと思います。
「パネルにしてくれたら買ったのに…」は、機会損失以外の何モノでもない。

「プロセスエコノミー」と聞くと、すぐに「制作過程を売ってまえー!」と話を進めちゃう方がいますが、制作過程の販売のコスパが悪ければ本末転倒なので、「どの方法で売るか?」が最も重要です。

ご検討ください。

現場からは以上でーす。