>>632続き)
 
これが大きな大きな間違いで、貯金には確実にリスクがあるんです。 
厳密に言うと「お金を使わない」という行動には確実にリスクがある。
 
よく、成功者を指して「成功者は金銭感覚がバグってる」と言ったりするじゃ無いですか? 
言わないまでも、心のどこかで「経済的に余裕ができた人は、庶民感覚を忘れてしまって、
金銭感覚がバグって、お金遣いが荒い」と思っていたりしません?
 
実際にそういう人はいます。これまで僕も「成功して、金遣いが荒くなった人」を何人か見てきました。
でも、そういう人は本当に一部です。 

これ、経営者さんならほぼ全員に共感してもらえると思うのですが、
会社の中で最も金遣いが荒い人、誰か分かります?
答えは「新人」です。
うちも毎回そうなんですけども、「新入社員」「インターン生」が最も金遣いが荒いんです。
 
理由はシンプルで、「これまでお金を使ったことがないから」です。 
これまでお金を使ったことがないから、お金の使い方がメチャクチャ下手なんです。
 
同じ機能を持ったAの商品とB の商品があって、Aの値段が10万円で、Bの値段が5000円なら、
もちろんBを選んだ方がいいじゃないですか? 
だけど、これまで(費用対効果を考えながら)お金を使ったことがない人は、
Bの商品の存在を知らないんですね。 
なので、最初に思い浮かんだ「Aの商品」を10万円で買っちゃうんです。
 
親に「貯金しろ」「貯金しろ」と言われ続けてきて、お金の使い方を学んでこなかった子は、
この時点で9万円溶かしてる。
 
この問題は何かというと、本人は「A」しか知らないから、
自分がお金を溶かしていることに気がついてないんですね。 
これこそが「貯金」の最大のリスクです。