>>633続き)
 
■親は子供に「何にいくら使ったら、どれだけの効果があるのか?」を教えるべき
 
貯金する人って、貯めたお金をまとめてどこかで使うこともあると思うんです。
それこそ「マイホーム購入」とか。
 
ただ、これまでまともにお金を使ってこなかったから、
お金を使う技術も知識も身についてないもんだから、家の相場も知らないし、
「ちょっと待ってください。それだったら、もう少し安いコッチで代替できないですか?」
と提案できるだけの知識も無い。
結果、値段を正しく検証できずに、ウン百万を溶かしちゃったりする。
 
「ウン百万円貯金するのに何年かかったのよ」という話なんですけども、
お金を使う技術や知識がないから、そのウン百万円を1秒で溶かしちゃうんです。
そして、お金を使う技術や知識がないから、ウン百万円を1秒で溶かしていることに気がついてない。
 
ウチの会社で、少なくとも僕の部署で若手が最初にしごかれるのは
「ちゃんとした金銭感覚を身につけろ」です。
 
新人の99%はコップの底に穴が空いてるんです。その子に予算を与えても、溢れていく一方なんです。
まず、穴を塞がなきゃいけないんです。
穴を塞ぐには、まずは小さい額からお金を使って、
「何にいくら使ったら、どれだけの効果があるのか?」というのを一つ一つテストをしていくしかないんです。
 
でも、本当は、これは親が子供に小学生のうちから教えてあげなきゃいけないことです。
親が子供と一緒になって、「これを買うと、これぐらいの効果が出るね。この効果ならば、
アッチを買った方が、10円安く同じ効果を買えるね」という「お金を使う練習」をしてあげなきゃいけない。
 
僕が知っている「お金持ち」は皆、10円レベルで「高い」「安い」を判断できる人達です。
それは、ちゃんと意識しながら、お金を使ってきたからです。