>>975続き)
 
要するに、警備費をケチっちゃうと人が死ぬ可能性が上がるから、警備費はキチンを確保しなきゃいけない。
 
問題は「そのお金をどうやって用意するの?」というところで、花火なんてほとんどの人が無料で見るわけで、
予算の確保が簡単じゃないんですね。
 
そこで川西市長に「5万円のVIP席を作った方がいい」という話と、
「その価格に納得感を持たせるためには、たとえばこういうやり方があります」
という提案をさせていただいたんです。 
そして、「そのVIPの売上を花火の運営費にまわしましょう」と。
 
ちなみに、僕、地元の花火の実行委員でも何でもなくて、ただのボランティアです。 
地元で事故が起きて欲しくないし、「花火大会」という日本の素晴らしい文化がずっと残って欲しいので、
仕事の合間を縫って地元に帰って、市役所に行って、そんな時間を設けました。 
ちょうどその日に「阿波踊りのVIP席」のことがニュースになったんです。
  
■VIP向けサービスの理解が無いと、経済的に余裕がない人が苦しむ
 
で、この調子で丁寧に話を進めれば、
川西の花火大会はVIP席(つまり花火大会の予算)が確保できると思います。
 
だけど、いまだに日本のあらゆる地域では(とくに年配の方々には)、VIP向けサービスの理解が無いから、
その結果、経済的に余裕がない人がメチャクチャ苦しめられている。

先日、税理士の大河内さんが
「コロナが明けて外国人観光客が戻ってきても、必ずしも日本が元気になるわけじゃない。
大きなお金を落としてくれる外国人観光客が戻ってきても、
日本人が『大きなお金を落としてもらえる受け皿』を用意していないとダメ」
とツイートされていて、本当にその通りだなぁと思いました。
 
ここでいう「受け皿」というのは「サービス」は勿論のこと、「考え方」もそう。