>>976続き)
 
本当に学校の先生にお願いしたいのは、
「高いお金を払ってくれる人がいるから、僕らはあらゆるサービスを安く使えるんだよ。
だから、高いお金を払ってくれる人を潰しちゃダメだよ」
という教育を子供達にしてあげて。
 
もしくは『夢と金』を学校の教科書にして…といったところです。
  
■時間とお金をかけた先に待っている人間心理
 
で、今日は「インバウンド」について、もう少しだけお話ししたいです。
 
「インバウンド」というと、皆なんとなく
「お金に余裕がある外国人が来る」というイメージを持ってるじゃないですか?
 
「円安」で日本がメチャクチャ安くなってるわけだから、
「お金に余裕がある外国人がたくさんお金を使ってくれる」
という考え方は大きくは間違ってないと思うんですけども…
「お金に余裕がない日本人」が外国に行った時も、そこそこお金を落とすんです。
 
日本人ってあんまり海外に行かないから、この視点が抜け落ちている人が少なくないんですけども、
そもそも海外に行こうと思ったら頑張って「まとまった時間」を確保しなきゃいけないんです。 
そして「飛行機代」がメッチャ高いんです。 
海外に行く時というのは、ここまでのものを支払って行くんです。
 
たとえばあなたが「大きな時間」と「大きなお金」を払ってメキシコのカンクンに行ったとします。 
カンクンではシルク・ド・ソレイユの「ホヤ」というショーがやってます。 
仮に、ステージの目の前で大迫力で見れるS席が「3万円」で、
ステージから遠く離れた場所にあるB席が「8000円」だったとします。 
おそらく、このショーを見るのは人生で最後ですよね? どっちの席を買います?