★父子DNA鑑定禁止の法改正案、独で賛否めぐり大騒ぎ

 【ベルリン=宮明敬】ドイツで、父親が自分の子どもが実子かどうかを確認するための
DNA鑑定をめぐり波紋が広がっている。

 同国の民間調査機関の推計によると、新生児の1割(約7万人)が戸籍上の父親以外の
子だというが、女性の法相がこのほど、同鑑定を法律で禁止する意向を表明した。
個人情報保護が主眼だが、男性や保守派知識人は「女性の浮気を助長するだけ」と
反発しており、当地のマスコミは「新たな男女間闘争の火ぶたが切られた」と大騒ぎだ。

 「私は、カッコウのヒナを育ててきた」。最近、ビルトなどドイツの大衆紙に、
父親たちのこんな告白が連日のように掲載されるようになった。「カッコウのヒナ」とは、
カッコウの雌がモズなど他の鳥の巣に卵を産み付けてヒナを育てさせる習性があることから、
「他人の子」の意。報道は法改正に絡み、子供が実子かどうかを知る父親の権利を
主張するキャンペーンだ。父権の強化を目指す父親たちの団体も、法改正に反対する
署名を集め始めた。

 メディアや父親の怒りに火をつけたのは、ブリギッテ・ツィプリース法相。今月初め、
女性誌とのインタビューで、夫が妻の同意を得ずにDNA親子鑑定を行うことを禁じ、
違反した場合には1年以下の禁固刑に処す方針を表明した。年内に法改正を実施し、
来年1月の施行を目指すという。

讀賣新聞 ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050114i306.h...

◆Mutter hat immer recht ttp://www.welt.de/data/2005/01/14/387768.html?sea...
◆Who's My Daddy? ttp://service.spiegel.de/cache/international/0,15...
◆Regierung halt nichts von Ausweitung der DNA-Analyse ttp://www.sueddeutsche.de/deutschland/artikel/962...