(その3)

二つ目に、文系の学部というのは全て権力をつかさどります。
三権分立(司法、行政、立法)と現代の四つ目の権力と言われるマスコミ全ては
文系出身で動かしています。学問的にも当然影響を与えています。
司法は当然法学部、そして社会学部、心理学。行政の官僚もやはり社会学、政治学の範囲です。
立法は言うまでもなく文系です。政治学が文系にあるのが見ればわかるように。
マスメディアもやはり、マスメディア研究は社会学です。マスメディア研究というのは
要するに、学問的にマスメディアを監視しコントロールをかけていくものです。

この全ての分野でマスキュリズムの勢力はフェミニズムと比較してほぼゼロです。
これで、男女平等社会になるはずはありません。というよりも、男性差別の存在
がそもそも実証されないのです。

なのでまず、文系という科目を舐めないで、文系の重要な科目に進むことを心掛けてください。
学部が理系でも、大学院の修士に入る段階であれば、簡単に文転できますので、
大学院で男性差別を研究したいと思えば、是非、入ってください。どちらにせよ、人文系の
学問の学術誌でなければ差別についての論文投稿などできないのです。

大学院は日経の連載でも書きましたが、現状私のお勧めは、心理学です。心理学を
ベースにするとやりやすいです。ファレルもそれを押していました。データと実証
中心だからです。また様々なことに対して主張できます。家族心理学、社会心理学、児童心理学など。
あとは法学、社会学などです。

単純に考えて、フェミニズムの研究が発表されているならば、その学部では男性差別
の研究もできるということです。

海外、欧米の大学院での研究もおすすめします。日本より自由だからです。
様々な分野で一本でも男性差別の論文を増やしていくことが重要になります。
論文は一番根底のソースになるからです。

(おわり)