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The Red Pill 上映プロジェクト 完了報告
(「共同親権運動ネットワーク 会報 第41号」より)

5月から7月にかけて実施した、映画「The Red Pill」の3回にわたる上映会が、無事終了
しました。

この企画が立ち上がったのは、2017年3 月、kネットが白金で行った講演会でのことです。
懇親会の席で、翻訳家で男性ジェンダー研究者の久米泰介さんが、「男性権利をテーマに
したドキュメンタリー映画が海外で評判になっている」という話題を出されました。後日
DVDを取り寄せ、運営委員の間で視聴したところ、ジェンダー問題で日本の40年先を行くと
言われる米国で理不尽な性差別が存在することに、一同は愕然としました。日本で上映で
きれば、ジェンダーの不平等から生じる差別や抑圧に苦しむ当事者に、勇気と気づきを与
えられるのではないか。こうした運営委員の思いつきが、やってみようという機運になり、
多くの方を巻き込んだプロジェクトとなって動き出したのです。

クラウドファンディングを利用して資金を調達。Cassie Jaye 監督と交渉し、上映権を購入。
有志による一次翻訳後、プロの翻訳家から監修を受けて日本語のスクリプトを作成。映像
関係者による字幕当て作業を経て、クオリティーの高い字幕映像を完成させました。

集客のため、SNSやテレビ、新聞やチラシなど、あらゆるチャネルを駆使。各会場には多く
のボランティアの方が駆けつけ、駅からの道案内、受付から会場の装飾まで、自主的に
イベントを盛り上げてくださいました。

映画が来場者に与えたインパクトは、上映後のアンケート用紙が物語っています。子ども
と離れて暮らす親にとどまらず、子育て中の親、片親に育てられた子ども、シングルマザ
ーの支援者、女性専用車両に疑問を持つ団体など、年齢も背景も異なる立場の方から、さ
まざまな感想を頂戴しました。