『……』 『見たか…あいつらを?』
『いや…目視できなかった、ただ、何かが蠢いていた』『そうか… 』
『なんなんだ、あいつらは?』 『 よくわからん… 』
『この島の住人がいなくなったのは、あいつらのせいなのか?』『 そう…だが、あいつらがここ(島の)の住人だ 』
『 ! ? 』『 私らのせいだ…』
『 生きてるのか? 』『 生きている 』
『 あの光は何なんだ…? 』 『 目だよ…あいつらは夜行性で目が光っている 』

『 どうして島の住人がああなってしまった? 』 『 …子供が埋葬されていた 』
『 子供…? 』 『 数年前に地元の土建業者が地中から小さな棺を発見したらしくてね… 』
『 棺桶? 』 『そうだ…大きなホテルを建設予定の工事中の最中に 』
『 中には何が入ってた?』『 だから…子供さ 裸のね 』 
『 ミイラになった? 』 『 いや…普通の肉体のままの 』
『 …… 』 『 最初は死んでいると思っていたようだ… 』
『 生きてたのか!? 』 『 ああ…しかし、すぐに病院へ運んだが、2時間後に死亡した 』
『 …… 』 『 それで解剖に回した 』
『 死因は? 』 『 不明だ…それどころか 臓器が人間のものではなかったらしいんだ 』
『 なんだって… 』 『 似てはいるが違う…しかも死んでいるはずなのに細胞のレセプターが反応をし続けていた…』
『 どういうことだ? 』 『 つまり…死んだ時点から新しい何かが生まれようとしていた… 』
『 …… 』 『 このことを本土の研究所へ報告 それで私達がここへやってきたわけだ 』
『 信じられない…それでその子供はその後 どうなった? 』 『 蘇生した… 』
『 フッ…めでたいことだ 生き返ったわけだ 』 『 冗談はよせ…笑い事ではない 』
『 どうして? 』 『 蘇生前とは姿形が変わっていた… 』
『 人間の姿をしてなかったのか? 』 『 いや…人間と言えば人間にも似ている 』
『 どこが変わっていたんだ…? 』 『 目や…顔つきが…あと骨格 』

『 その子供が失踪した…? 』 『 そうだ…突然 消えた… 』
『 狐につままれたような話だな 』 『 子供がいなくなって間もなく 地元住人の失踪が相次いだんだ 』
『 いなくなった子供が関係していると? 』 『 間違いなく関係している 』
『 根拠は? 』 『 はっきりは…ない だがあいつらの目を見て 子供の目と同じだ… 』
『