> COM側接点で明るく光ってる荒れ面みたいなところ、摩耗で凹んでるんではなく
> スケールの付着で出っぱってるように見えるので…
顕微鏡写真だと(照明の関係で)平面的に写ったけれど、観察は双眼の実体顕微鏡
で立体視している。キズは凹みで間違いないと思う。
> 黒い塗料状のものは硫化銀のなれのはてだと思われ
都心のオフィスビル 20階で、完全空調のもと使ってたので(1年ほど)硫化ガスがあった
とは思いにくい。上記とは逆にこの黒い部分、確実に出っ張っていて、ドロッとしたもの
を人為的に塗り付けたように思われる。

2V 0.03Aとか、スパークによる接点清浄の期待できない使用法でスイッチを使うとすれば、O
Nのときわざと接点をこすりつけて(摩耗させて)、酸化被膜を取り除く設計にするしかないと
思う。しかしそれは摩耗により一定回数の使用で寿命となるのを避けられない設計でもあり、
メーカーもそのあたり、苦慮したのではないだろうか(20M回などはその設計寿命)。

このような場合、オレが設計者なら接点に潤滑剤を塗布して寿命を延ばそうと画策する。
例の黒い塗布物は、グラファイト(炭素)か何かの固体潤滑剤と思われ。新しい製品に
これがないのは、思ったような効果を上げられなかったからではないか。

組み立て不良で接点の端で当たったものは、上記の摩耗が早く進行し、1年とか短い間に
寿命に達したのではなかろうか。故障品の1例だけですべての事例を説明できるわけではな
ないが、この個体については上記のようなことと推測する。