>>817
PC向けディスプレイでの場合、「HDR10対応ディスプレイ」というのはHDRの映像を表示できるというだけであり、高画質で映るという保障は、無い。
だからVESAが作った認証規格が「DisplayHDR」

「DisplayHDR」という制度の意義は消費者にHDR仕様の違いを理解しやすくする事が目的。

この認証制度は表示機器が持つピーク輝度、最低輝度値、黒から白への輝度応答時間、映像信号処理、色域、色深度、
バックライト制御、コントラスト比などHDRに関わる性能が厳密に定められており、いずれもHDR10対応を必須条件にしている。
DisplayHDRのロゴマークがあれば、HDR画質の品質をVESAが「HDRの映像がそれなりの画質で映る」と保証しているってこと。

・・・そして格付けはこんな感じ
【ハイエンド】【エンスージアスト向け】
DisplayHDR 1400、DisplayHDR 1000
→ 事実上UHD Alliance 作成の「Ultra HD Premium」認証と同じレベルの技術を使うのが必須になっており、
  最もHDRの映像を堪能できる事が期待できる。ただし、制御回路が複雑になっており、価格転嫁もされている。
  そのため最低でも20万円超えになるのは覚悟したほうがいい。
【ミドルクラス】【メインストリーム】
DisplayHDR 600、DisplayHDR 500
→ ここら辺りからHDR効果が出てくるし、基準も厳しくなっている。
  ハイエンドのHDR1000ほどではないが、それなりに高度なバックライト制御が必要になってくる。
【エントリークラス】【ローエンド】
DisplayHDR 400
→ DisplayHDR認証では最も緩いが、極端に安いディスプレイは最大輝度が250nitだったり、
  6bit+FRCだったりするから、こういうのが排除されているから改善はされている。
  だがしかし、HDR効果は気休め程度。大した効果は期待しないほうがいい

それなりに満足できるHDR画質を得るためには最低でもDisplayHDR500以上、予算が許されるならばDisplayHDR 1000は欲しい。