高校を卒業できなかったことがこの人の迷走の原因となった。
運動もできず、顔も悪く、話題も偏っている、いじめられてるだけで友達もいない。
そんなこの人は必死に勉強に打ち込んだ。限界まで勉強した。
そしてつかんだ栄冠が深志高校入学だった。(実際深志は地元の超名門)
この人は他人のことを想像できない。これは生まれ持った欠陥でどうしようもないが、
後の人生を左右する大きな欠陥だった。深志高校は地域一位の進学校であることに間違いないが、
入学者の多くは「この人ほど勉強せずに」入学している。そういったことに想像力が働かない。
高校に入って難しくなる勉強にこの人の頭脳はついていけない。
中学時代それほど勉強していなかった同級生が勉強を始めたらどうなるか、
火を見るよりも明らかで、彼は置いてけぼりを食らうことになっただろう。
高校を中退したことによって彼はこの現実と向き合うことはなかった。
中退したこと以上に、現実を知らなかったことがこの人の悲劇そのもの。
(実際、簿記3級を十数年勉強していまだに取れないというのは異常なほど頭が悪い証拠)
努力が報われた深志入学、一方、努力ではどうしようない壁の存在、
この人の迷走はこの矛盾が原因となった。
一般人は報われる努力と報われない努力があることを経験から学び、
適切に努力をして結果を出し、適切にあきらめる。この人はそういう折り合いをつけることができない。
この人の行動や思考をつぶさにみるとよくわかる。
彼の年齢、経歴でいわゆる普通の就職は無理だが、適切にあきらめることができない。
的外れな努力をしたものの結果が出ず、周囲と軋轢を生む。
勉強はしたものの、頭脳が弱いためほとんど成果は出ず、金の無駄遣いとなった。
この人の将来のために何かアドバイスすることがあるか、といえば何もない。
彼に何らかのアドバイスをしても彼がそれを真摯に受け取ることは今までもなかったし、これからもあり得ない。