労働貴族と言われている大手正社員の賃上げ要求ばかりで、
ギリギリの生活をしている非正社員の待遇改善については
触れないか、触れたとしても要求の最後のほう。
だから毎年見ていて、春闘のことをバカバカしく思う。

某大手企業なんか、経営不振とか言って、
期間工や派遣社員を無慈悲に切っておきながら、
正社員には昨年の冬にボーナスを100万円以上支給している。

格差拡大や派遣切りの責任は大手正社員の既得権益を
擁護することしか考えていない連合にもあるのではないか。
しかも傘下の電機労連は製造業への派遣規制に反対している。

今、必要なのは株主、経営者、正社員そして非正社員による痛み分けではないか。
連合は大手正社員の賃上げ要求を撤回すべきだ。
さもなければ、連合自身が正社員と非正社員の対立構造をつくることになるだけだ。

共産党が従来の経営者―労働者という対立軸を捨て、
若年層・非正規雇用労働者―連合という対立軸にシフトすれば、
日本国内の政治状況に大地殻変動を起こすことは間違いない。

製造業派遣の規制、結論急ぐべきでない…電機連合委員長
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090109-OYT1T00414.htm