心の猛り荒らぶり怒り苦しみ痛み悲しみ、
なんでも書いて吐き出しましょう

‐紫陽花‐

便所の裏に咲くアジサイは
ほっといていても背が伸び続け
今や塀の外の電柱のミラーを超えている
手入れもされずに伸び呆けていて
だらしなく薄汚く赤茶色の花が
ただひたすら通行人たちを見下ろすかのように
お化けのように馬鹿にした目つきで見下ろしている
雨粒に打たれながらつやつやと
お日さまにならされながらギラギラと