サザンは確かにリーダーである桑田佳祐がフロントマンであるバンドだけど、その結成の経緯…つまり、なぜ「サザンオールスターズ」というバンドが生まれ、デビューしたのかという事実を追っていくと、世間的なイメージである「桑田佳祐とその奥さんのバンド」とは全く異なる姿が見えてくる。それくらいの事はファンであるならみんな知ってるはずでは?
そもそも、桑田さんはデビューに対してそこまで前向きではなかったんだよ?
音楽活動もあくまでも大学のサークル活動の一環であり、何となく「将来的には音楽で食べていけたらいいな」と思っていただけで、ハッキリ言って趣味の範疇だった。
でもそんな桑田さんの非凡な才能を見抜いてコンテストに出る事を勧め、バンドメンバーを集め、その後もレコード会社との窓口役になり、デビューに際してはそれぞれのメンバーの実家に赴き頭を下げたのは他でもないリードギター担当の大森さんだった。
もうこの歴史的経緯がある時点でサザンは「ボーカルが主役」である他のスピッツやミスチル、エレカシなんかとは全く違う。