樋口有介(その3)
>>614
登場人物のキャラクタと、著者の人格や思想をごっちゃにしちゃうタイプ? >>615
柚木シリーズの最終作で某政治家をモデルにした人物出して、揶揄してなかった? 『八月の舟』、けっきょく晶子(アキ子)は誰の子だったのか。
主人公の高校生男子の(mail)という理解でいいのかな?
主人公の父親が大企業重役っぽいのもよく分からん設定。 「雨の匂い」。
冒頭で主人公は、元カノが新しい彼氏と並んで雨中を歩いてるのを隠れて見てる。
あれって結局どういう意味があったんだろう。 この人の小説読んでたのはもう25年から30年くらい前になるけど
未だに自分の心象風景のように断片的に内容を覚えているのはなんか凄い
あんまり良いことが無かった自分の青春時代の代替になっているんだろうなあ >>620
上に出てる『八月の舟』が自分の高校生時代がモデルなんだっけ?
ぼっちの友人が、市営プールの小学生用プールで溺死したのとか。 >>615
「友愛」とかを掲げてるボランティア大組織が、天下り役人を抱え込んで、
国際ユニセフに送金するけど何割かを手元に残して私腹を肥やしてる、
みたいな設定の話があったな。 小説に書いてあることは作者の思想だと思っちゃう人来た
控えめに言って頭おかしい それはどうかわからんが
作中で主人公格に思いっきり思想主張させといて「フィクションだから」で逃げをうたれるのもな。
樋口先生はアナーキーに近いのかね 幾つかの作中で、韓国ドラマをこき下ろしてた記憶はある。
「○○と✕✕が生き別れの兄妹とか、韓国ドラマじゃあるまいし」みたいな。 柚木草平の年齢は38歳固定(「彼女はたぶん魔法を使う」あとがき)として、今の30代後半から40代前半くらいで柚木が似合いそうな役者いるかな 鹿賀丈史が「殺意の誕生石(風の日にララバイ)」で柚木草平を演じた時40歳だったんだな 風の日にララバイは柚木じゃなくて佐原旬介だった。ごめんなさい
「せつない探偵 柚木草平の殺人レポート」は45歳の時 >>627
大河ドラマで市原隼人(35歳)が色気のあるオッサン演じてて、
自分の中の柚木のイメージに近いんだが。 scalable matter? 09/23 23食14口 >>626
一時期、民主党モデルの政党・政治家をディスった作品をいくつか書いてたが、
あれも当時民主党が与党だったからだろうしね。 MS
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E 09/25 17食07口 >>641
初樋口を他人に勧めるなら自分も『風少女』。
でも自分が一番好きなのは、ミステリ色も強い『枯葉色グッドバイ』かなあ。 >>641
初樋口を他人に勧めるなら自分も『風少女』。
でも自分が一番好きなのは、ミステリ色も強い『枯葉色グッドバイ』かなあ。 >>623
人を殺して服役経験のあるシングルマザーの弁護士事務所調査員の話。
あれの第二作、「笑う少年」から文庫化の時に改題してたけど、
ミステリ的にだいじょうぶなのか。 「風少女」、「初恋よさよならのキスをしよう」、「枯葉色グッドバイ」がベスト3か。 『風少女』は別格として、
『枯葉色グッドバイ』『刺青白書』『林檎の木の道』
かな、個人的には。 11月そして12月が好きな人いないかな
ラストがすごく好きなんだが。
佐藤泰志みたいに後年に再評価されて欲しいな >>648
それ、読み損ねているので今度読んでみます。
ところで改めてウィキみたけど、不思議な作品が推理作家協会賞の候補になってるのね。
2012年 - 『刑事さん、さようなら』で第65回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。
2013年 - 『猿の悲しみ』で第66回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。
選評読んでも、上手いし手慣れているが樋口作品ならではの作品じゃないから推せない、
みたいな感じかな。 「風の日にララバイ」「木野塚探偵事務所だ」「月への梯子」かな タイトル忘れたけど、高卒男子が祖父の介護しながら左官屋の真似事する話、
ちょっとダークで面白かった記憶が。 >>649
この時期、業界が謎の「樋口推し」だったのか?
ちょっと授賞には弱いなあ。「猿の悲しみ」はヒロインが好きだけど。 >>652
雨の匂い (中公文庫)
癌で入院中の父親と寝たきりの祖父、二人の介護とアルバイトで日々をすごす大学生の柊一。
塗装工だった祖父の代理で、ある家の塀塗りを引き受けるが、同じ頃、謎めいた少女・李沙と出会って関係を深めていく。
やがて町内で放火事件が発生し…。
降りしきる雨の中で育まれていくのは愛か、殺意か。
著者真骨頂の切ないミステリー。 >>655
ありがとう、それですわ。
不気味な読後感だった記憶。 樋口センセの小説、印象的なシーンやセリフはが多いけど、
その小説全体の内容を覚えてることが、自分では少ないんだよな。
同級生が事故って入院して、看護婦(当時)に騎乗位で犯される話とか、
そのシーンの印象が強くて、あとは何も覚えていないw どこかで読み直して行きたいとは思ってる
最初に読んだプラスチックラブあたりから >>658
自分も最近樋口作品再読してる。
柚木の警視庁時代の部下の山川のおっさんが、意外といろいろな作品で顔出してるのを
再発見。 『夏の口紅』のヒロインのキリコ、
自分の中では「ちむどんどん」の黒川結菜がイメージなんだが、
妻から「ショートヘアだけど色白って描写あったでしょ」と言われた。
そうだっけ……? 今手元にないんで確認できぬ。 そういえば樋口小説のヒロインの奔放さは、
沖縄舞台の朝ドラみたいだな。
けっきょく最後は沖縄で亡くなったんだよね、樋口センセ 誰だよ奔放なヒロインて
めんどくさいのとかこじらせたのは多いが >>662
柚木シリーズに出てくる女性ってみんなそんな感じのイメージ。>奔放
ヒロインというか、三十代以上のおばさん連中だが。 女子高生が自殺か不倫か売春してる小説を書いてるイメージ >樋口有介 まともな十代女性といえば、小笠原諸島が舞台の小説の、
主人公の男子大学生に片思いしてた民宿の娘っ子くらいか。
他の登場人物は貞操観念ゼロのアーパー娘ばかり。 良くも悪くも中年男の目から見た女性像ばかりって感じかなあ。
女性ファン少なそう? 文章はきれいだった記憶がありますが。 >>667
女性を描写するときは必ず脚のきれいさ、胸の大きさに言及するw いつのまにか柚木の相手が変わってて驚いたな
渋谷のJKも只者じゃなかったけど鎌倉の女の人も凄かった
もちろん編集のポンコツさんも好きだけど >>669
柚木のおっさんは、
選挙に出ようかという女性教育家が元妻で、
キャリアの警視庁上司が不倫相手で、
途中に浮気したり女子高生を喰い散らかしたりしたあと、
最後はロハスな叶姉妹みたいなのに捕まって餌食になってた記憶。 部屋で酒飲んで酔っ払って寝込んでズボン脱がされてベッドに運ばれて
洗濯されても起きない編集ポンコツさんに幸せは来るんだろうか
つうかJKの方がいつもマセてるんだよな 柚木シリーズもそうだけど、元警察のしょぼくれおやじが主人公を務める小説が
何本かあるよね。ああいう設定好きなのかな。
冒頭に幽霊少女が出てくる話、あれかなりミステリの完成度が高かったと思う。 「サマータイムレンダ」というSFマンガ・アニメがあるが、
あれみて樋口有介の、夏・田舎・高校生の青春小説を思い出した。 >>541
樋口センセが亡くなって早1年か。
群馬の前橋あたりの地方都市を、「何が悲しくてこんな町に住んでいるのだ」、
と作中人物に言わせていたが、故郷にどういう思いを持っていたのか。
エッセイとか読んでみたかったな。 >>650 >>651
『月への梯子』、自分はすごく好きだが評価は分かれるだろうなとは思う。
(メール欄1)かと思ったが、最後の最後の(メール欄2)だけは、
説明がつかない。が、そこに救いがある。 >>649
2007年の『ピース』で獲らせておくべきだったよなあ
候補になった樋口作品の中では、あれが一番「日本推理作家協会賞」に相応しい マジで?
下から数えてすぐくらいの低評価だが、自分としては ぼくと、ぼくらの夏
彼女はたぶん魔法を使う
捨て猫という名前の猫
この辺が好きだな
あからさまにルーピーを悪人に仕立てているうしろから歩いてくる微笑も笑った
千早と加奈子の対決が見たかった… >>677
まあ確かに「この女キャラ必要か?」とか、ラストみたいな趣向は無い方がよかったけど、
犯人の動機とかが明らかになったときはびっくりした記憶があるよ。 可愛いJK剣士が出てくるやつは好き
でも頭の中でごっちゃになってしまってるのでいつか読み直さないとあかん 『ピ−ス』、再読してみた。
(メール)は余計だと思ったが個人的にはそれ以外は面白かった。 >>679
動機が意外だったとは思うが……
山の中で野垂れ死にしたじいさんのインパクトくらいかな後は あの集落の描写、まんま樋口センセが住んでた秩父の廃村そのものみたいね。 ピース(新装版)は結構改稿されてるのかな?
自分が読んだ旧版は、けっこう無駄なキャラの多い小説だったような。 樋口有介の新作がこれ以上出ることはないだろうし、別の作家を開拓しようかな。
樋口ファンの人ってほかにどんなの読んでます? よく読むのは大倉崇裕、若竹七海、樋口明雄、香納諒一、今野敏、姉小路祐、太田忠司、石崎幸二(長いこと新作なし)、泡坂妻夫(故人)とか
樋口有介は唯一無二 >>686
レスありがとう。若竹・今野は自分も読んでます。
>香納諒一
この作家、前からちょっと気になってました。
イメージですが、あんまりガチガチのハードボイルドでなく、樋口有介に近い感じ? あんまりハードではないほうが多いかな
マドンナ制ではない >>686
>樋口有介は唯一無二
>>688
>マドンナ制ではない
樋口センセーに一番近いのは、北条司の「シティ・ハンター」のような気がしてきた。
毎回、美女が依頼してきてマドンナをつとめ、軽妙なハードボイルド。 そろそろ「このミス」の季節だが、
もう隠し玉コーナーに、樋口せんせのコメントは載らないんだな・・ >>648
『11月、そして12月』読んでみました。
青春だなあ、いいなあ、と遠い目。またいつか再読しよう。
樋口さん、昔から○○に住みたかったのかな。 あの話父親がどうしようもないよな
樋口作品はたいていそんなイメージだけど >>692
樋口さんの願望なんだろうけど、ダメ親父なのに若い女性にモテるw 11月12月は、あの妻と娘だったら、自分でもそりゃ浮気もしたくなると思う 樋口作品で、主人公の「まともな父親」が出てくるのってある?
たいてい離婚してて、若い女性といちゃついてたりしてるイメージ。 両親円満、とかちと思いつかんな
雨の匂いとかは父親はまあまともな人の気もする >>696
自分もたまたま一番手近にある樋口小説を確認したら、
「女子高生を盗撮して大学教授の地位を失った変態官能小説家の父親」の設定だったw
まあ、・・・だけど。 え゙、そんな設定やったか。あまり覚えとらんかったな >>698
あ、自分が書き込んだのは『横浜ではまだキスをしない』の主人公の父親ね。
『雨の匂い』は・・どうだったかな。主人公の父親は末期がんか何かで入院中だったか。
離婚した母親のほうがクズだったような(再婚相手の会社がピンチで、別れた夫の保険金狙い)。 このスレ覗いてたら久しぶりに何か再読したくなってきたなあ。
樋口有介の小説はとにかく夏のイメージが強いが、冬が背景のって何かあったっけ。
秋だと『枯葉色』とか『11月12月』があるが。 好きな作品は色々あるけど、どれか一つといわれるとやっぱり「風少女」になる >>703
テレビドラマ(岡村孝子主題歌)の原作かと思って読んだら、全然違った 「平凡な革命家の食卓」とか、文庫化されてないのも文庫してほしいなあ >>705
間違えた、文庫化されてないのは「礼儀正しい空き巣の死」だった
>>706
それも文庫化してほしいよね
この2冊くらいかな文庫がないのは 大幅改稿を経て柚木シリーズになっちゃったけど、『ろくでなし』も一応 著作リストみたら、『ぼくはまだ、横浜でキスをしない』が未読なことに気づいた。
年末に読んでみるか。表紙デザインがちょっと不安だが。 大掃除してたら「風の日にララバイ」文庫本を発見して読みだしてしまったw
柚木シリーズと「風の日にララバイ」って同じ世界線なんだっけ?
ララバイに出てくる彫金師見習いの女子大生、柚木シリーズのどれかに出ていたような? 青春ものとしてもミステリとしても、個人的ベストは『ともだち』。
異論は認める。 >>713
一応、亡くなるまで出版社からは途切れず依頼があって刊行されてたから、
そういうのはないんじゃないような。
執筆途中の未刊作品はあるだろうけど、中途半端に読んでモヤモヤするのもなあ。
特にこの作者、ラストが上手い作品が多いので。 小説の収入とかどれくらいあったんだろ?
結構カツカツだったんだろうな