樋口有介(その3)
好きな作品は色々あるけど、どれか一つといわれるとやっぱり「風少女」になる >>703
テレビドラマ(岡村孝子主題歌)の原作かと思って読んだら、全然違った 「平凡な革命家の食卓」とか、文庫化されてないのも文庫してほしいなあ >>705
間違えた、文庫化されてないのは「礼儀正しい空き巣の死」だった
>>706
それも文庫化してほしいよね
この2冊くらいかな文庫がないのは 大幅改稿を経て柚木シリーズになっちゃったけど、『ろくでなし』も一応 著作リストみたら、『ぼくはまだ、横浜でキスをしない』が未読なことに気づいた。
年末に読んでみるか。表紙デザインがちょっと不安だが。 大掃除してたら「風の日にララバイ」文庫本を発見して読みだしてしまったw
柚木シリーズと「風の日にララバイ」って同じ世界線なんだっけ?
ララバイに出てくる彫金師見習いの女子大生、柚木シリーズのどれかに出ていたような? 青春ものとしてもミステリとしても、個人的ベストは『ともだち』。
異論は認める。 >>713
一応、亡くなるまで出版社からは途切れず依頼があって刊行されてたから、
そういうのはないんじゃないような。
執筆途中の未刊作品はあるだろうけど、中途半端に読んでモヤモヤするのもなあ。
特にこの作者、ラストが上手い作品が多いので。 小説の収入とかどれくらいあったんだろ?
結構カツカツだったんだろうな >>715
「たまには雑炊食わないと死ぬ」
と、ご本人が冗談だろうけど書いていたので余裕はなかっただろう。
基本、量産作家じゃないし増刷がかかる作家でもないだろうし、年収4、5百万くらいでは。 終の棲家として買ったであろう沖縄の家で貯金吐き出したって言ってたしなあ 沖縄って土地や家が安いイメージだが、それでも貯金吐き出したのか。 金銭的には恵まれない人生だったかも
でも物書きを一生の仕事にできた事は本人にとっては幸せだったんでは? このスレ、樋口さんが亡くなってからのほうが賑わってるな。
もうちょっと生前から新刊買ったり書き込みしてあげれば・・・
週末だし何か1冊再読してみるか。 書き込む事で先生を思い出して供養の一つにでもなればなと思う >>709
>『ぼくはまだ、横浜でキスをしない』
自己レス。読み終わったけど期待以上に面白かった・ウルっとした。
展開がスピーディーでちょっと強引かつご都合な展開もあるが。
分量を1.5倍くらいにしてもう少し展開を丁寧に書き込めばもっとよかったのに。
ただ、若いラノベ好きな中高校生だとこれくらいの方がいいのかな。
若い人の樋口入門書として推したい。 >>715
さっき読み終わった『亀と観覧車』、明らかに樋口センセー本人がモデルの小説家が
出てきたが、デビューしばらくは100-200万くらいの年収だったそうな。
その小説家、沖縄に引っ越すんだが
「生涯で40回の引っ越し。この沖縄が最後だろう」みたいなセリフにほろりときた。
(´Д⊂ヽ 今の今まで、お亡くなりになってた事を知らなかった。
革命家の女刑事のがなかなか面白くて、シリーズ化するかなと期待してたのに…ご冥福をお祈りします。
1番好きな作品は刺青白書でした >>724
自分も『刺青白書』好き。
柚木シリーズでも、かなりミステリミステリした小説だったと記憶してる。 >>715
柚木シリーズだけで50万部くらいらしいけど、
でもまあ30年くらいのトータルだから、それほど売れてたわけでもないのかな >>711
「ともだち」ってチョイラノベ寄り青春ミステリ狙ってたのかな。古典部やハルチカみたいな。 >>728
そもそもデビュー作からしてラノベ寄りの青春ミステリのような……
(当時はラノベとは言わなかっただろうけど) 樋口さんの青春小説のイメージ↓
老成した十代男子が、奇人変人な母親に翻弄されながら、
ツンデレな妹キャラの女子と一緒に、
夏休みにパパ活やって殺された女子高生の殺人事件を追いかける
※個人の感想です >>727
『ピース』、何か知らんけど数年前にリニューアルした文庫本が小ヒットしてたよね。
確かに日本推理作家協会賞の候補にもなってたけど、なぜ息を吹き返したのか不思議。
あの小説、毀誉褒貶が激しいような。自分は好きだけど。 ピースは連載物をそのまま修正せず単行本にしたのかと思うほど、
たいして意味のなかった登場人物や思わせぶりな描写があった記憶 >>733
そういう話だっけ?
確かに犯行動機は意表を突かれたが。
……あれ読んだのもう15年以上前なのか。うわー年取ったな。orz 時代遅れといえば、樋口センセって、けっきょく最後まで手書きだったの?
ブンガクは万年筆に原稿用紙がモットーらしいけど。 >>707 文庫化されるみたいよ
礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略
(祥伝社文庫ひ17-4) 文庫 – 2023/3/9
樋口有介 (著) このミス創刊号(1988)に『ぼくと、ぼくらの夏』が17位でランクインしてるのを
初めて知ったが、紹介文が当時の樋口センセの立ち位置を偲ばせる。
「高校二年の主人公が、同級生の事件を追うという赤川スクールのユーモア推理。
サントリーミステリー大賞の読者賞受賞」 >>714 >特にこの作者、ラストが上手い作品が多いので。
樋口小説でラストが印象的なのは沖縄舞台の『風景を見る犬』。
ラストというか、最後の主人公のセリフ。 >>714
このミス22年度版(樋口氏の没後発行)の隠し玉に、
中公の『私立探偵には不幸な街』という小説に着手してたみたいだが、
けっきょく完成はしていないのかなあ。 樋口さんお亡くなりになってたのか。
もう20年以上前だけど一時期ハマって集めてたわ。
孤独死っぽいけど、死因なんだかわかります? >>743
本当にありそうで怖い。
このミスの隠し玉コーナーでも、最近体調崩したとか、
たまには雑炊食いたい、みたいなこと書いてたような。 このミスの隠し玉コーナーで、
沖縄に引っ越してからは酒は飲まないとか書いてなかったっけ。 >>741
これ、柚木の故郷・北海道を舞台にしたってやつかな?
完成したものをよみたかったな >>713
『東海道中膝栗毛』の現代語訳が完成してたはずだが
何かの理由でお蔵入り。 そうだったのか! 情報ありがd
しかし樋口有介訳『東海道中膝栗毛』か・・・
どんなものになってたのか想像もつかん
もしかしたら北さんが女になってたとか?
魅力的な女の出てこない樋口作品なんか
コーヒーを入れないクリープみたいなもんだからな 亀と観覧車を1番最後に読んだんだけど何て言うか、
沖縄で亡くなりたかったのかなとか色々考えてしまった >>750
内容うろおぼえだけど、樋口さんご本人モデルと思しき老作家が、
ホテルの一室で行われる怪しいパーティーで女子高生とお友達になる話だったっけ? それそれ
都合よく終わらない悲しい結末はあなたの隣にいる孤独と似てる気がする 90年代に、わたせせいぞうの表紙で文庫書き下ろし中心でやってたら、
大ベストセラー作家になっていた気がしないでもない。 柚木草平って長髪のむさいオッサンやんか
わたせせいぞうも描くの拒否するんとちゃうか? >>754
北条司のマンガ、シティーハンターの冴羽遼をイメージして読んでた・・ 「彼女はたぶん魔法を使う」のラストを読めば
アイソつかして消えるのも無理ないと思われ 一冊目から愛想つかされてたんだね
あの修羅場は想像するだに怖いわ ってあれ「少女の時間」だったっけ?
プロットごちゃごちゃになっとるわ 老成した20代の青年が、高校時代の女子同級生の死の真相を探るために、
女子同級生の妹(ちょっと内向的)と一緒に探偵みたいなことする話ってどれだっけ?
主人公の青年の母親がエキセントリックだった記憶がある。 >>761
樋口センセの小説、どれも2-3個くらいは当てはまりそう…… >>768
母親ってエキセントリックだったっけ?
これはもう夏休みに全作を再読するしか解決方法はないな。
誰かやって(他力)。 『金魚鉢の夏』、文庫化してくれないかなあ。
あとあれだけだよね、文庫化されていない作品。 『夢の終わりとそのつづき』の原型『ろくでなし』もどっかから出してくれないかな〜
あれに柚木草平が出てくるとなんか違和感があるんだよね 色々読み直そうと思っているのにいまだに読み直し出来ていない
もう増えることはないんだなと思うと残念だ >>773
自分も全作読み直したいんだけど、なかなか時間が。
とありあえず『楽園』を再読してみたけど、心構えが出来ていたせいか、
初読時ほどの違和感はなかった。
「あとがき」によると樋口さんの一番のお気に入り作らしいけど、
だとすると柚木シリーズとか一般に人気がある作品は不本意な作風だったのかな、と。
だとすると複雑な気分だったのかもしれない。 楽園は自分が唯一途中リタイヤした作品だ。
なんか南の島の外国人が群馬弁を喋ってる時点でダメだった。 >>775
文庫版「あとがき」にも、
樋口さんがホステスから「先生の小説の中で唯一失敗作ですね」みたいなこと言われて、
心外だ、みたいなことが書いてあったが、まあ、贔屓目にみても……だよなあ。 ぼくと、ぼくらの夏 (創元推理文庫)
樋口 有介 | 2023/10/31
これで創元文庫の、樋口有介復刊企画もラストかな。
ていうか、夏に出せばいいのに…… 樋口先生の本は買って読んでは売りで、あるときから読まなくなったけど、
今でも売れずにもってる作品となると「風少女」、「ぼくとぼくらの夏」、
「彼女はたぶん魔法をつかう」になる。自分では納得の3作品。 自分は東京創元社の文庫本しか読んだことないが、
大きく筋立てが変わってるの? それとも文章が修正されてるくらいの変更? 逆に文春文庫版しかもってない。中盤のやや緩い展開が刈り込まれているのあれば
いいのかなとはおもうけど。 柚木シリーズみたいに、
クサくてオッサンくさくてかっこいいセリフが出てくる小説があったら教えてください。
樋口作品はほぼ制覇したので、それ以外でおしえてもらえると嬉しいです。 基本はチャンドラーのフィリップ・マーロウものだな
読むなら「長い別れ」がおすすめ >>784
レスありがとうございます、何作か読みましたけどマーロウいいですよね。
「男はタフじゃないと生きていけない、優しくないと生きている意味がない」
でしたっけ? かっこいいです。 つい最近亡くなった原尞(りょう)の《沢崎シリーズ》はどうかな
『そして夜は甦る』『私が殺した少女』おすすめ 樋口先生は唯一無二だったんよなあ
個人的には香納諒一とかも好きなんだけど >>788
唯一無二だよねえ。
裏表紙のあらすじだけよむと凡庸なストーリーだと思うけど、
実際読むと評価ががらりと変わる。もう新作読めなくて残念。 今日本屋にあなたの隣にいる孤独があったから読んだんやけど短すぎた
しかもあんまり動きのない展開だったしあれで800円は出せないな