船戸与一　2

**名無しのオプ** · 2010/09/13(月) 21:39:42

前スレ

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1203826690/

どくどくとどくどくと語れ

**名無しのオプ** · 2010/09/14(火) 22:28:27

誰か2取れよ

**名無しのオプ** · 2010/09/15(水) 00:51:14

前期3部作が新装版で出ているのを知った
読み直そうかな

**名無しのオプ** · 2010/09/15(水) 01:37:49

「銃撃の宴」とか初期の短篇集は特に殺伐とした雰囲気が漂っていて好きだ。

**名無しのオプ** · 2010/09/15(水) 20:14:47

『山猫の夏』…吉川英治文学新人賞・日本冒険小説協会大賞
『猛き箱舟』…日本冒険小説協会大賞
『伝説なき地』…日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞
『砂のクロニクル』…山本周五郎賞・日本冒険小説協会大賞
『蝦夷地別件』…日本冒険小説協会大賞
『虹の谷の五月』…直木三十五賞
『夢は荒地を』…日本冒険小説協会大賞

**名無しのオプ** · 2010/09/15(水) 20:43:41

「蝦夷地別件」以来ご無沙汰だけど、また「蛮族ども」とか「群狼の島」
みたいなのか書いてくれないかな・・・

**名無しのオプ** · 2010/09/15(水) 22:10:27

今月号の本の雑誌で
新潮ミステリー倶楽部のカバーに作者の指紋が押してあるけど
船戸与一は指紋押印なんて散々やらされてるからって面倒くさがって
蝦夷地別件だけは編集者のが押してあるって記事が面白かった

**名無しのオプ** · 2010/09/16(木) 00:12:40

>>7
当時、ちょっと話題になったよ
懐かしいな
もうあれから20年ぐらい!？

**名無しのオプ** · 2010/09/25(土) 22:01:55

>>5
ここの作品の中だと
虹の谷だけ、面白くないな

**名無しのオプ** · 2010/09/30(木) 22:33:17

>>4
作品内の情報量がハンパないしね
初期長編では非合法員がお気に入りだな

**名無しのオプ** · 2010/10/14(木) 17:16:12

満州国は丸投げするのかな？？？

**名無しのオプ** · 2010/10/19(火) 10:31:42

山猫と神話と仙次と伝説を読んで南米に行きたくなり
猛きと血と夢を読みアラブに興味を抱き
群狼と蛮族でアフリカにあこがれた…

**名無しのオプ** · 2010/10/23(土) 18:24:20

船戸与一あるある

紫煙、酒精、コンビーフ、
蜥蜴の様な目の持ち主、フットボールの様に膨らんだ人相、吸い付く様な肌の女体の上を泳いだ→はぜた

その時、俺の右足が踊った
マチエテ、カンザール、シャムシール、ファッコン

死人の様な目をした復讐鬼
な、何でよ？

あと何かある？

**名無しのオプ** · 2010/10/23(土) 22:37:29

親指の腹で目脂をこそげ落す

ぐふっぐふっ

**名無しのオプ** · 2010/10/23(土) 22:43:49

しかし上段廻し蹴り好きだよな。この人。

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 00:40:19

かさついた唇を拭う

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 03:02:13

金銭

「ま、待ちな！」
「あ、ああ……」

××と、××と。

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 13:23:45

唐突な主語や目的語をぬいたセリフ。
話相手に後からそれを聞かせる。

「…したよ。」
「だれが？」
「…。」

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 13:31:16

そんなことはどうでもよかった。

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 14:26:48

それがどうだと言うのだ？

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 17:39:31

シーリーン。

**名無しのオプ** · 2010/10/24(日) 17:54:30

つか生きてるんだろうな？

**名無しのオプ** · 2010/10/25(月) 09:49:42

ぐすっと笑った

**名無しのオプ** · 2010/10/25(月) 10:04:11

アレだからな

**名無しのオプ** · 2010/10/25(月) 10:55:01

紫煙

**名無しのオプ** · 2010/10/25(月) 16:49:27

普通の表現だとプチっと切れる血管が、この人のはプスプスと泡立つんだよなｗ

**名無しのオプ** · 2010/10/25(月) 21:03:00

な、なにがよ？

**名無しのオプ** · 2010/10/26(火) 08:02:21

腹の上を泳いでいた

**名無しのオプ** · 2010/10/28(木) 20:56:03

>>18
あるある。
たしか砂クロで、後半から突然やたらと多用されだして、違和感があったなあ。

**名無しのオプ** · 2010/10/28(木) 21:03:14

>>13
やっぱ｢血しぶき｣だろ。

**名無しのオプ** · 2010/10/28(木) 23:42:26

喉が勝手にごくりと鳴った

**名無しのオプ** · 2010/10/29(金) 12:46:19

しばらく前にマイセンからゴールデンバットに乗り換えた。
マイセンを喫いなおしてみると味気ないというか…

「これでなきゃ煙草を喫ったような気がせんようになる」

メキシコの両切り煙草ってどんなんだ？

**名無しのオプ** · 2010/10/30(土) 03:25:17

～しなきゃなるまいが！

**名無しのオプ** · 2010/10/31(日) 01:35:47

本人めっちゃ元気
どうなってんだw

**名無しのオプ** · 2010/10/31(日) 19:00:41

kwsk

**名無しのオプ** · 2010/10/31(日) 19:45:08

レアアースと言うと「神話の果て」で丹波がマリアと守ったやつか？

**名無しのオプ** · 2010/10/31(日) 20:11:03

『伝説なき地』だよ

**名無しのオプ** · 2010/11/01(月) 07:51:54

目で頷いた

**名無しのオプ** · 2010/11/01(月) 22:16:01

糞ったれが！
何てぇこった！

**名無しのオプ** · 2010/11/02(火) 22:12:37

蟹喰い猿フーガ読んでるんだが、これも最期はやっぱり皆殺しなんだろうな･･･やだな･･･

**名無しのオプ** · 2010/11/02(火) 23:10:15

誰が何のために？

蟹はトップ５に入るくらい好き

**名無しのオプ** · 2010/11/04(木) 08:33:05

同意。
蟹やオデッセイアは気負わずに読めるのがいい。
サクッと何度でも読める。

無論、猛きや砂クロも大好きなんだが、これらは再読するのに気合いを入れる必要があるからｗ

**名無しのオプ** · 2010/11/06(土) 12:10:55

蜥蜴の様な目の男

**無名草子さん** · 2010/11/07(日) 20:12:48

寺尾次郎ｗ

午後の陽光云々は多いな

**名無しのオプ** · 2010/11/09(火) 13:01:31

灰色熊の傘下で働くと新人は捨て駒に

**名無しのオプ** · 2010/11/09(火) 16:32:18

あれだからな

**名無しのオプ** · 2010/11/09(火) 22:53:31

あれじゃなきゃ大丈夫だよね

**名無しのオプ** · 2010/11/10(水) 23:52:57

山口弁（？）。「～でさぁね。」

**名無しのオプ** · 2010/11/11(木) 06:59:57

黄色い蜃気楼もいいなー

**名無しのオプ** · 2010/11/12(金) 20:20:10

せかせかと煙草を吸う

**名無しのオプ** · 2010/11/14(日) 11:57:13

三都物語読んでるんだが、硝煙と血の匂いがしないと、余計に破滅の仕方が悲惨に感じるな･･･

**名無しのオプ** · 2010/11/15(月) 01:53:45

背筋にビリッと電流が走った

**名無しのオプ** · 2010/11/20(土) 21:15:22

シャリシャリ

**名無しのオプ** · 2010/11/20(土) 23:03:03

アメリカ人のように肩をすくめる

**名無しのオプ** · 2010/11/21(日) 21:57:27

ぐすっと笑う

**名無しのオプ** · 2010/11/22(月) 12:40:24

出っくわした

**名無しのオプ** · 2010/11/26(金) 09:22:15

フルネームで人を呼ぶ。

**名無しのオプ** · 2010/11/27(土) 21:55:08

「舐めるんじゃねえぜ、○○・○○！」

**名無しのオプ** · 2010/11/28(日) 09:48:20

鼓膜を篩わせる

**名無しのオプ** · 2010/11/30(火) 18:26:12

「ジョー・・・」
「ジョー・・・」
「ジョー・・・」

**名無しのオプ** · 2010/12/01(水) 11:48:06

ウィスキー・ジョーとブランデー・ジョーか？

**名無しのオプ** · 2010/12/01(水) 19:32:42

で、いろいろあって
アップル・ビリーとオレンジ・ビリー

**名無しのオプ** · 2010/12/02(木) 12:33:29

喉がゴクゴクゴクゴクゴクゴク

**名無しのオプ** · 2010/12/05(日) 02:42:23

まるでロボットアームになぎ払われたように吹っ飛んだ

**名無しのオプ** · 2010/12/05(日) 17:43:25

酒精

**名無しのオプ** · 2010/12/11(土) 02:47:57

オンザロックじゃなくてオンザロックス

**名無しのオプ** · 2010/12/11(土) 12:01:31

ゴルゴ１３のノベライズが楽しみです

**名無しのオプ** · 2010/12/11(土) 21:44:07

各章の終わりをセリフで締める

**名無しのオプ** · 2010/12/22(水) 18:12:14

小鷹信光に怒られる

**名無しのオプ** · 2010/12/27(月) 14:21:45

雌の臭いがぷんぷんしやがる

**名無しのオプ** · 2010/12/28(火) 15:11:04

なんで戊辰戦争の話が「新・雨月」というタイトルになるんだ？

**名無しのオプ** · 2010/12/28(火) 15:26:28

落日の死影ゴルゴ１３ノベルズか

**名無しのオプ** · 2011/01/02(日) 06:23:14

チチカカ湖は土砂降りもノベライズに

**名無しのオプ** · 2011/01/02(日) 16:43:46

出るっ、ウンチ出ますうっ！！
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ！！！
いやああああっっっ！！本当に良くお願いぃぃぃっっっまされて放尿に引き続いて期待通りの脱糞。
いい形、色ツヤ、臭いーーーーッッッ…ブシャッ！
ブババババババアアアアアアッッッッ！！！！
んはああーーーーっっっ！！！ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ！！！
ムリムリイッッ！！ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ！！！
おおっ！ウンコッ！！ウッ、ウンッ、ウンコッッ！！！ウンコ見てぇっああっ、もうダメッ！！はうあああーーーーっっっ！！！
ブリイッ！ブボッ！ブリブリブリィィィィッッッッ！！！！
いやぁぁっ！あたし、こんなにいっぱ出るっ、ウンチ出ますうっ！！
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ！！！
いやああああっっっ！！
ブジュッ！ジャアアアアーーブリブリブリィィィィッッッッ！！！！
いやぁぁっ！あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ！
ぶびびびびびびびぃぃがまされて放尿に引き続いて期待通りの脱糞。
いい形、色ツヤ、臭いーーーーッッッ…ブシャッ！
ブババババババアアアアアアッッッッ！！！！
んはああーーーーっっっ！！！ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ！！！
ムリムリイッッ！！ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ！！！
おおっ！ウンコッ！！ウッ、ウンッ、ウンコッッ！！！ウンコ見てぇっああっ、もうダメッ！！はうあああーーーーっっっ！！！
ブリイッ！ブボッ！ブリブリブリィィィィッッッッ！！！！
いやぁぁっ！あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ！
ぶびびびびびびびぃぃ登場。肛門を指で掘られると、
指にはべっとりと黄土色のうんちが・・・！うっ臭い。
椅子の上にしゃチ出るっ、ウンチ出ますうっ！！
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ！！！
いやああああっっっ！！見ないで、お願いぃぃぃっっっ！！！
ブジュッ！ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ！
ブババババババアアアアアアッッッッ！！！！
んはああーーーーっっっ！！！ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ！！！
ムリムリイッッ！！ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ！！！

**名無しのオプ** · 2011/01/03(月) 05:27:28

>>74
楽しいか？

**名無しのオプ** · 2011/01/03(月) 05:47:00

>>74
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0214355-1293769661.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1330966.jpg

おらよ

**名無しのオプ** · 2011/01/03(月) 23:43:26

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■■■■■■■ >>1 のスレは他板・他スレ運営妨害の悪質糞スレの為に ■■■■■■■■
■■■■■■■反感を買って終了しました。皆様誠に有難う御座いました■■■■■■■■
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**名無しのオプ** · 2011/01/03(月) 23:47:04

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**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 08:25:08

山猫、箱舟と読んだんで次は何を読もうか考え中
蝦夷地別件かなあ
なんか評判が良くなさそうなんだが

**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 15:16:25

>>79
「伝説なき地」か「神話の果て」又は「夜のオデッセイア」がいいと
思う

**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 21:36:20

蝦夷地別件も相当おもしろいよ
ただ、最後の章が自分にはちょっと不満
着地を間違えなければナンバーワンだったんじゃないかと

**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 21:51:35

ﾚｽﾄﾝ

山猫は最後までﾃﾝｼｮﾝ高く読めたんで、これが自分の中で基準になってしまった
箱舟は日本に帰ってきてからの展開が笑ってしまうと言うか、かなり萎えたなあ
でも船戸さんの文体は好きなんで、とりあえず蝦夷地と砂のｸﾛﾆｸﾙを注文したよ

**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 21:56:45

『蝦夷地別件』に行くくらいなら『猛き箱船』にいったほうがいい。

でもまぁ>>80にもある南米三部作の残りの『神話の果て』と
『伝説なき地』を読むのが本道か。

個人的には『炎流れる彼方』とか『緑の底の底』なんかが好き。

**名無しのオプ** · 2011/01/05(水) 23:59:35

ここの住人はゴルゴのノベライズは読むのかえ？

**名無しのオプ** · 2011/01/06(木) 08:50:38

「血と夢」とか「非合法員」とか「蛮族ども」とかもいいよなー

**名無しのオプ** · 2011/01/06(木) 16:49:33

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**名無しのオプ** · 2011/01/07(金) 16:32:04

>>82
すばらしい選択。
山猫、箱舟と来たら、もうなにがなんでも「砂のクロニクル」しかない。
「蝦夷地別件」も超傑作。イノセントな少年青年が地獄を見つつ成長する、
というパターンは船戸文学の王道だよね。
ただ俺は、「蟹喰い猿」と「午後の行商人」が一番好き。

**名無しのオプ** · 2011/01/07(金) 18:41:22

>>84
読まないわけにもいかないね。
1365円ていうと、コミックと同じような新書版くらいだろうから
あっというまに読み終わりそうだね。

**名無しのオプ** · 2011/01/07(金) 20:13:37

>>87
いや、クロニクルの前に南米３部作を終わらせたほうがいいと思うよ。
蝦夷地別件は好き嫌いがはっきり分かれる作風だもの。

**名無しのオプ** · 2011/01/08(土) 06:28:46

直木賞受賞の虹の谷の五月もね
船戸にしてはちょっとほのぼのしてるが、根底は変わらない

**名無しのオプ** · 2011/01/08(土) 16:16:51

炎流れる彼方いいよな　ロードムービー風で。

いよいよみんなで戦わなきゃってところで突然おっかさんが銃のスゴ腕を披露したシーン
は良かった。

**名無しのオプ** · 2011/01/08(土) 17:42:51

与一さんのチン毛みたいな髪の毛はパーマかけてるの？

**名無しのオプ** · 2011/01/10(月) 09:08:20

箱舟がだめだったら、蝦夷地別件も受け付けないと思うよ。展開が同じタイプの話だし。

夜のオデッセイア、炎流れる彼方、蟹喰い猿フーガも基本展開は同じ。

砂クロは他に無い展開。強いて上げれば血と夢に近いか。
でも自分的には今ひとつ好きになれなかった。政治的背景の説明が
冗長すぎるような気がして。また読めば感想が変わるかも知れないけれど。

自分が一番好きなのは、叛アメリカ史。小説ではないけれど。
http://ideas.paunix.org/funado/ya_hanshi.htm

**名無しのオプ** · 2011/01/10(月) 14:56:13

そうかな？自分は箱舟を面白く読み、蝦夷地がだめだった口だけど。
叛アメリカ史（豊浦志郎）を読んでから「非合法員」を読むと納得できるのは確か。

**名無しのオプ** · 2011/01/11(火) 00:57:30

まぁどの作品から入ったかによって各作品の評価は大きく変わるかも。
船戸作品にはまって幾つも読むということは、最初の作品でガツンとやられて
入れ込むきっかけになったわけだから、良くも悪くもそれが基準となる。

私の場合『山猫の夏』が最初。次いで、『神話の果て』と『伝説なき地』
の南米三部作を読んだ。そこからさかのぼり（当時）徳間文庫で既刊の
『非合法員』『夜のオデッセイア』『血と夢』などの初期作品を読みあさり、
その後で角川文庫の『猛き箱船』を読んだ。

箱船以外では、どの作品も、主人公はセンタリズムのかけらも無い非情な
工作員とか、人生終わってる中年おやじとか、そんなのばかり。その、
ほんの隙間に見えるロマンチシズムが好きだった。山猫の最後の場面とか。

その点、箱船は、週刊プレイボーイ誌連載作品ということもあってか、
青い夢見た少年が海外雄飛したり大恋愛したりと、他作品とは明らかに
違うノリのため当時の私的にはイマイチだった。

蝦夷地は、最後、少年が幽鬼と化して地獄から蘇り、陰惨な復讐を繰り
返してカルシスを迎えるという箱船と似た展開が途中で見えてきた時点で
萎えてしまった。

でも船戸作品としては比較的ソフト路線の夜のオデッセイア系の作品は
嫌いじゃない。

**名無しのオプ** · 2011/01/11(火) 06:47:04

カルナヴァル戦記も南米三部作に入れて四部作には出来ないかな？

**名無しのオプ** · 2011/01/11(火) 12:23:05

あれは短編でしょうが

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 01:02:18

伝説なき地も他と毛色が違うよな
非合法員系列とオデッセイア系列を混ぜた感じ
砂クロを武器商人パートのみで進めるというような

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 04:20:27

また、南米を舞台に書かないかな
それとも満州で手一杯か？

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 10:35:18

病気のことがなかったとしても、もう年齢的に紛争地帯の取材は無理でしょ。
綿密な取材があってこそ組み上がる壮大な船戸ロマンだからねえ。

歴史小説なら、文献と創造力さえあれば、書斎でも書けるけど。

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 11:25:23

伝説なき地だっけ？アマゾンを取材している著者近影が出ていたの？

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 22:20:24

伝説なき地の丹波って
癒し系だよな

**名無しのオプ** · 2011/01/12(水) 22:48:37

スマンが頭のなかが黒豆でいっぱいになってしまった

**名無しのオプ** · 2011/01/15(土) 02:19:27

お気楽極楽な「ミャンマーの柳生一族」を読んだ後、「河畔に標なく」を読むのがよい

**名無しのオプ** · 2011/01/16(日) 23:34:34

＞歴史小説なら、文献と創造力さえあれば、書斎でも書けるけど。
確かに最近は歴史ものづいているな。しかし俺は、満州国演義を途中で放り出し、
今、新・雨月を読んでいるが、いまいち入り込めない。
＞少年が幽鬼と化して地獄から蘇り、陰惨な復讐を繰り返してカルシスを迎える
船戸ロマンの真骨頂たる展開の物語が読みたいぜ。

**名無しのオプ** · 2011/01/19(水) 12:33:57

禁煙して1年だが
船戸を読むと、紫煙が吸いたくなる。
勘弁してくれ

**名無しのオプ** · 2011/01/24(月) 15:35:45

>>106
俺は禁酒しているわけじゃないが、
酒精という言葉を見ると、強い酒が飲みたくなるな。
南米三部作に出てくるカイピリンガってのを飲んでみたい。

**名無しのオプ** · 2011/01/29(土) 10:42:02

チッチャが欲しい、こんな夜は

**名無しのオプ** · 2011/01/29(土) 19:30:23

「実は年末、元松竹の映画プロデューサーの奥山和由氏が、人づてに沢尻へ映画の出演を打診しています。

監督は若松孝二氏。昨年、寺島しのぶがベルリン映画祭で最優秀女優賞を取った『キャタピラー』の監督です。

原作が船戸与一氏の『海燕ホテル･ブルー』というハードボイルド小説。
原作は、1人の女性が主人公の運命を狂わせていくというストーリーですが、若松監督の
『ぜひヒロインは沢尻さんで』
というたっての希望で、監督自ら沢尻に手紙まで書いたそうです

**名無しのオプ** · 2011/01/29(土) 21:28:43

「海燕ホテル･ブルー」は俺にはワースト・ワンなんだけど、
読み返してみたくなった。

ゴルゴ13ノベルズ、１か月発売延期になったね
小学館：船戸与一「落日の死影　ゴルゴ13ノベルズ (１)」('11/01→'11/02)

**名無しのオプ** · 2011/01/29(土) 23:53:15

あのエロい女か

俺も読んだ中では一番ダメだった

**名無しのオプ** · 2011/01/30(日) 00:33:32

あ、ああ・・・

**名無しのオプ** · 2011/01/31(月) 12:22:39

新・雨月は、初めの農民を煽動する工作活動の部分は良かったけど、
終わりは盛り上がりに欠けてたなぁ。満州国演義もいちおう既刊は
全部読んでいるけど、なんか読むのが苦痛だ…。

最近の作品では、薮枯らし純次は異色だったけど良かった。

歴史小説ってことなら、北方謙三が書いた水滸伝を船戸のおっちゃんに
書いてもらいたかったなぁ。北方水滸伝もいいけれど、権力に対する叛史
ってことでは船戸のがぴったりだと思うんだが。今さらやったら二番煎じ
的であれだが。

あとはもう老骨に笞売ってでも現代史と帆走する作家を最後まで貫いて
もらいたい。

**名無しのオプ** · 2011/01/31(月) 16:15:46

辺境の地が舞台だとワクワクするのは何故なんだろう？

**名無しのオプ** · 2011/02/01(火) 00:30:45

＞初めの農民を煽動する工作活動の部分は良かったけど
今、そこ読んでわくわくしているんだが、そうなんか…、
そこが一番の盛り上がりなのか…。
春介＝山猫、幸助＝おれ、みたいな雰囲気を感じていたんだが。

**名無しのオプ** · 2011/02/12(土) 01:20:56

初めて読んだのが砂のクロニクルだからってわけじゃないだろうが、
ゴラガシビリだけは一発で思い出せる。

**名無しのオプ** · 2011/02/12(土) 22:30:21

俺、４９歳。
週刊プレイボーイに連載されていた「猛き箱舟」が単行本化されてから入った世代。
南米のギラギラした最後にドンパチの滅びの美学のころがやはり一番好きだな。
東西冷戦終了後の「砂のクロニカル」あたりは枯れすぎて、以前のワクワク感、
血が燃えたぎるカタルシスがなくなってな。
もう読むのを止めようかとも思ったが、何かあるかも知らんと思ってその後のもつきあいですべて読んだ。
結果的に俺も今、枯れてきた年齢。
登場人物が抱く女がラテンのギラギラした女から東南アジア、中国の小娘に変わったんだが、
何となくわかる年齢になってきたよ。
主人公を殺さなくなってきたのもわかる、
俺も若いころは学生運動宜しく全情熱を一瞬に燃えさせる血の気があったが、
年取った今、もうすこし死にたくないしな。

**名無しのオプ** · 2011/02/13(日) 17:34:45

>>114 システム化、文明化され尽くしていないPrimitiveなものがある、
下克上が存在しうる期待もある、生り上がれる期待もあるからだろうな。
満州もそうだった。満州開拓民も日本を捨てて極楽王土を求めていたわけだ。
結果、終戦のソ連侵攻によって命からがら取るもとりあえず日本へ帰国したわけだ。
例えば、亡くなったオウムの弁護士だった横山先生もそうだが。

混沌とした中にいかがわしさがある。
理性でも悟性でもなく、獣性に生きうる。

google だmixi だfacebookだといった情報が圧縮された血脈となっておる今の時代、
均質化が進むしな。

夢とロマン、混沌としたものもなくなるわな。

**名無しのオプ** · 2011/02/24(木) 13:55:09.80

高校生の頃､平松伸二が漫画化した｢アマゾン仙次｣で船戸与一を知り､｢神話の果て｣から南米三部作に入った俺は特殊事例？

**名無しのオプ** · 2011/02/25(金) 11:48:12.49

私は月マガで連載していた
山猫の夏（画・柳澤一明）
からはまりました。

**名無しのオプ** · 2011/02/25(金) 12:02:16.76

あ、月マガじゃなくてヤンジャンか。
平松伸二のアマゾン仙次も読んでみたいな。

**名無しのオプ** · 2011/02/25(金) 15:33:18.19

藤沢とおるの湘南純愛組の登場人物で､｢カイピリンガ･ガム抜き･レモンは多めに搾ってくれ｣と言う奴がいたなぁ。
もう20年くらい前の話だなぁ。

**名無しのオプ** · 2011/02/27(日) 20:14:11.02

満州国演義ってどこまで出す予定なの？現在は５までだよね…？

**名無しのオプ** · 2011/02/28(月) 11:43:32.63

>>110
発売になったね。
「落日の死影」　ゴルゴ13ノベルズ第1巻　小学館

**名無しのオプ** · 2011/03/02(水) 15:29:00.73

砂のクロニクル以降を全く読んでないんだけど(それ以前はほぼ全て読んでる)オススメはどの辺りでしょうか

**名無しのオプ** · 2011/03/02(水) 22:34:20.11

新参なので、順番はよく知らないけれど
確実に砂以降で面白いと思ったのは
「夢は荒れ野を」ですね

**名無しのオプ** · 2011/03/02(水) 23:02:27.17

「夢は荒れ地を」な

「落日の死影」ゴルゴ13ノベルズ、さっそく読んだけど、
ゴルゴ１３のキャラが確立されているし
自分の原作とはいえ苦労してるね
不死身のゴルゴ１３を殺すわけにもいかないし
まあ、ゴルゴ１３以外はほとんど全員死んだからよしとするか

**名無しのオプ** · 2011/03/02(水) 23:25:05.14

ゴルゴのノベライズ1本こっきりかと思ったら、シリーズなんだ、これ。
毎月発刊なんて無茶して大丈夫なのかな。ただでさえ病気なのに。
まあ、書き溜めてるんだとは思うけど。

**名無しのオプ** · 2011/03/03(木) 00:13:04.71

>>126
ありがとう「夢は荒れ地を」読んでみます

カイピリンガの話が出てましたが正しくはカイピリーニャです
ブラジルに半年行ってた人に聞いたので間違いないでしょう
ピンガ(酒の名前)とカイピリーニャを混同してカイピリンガになってしまったんだろうとの事
その人に土産にピンガをもらって山猫の真似をしてカイピリーニャを作って飲んだ記憶があります

**名無しのオプ** · 2011/03/03(木) 11:25:04.87

『落日の死影』は、通勤の行き帰りの電車内ですぐ読み終わってしまった。

漫画を小説にすると、どうにも設定が単純すぎるように見えてしまう。
漫画だと細かすぎる設定は逆に邪魔だから、あのくらいでいいんだけれど。
ともあれ自作に期待。

ただまぁ、ゴルゴじゃなくても、一人の主人公を継続して使ったシリーズ物を
船戸与一が書いたら面白いんじゃないかなぁとは思った。大沢在昌『新宿鮫』
とか北方謙三『ブラッディードール』みたいに。

**名無しのオプ** · 2011/03/03(木) 15:27:55.92

>>125
「クロニクル」「蝦夷地別件」と大作が続き、
その後、ふっと力が抜けた作品を書くようになるけど、その時期が大好きだ。
「蟹喰い猿フーガ」と「午後の行商人」は俺の中ではベスト１、２です。

**名無しのオプ** · 2011/03/03(木) 15:34:02.41

｢鬼畜の宴｣読んでみたいね。

**名無しのオプ** · 2011/03/04(金) 00:55:44.94

ゴルゴ13ノベルズを本屋でチラッと見たけど、
薄くて字がデカくて、すぐ読み終わりそうだった＾＾

**名無しのオプ** · 2011/03/05(土) 01:12:54.36

ゴルゴからなら「トリポリの埋葬」がいいな
猛き箱舟でお馴染み特殊処理班も出てくるし
ネタ的にもタイムリーだし
本物の大佐が失脚する前に早く

**名無しのオプ** · 2011/03/06(日) 14:08:33.33

「チチカカ湖は土砂降り」も確か船戸作だったよね？
南米物を久々に読みたい

**名無しのオプ** · 2011/03/07(月) 12:43:19.37

3月刊行が「鬼畜の宴」で
4月刊行が「おろしや間諜伝説」

残念だけど、とりあえず3本で打止めみたいですね

**名無しのオプ** · 2011/03/08(火) 04:03:29.70

で、船戸原作のゴルゴ全部で何本あるの？

**名無しのオプ** · 2011/03/08(火) 05:00:49.34

つwiki

**名無しのオプ** · 2011/03/09(水) 00:08:41.57

>>137
ちなみに｢外浦吾郎｣名義だ。
'70年代の作品が多い。
ゴルゴの忠実なノベライズもいいけど､スパルタカスのスピンオフ読みてー！

**名無しのオプ** · 2011/03/09(水) 22:03:19.18

>>139
舞台はコンゴ紛争時代で

**名無しのオプ** · 2011/03/09(水) 22:30:20.29

シナリオ形式でもいいから全作出ないものか？

**名無しのオプ** · 2011/03/09(水) 22:38:51.50

＞スパルタカスのスピンオフ読みてー

詳細plz.

**名無しのオプ** · 2011/03/10(木) 00:05:33.33

徳間文庫から「藪枯らし純次」が出たね。文庫本にしては分厚い。
3年で文庫化か。

**名無しのオプ** · 2011/03/10(木) 00:45:16.94

しゃぶしゃぶ

**名無しのオプ** · 2011/03/10(木) 00:56:43.07

スパルタカス:｢鬼畜の宴｣に登場する黒人の殺し屋。
実力はゴルゴ13に匹敵するとされ､ゴルゴ自身も超一流のプロとして認めている。非合法のスナイパーとして活動する以前の経歴は一切不明。
作中ゴルゴ殺害を依頼され､対決して敗れる。ゴルゴは､この対決がスパルタカスを雇った者達が座興で仕組んだショウであった事を見抜いていた。いまわの際にそれを聞かされたスパルタカスは､全財産で依頼者の殺害をゴルゴに託した…
物語終盤､ひょんな事からゴルゴは彼の過去を聞かされる。彼はコンゴに生まれ､コンゴ動乱ではベルギーが雇った傭兵部隊との戦闘に参加しており､その戦いぶりは敵方からも認められる存在だったのだ。

**名無しのオプ** · 2011/03/12(土) 19:11:31.80

"夢は荒れ地を"読みました
長い割にはイマイチかな…
主人公が複数いて描写が分散されるせいか悪役も目立たなかったし
それと文章が"てにをは"レベルで所々変だったような
時差の認識間違いも合わせて文庫版では修正されてるのかな

**名無しのオプ** · 2011/03/17(木) 18:04:11.61

>>146
「黄色い蜃気楼」も複数の視点があるよね

**名無しのオプ** · 2011/03/17(木) 21:40:59.32

>>147
次はそれを読んでみます
"荒れ地"に丹波という名前が出てきたから久しぶりに"伝説なき地"も読みたくなってますがｗ

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 13:17:33.76

船戸作品って結局どういうジャンルに属されるのかな？
賞とかはミステリー系のをもらったりしてるけど、別に謎解きが目的の物語じゃなし
場の雰囲気や船戸節なセリフ回しを楽しむのが俺の読み方なんだが

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 13:48:20.02

冒険小説でいいんじゃない？
冒険小説の定義自体が曖昧だけれど

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 15:28:25.68

"龍神～"を読んだけどまたまたイマイチ
事件の真相も意外性ないし主人公が死ぬ意味もわからない
船戸節に慣れてれば長いのは気にならないんだけど

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 19:28:15.30

内藤陳は冒険小説として紹介してる

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 19:31:30.64

日本のハメット

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 19:39:39.20

日本冒険小説作家の第一人者だと思ってるんだが、問題あるか？

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 21:15:50.21

山猫の夏読んで面白かったから、ほかの作品も読みたいんだけど
政治思想とか、あんまり前面に押し出してない冒険小説が読みたいのですが
オススメありますか？

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 21:24:52.24

結局思想的には左翼より左って感じだからな～
とりあえず砂クロ以降は米ソ対立を前提とした話が作れなくなってそれまで手を付けてなかったアジア方面に活路を見いだしたって事でしょ?
って砂クロ以降を3作しか読まずに言うのはなんだけど

夜のオデッセイアがいいんじゃないでしょうか

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 21:42:58.32

ありがとうございます

早速、注文してみますね

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 22:31:36.33

大地の牙満州国演義６がbk1で予約始まったね

>>154
っていうか、日本でほかに冒険小説作家っていえるようなの
いない気がする。

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 22:41:30.76

全く読んだ事ないけど柘植ひさよしとかは?

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 22:54:48.98

>>158
＞日本でほかに冒険小説作家っていえるようなのいない気がする。
佐々木譲は？　景山民夫の二作品（「虎口からの脱出」「遥かなる虎跡」）もいいぞ。

満州国演義は「２」まで読んで投げ出したきりだ。
どーも次郎の章しか読む気がしない。
おもしろくなってる？

**名無しのオプ** · 2011/03/23(水) 23:22:28.86

船戸は第三世界革命論とかトロツキーの裏切られた革命とかの変哲もない新左翼理論止まりか
伝説なき地では第三世界革命論そのものなキャラが主人公でその思想を対象化する視点はどこにもなかった
砂クロ以降は言及してないだけで昔と変わってない
山猫も作品内では政治色はないけど山猫自身のアマゾンでの行動は第三世界革命論そのもの

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 04:11:40.16

森詠の「燃える波濤」も面白いけど未完だしなぁ

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 05:38:31.49

>>159
蜂谷シリーズは面白いんだけどね。
「オバマ暗殺」はいまひとつだった

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 08:44:41.09

>>155 猛き箱舟は読んだ?　西サハラの独立解放ゲリラに対抗する為政府側に傭われた
日本人達をめぐる話。政治臭は薄いしなにより抜群に面白い。俺は当時文庫発売と同時に
上巻を購入してその日のうちに読み終え、続きの下巻がまだ出ていなかったのでたまらず
ハードカバーの下巻を買ったｗ

**164** · 2011/03/24(木) 08:53:57.94

書いてから本棚の本読み返したら政府側じゃなくて進出する日本企業の依頼だったわ。
何度も読んでんのにすぐ忘れるから俺の読書はいつも新鮮だ！

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 12:28:02.99

企業のバックには日本政府があるという設定だから、
「政府側に雇われた」でもあながち問題ではないだろ。
最後つほか最初はメ欄だし。

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 14:27:48.29

箱舟は主人公は政治に関係しないけど設定自体はめちゃくちゃ政治色濃いでしょｗ

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 19:23:33.54

『蟹喰い猿フーガ』は結構軽く読める、船戸作品にしては

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 19:35:42.89

>>158
一般的だと、上にも書いてるけど、
佐々木譲・逢坂剛・志水辰夫・大沢在昌・福井晴敏とかがいるよな。
ハードボイルドとの境界がイマイチわからんが

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 20:54:13.36

>>169
福井はガンダム以外はどうして同じ題材ばかりなのか。川の深さはからしばらく追っかけたけど
さすがに見限った。もうＤＡＩＳはお腹いっぱいだよ

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 22:21:41.70

終戦のローレライはダイスちゃうんちゃうん。読んでないけど。

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 22:32:57.89

北方は昔ハードボイルドの代表みたいにいわれてたけど
読んだらつまらなかった。
最近の水滸伝は面白いらしいけど。

**名無しのオプ** · 2011/03/24(木) 23:27:23.98

>>164
まだ山猫の夏しか読んでないので、それも注文しますね。

ありがとうございます

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 01:54:30.38

ファニングが得意なおばさんの山奥の家で敵と戦って主人公だけ生き延びるやつって何だっけ?
生き延びた主人公が他の短編にも出てきた気がするんだけど

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 02:47:43.86

このスレが伸びてるとドキッとするわ。

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 08:27:56.05

>>174
蛮賊どもの登場人物が祖国よ友よにも出てくるって前に書かれていた

ゴルゴ１３のノベライズの２が発売だな
喋り過ぎのゴルゴはイマイチｗ

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 11:33:06.19

>>176
レスサンクス
蛮族どもってアフリカの金塊輸送列車のやつだよね
ファニングのおばさんの家はアメリカカナダ国境あたりだったはずだから何となく違う気もするけど蛮族どものエンディングを覚えてないから調べてみる
ちなみにファニングってリボルバーの銃の引き金を引きっぱなしにしたまま撃鉄をバチバチやって連射するやつね

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 22:11:35.59

>>177
家からの銃撃戦だと「非合法員」か？
「炎流れる彼方」もラストは家からの銃撃戦だったきがする

**名無しのオプ** · 2011/03/25(金) 22:27:54.93

非合法員は主人公最後に死ぬよね?
だから違うはず

炎流れる彼方はボクサーのやつだっけ?

アジトで敵を迎え撃つ事になったけど主人公だけどこかにお使いに出されて生き残る話だったんだけどな

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 02:02:10.49

それは確実に『炎流れる彼方』
最近読み返したばっかり。

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 02:08:51.68

>>172
北方謙三は、挑戦シリーズが船戸の冒険小説っぽくっていい。

ハードボイルド作品としては、圧倒的に初期の作品がいい。
『明日なき街角』『檻』『友よ静かに瞑れ』など。
その後の大量生産モードで陳腐化したきらいはある。

水滸伝はまぁおもしろかったけれ。

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 02:43:16.21

船戸与一は、左か右かといったらそりゃ左だろうけれど、それ以前に
魅力的な英雄譚・冒険譚を語りたい、という思いが強い一作家だと思う。
プロレタリア小説のように、社会批評や政治闘争・運動などの目的達成
のための単なる道具にはなっていない。

「全ての英雄伝説は無庇である。黄泉の国に旅立った主人公の一挙一動は
　すべて増幅され、新陳代謝され、ついには現実の泥沼で喘いでいるもの
　にとって慄然と輝くロマンとしてはるか彼方で発光しはじめるのだ。
　希望。苦悩。冒険談。これらは単なる事実性よりも、民衆の痛切な必要性
　によって取捨選択せられる。役に立つ逸話はフレーム・アップし、無用の
　ものは切り棄てられて英雄の物語はひとつの方向性－－革命願望へと
　発展していく。それが残された者、死ねなかった民衆の義務とでも言うが
　ごとく。かくて、英雄伝説はリアリズムの挟撃にはびくともしない高みに
　達し、人々の心に不撓不屈の精神の記念碑として強固に刻みこまれるのだ。
　これが英雄伝説の仕組みであり、主人公が重箱の隅をつつきたがる学究
　たちのアラ探しにも微動だにせず泰然自若としていられる理由である。
　ましてや、アニミズムの世界におけるヒーローの物語は完璧であり非の
　打ちどころがない。森や木立や泉、川のせせらぎが、これに応援するからだ。
　悲壮な最期を遂げた勇者は大地に抱かれて眠り、その魂は・偉大なる精霊・
　と合体し天空を駆けめぐる。死者が遺した想い、生きているうちにはついに
　果たせなかった志に、風は震え花は涙を注ぎ石はじっとり汗をかく。ここに
　ちゃちな実証主義がつけいる隙はない。（『叛アメリカ史』）

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 02:46:44.55

それに、「右」に民族主義もふくまれるなら、「左」との共通項は無くはない。
虐げられし少数民族の場合は左になり、抑圧する側の多数派民族なら右になる
だけで、民族愛という点に関してはさして変わりはないから。

　「聞かなくたってわかっている。あんたがた文明人とやらの夢は実にみすぼらしい。
　　立身出世の夢、物質を所有する夢、そしてせいぜいが家族や個人的な関係を持続する夢だ。
　　だが、アフガン人は違う！　この小さな国は絶えず外国の侵略に晒されてきた。イギリスの
　　次はソ連だ。アフガン人の夢はな、そういう外国勢力を撥ねのけ、アフガン人がアフガンの
　　大地を自由に跳びはねる夢だ！　いかなる外国の策謀もはねのけ、アフガン人がイスラムの
　　戒律だけに生きる夢だ！　もちろん、その夢が簡単にかなえられるはずもない。そういう
　　夢はいつだって血塗られた夢となるからだ！」（『血と夢』）

　「中央情報局に奉職を決意したその当時、アメリカ合衆国は実に惨めな状態にあった。
　　ヴェトナムからの撤退はすでに決定済みだったし、それに乗ずるかのように世界各地では
　　反米運動が展開されていた。国内ではウォーターゲート事件によるあらゆる権威の失墜、
　　通貨の面ではかつてびくともしたことのないドルに切り下げ…世界の秩序の中枢であった
　　アメリカ合衆国は巨像が得体の知れない虫に食い荒らされるようにぼろぼろになりつつあった。
　　ウェップナーの脳裏である考えが天啓のように閃いたのはマンハッタンの夕映えを眺めていた
　　ときのことだった。祖国を救わねばならない！　それは電撃のように全身を貫いたが、はじめて
　　知った恋に似て他人にうち明けられる性質のものではなかった。祖国愛などいまでは博物館に
　　しか陳列されていないし、中央情報局のなかでもそんな言葉を口にする人間はいはしない。
　　だから、いいのだ。だからこそ、その言葉は崇高な輝きを取り戻しつつある。」（『神話の果て』）

敵役の資本主義の走狗的なキャラもけっこう魅力的に描かれているのが多い。上のジョージ・
ウェップナーもそうだし、山猫の夏の主人公の父親も二二六事件に参加した皇道派陸軍将校。

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 04:12:13.65

それが理解できなかったＫＦは価値無しと判断したのか。

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 11:19:48.32

>>180
ありがとう炎流れる彼方なんだな
前半のインパクトが強くてエンディングを覚えてないわ
短編の方も知りたいので誰か頼む

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 12:28:26.42

『炎流れる彼方』のエンディングは、主人公の日本人（ラッキー、少林寺拳法の先生）
と子供（ビリー、マギー、ベトナムの少年少女）以外、敵も味方もみんな死亡。
最後の決戦は強烈なインパクトあるぞ。

この作品の敵役は本当に悪の権化みたいな憎たらしいキャラだった。共感はまったくできない。w

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 12:34:17.07

あのデブは砂クロあたりだけ読んで感想文書いてたんだろう。
左側の人間に人気がある作品ではあった。でもまぁどうでも
いいわ。これを思い出すくらいだね。

10 名前：：2000/06/22(木) 23:02
車谷は地を這って来た男と言われる。
故・白州正子の古典鑑識には誰もが一目置いていた。
つまり、この二人は対極にあった。
骨董の鑑識で白州と車谷が出会い、対談が交わされた。
「福田和也の骨董イジリは品の無いインチキだ。」と
いとも簡単にふたりに切って捨てた。
これは、
福田和也の「思想」の底の浅さと品性を見抜かれたということだ。
福田は自己の日本思想の原点に骨董趣味をひけらかしながら近付こうと
してきたのだから。
福田の書くナチスや北一輝がスカスカなのを彼らは、既に
福田和也の骨董イジリの軽薄さのなかに、
見事に見抜いていたのだ。

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 14:58:33.14

>>186
段々わかって来た
ボクシング繋がりでオデッセイアとごっちゃになってるわ
対戦相手がリング上で死ぬのがオデッセイアで
友人が無謀な試合に臨むのが炎流れる彼方か?

何回も何回も読んだ山猫箱船あたりと違って10年以上前に2、3回読んだ切りだから忘れてる

オデッセイアは船戸作品で2冊目に読んだから印象が強い

**名無しのオプ** · 2011/03/26(土) 15:20:45.65

純粋なエンターテインメントとして好きだけど思想はあんまりなあ…
あちこちの民族主義を取りあげたのも"資本主義も(間違った)共産主義もダメだからじゃあ民族主義をネタにしよう"って感じに見える
血と夢や神話の果てのゲリラにしても作品の中ではかっこよくてもその後どうなるかと言えば失敗して消えるか成功して腐るかしかないわけでちょうどいいところをつまみ食いしてるようにも見えてしまう
あっちを書いたりこっちを書いたりで結局使い捨てだしと…言うかそういう使い方しかできない書き方なのか

**名無しのオプ** · 2011/03/27(日) 21:52:29.58

と言うようなどうでもいい感想を持ちながら砂クロの後は読んでなかったんだけど
それ以後のはまだ3冊(かくも短き眠り、龍神、荒れ地)しか読んでないからなのかまだ方向性がわからない

登場人物がそれなりに老けた人が増えてるのは作者の年齢を反映してるのかな、とは思ったり…

**名無しのオプ** · 2011/03/29(火) 01:26:59.70

1991年発表の『炎流れる彼方』でアメリカ特殊部隊の立役者の一人でデルタ設立者のベックウィズと
娘婿のハウ(BHDのモガディシオで活躍というか奮闘)をボロクソに腐してたな。

当時はまだイラン大使館で大ポカやった連中くらいのイメージだったんだろか。

**名無しのオプ** · 2011/03/29(火) 01:37:11.17

大使館襲撃をわざと失敗したってやつですか?

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 01:13:40.88

海外で仕事することの多い俺が、もしなんたら民族戦線に殺されたとして
船戸は俺になんの同情もしないのだろうな、と読んでて時々思う

俺のランキングで山猫はかなり低い

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 01:54:00.37

灰色熊が助けに来てくれるよ

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 03:59:34.95

山猫と民族戦線は関係ないんじゃない？
箱舟の間違いじゃないの

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 10:29:01.86

船戸作品に出てきた人物で破壊活動に最も優れていたのは誰だろう?

超人的な行動力があった箱舟の主人公がすごかったけど作戦立案とか含めると色々候補がいると思うが
まあ最終的にはみんな死ぬんだけどさ

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 19:33:07.61

>>196
ウィスキージョーとブランディージョーかな？

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 20:57:43.32

>>197
破壊活動の人じゃないけどｗ
どっちだったか忘れたが後から死んだ方はいかにも"らしい"死に方させてもらってたな

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 21:55:36.48

>>196
山猫だと思う

**名無しのオプ** · 2011/03/30(水) 23:46:24.89

山猫は最後の場面以外は完璧な横綱相撲だったからすごいよね
作者が船戸じゃなければ爺さんの形見の銃にこだわっててもハッピーエンドだったろうな