船戸与一 2
生きているよ!
週刊ポストで角田光代と対談していた。
ただ、写真ではかなりやつれて見えたけど・・・、健康を損ねているのは事実なのかな。
この人は数少ない“ホンモノ”。 どうか長生きしてほしいよ。 ずいぶん前に隆慶一郎ファンに「何か面白い小説ないですか?」と聞かれて、
「船戸与一知ってる?」と聞き返したら、「知らない」とのこと。
なんとなく共通の面白さがあるよなあと思って、
『猛き箱舟』を薦めたけど、どこにも売っていないのだった。 満州国演義8出たね。
船戸与一。
10で完結とか前に書いてあったけど、
命の寿命との関係で9に早めたのかな。
滅びの美学、破滅の美学。
これが最後の作品になるだろうし、
最後は希望を託して終わるんだろうね。
だから、
四郎は生き残る。
三郎は戦死するのは間違いないが。
二郎も間違いなく死ぬね。
一郎は官僚だから生き残れそうだけど、やはり、死ぬのかな。
四郎が最後に生き残り、船戸与一は死ぬ。
俺が最初に船戸さんを読んだのは「猛き箱舟」。
その後の船戸作品は全て読み、
1988年、俺27歳。
今俺52歳。
猛き箱舟の頃はバブルの時代だったし、
俺も若く、ギラギラとギラついていたよ、性欲も旺盛だったし。
今、俺52歳。
すべての野望は燃え尽き、性欲も燃え尽き、枯れゆく年齢。
嗚呼、船戸与一。 降臨の群れ、結構面白かった。その前に読んだ緋色の時代よりずっと。
緋色の時代、波が全くなかった。死んだ人間の心電図みたいな展開で 虹の谷の5月、ありゃ何だ?何だあのラストは?希望に満ち溢れてるやんけ。
強烈な違和感を感じる。あれ書いてた時期にトシオくらいのガキでもいたのか?御大…
ただの青春物じゃんざけんな船戸。あんな爽やかな締め方あるか! 船戸もガキには甘いってことか…そうでもなかったと思うが。
虹の谷の5月の異色さは群を抜いてるな。
まぁ、あのラストは予測できたが、実際に目にすると、ロマンチック過ぎて反吐が出らあ!
あんなの船戸作品じゃない 船戸作品は欧州モノ少ないみたいなんで
他の作者で東欧・ロシア舞台の作品ってなんかありますか? 満州8を読み終わった。
意外な人がまず一人、死んだな。 山猫終わったので
神話の果てに移行
ポルソンファン強烈 猛き箱舟で隠岐を殺して復讐果たした後の香坂の動向に何も触れてないのは何でだろーな
なんかモヤモヤするわ 紙数が足りませんでしたじゃねーだろうな >>582
夜のオデッセイアでアップルジョーとオレンジジョーと出会ったその後を
聞くようなものだ >>586
マジで言ってる?
小説の冒頭を読みなさいってば 隠岐やった後に作戦に関わった政府の高官やりに行って
飛騨だかどっかの雪山の山小屋で狙われてる描写だっけ?
手放したからブックオフで探してくるかな 中学高校の時に読んでた小説をオッさんになってから読み直すと
その当時の感想を思い出し青臭い考えしてたな〜となるだろ
作品の批判ではなく自分自身の問題じゃね? 船戸作品をKindleで見つけて大量買してしまったw
猛き方舟、山猫の夏、伝説なき地、砂のクロニクル、蝦夷地別件、神話の果て
この6作品は既読だけど、もう文庫手放してるので購入したんだけど、
他にこれは読んでおけってのあるかな? >>595
ほぼ同じことしてるw
あとは「炎流れる彼方」とか・・・ 互いの頭蓋を割っての同士討ちのシーン
非合法員?群狼の島? >>595
「血と夢」「夜のオデッセイア」「非合法員」 >>595
流沙の塔
虹の谷の五月
アジア舞台の傑作 満州国演義じゃなくて新作書いてたりするのだろうかー 「イスラム国」を描いてほしかったが、さすがに厳しいか 島地 そう。それが今やみんな売れっ子、大御所で、北方先生なんかは直木賞をとっていないのに、直木賞の選考委員までやっている。
大沢 選考委員になった直後に会ったとき、「大変だなあ」といったら「新参者だから先輩方に従うだけだよ」といっていました。で、この先はちょっといい話。彼が選考委員になって最初の選考会で、
まず金城一紀の受賞が決まったらしいんですね。でももう一人、委員の間で意見がまとまらなかった作品があった。船戸さんの『虹の谷の五月』です。
島地 たしか、あのときは同時受賞でしたか
大沢 先輩方があれこれ話している間、北方さんは末席にいたらしいんですが、あの性格ですから黙っていられなくなり、
バッと座布団をはずして畳の上に正座して両手をつき、「若輩者ながら申し上げます。船戸与一という作家は・・・」と、一席ぶったらしいんです。
島地 ずっとつき合いのあった人だから、どうしてもひと言いいたかったんだろうね。
大沢 北方さんの決死の演説もあり、船戸さんの受賞が決まった。もともとマブダチですが、その話を聞いて、やはり北方謙三は男のなかの男だなと惚れ直しました 満州国演義、よく頑張ったなあと思います
やっぱり船戸さんの「山猫の夏」が、いろいろな作家の大長編小説発表の枠を
ぐっとひろげてくれた感じがします
ご冥福をお祈りします R.I.P 与一 (吉田戦車のマンガの猫じゃなしに)
あの時代、海外勢が失速してたこともあるけど日本の冒険小説の水準と勢いは最高だった。
読者は幸せだったんだが書いてる人たちもそうであってくれたらいいな。 福田某はどんな胸中だろう?
満州が支えだったとしたら永遠に書いていて欲しかった ヘビードランカーだった西村寿行は肝硬変で逝き、
チェーンスモーカーだった船戸与一は肺癌で逝く。
80年代の無頼な作家たちは、みんな最期まで自分の生き様を押し通すんだな。
亡くなられたことは寂しいが、この最期は何となく納得できるような気がする。
猛き箱船も良かったが、山猫の夏、神話の果て、伝説なき地の南米三部作が好きだった。
あと夜のオデッセアの突き抜けた爽快感も‥‥
ご冥福をお祈りします。 肺がんで余命一年とこのスレッドで話題が出てから
どれくらい経ったんだろうか
満州をきっちり完結させて亡くなられたそうですね
お疲れ様でした 船戸与一、北方謙三、逢坂剛、志水辰夫、佐々木譲、大沢在昌、の皆が
1979〜81年の間にデビューしてるって、あらためてすごい世代だった
んだなあと思う。
健康に長生きするような柄の方じゃなかったし、最初に逝ってしまわれた
のもやむなしか。
合掌。 余命1年から随分経つし、健筆なので劇的に回復したのかと思ってたわ・・・ 悲しい。
「猛き箱舟」以来ずっとファンだった。
この人の書く世界観には引き込まれたよ。
そう、ぐいぐいと、ぐいぐいと・・・・。 新聞で既報を知った。
残念です、ご冥福をお祈りします。 >>630
おお6年前でしたか
ありがとう
よく完結できたものだ どうせ追悼特集組んでもらえるような作家じゃねーし
南米三部作は折々に読んでるからとりあえず山猫の夏を再読し始めた 船戸さんの作品の中で、ユーゴ紛争を題材にしたものってありますか?
ご存知のかたがいらっしゃったら教えてください 亡くなってから、小説じゃないけど、
「棋翁戦てんまつ記」があることを発見。
さっそく手に入れて読んだけど面白い。
著者は、逢坂、船戸、志水辰夫、夢枕、黒川博行、大沢在昌、
北方、宮部の8名になっているが。 作家と言うより船戸ってジャーナリストなんだろうね
もっと多くの作品読みたかったなあ
すごく残念 船戸与一が頼っていた専門家が確か前田哲男って人で、その人が昔、朝生に出て、ま、思想はどうあれいいんだけど
西部邁とかにぐうの音も出ないほど論破されていて、「あ、この人、議論もできない人だ、駄目だ」って思ったけど、
そういう人に頼ってあれだけの傑作群が書ける船戸って凄いって逆説的にだけど改めて痛感したの思い出した だってディテール固めのための専門知識と、
思想性や論理的思考能力は別物でしょ
まあ前例のない現代戦の戦略的展開について聞いてたとかいうなら話は別だけど >>644
でも、例えばアメリカとイラクの戦争を見ても、「大量破壊兵器なんて結局なかったじゃないか、それじゃあ、あれは
侵略戦争だったんじゃないか」「フセインとアルカイダが繋がってたとかもう滅茶苦茶w」っていう見方に立つか
「世界の警察官・アメリカが秩序を守った」「独裁者フセイン打倒バンザイ!」っていう見方に立つかっていうのは
専門知識と不可分なものだと思うんだよね >>643
TVのディベート番組は
パフォーマンスが上手か下手かだけの話で
話に中身があるかどうかは別の話だろ。
パフォーマンス上手が論破しているように見えるだけ。 >>646
いや、一言で言うと「あかはた」みたいな人だった 前田哲男は以前の軍板でも評判良くなかった。今は話題にもならない。
ただ、対米追従的な連中の知識がちゃんとしてるかというとまた別で、それこそアカい連中のが詳しかったりするしな。 >>648
>、対米追従的な連中の知識がちゃんとしてるかというとまた別で
まったくおっしゃるとおり。従属根性旺盛なのは更に駄目だと思います。情報サンクス! 船戸与一亡くなってたのか
今知った
ショックだ
一番好きな作家だったから
長編の新作が読みたかった オール讀物
追悼 船戸与一
志水辰夫 思い出すことなど
西木正明 筋金入りの反権力 名無しのオプ:2015/05/24(日) 21:46:51.40 ID:kMPAIESy森村誠一のサイトで、亡くなる少し前の船戸与一が、
車椅子姿で日本ミステリー文学大賞の授賞式に出席している姿が公開されているけど、
大沢先生の姿もあって、見かけはその筋の方にも見えるんだけど、
船戸与一にもう会えなくなる事を確信しているような表情で、
すごく切なくなった。
↓
http://morimuraseiichi.com/?p=20132