船戸与一　2

**名無しのオプ** · 2010/09/13(月) 21:39:42

前スレ

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1203826690/

どくどくとどくどくと語れ

**名無しのオプ** · 2016/08/02(火) 08:22:13.67

未発表の作品とか出るかなー

**名無しのオプ** · 2016/08/09(火) 01:50:47.21

うん

**名無しのオプ** · 2016/08/21(日) 20:37:48.60

「藪枯らし純次」読んだけど
突っ込みどころ満載だった

船戸作品ってこんなに不自然な展開したっけ?

**名無しのオプ** · 2016/08/27(土) 13:43:50.41

>>675
腹立たしい内容だね。読み進められるか心許ないが頑張ってみる

阿片が主要産業とか『キメラ』の影響だっけ。どっちにしろ不毛の場所
山東出兵でなんで支那人が殺されるのか理由不明
張作霖爆殺はコミンテルンの犯行なのに
統帥権干犯って阿呆か。憲法の拡大解釈が国策を誤ったのに
田中総理辞任は昭和天皇が若気の至りとして後悔されたのに知らんのか
五族協和って日満蒙漢魯でしょうに満人の影がない

『蝦夷地別件』もひどかったがwiki汚染までいってるよね

**名無しのオプ** · 2016/09/14(水) 17:53:14.65

うわー……

**名無しのオプ** · 2016/10/26(水) 17:12:21.09

「炎の回廊」p540
その荒波のなかで漂っている。価値観に
整合性を持たせようとしても何の意味もない。時代はあらかじめそんなことを拒否し
ているんだ。歴史の荒波を自力で泳ぎ抜こうとすれば，価値観の溺死が待っている。

**名無しのオプ** · 2016/11/04(金) 19:04:41.08

カルナヴァル戦記の新装版が出るみたい。

**名無しのオプ** · 2016/12/14(水) 17:19:33.21

「南冥の雫」
p32. 息子の百秋
p36. 何年もまえからインフレがつづいてる。物価高騰に通貨の流通量が追いついてない。

**名無しのオプ** · 2017/01/20(金) 14:34:48.65

夢は荒地をの「地雷」の記述（政府の許可がなければ地雷を除去できない。地雷処理が
政府の金儲けになっている）の件、間違っているなら、カンボジア政府、大使館は
正式に抗議した方がよい。
この小説を読んで本気にした人も多いと思うから。

**名無しのオプ** · 2017/02/09(木) 00:40:25.66

http://plaza.rakuten.co.jp/thisman/

**名無しのオプ** · 2017/02/23(木) 21:29:57.53

オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越して来た人達だった。

そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。

それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権に引き入れた。

ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無いころだったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。

**名無しのオプ** · 2017/03/14(火) 12:10:40.43

http://www.doraibu.com/
どらいぶ帳よろしく

**名無しのオプ** · 2017/04/07(金) 17:42:32.10

このまま埋もれていってしまうのか…
こんなすごい人が…

**名無しのオプ** · 2017/04/17(月) 02:46:50.26

そもそももう日本の文壇なんて死んでるんだから

**名無しのオプ** · 2017/05/16(火) 23:58:24.41

今更、蝦夷地別件を読んでる途中
しっかし長いな、やっと下巻
アイヌ大杉で、混乱
えーと、こいつはどこの長人だっけ？
登場人物一覧とにらめっこ

**名無しのオプ** · 2017/05/19(金) 21:13:26.19

生きてたら今の世界をどういうふうに書いただろうなぁ

**名無しのオプ** · 2017/05/25(木) 18:38:35.93

船戸与一を継ぐ人が望まれる。

**名無しのオプ** · 2017/05/26(金) 08:37:53.19

おれは満州三巻目だが読み始めてからもう半年くらい経ってる
この小説、何故か10日くらい間が空いてもすっと物語に入って続きを読み進められる

でもこの先箱舟や砂クロのようなページを繰る指が止まらなくなるような展開は来るのだろうかｗ

**名無しのオプ** · 2017/05/26(金) 12:43:49.08

船戸与一→代わりがきかない。いない。
大沢在昌→いくらでもいる。

二人とも好きだけど、この違いは確実にあると思う

**名無しのオプ** · 2017/05/27(土) 18:33:41.34

『伝説なき地』…新装版を出してくれないかなあ。

小学館文庫で。

**名無しのオプ** · 2017/05/29(月) 17:19:47.86

船戸与一賞制定委員会

冒険小説とハードボイルド専門

選考委員候補　　北方謙三　　北上次郎

**名無しのオプ** · 2017/06/07(水) 17:27:28.25

ゴルゴ１３のノベライズがでてるんだってね

**名無しのオプ** · 2017/06/21(水) 01:37:00.05

>>696
ほえー

**名無しのオプ** · 2017/06/21(水) 19:45:54.43

おっちゃんの直木賞受賞の際の北方の逸話は泣ける

**名無しのオプ** · 2017/08/06(日) 19:56:06.93

後輩の高野の本が好評のようだな

**名無しのオプ** · 2017/09/28(木) 21:35:44.17

クルド人独立か

**名無しのオプ** · 2017/10/03(火) 21:04:30.28

感慨深いな。

**名無しのオプ** · 2017/10/29(日) 19:45:45.13

なんか復刊してくれ

**名無しのオプ** · 2017/11/09(木) 15:14:51.46

>>699
人情で賞をあげちゃうのもどうかとは思う。

自分的には、船戸与一は唯一無二の存在なので、こういう賞はどうでもいい。

読者が選ぶ賞ならまだ分からなくもないけれど。

**名無しのオプ** · 2017/11/09(木) 17:05:56.44

この人の読者は直木賞より山本周五郎賞のほうが高評価だよな

**名無しのオプ** · 2017/11/10(金) 10:52:22.10

直木賞はまあ、作家の功績への評価だと思っているので、
受賞作そのものは作家の最高傑作ではない。

**名無しのオプ** · 2017/12/26(火) 21:29:20.21

☆ 私たち日本人の、日本国憲法を改正しましょう。現在、
衆議員と参議院の両院で、改憲議員が３分の２を超えております。
『憲法改正国民投票法』、でググってみてください。国会の発議は
すでに可能です。平和は勝ち取るものです。お願い致します。☆☆

**名無しのオプ** · 2018/03/27(火) 16:59:03.23

満州国を読み返している
それはともかく、ここも人が来なくなってきたし、いずれ消え去るんだろうな・・・

**名無しのオプ** · 2018/03/31(土) 13:48:16.65

新しい話題がないからな
映画化でもあれば多少は盛り上がるんだろうけど
ご存じの通り船戸作品は映像化困難なものばかりだし

ただ、死んでも読まれ続ける作家なんてほんの一握りだよ
特にハードボイル作家なんて完全に時代の徒花になってしまった
大藪春彦ですら野獣死すべし以外もうほとんど読まれてない
船戸作品なら猛き箱舟はこの先数十年は読まれ続けると思うけど

**名無しのオプ** · 2018/05/05(土) 19:17:50.45

まだまだ死なないぞ。

**名無しのオプ** · 2018/05/18(金) 20:51:27.93

なお、88年には日本推理サスペンス大賞が日本テレビの主催、新潮社の協力で設置され、第一回の優秀賞を乃南アサ「幸福な朝食」が、第二回の大賞を宮部みゆき「魔術はささやく」、
第三回の大賞を高村薫「黄金を抱いて翔べ」がそれぞれ受賞した。89年には日本ファンタジーノベル大賞が、読売新聞東京本社と三井不動産販売が主催し、
日本テレビと新潮社が後援で設置。ここからも多くの新人作家が出た。『波』には、選考委員の対談や受賞者のエッセイが掲載されている。90年８月号には、「快い刺戟を受けた」
と題して詩人の北村太郎が、第一回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補に残った三作を書評している。
　また、88年には中堅・新人の作家の書下ろし長篇のシリーズ「新潮ミステリー倶楽部」がはじまった。平野甲賀による装幀は、その作家の指紋をあしらうという斬新なものだった。
　しかし、担当編集者だった佐藤誠一郎によれば、船戸与一だけは指紋を捺すのを拒否したという。「『俺はこれ（指紋押捺）は何遍もやらされたから、もうやりたくない』って、
仕方ないから『蝦夷地別件』には私の指紋を捺しました」（新保博久『ミステリ編集道』本の雑誌社

**名無しのオプ** · 2018/10/18(木) 14:37:02.94

記者がサウジ領事館で殺害容疑みたいな記事みて
船戸の小説みたいなことマジであるんだなーって思った

**名無しのオプ** · 2018/10/27(土) 15:11:26.32

船戸が非合法に紛争地域に潜入して取材した事が、あの作品たちのバックグラウンドになってるとしたら
件のジャーナリストを批判はできないな

**名無しのオプ** · 2018/11/18(日) 15:22:02.52

クスクス
何が？
雑炊

**名無しのオプ** · 2018/11/23(金) 13:44:09.18

「非合法員」読んでます。

**名無しのオプ** · 2018/11/28(水) 20:37:56.08

読み終わったら感想を聞かせてくれ

**名無しのオプ** · 2018/11/29(木) 21:45:44.69

>>716
読み終わりました。
感想ですかー、難しいですね。

今まで「猛き箱舟」とか既読済なんですが、それらに比べるとディテールが薄い感じがしました。
でもデビュー作として考えても、船戸与一感楽しめました。

**名無しのオプ** · 2018/12/01(土) 15:47:46.94

非合法員って船戸与一のルポルタージュ「叛アメリカ史」
を小説にした感じだよね
未読なら古本屋で見つけてどうぞ

**名無しのオプ** · 2018/12/01(土) 19:06:57.61

豊浦志朗名義だな

**名無しのオプ** · 2018/12/02(日) 08:33:55.09

叛アメリカ史ですか。
古本で読んでみます。

今は、「山猫の夏」を読んでいます。
南米3部作に挑戦します。

**名無しのオプ** · 2018/12/10(月) 21:46:20.43

【12月10日 AFP】インドネシア東部パプア（Papua）州のジャングルで多数の建設作業員が殺害された事件で、犯行に及んだとする反政府武装組織は7日、殺害したのは作業員の姿を装ったインドネシア軍兵士であり、正当な軍事標的だと主張した。

　この事件では少なくとも16人が殺害されており、現在も遺体の捜索が行われている。

　パプア独立派の反政府武装組織、西パプア民族解放軍（TPNPB）は、先週国営建設会社に雇われ働いていた約20人を殺害したと犯行声明を出している。

　同組織で広報を担当する人物は「彼ら（作業員）は変装したインドネシア軍兵士であり、われわれの敵だ」「これは戦争だ。殺すか、殺されるかだ」と語った。また「われわれも（隣国）パプアニューギニアのように独立を希望する」と訴えた。

　目撃者や軍の発表によると、作業員らの多くは後ろ手に縛られ、処刑されるかのように射殺された。逃げようとした作業員らは喉をかき切られ、ほぼ斬首された状態で発見された
遺体もあったという。また事件の調査に携わっていたインドネシア軍兵士1人も殺害された。

　当局によると、武装勢力40～50人がジャングルへ逃げ込んでおり、軍が行方を追っている

**名無しのオプ** · 2019/01/07(月) 07:39:01.08

非合法員より猛き箱舟のほうがエンタメ路線行き過ぎで薄っぺらだろう。

**名無しのオプ** · 2019/01/07(月) 18:29:06.61

猛き箱舟はイケイケだった日本の状況あってだからな・・・
中国人向けに改編したらスゲー受けそうw

**名無しのオプ** · 2019/01/07(月) 19:37:29.13

いやそういう日本をブチ殺したいって小説だったじゃん
バブルの虚栄に踊らされてる奴ら全員死ね！みたいな

>>772
そういう言い方は非合法員が純文学作品でもない限り成り立たないよ
非合法員だってエンタメなんだから、同じように薄っぺらといえば薄っぺら
その路線を突き詰めることは別に非難されるべきことじゃない

**名無しのオプ** · 2019/01/07(月) 22:23:44.55

エンタメ作家の作品にエンタメだから薄っぺらってひでえいいがかりだなｗ
厚みのある現実社会でも取材していらっしゃればよろしいのではないでしょうか

**名無しのオプ** · 2019/01/07(月) 22:54:01.22

なんていうか感情が平坦に抑えられた"硬質な文体"的なものを感じて純文学的に受け取ったとしても
それはただの錯覚で船戸の筆力がなかっただけw

**名無しのオプ** · 2019/01/17(木) 02:35:16.35

ルポタージュとかドキュメンタリー側からエンタメに
流れて来てる作家が「純文学」てアホか。あれのどこが
文学青年に見えるのか。北方謙三は純文学出身だが。

同じエンタメであっても、一般大衆の嗜好に迎合した
ヒット作品と、その作家のコアなファンの間で評価が
高い作品とでは往々にして違うのは映画でも小説でも
音楽でも同じ。

**名無しのオプ** · 2019/01/17(木) 02:39:49.39

だいたい「純文学」なんていう日本ローカルの
ガラパゴスジャンルになんぞクソ程にも価値はないわ。

**名無しのオプ** · 2019/01/17(木) 02:48:53.54

なぜ？ローカリティに価値がないって意味が分からない
しかもあれだけ辺境を描き続けた作家のスレだぞ

日本語はある傾向の作品を便宜的に「純文学」って呼んでるだけ
それに準じたジャンルは世界のどこにだってあるよ

**名無しのオプ** · 2019/01/17(木) 03:29:42.50

ミステリ分野なら奥泉光とかはそうだよな

**名無しのオプ** · 2019/01/18(金) 15:58:36.69

＞なんていうか感情が平坦に抑えられた"硬質な文体"的なものを感じて純文学的に受け取ったとしても
＞それはただの錯覚で船戸の筆力がなかっただけw

？？？

**名無しのオプ** · 2019/01/20(日) 18:16:05.62

《超悪質！盗聴盗撮・つきまとい嫌がらせ犯罪首謀者の実名と住所／死ねっ!! 悪魔井口・千明っ!!》
【要注意!! 盗聴盗撮・つきまとい嫌がらせ犯罪工作員】
◎井口・千明（東京都葛飾区青戸６－２３－１６）
※盗聴盗撮・嫌がらせつきまとい犯罪者のリーダー的存在／犯罪組織の一員で様々な犯罪行為に手を染めている
　低学歴で醜いほどの学歴コンプレックスの塊／超変態で食糞愛好家である／醜悪で不気味な顔つきが特徴的である

【超悪質！盗聴盗撮・嫌がらせつきまとい犯罪者の実名と住所／井口・千明の子分たち】
①宇野壽倫（東京都葛飾区青戸６－２３－２１ハイツニュー青戸２０２）
※色黒で醜く太っている醜悪黒豚宇野壽倫／低学歴で人間性が醜いだけでなく今後の人生でもう二度と女とセックスをすることができないほど容姿が醜悪である
　宇野壽倫は過去に生活保護を不正に受給していた犯罪者です／どんどん警察や役所に通報・密告してやってください
②色川高志（東京都葛飾区青戸６－２３－２１ハイツニュー青戸１０３）
※色川高志は現在まさに、生活保護を不正に受給している犯罪者です／どんどん警察や役所に通報・密告してやってください

【通報先】
◎葛飾区福祉事務所（西生活課）
〒１２４－８５５５
東京都葛飾区立石５－１３－１
℡０３－３６９５－１１１１

③清水（東京都葛飾区青戸６－２３－１９）
※低学歴脱糞老女：清水婆婆　☆☆低学歴脱糞老女・清水婆婆は高学歴家系を一方的に憎悪している☆☆
　清水婆婆はコンプレックスの塊でとにかく底意地が悪い／醜悪な形相で嫌がらせを楽しんでいるまさに悪魔のような老婆である
④高添・沼田（東京都葛飾区青戸６－２６－６）
※犯罪首謀者井口・千明の子分／いつも逆らえずに言いなりになっている金魚のフン／親子孫一族そろって低能
⑤高橋（東京都葛飾区青戸６－２３－２３）
⑥長木義明（東京都葛飾区青戸６－２３－２０）
⑦若林豆腐店店主（東京都葛飾区青戸２－９－１４）
⑧肉の津南青戸店店主（東京都葛飾区青戸６－３５ー２

**名無しのオプ** · 2019/02/10(日) 15:23:33.36

ＣＮＮ）米軍の支援を受けて過激派組織「イラク・シリア・イスラム国（ＩＳＩＳ）」と戦ってきたクルド人主体の部隊「シリア民主軍（ＳＤＦ）」が９日、シリアで最後に残ったＩＳＩＳ支配地の奪還作戦を開始した。

最後のＩＳＩＳ支配地は、シリア東部の町バグズ・ファウカニの西側の一角にある。ＳＤＦ部隊は午後６時に大砲や重機関銃による攻撃を開始し、米軍主導の有志連合軍が上空からこれを援護している

**名無しのオプ** · 2019/02/22(金) 01:59:38.88

まだ書籍化されてない作品ってあるの？

**名無しのオプ** · 2019/02/24(日) 10:46:52.28

あったらいいね。

**名無しのオプ** · 2019/03/12(火) 22:22:22.48

日本人でハメットフォロワーの作家って他に誰かいる？
船戸作品全部読み終わったら次どうするか考え中なんだが

**名無しのオプ** · 2019/03/22(金) 12:44:22.75

逢坂剛がハメットの作品に影響受けたと何かで読んだけど、
その作品てガラスの鍵なんだよね
地の収穫とは方向が違うかも

**名無しのオプ** · 2019/03/24(日) 09:47:38.62

日本人作家じゃないんだけど、
ウィリアム・ディールの「フーリガン」を探して読んでほしいと思う

**名無しのオプ** · 2019/03/25(月) 13:01:30.18

馳星周とか花村萬月の初期は近い感じがする。

**名無しのオプ** · 2019/03/25(月) 13:02:43.71

あるいは船戸与一の先輩の大薮春彦とか。

**名無しのオプ** · 2019/03/25(月) 22:49:03.42

この人、会話の描き方に関してはヘタクソだよね。

チャンドラーのアフォリズムやレトリックで満ちた会話よりも、ハメットの質素で骨太な文章を船戸が好んだってまではわかる。
でも、主語・目的語を不自然なくらい抜かすやりとり、過剰な説明口調、ワンパターンな会話はハメットうんぬんってことで片付けられることじゃないよね。
目的語を動詞のあとにもってくるのは外国語をしゃべってるからなのかなって思ったけど、日本が舞台の作品でもVOの順で喋ってるし。

**名無しのオプ** · 2019/03/25(月) 23:41:01.10

そういうのは作家の文体、リズムであって下手とは思わないな

そもそも会話文が下手ってどういうことだよ
文章が下手ってならまだ分かるけど
リアリティある会話ならいいのか？エンタメ小説なのに？
洒脱な会話なら上手いのか？それは洒脱さを描くのが上手いだけでは？

**名無しのオプ** · 2019/03/26(火) 00:37:39.85

>>742
これはちょっとわかりやすく誇張した例だけど。

ホテルの一室で２人が打ち合わせをしている。
ＡというキャラがＢに対してタバコを１本差し出しながら、
Ａ「吸うか？」
Ｂ「なにを？」
Ａ「おまえが、煙草を」

みたいな会話シーンがよく出てくるんだよ。
状況的に明らかなのに（この例では、タバコを差し出している）、疑問の投げかけ（「吸うか？」）に対して「なにを？」「どういう意味だ、それ？」みたいな返しが多い。
フィクション的には無駄だし、かといってリアリティがあるわけでもない。

元々ルポライターやってただけあって弱者から見た叛史に関する地の文章は力強さを感じるけど、会話文はパターン化されてて面白くない。
非合法員から刊行順に30冊くらい読んで金門島まできたけど、そこだけは不満だ。

**名無しのオプ** · 2019/03/26(火) 13:18:38.52

「蝦夷地別件」を読んだときに、アイヌ蜂起の描写が既読の各作品の情念と区別がつかないことに気付いた。
叛史に関する地の文章が力強いことは事実だし、それが「山猫の夏」みたいな感銘も生んでいる。
だけど、ものごとのとらえかたは案外皮相なところがあると感じて以来、少し冷める部分もある。
「炎流れる彼方」の、湖畔の銃撃戦でマズルフラッシュが明滅するシーンのように、
経歴や思想とは別のところで意外な美点の多い作家だと思うし、そこはとても好きなのだけれど。

**名無しのオプ** · 2019/03/26(火) 13:39:51.00

>>743
こういうのって昔の翻訳調の文体じゃないの?
作中で「おまえだ、ペトロビッチ。これはお前さんのことなんだよ、サンドロ・ペトロビッチ」みたいないちいち名字まで言って強調するのは
新潮だか岩波だかのドストエフスキーの訳文調だよな

**名無しのオプ** · 2019/03/29(金) 22:55:58.82

＜ドラマ化＞
龍神町龍神一三番地

＜映画化＞
新宿・夏の死

＜舞台化＞
砂のクロニクル、満州国演義

wikiには全然乗ってないけど役者が演じた船戸作品ってこのくらい？

**名無しのオプ** · 2019/04/02(火) 22:26:31.67

海燕ホテル・ブルー
https://eiga.com/movie/57405/

**名無しのオプ** · 2019/04/02(火) 22:30:51.87

http://ideas.paunix.org/funado/ya_koyom.htm
飾り棚の上の暦に関する舌足らずな注釈

消滅した暦が置き残した不確かなメッセージにはさまざまな想像力をかきたてられる。

バビロニア暦。大インカ暦。フランス革命暦。ロシア皇帝暦。

時の流れは改暦によってこれまでとはべつのメロディーを奏ではじめるが、

それでもむかしの余韻までが完全に抹殺されるわけではない。

ふつうの手続きを経て編まれた歴史のなかには収まらない秘めやかな囁きが聞こえてくるのだ。

天駆ける精神はどこに墜死したか？　

鳥たちが飛び去ったあとで樹々の梢はどう顫えていたか？

涸れた湖のそばで息絶えた狼はどんな眼をしていたか？

これらの問いに力強く答えてくれるものは何もない。

それは記録されなかったか、もしくは記録されたとしてもどこかに葬り去られてるからだ。

いまとなっては残念ながらすべてが想像だけに委ねられる。

**名無しのオプ** · 2019/05/27(月) 02:25:44.76

満州国演義をちゃんと全10巻で読みたかったなぁ……

**名無しのオプ** · 2019/08/08(木) 10:51:48.97

>>741
俺も会話が苦手
話は面白そうなのに
「叛アメリカ史」以外最後まで読めたことない
短編でも読むか

**名無しのオプ** · 2019/08/29(木) 13:58:27.46

今更ながらにKindleで大藪春彦の野獣死すべし、
生島治郎の黄土の奔流を読んだ。
やっぱりその後の世代の方が
完成度も上がってくるのかなと思った。

**名無しのオプ** · 2019/09/05(木) 16:02:04.00

>>736
船戸はハメットフォロワーとは違う
ほぼ引退生活だった頃のハメットの言動に賛同しただけだと思う
E・S・ガードナーの突拍子もない展開とか
ロス・マクドナルド辺りの社会派の方が近い
船戸はハメットを何度も称賛してるが
題材が近い「王様稼業」なんかは全く評価してはないんじゃないか？

**名無しのオプ** · 2019/10/13(日) 23:37:38.63

消えた暦を描いていた作家が最後に取り組んだのが皇紀だったってことなのかな

**名無しのオプ** · 2019/10/13(日) 23:40:04.42

大日本帝国はその存在そのものが巨大な叛アメリカと言えなくもない
叛アメリカの興亡
満州国演義もお馴染みの船戸節だった

**名無しのオプ** · 2019/12/09(月) 20:44:26.19

船戸の後に船戸なし

**名無しのオプ** · 2020/01/09(木) 12:19:19.40

今回のイラン・アメリカ間のゴタゴタ
”船戸史”的に言えば革命防衛隊の力を削ぎたいイラン政府がアメリカと共犯で司令を抹殺したってところか
砂のクロニクルほぼそのまんまだが

**名無しのオプ** · 2020/05/03(日) 23:55:44.48

今「夢は荒れ地を」を読んでる。実に12年ぶりの船戸作品。

**名無しのオプ** · 2020/05/03(日) 23:58:01.78

満州国シリーズは未読だけどこれって面白いの？
時代考証とかの面からしてどうなのよ。

**名無しのオプ** · 2020/05/06(水) 11:15:18.31

ほかの船戸作品より史実が前面にでてる分、ドンパチとか外連味は薄い

**名無しのオプ** · 2020/05/11(月) 00:18:28.92

>>759 thx
興味が出たんでそのうちに読んでみます。

**名無しのオプ** · 2020/06/07(日) 23:03:05.23

南米三部作、文庫で持ってるのにamazonで50％ポイント還元フェアやってたんで
つい買ってしまったｗ

**名無しのオプ** · 2020/06/12(金) 14:47:04.68

wikiで船戸与一のページみたら、
＞『山猫の夏』講談社 1979年のち文庫、小学館文庫
って書いてあったけど、これあってる？
山猫ってもうちょっと後に刊行されてなかったっけ？

**名無しのオプ** · 2020/06/21(日) 16:44:20.44

>>762
山猫は昭和59年だから、1984年ですね

**761** · 2020/08/22(土) 13:09:35.43

今度は小学館でkindle50%ポイント還元やってたんで
蝦夷地別件と砂のクロニクルを買ってしまった

あと欲しいのは猛き箱舟だけ

**名無しのオプ** · 2020/09/18(金) 18:20:59.10

https://i.imgur.com/shF4O7D.jpg

**名無しのオプ** · 2020/10/05(月) 20:50:23.33

このまま歴史に埋もれていくのか。
実に惜しすぎる。

**名無しのオプ** · 2020/10/05(月) 21:43:32.71

100年後に残るのは『山猫の夏』か『猛き箱舟』かな

**名無しのオプ** · 2020/10/06(火) 14:06:25.08

船戸どころか冒険小説自体の希望が……

**名無しのオプ** · 2020/10/17(土) 20:04:52.48

ラノベとかＡＫＢみたいなのしか売れない時代よ。

**名無しのオプ** · 2020/10/17(土) 20:22:33.98

血と夢が大好きだ

**名無しのオプ** · 2020/10/17(土) 21:05:48.37

船戸は半永久的に読み継がれていく作家と思っているが
俺が過大評価し過ぎ？

**名無しのオプ** · 2020/10/18(日) 21:39:38.21

されども砂に書かれし呪文のごとく

**名無しのオプ** · 2020/10/19(月) 13:57:15.22

船戸の”蝦夷地”と藤田宜永の”鋼鉄の騎士”でひとつの時代が終わった感はあるな
リバイバルブームでも来て再評価されればいいんだけど

**名無しのオプ** · 2020/10/20(火) 03:04:01.58

満洲国が完結したのはなにより
ただ遺作はもっと先に読みたかった

最近リピート読みにハマってるのは新・雨月
蝦夷地もそうだけど、歴史モノのやるせなさ

**名無しのオプ** · 2020/10/20(火) 12:19:04.70

新・雨月って、船戸作品群での位置づけは満州国演義の前日譚って聞いたけど。

蝦夷地の評価高いけど俺はイマイチだったな。
砂クロにドハマリしてその次に読んだせいか、場所変えて同じことやってるだけ感があった。
立場の異なる３人の主人公を決めて状況を立体的に書いてた砂クロに対して、
蝦夷地別件はわちゃわちゃしてとっちらかってる印象をうけたよ。