【乱歩賞作家】梶龍雄先生を語ろう
先日、地方で「ボクの好色天使たち」ハードカヴァーGET!当然初版(笑) 慶應義塾大学通信教育課程中退◆jDCeRMBhMkは今日も自作自演でオナニー三昧 ブックオフではなかなか見つからないので、
最近はアマゾンのマーケットプレイスで買ってる。
最近買ったのは、
「若きウェルテルの怪死」
「天才は善人を殺す」
「我が青春に殺意あり」
「浅間山麓殺人推理」
送料が高いので、安い本しか買ってませんけど。
今は、「若きウェルテルの怪死」を読んでます。 ただいま帰ってまいりました
梶作品にもある「秩父」付近通りました 「浅間山麓殺人推理(原題:殺人への勧誘)」読了。
なかなかいいですよ。
映画化したらよさそう。 「山麓」がついてるミステリにはあまり魅力を感じない。偏見か…。 ↑湯殿山麓呪い村くらいしか思いつかんのだが
「透明な季節」 読了
ミステリというよりも梶先生の青春時代の思い出を手当たり次第にぶち込んだ小説という感じで
主人公もろくに推理もせず後の「海を見ないで〜」の積極的な探偵活動とえらい違いなのが印象的
読む順番が前後してしまったが推理色の薄いこの作品が最初に触れる梶作品だったら
2冊目を手に取ろうとは思わなかったかも…いや透明な季節も青春小説として面白かったですよ
個人的に鉄工所の描写がなかなか面白かった 同意
俺も梶作品を「透明〜」から読んでたら「海〜」は読んでない
というか梶作品自体読んでないかもねw
最初が「竜神池?〜」で良かったと思う
ブクオフ探してもなかなか無いもんだ 特に文庫は無いねぇ〜
うちのほうも個人経営の古書店は全滅に近い もうブクオフ頼り >>19、>>20
梶龍雄は文章が非常に上手くて、
「透明な季節」は小説としての質はメチャクチャ高いと思うんだけど、
ミステリーファンの評価はあんまり高くないですねえ。
私は推理小説としても面白く読んだし、
「透明な季節」を読んで、梶龍雄に目覚めたのですけど。
「海を見ないで〜」より「透明な季節」の方が好きです。 いま脳内に浮かんだベスト3 (テーマは余韻)
1海を見ないで
2ボクの好色
3草軽電鉄 14 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/02/22(水) 11:26:30 ID:/IhZyUyw
ホワイトキックな女子大セーカツしてるアタシの、ステキなオジサマ梶龍雄の
作品評価なのダ。
超A級
「海を見ないで陸を見よう」
ストーリー展開がドン臭くて文句垂れ(ブータレ)ちゃうケド、見事な伏線の張り方と、
それを全て収束させる手際の良さにはゴキゲンなのダ。ヒロインがステキで嫉妬シチャッタ。
「リア王密室に死す」
密室トリックがキョーレツでシビレるし、旧制高校の制度に絡む或るトリックがシブいのヨ。
「僕の好色天使たち」
少々冗漫だけど、ジット我慢のコなのダ、何気ない伏線が効いている、青春小説の白眉なのダゾ。
「真夏の夜の黄金殺人」
トリックは完全シラケ(カンシラ)で処置なし(ショチレス)だけどー、昭和40年代の、チョット
与作で芋(ポテト)だけど、ウイウイしいお兄さまたちの青春を描き、オジサマの青春小説では
一番の出来だと思いマース。
A級
「透明な季節」「幻の蝶殺人事件」「清里高原殺人別荘」「鎌倉XYZの悲劇」「葉山宝石館の惨劇」
B級
「奥鬼怒密室村の惨劇」「龍神池の小さな死体」「奥信濃鬼女伝説殺人事件」「裏六甲異人館の惨劇」
「本郷菊坂狙撃殺人」
C級
「淡雪の木曽路殺人行」「連続殺人枯木灘」「赤い靴少女殺人事件」「金沢逢魔殺人事件」
「銀座連続殺人手帳」
・・・・ああ、気持ち悪かったw 16 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/02/23(木) 00:41:49 ID:qHb60Egx
「龍神池の小さな死体」はAとしても良いかなと個人的には思います。
比較的、入手もしやすいのでオススメもしやすい
17 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/02/23(木) 10:31:16 ID:26izwJa3
>>16
「龍神池・・・」は確かに、Aかな?とも迷いましたが、「何が起きているのか、
何が事件なのか」のハグラかし方が個人的に好きじゃないので・・・・。
A、B、C級に、それぞれ追加。
A級
「幻狼殺人事件」「わが青春に殺意あり」
B級
「紅い蛾は死の予告」「奥秩父狐火殺人事件」
「殺人魔術」(短編集。クズも多いが、オヤッ?と思わせる話もあるので)
C級
「浅間山麓殺人推理」「殺人リハーサル」「殺人者にダイアルを」
「草軽電鉄殺人事件」「若きウェルテルの怪死」 自分的にはこんな分類だが読んだ順番や気分にも影響されてると思うので基準とか適当
面白かった!…「海を見ないで陸を見よう」「リア王密室に死す」「金沢逢魔殺人事件」「若きウェルテルの怪死」
「龍神池の小さな死体」「奥鬼怒密室村の惨劇」「大臣の殺人」「清里高原殺人別荘」
「鎌倉XYZの悲劇」「葉山宝石館の惨劇」
まあ楽しめた…「透明な季節」「僕の好色天使たち」「幻狼殺人事件」「紅い蛾は死の予告」「殺人者にダイアルを」
「草軽電鉄殺人事件」「浅間山麓殺人推理」
そこそこかな…「灰色の季節」「幻の蝶殺人事件」「裏六甲異人館の惨劇」「連続殺人枯木灘」「影なき魔術師」
「わが青春に殺意あり」「天才は善人を殺す」「殺人リハーサル」
まだまだ読んでないのあるんだよね 梶作品に限らないんだけど
同じ場面に登場人物をたくさん出してくるんで
誰と誰が会話してるのか分からない事が多い
「ボクの好色〜」なんて
いきなり複数の人物の名称を登場させてその場は説明なし
そのあと当然のようにそれらの人物が主人公と絡むんで
どの場面のどんな人かページを戻すことが多い
>>23
「草軽電鉄」はダメでしょう。
初めて読んだ梶龍雄作品がこれだったけど、設定にちょっと無理があると思う。
あと、小説の内容と全く異なる、改題後のタイトルがダメ。
当初のタイトル「殺人者は長く眠る 草軽電鉄女優失踪事件」で呼ぶべき。 「我が青春に殺意あり」を読んだ。
旧制三高と旧制一高の生徒が協力して、殺人事件の犯人を探し当てるというストーリーなんだが、
これは非常に面白かった。
本格ミステリーとしてもよくできてるし、
昭和10年頃のスポーツや風俗もよく分かる。
梶龍雄は人物の書き方が上手い。
>>24のランキングなら、超A級〜A級クラスの作品。
梶龍雄作品としては、かなり上位に来る作品だと思う。 「幻狼」、「幻の蝶」、「裏六甲」を購入しました。
楽しみです。 上記の3冊は、アマゾンのマーケットプレイスで購入しました。
(3冊で千円ちょっと。)
マーケットプレースの古本でもアマゾンから直接発送する商品がありまして、
そういう商品は本にバーコードのシールが張ってあるのですけど、
裏六甲のシールをはがしたら、ブックオフの105円の値札が張ってあって萎えました。 最近はブクオフで梶書籍見ないな。 ここ10数年で近隣の古書店自体全滅だから
ブクオフ便りなんだよね。仮にあっても晩年のエロ系ミステリばかり。いくらファンでもこの類は不要 「カジ、カジ、カジ…駄目だ、また梶尾真治しか置いてねえ」 梶尾真治
梶山季之
梶井基次郎
この三人が、梶龍雄ぬか喜びの三羽烏。 梶山季之のペンネームが梶謙介。これ豆知識な(´・ω・`)b ブクオフ100均「か」の棚で梶先生だけでなく海渡英祐を探す僕は負け組ですか? 「幻狼殺人事件」読了。
微妙だなあ。
面白いことは面白くて、梶龍雄の水準作ではあると思うのだけど、
前スレにあった「機械トリックは割とぞんざいな扱い」というのが、
この小説ではマイナスに出ているような。
復讐する側に感情移入も出来ないしねえ。 昨日、神保町をフラフラしてきたけど、梶龍雄は見つからないねえ。
ミステリーに強そうな店でも全然置いてない。
見つかったのは、「毛皮コートの死体」と「我が青春に殺意あり」だけ。
2冊とも持ってるので買わなかったけど、「我が青春・・・」は店頭ワゴンで105円だったから買っとくべきだったかな
奥秩父狐火殺人事件を読み始めた
狙撃、旧家、狐憑き!という幕開けで始まったこの小説のつづく第二章の冒頭
「ヤダーア、あたしのパンティー、ゼッタイなくなってるうー!」
……台無しだよ、ああ、でも梶龍雄ブラボー!! 序盤からオフザケ女子大生節全開だったはずだが・・・・(笑
奥秩父狐火殺人事件は前半退屈だけど3分の2過ぎて結構面白くなった
傑作というほどじゃないが伏線はかなり張られてるし殺人は4件も起こるのでそこそこ楽しめる
登場人物多いのでこれから読む人は家系図や女子大生の名前をメモする事オススメ
しかしこのシリーズの吉田君といい紅い蛾は死の予告のトリちゃんといい助監督こき使われすぎ もう地方出張に行くしいだろうな。今はしらんが地方なら横溝角川文庫版が新作のように
ズラッと並んでる。まあ、初版絶版の梶作品と比べるのはアレだが・・・ 本当に梶龍雄の本は見つからないね。
乱歩賞の「透明な季節」は手に入れやすいけど、それ以外は非常に難しい。
「透明な季節」なら、単行本も、新書も、文庫も置いてあるが、
それ以外の作品は全く置かれてないというミステリー専門古書店が神保町にあったぞ。
評価の高い作品だけでも復刻されないと、
梶龍雄という作家が忘れ去られてしまうのではないかという不安を感じる今日この頃だ。 銀座連続殺人手帳読了
電電公社が民営化して誕生したばかりのタウンページを駆使して
ミッシングリンクの謎を明かそうとする姿が今見ると微笑ましい
ちなみに梶先生「殺人魔術」の一篇で電電公社への個人的怨みを作品に昇華させております
未遂も含めると6人も殺そうとしてるアグレッシブな犯人とか
表紙に描かれている絵画に飛鳥部勝則ばりにかなりの手がかりが仕込まれているとか
かなり面白くなりそうな要素も多いんだけどいささか不発気味
全ての起点となる第一の殺人が会話でゴチャゴチャ説明してるだけで臨場感がないせいかな 今日、ブックオフで「奥信濃鬼女伝説殺人事件」を見つけて、105円で購入。
やっと新しい作品が読めると思い家に帰ったら、既に持ってる本だった・・・ 梶龍雄って、1952年に宝石に作品を発表してるのに、乱歩賞は1977年と15年間の空白がある。
山村正夫の「推理文壇戦後史」に書かれてたけど、
梶龍雄は同人誌「密室」の東京グループの会合では主要な参加者だったらしい。
なんで昭和30年代にデビューできなかったのかな?
その頃デビューしてれば、現在の評価もまた違ったものになってたと思うけど。 デビューは旧「宝石」でしょ
乱歩賞とるまでは雑誌でジュブナイルや海外作品の翻訳、推理クイズなどを書いてる 単純に小説に本腰を入れる気がなかったんでない?
本業もあっただろうし デビューという言葉は適当ではなかったね。
言いたかったのは、何でもっと早く長編を発表しなかったのかなあ・・・ということ。
昭和27年から34年頃まではマメに短編を雑誌に発表してるから、
本業(小学館勤務)が忙しくて書けなかったということは無いと思う。
小学館退社してジュブナイルや推理クイズを書いてるくらいなら、
もっと早く乱歩賞なんかに応募しててもおかしくないと思うのだけど。 短編を書く労力と長編を書くそれとは違うだろ
アイデアだって全然違ってくるし この作家に関する詳しい解説か評伝とか無いのかな
持ってるの殆ど新書版だからまず解説文とか載ってないんだよね >>62
梶龍雄の経歴についてなら、講談社文庫版「透明な季節」の解説が詳しいかな。 週刊文春のミステリーベスト10が1977年から始まっているのだけど、
梶龍雄の作品は、同年の乱歩賞受賞作「透明な季節」しかランクインしてない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%87%E6%98%A5%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%8810
本格物にとって冬の時代だったせいかな、もっとランクインしててもいいと思うのだけど。
1970年代から「この ミステリーがすごい!」のようなランキングがあったら、
梶龍雄はもっと評価されてたと思う。
しかし、文春のベスト10は、横溝正史の過去の作品や、
鮎川哲也の「沈黙の函」のようなベテランの凡作が入ってたり、
1990年頃までのランキングは、かなり問題があるね。 >>66
横溝正史の過去の作品?
病院坂も悪霊島もその年に刊行された本でしょう。 ケイブンシャ文庫版「殺人リハーサル」が手に入った!
神保町すずらん通りの古本屋のワゴンで100円だった。
持ってるんで買わなかったけど、中公文庫の「毛皮コートの死体」もあったよ。 >>68
持っている本を買わずにここで知らせてあげるお前はミステリー読みの鑑だ
中には見つける度に買って何を勘違いしてるのかここに誇らしげに書き込むバカもいるからな つい二冊目を買ってしまった
とかな
ついじゃねーよ死ねよボケと思う 武蔵新城のブックオフの105円コーナーで
先週若きウェル〜見たよ 神保町に「まんてん」というカレー屋があるのだが、
その手前にあるミステリー・SF専門の古書店に廣済堂文庫の「幻の蝶殺人事件」があった。500円だった。
この店は、最初はちょっと入りにくいけど、わりと面白い店。
すずらん通りの「毛皮コートの死体」(キッチン南海の向かいあたりの100円ワゴン)もまだあったよ。 京成八幡駅前の古本屋100均棚に、蝶々、草軽、幻狼 各々新書が3冊あったよ。
持っているから買ってないけど、欲しい人は急いで。 幻狼のみ発見・・・・・・
あとは買われてしまったのかっ(涙涙 >79
まあ三冊のなかでは多分幻狼の出来が一番良いと思われるので、
いいんじゃないすか?暑い中ご苦労さんでした。 ちなみに俺は>>77だが、新潟県新津駅前の古本屋でも草軽の新書が100円であるよ。
(1ヶ月前の情報だが、多分絶対売れてない。この古書店の品揃えはいつ行ってもほとんど変らないので)
100円の本買うのに2万の新幹線代を払う酔狂な人が俺は好きだ。
GO GO GO! ネットで「青春迷路殺人事件」を買ったら、これ「我が青春に殺意あり」じゃん!
この改題は知らなかった。 しかしこの人の本は本当にないね
図書館でも乱歩賞とった作品しかない
本当、通しか知らない作家だと思う
俺二十代前半だけど俺より若い読者には忘れ去られるどころか
誰それ?という存在すら知られない作家になりそうだよ。残念だ 著作権が切れたら、ファンが集まって自費出版とかして再評価を狙えばいいんじゃね >>86
うちの図書館は乱歩賞作家ってことで
かなりの作品がキープされてる
しかも再販の可能性も無いんで廃棄になることはなさそう >>86
「透明な季節」以外は、本当に入手困難だね。
オレは、この2年半くらい梶龍雄の本を探してて、23作品が手に入った。
(改題に気付かないで買っちゃった作品が2、3作ある。)
ミステリーは短編集を入れても44冊らしいから、半分は持ってるけど、
龍神沼とか好色天使のような読みたい本がなかなか手に入らない。
梶作品はロマンチックで大好きだ
作者の風貌に似合わずw 昨日神保町行ったけど梶作品無かったな〜
あれだけ古書が揃ってるんだから1冊2冊あってもいいのにぃ・・・とw ファンの意見としてなら納得するが
弱いものイジメ的(マイナー作家)なものなら納得できないね この10日間で、「ぼくの好色天使たち」、「本郷菊坂狙撃事件」、「淡雪の木曽殺人行」を読んだ。
「ぼくの好色天使たち」はよかった。
殺人の動機にちょっと疑問が無いわけではないけど、
この作品と「透明な季節」、「海を見ないで陸を見よう」は、梶龍雄の作品の中でも別格だね。
この三作品だけでも復刻してほしい。
「本郷・・・」はダメ。後味が悪すぎる
>>24だとB級の評価だけど、私の評価だとD級。
これまで読んだ梶龍雄作品の中では、一番キライ。
「淡雪・・・」は、意外と面白かった。
探偵役が「幻の蝶殺人事件」と同じ女子大生なんで、あの口調には閉口だけど。
>>95
そう?
梶龍雄の作品は、どれも本格物の筋がピチッと入ってるし、作りが雑だとは思わないな。
文章の書き方が少し雑だなと感じることはあるけど。 >>98
「本郷菊坂狙撃殺人」でした。
スイマセン。
本が手元になかったので、とあるサイトを参考にしたら、そのサイトが間違ってました。