作家が後付けで「真犯人は実はこっちだ!」って言うかもしれないので
探偵は犯人が絶対にわからないんだってよぉーーーーー!
作家が読者にしかけたトリックと、作中の犯人が探偵に仕掛けたトリックを、作中人物である探偵は区別できない。
つまり探偵は、たどり着いた真相が唯一無二のものであるのか、本当の意味で特定できない。
「後期クイーン問題」という名称はエラリークイーンが、この問題を重大なテーマとして扱ったことからとられている。
後期クイーン問題とは、作中世界において探偵の存在なくしては成立しないトリックを含有する作品内において、
メタの視点を持つ立場から引き下ろされ、いちキャラクターに成り下がってしまった「探偵」の苦悩を描くもの
真相解明のプロセスが不可欠なミステリというジャンルにおいて、それを語るキャラがいなくなるという問題である