ゴシック風味のミステリ
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サブライム
「恐ろしいが心惹かれるもの」がゴシックの基本だ
前時代的であることも重要な要素
横溝の『八つ墓村』なんて、和風ゴシックだわな
ゴシックの意味がわかってない奴、お前らこそ何だと思っていたの? ビューティフルじやなくて
美に耽るってかんじなんだけど
美学をもつというか
黒死館の建物とかの描写はそんなかんじ >>33
>「恐ろしいが心惹かれるもの」がゴシックの基本だ
>前時代的であることも重要な要素
違うんだよな〜。
それだったら正史が好きだった怪奇系の草双紙や、谷崎の一部の作品、
当然京極なんかもゴシックになる。
まあ、最大限妥協して京極あたりならまだゴシック呼ばわりしてもいいけどな。 まあ和製ゴシックと和風ゴシックは異なるな
前者は黒死館などで、後者は>>27.>30みたいな >>8
>中世風(ゴシック風)の建物を舞台にした幻想的な時代小説(ゴシック小説)
このあたりを拡大解釈すればとりあえず和風ゴシックは成立すんじゃね 風間賢二が何かから引用して
ゴシックは廃墟の物語
これは建物のみならず肉体やモラルのことでもある
みたいなこと書いてたの覚えてる
退廃的な小説ということか? >>37
「違うんだなあ〜」って、他人が書いたごく短い表現を自信たっぷりに論駁しているが、おまえなにどう言うわけ?
33と同程度かそれ以内の文字数で、いちゃもんがつく余地なく書いてみろよ 個人的には>>38の解釈が一番納得できる
和製ゴシックと和風ゴシックの違い
確かに
この分野ではやっぱ「薔薇の名前」が抜きん出て素晴らしいと思う ミステリーを広義に解釈すればそもそもの大元のゴシック小説、オトラント城奇譚やマンクなんかも十分ゴシックミステリーになるね まさか、ユキチカで現金化しちゃったエチゼンクラゲの大量発生に悩む遠洋漁業関係者の人はいないよね? >>45
あ、これだけは言わせてください
それらはジャスト、まんま、元祖のゴシック小説です
ミステリのご先祖だから、「これもゴシックミステリーだね」と言うのは変 まあ文章がくどくて展開が非常に遅くて現代からすれば地味な内容だから、一般受けはしないだろうけどね。古色蒼然たるゴシック小説は >ゴシック小説(ゴシックしょうせつ)とは
>18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した中世趣味による神秘的、幻想的な小説。
>ゴシック・ロマンス(Gothic Romance)とも呼ばれ、
>その後ゴシック・ホラーなどのジャンルも含むことがあり、
>今日のSF小説やホラー小説の源流とも言われる。
>ゴシック小説定番のモチーフは、怪奇現象、宿命、古城・古い館、廃墟、幽霊などであり、
>それらは現代のゴシック小説でも継承されている。
>代表的なゴシック小説
>『ヴァセック』(1786年、ウィリアム・トマス・ベックフォード)
>『フランケンシュタイン』(1818年、メアリー・シェリー)
>『ジキル博士とハイド氏』(1886年、ロバート・ルイス・スチーブンソン)
>『ドラキュラ』(1897年、ブラム・ストーカー)
>『ゴーメンガースト』(1946年 - 1959年、マーヴィン・ピーク) ま、誤解を恐れずにいえば、
人里離れた古いお城やお屋敷を舞台にした、
おどろおどろしい雰囲気の怪奇小説+恋愛小説。
ゴシック小説ってのは、そんなものではないでしょうか。
なぜ恋愛?と言われるかもしれないけど、
もともとはゴシック小説ってのはロマンス色がとても強いのが特徴なので。
そして、主人公は女性であることがとても多い。
身寄りのない孤独で薄倖なヒロインが、不気味な古いお城に連れて来られて、
もっとも頼りにしている男性、
つまり夫とか恋人とか足長おじさん的後見人が、
実は自分の敵なのかもしれないと、恐怖と疑惑に震える。
そういうのが典型的なゴシック小説じゃないでしょうか。
誤解を恐れずにいえば。
『ジェイン・エア』
『レベッカ』
とかね。
『嵐が丘』もそうだろうし。
日本でいったら
綾辻行人の『暗黒館の殺人』なんかはまさにそうでしょう。
ただ、女主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。
これ、欧米の作家なら主人公を女性にするんじゃないでしょうか? 訂正
×ただ、女主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。
○ただ、主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。 >>54の説明内容とは微妙に違うが
麻耶の夏冬なんかもそうなのかな? 篠田真由美が何かのあとがきで
「おどろおどろしい要素の謎が解明されて
お化け屋敷が土台まで白日の下に晒されるのが本格ミステリ、
お化け屋敷の悪夢が解体されずに残されているのがゴシックロマンス」
みたいなことを書いていて非常に納得した。
なんだかわざわざ言うまでもない物凄く当たり前のことのような気が >中世風(ゴシック風)の建物を舞台にした幻想的な時代小説(ゴシック小説)
時代小説、お屋敷(古い建物)、幻想的…
「ゴシック風味のミステリ」といわれると、やっぱりサラ・ウォーターズの
書くようなのイメージしてしまうが
上にも出てたけど、「茨の城」とか「エアーズ家の没落」とか
(エアーズ家はミステリじゃないのかな)
ケイト・モートンもちょっとゴシック風味だろうか
「忘れられた花園」はヴィクトリア朝時代・お屋敷場面もあったし
「ゴシック風味のミステリ」っていっても難しいな 「下妻物語・完」もある意味、ゴシック風味のミステリ。ある意味ね。 「お化け屋敷の悪夢が解体されずに残されているのがゴシックロマンス」
恩田陸さんがこの主題で書いたら良い物ができそう。 >>71
私の家では何も起こらないは読んだ?
多分気に入るかも。 >72
うん、読んだ読んだ。
特に前半が気に入った。 黒死館の読みにくさは異常
知らない固有名詞が出るたびに読むの中断してググってた 18世紀末のイギリスにおいて、ゴシックの時代は
旧時代の文化であり、自分達のルーツであり、神と騎士の厳かな物語の舞台であり
死と闇の時代であり、それら全ては既に失われ、今や廃虚のみが残された物悲しさを持つ世界
であって
その世界への憧憬に耽るロマンチシズムこそが、ゴシック趣味の本質、かな
少なくとも初期のゴシックリヴァイヴァルでは、厳密なゴシック建築の再現よりは美しい詩や廃虚こそが原動力だったはず
だから、なんなら所謂ゴシックのモチーフすら一つも使用していなくても
旧時代の文化や遺物への憧憬や感傷と、そこに恐ろしさ美しさを見いだしていれば、それはゴシック的作品な気がする ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています