「スターバト・マーテル」を読んだ。
音楽に詳しくない私はそのタイトルがクラシックの曲名だと読んで初めて知った。
篠田節子の作品は「夜のジファンデル」も「ゴサインタン」も呼んだが、
ジファンデルがブドウの品種名であることもゴサインタンが山の名であることも
作品を読んで初めて知った。
私が教養に欠けるといえばそれまでだけれども、作者はこれらのタイトルが
一般読者に何かのイメージを伝えることを期待してタイトルを選んだのだろうか?
「ああそれ、それについての話なら読んでみたい」という人はいるのだろうか?
「何それ?よくわからないから読んでみたい」というひとと、、
「何それ?私の知らない世界の話っぽいからよまなくていいや」というひとと、
一体どちらが多いのだろうか?
作者の衒学趣味のあらわれなんだろうかなあ?
これがわからない人は読んでもらわなくって結構です、っていう、フィルター?
作品の内容はは全て文句なしに面白いのだけれども。