エドガー・アラン・ポー
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ポーはミステリ作家ではないよ。ゴーゴリ系の幻想怪奇系の作家 デュパンは公私問わず探偵ではなく、ただの落ちぶれた元貴族で、人間嫌いの隠遁生活者と書かれている ドイルがホームズものを書き始めたときにデュパンに触れ、さらに意図に反して ホームズ物が大人気を博したせいで、何となく同じ探偵小説にカテゴライズされただけ >>168 ポーは色んなジャンルをかく作家で、探偵物の推理小説を初めて書いた。切れ者探偵と相棒の解説者、兼引き立て役のスタイルもそう。トリックに関しては、多々意見があるけれど、推理小説の分野が拡がる切っ掛けにはなった。 推理、トリックの質はともかく探偵小説の基本的な枠組みはモルグ街に全部出てますね。 アメリカ人という感じじゃないんだよなあ 北方型の要素を感じないというのか 夢想で始めても夢精に終わるような物質主義・肉欲的なフランス型の感覚は、日本人にはあまり合わないんだよな >>171 そうだね。トリックは確かに気になるところもある。青空文庫に、作家がポーについて書いたものが、いくつかあって面白かったよ。 「悪魔の紋章」によると、明智小五郎は、朝鮮独立運動の弾圧に荷担していた疑いがあります。 はじめのうち、ちっとも明智は出てきません。まるで宗像博士が主人公みたいです。 なぜ出てこないか理由が述べられています。 「さる重大な国事犯の追跡を政府から依頼され、朝鮮に出張中であった」 これは朝鮮独立運動に決まっているではないか。 明智小五郎は日帝の走狗だったのだ! >>171 ドイルは正直丸パクリしてホームズを生み出したと非難されてもしょうがないよね まあシェークスピアとかも過去の物語の模倣だし、パクリは新しいものを生み出すのに繋がるから、必ずしも悪いことではないんだけど ポーがモルグ街とか書いてるときはミステリというジャンルの概念自体がないだろうな 今はなんでもパクリというのが流行りのようだが、今のような使い方だとパクリじゃない作品なんてこの世にないなw みんな聖書や神話のパクリだ パクっても生み出したものが新しければ(新しい要素があったり、語り口が違ったり、変形してたり)それはパクリじゃないと思うな ようつべでドキュメンタリー見たけど最後は極貧の中でボルチモアで飲んだくれてジ・エンドか >>176 当時は最後は煙になって犯人が消えたみたいな幻想小説が普通だった所に 具体的な説明が付く落ちを用意したのが読者にとって衝撃だったそうだよ ポー自身は反響の大きさに戸惑って、そこまでいいものじゃないみたいな事を言ってたと思う 推理小説方面にも注力してるポーのオススメの解説本とか無い? デュパンと私が出てくるのはたった三作なのにあのインパクトはスゴい。 狂言回し警部のキャラやデュパンの存在感も後世の所謂探偵推理小説の完全原型にしてある意味オールタイムの超一級品。 信託財産で暮らすデュパンは没落貴族で古い屋敷に昼間から鎧戸下ろして書物に囲まれて住んで海泡石のパイプで、、 答えは出ないけど思考過程を見せてゆくようなマリーロジェの謎とかたまらん。 ネバーモア 先週までNHKのBSでジャングルスクールというオランウータンを保護して野生に返すプロジェクトをやってたけど 90kgもある巨体のオランウータンが襲ってきたシーンは怖かったなあ 飼育員の人たちもあわてて川に逃げ込んでた(オランウータンは泳げない) あんなのにナイフ持たせちゃいかんよ モルグ街は死体の凄惨さ不可解さ、手がかりの奇妙さ、事件自体のスキャンダラスさ怪奇さ、犯人の意外性とおぞましさ、探偵役の個性と魅力、世界初の作品にしてもう最新のサイコホラーサスペンスが狙う要素すら全て持ってる。 もう驚異的すぎて簡単に賞賛すらできない。 まあトリック構造はアレだけどトリックより作品としてのトータルなムードやクオリティーこそ大切と訴えているような買いかぶりすらしてしまう。 安楽椅子探偵、密室もの、暗号解読、検死捜査等々、いくつもあるのが驚く 他の短編でもメルツェルの将棋指しとか、推理に近いものがまだある、ポーの性癖だろな 最近YouTubeで200年目の疑惑って古いNHKドキュみたけど、新しい見解は無いもののかなり面白かったよ ユリイカ自体が壮大な哲学的推理小説みたいなもんだからな。 何書いてあるのかよくわからんけどw 200年目の疑惑見た。 生前の評価が特に低かったわけでもないのにあの報われなさ。 その原因こそ知りたかったが結局わからなかった。 社会自体が今と全然構造的に違うのかも。 価値観とかも。 >>185 あの時代のアメリカならではじゃないかな?ヨーロッパコンプレックスみたいな感じ ポーは少年時代イギリスで寄宿学校入れられたみたいだし、見る人が見たらわかる程度に洗練されてたんじゃないかと思う 死因は選挙キャンペーンに巻き込まれたを推したいです アメリカ社会で中の下の収入がやっとなんて。 しかも亡くなったら知り合いが著作権者を偽って搾取するような価値があったりかなりちぐはぐで不可解。 当時の中の下って極端に貧富の差がある社会では上流のなかで中の下みたいにイメージするべきなのか。 亡くなった1849年と言えば日本では明治維新の20年前。 侍の中で中の下みたいな感じ? 封建社会では無いけれど。 伝記が狂気や悲劇性を煽りすぎていたというのはありそう。 >>179 遅いレスだけど、推理解説になるかわからないが、江戸川乱歩「探偵作家としてのエドガー・ポー」ガチファンからの評論 ネットになければ創元推理文庫全集4巻立ち読み出来る分量 >>187 後世で評価された作家は多いから全ては作品だと思う グリスウォルドが関わった伝記は悪意しか感じない マリーロジェみたいな不遇な可愛い娘が普通にいる時代だからな。 今もキャンギャルふぜいは恵まれないとは言え選択肢のゆとりが全く違う。 ポーの奥さんもたとえ金持ちでも助からなかったのだろう。 防寒も出来ずに猫を抱かせてたなんて言うエピが悪意によるものだと何となくわかってきた。 ポーのイメージ変わってきたわ。 お金持ちだったら、空気のいいとこに保養、栄養がとれるくらいかな 寿命は伸びたかもしれないが当時じゃ助からないだろうね 14歳での結婚がよく話題にあがるけど、結核じゃ性生活は無理だろうし、叔母とその娘の面倒をみるのが主だったんじゃないかと思いたい 上流の行く寄宿学校をドロップアウトした辛口人気の文芸評論家兼編集者。 ディケンズなどの有名作家をもボロクソに批判し、しかも内容は的を得ている。 創作ものも画期的に面白いだけでなくその芸術性はボードレールを始めとするフランスの著名作家たちもその死後には魅了。 五千部の雑誌を四万部にも伸ばしたのに敢えてその職を棄ててニューヨークへ。 野心は自分の雑誌を持つこと。 ルックスもイケてて几帳面でお洒落。 収入が低めであることや職が不安定であることはマイナスだが、他の要素は充分イケてるややスノッブで自信家の先端知識人にしか見えなくなってきた。 まああの文章を書く人が自信家でないわけがないが、独善的で自業自得的な運命のキ○ガイのアル中と言うイメージとは全然違う。 考えてみれば単なる無頼の作家ではなく優秀な編集者でもあったのだからキ○ガイに勤まるわけはない。 モルグ街の殺人読んだよ。スタインベックとかコナンドイルより難しい モルグ街は10歳のときに児童書バージョンを読んで衝撃を受けた 推理小説ってこんなに面白いものなのかって あれがミステリー目覚めるきっかけだった 赤き死の仮面と画像検索するとタイガーマスクの悪役プロレスラーが出てくるんだが。 デュパンの推理には感心したけど、 警察の無能さにあきれたな>モルグ街 「赤き死の仮面」はこのご時世紹介されてもいい作品 プロスぺロ公はさしずめ安倍晋三か。 >>196 モルグ街の影響でミステリーにおける警官=無能という公式が出来上がってしまった ポオ小説全集 3 (創元推理文庫)でも読もうかな? モルグ街はずっこけたよ。あれを傑作呼ばわりはどうなんだろう。乱暴じゃない? アッシャー、黒猫は傑作だと思うけど。黄金虫も面白いけと名作かなあ でもポーの小説に漂う独特の雰囲気は大好き 60前にして、初めて「アモンティラードの樽」を読んだけど、怖い話だね… >>204 モルグ街は、犯人のしゃべっていた言語が証人よってバラバラだったり、殺人現場が過剰なまでに凄惨だったりといった奇妙な謎からロジカルな推理によって意外な真相を浮かび上がらせるという推理小説のスタイルを確立させたことが評価されているんじゃないか 現代人が読むと論理性もいい加減でバカミスに見えるかもしれんが、歴史的価値は計り知れない 本格ミステリの基本スタイルがこの一作に凝縮されているという恐るべき作品なんだよ >>208 デュパンシリーズの場合、詰みと思ったらまず前提条件(報告や推測)疑えってパターンの感じがする。 【モルグ】 ・盗難があった→ただ散らかっているだけ ・窓は内側から閉じられてて開かない→オートロック ・容疑者の言葉→勝手な推測で知らない言語と思ってただけ 【マリー】 (ほぼ全部デュパンが新聞の憶測にツッコミ入れる話なので省略) 【手紙】 ・D大臣の家は徹底的に調べました→調べ忘れあり 名探偵とワトソン役というミステリーの黄金パターンを発明したのもモルグ街の功績 個人的に未発表作品の『灯台』を読んだとき、日記形式のホラーで一番怖いと思った。 (ネタバレなのでメル欄) 「窓に!窓に!」みたいな慌てて書きなぐったり、「かゆい うま」みたいにおかしなこと書くより怖い。 適切なスレがない(これ本当にそう)からここできくけど、 M.W. CravenのCuratorを読んでて第6章に “What has Cumbria’s answer to C.Augutste Dupin got you into this time?”という文があるんだけどイマイチしっくり訳せない 翻訳「キュレーターの殺人」だとどうなってるかわかる人います? 法医学者EstelleDoyleが死体をみてるところに主役のWashington Poe と主任刑事のFlynnが来たところでDoctorが軽口めかしていうセリフ Cumbriaというのは事件の舞台及びPoeの住む地域 DupinがE A Poe作品の探偵というのはわかる 主語のCumbria’s answer to DupinはDS Poeのことでしょう? しかしふざけた登場人物名だな(Dupinという人物は今のところ出てないが) 読んだこと無いケド.. W.Poe と E.A.Poe を掛けてシャレでポーの探偵 Dupin を引き合いに出したとか..? "さて今回は、探偵デュパンに対する カンブリア (州警察?) の回答の一体何が引っかかるのかな?" 推理作家つながりなら「探偵ホームズにそれを伺いに来ました」と返したいところ ついでにWashington Poeのファーストネームは J.DeaverのLincoln Rymeシリーズにあやかってる(大統領名)と思う Cumbria’s answer to Dupin というのは近代警察捜査がDupinの問いかけ(推論の組み立て方)から始まったと大雑把に見做しての皮肉めいたセリフなんだろうな(話者は大学の研究者でPoeの指名を受けてわざわざ駆り出されてきた) カンブリア警察は今度はどんな怪事件に直面してるんだという とにかく自分でもよくわからない文だし 翻訳だとどう訳してるか気になってさ >>216 > 適切なスレがない(これ本当にそう)からここできくけど、 > M.W. CravenのCuratorを読んでて第6章に > “What has Cumbria’s answer to C.Augutste Dupin got you into this time?”という文があるんだけどイマイチしっくり訳せない > 翻訳「キュレーターの殺人」だとどうなってるかわかる人います? 自己レス audibleのサブスク枠に「キュレーターの殺人」があったので聴いてみた 引用の箇所は 「カンブリアのC. オーギュスト・デュパンは、今度はあんた(ポーの上司のフリン)を何に引きずり込んだんだい?」だった。 休職中だったポーが復帰してから面倒な事件ばかり降りかかってくるということで 原文の厳密な意味だとポー=デュパンの弟子くらいなニュアンスなんだがこの訳でもいいと思う。 というかスッキリシンプルでいい。 英語板でないので以下は蛇足だけど あとで調べてわかったことによると answer to人=(動)誰々のもとで働くという意味があって この文の主語はそれの名詞形で「デュパンの下働き」ってことだと思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる