アントニイ・バークリー Part2
∩ ∩
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/ 一 ー \
/ (・) (・) |
| ○ |
\__ ─ __ノ
キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!! >>7
去年でたパニック・パーティで全部じゃないか。 ジャンピング・チョコレート・銃声を読んだ。
やばい、面白すぎる!
作品の構成やキャラクターの造形が素敵だし、時代の匂いもたまらん。
・・・けど、これら以外の作品はなかなか手に入らないのかな?
あと、チョコレートは題名でかなり損してる気がする。
「美少女探偵がきゃるーんと事件を解決!」みたいなタイトルじゃないか。 >>14
ハードカバーでもよければほとんどの作品がまだ入手可能だと思う。
「毒入りチョコレート事件」は確かにケレン味のないタイトルだが
>「美少女探偵がきゃるーんと事件を解決!」
すまん、この感覚はワカンネ 伸びないね
人気ないのかな
とても優れたミステリ作家だと思うんだけど 「地下室の殺人」だけいつまでたっても再販されないんだよな。
ひどよ……。 >>17
「きゃるーん」でググってみたらこんなのが出てきた。
ttp://www.wdic.org/w/MOE/%E3%81%8D%E3%82%83%E3%82%8B%E3%80%9C%E3%82%93%E2%98%86
>>18
こりゃ創元あたりで文庫化するな、と睨んでいたんだけど
見当違いだったようだ… チョコレートの人って印象しかなかったけど、ジャンピングジェニーにやられた。
文庫でもっと出してほしいな。 殺意と被告の女性云々と毒入りチョコと第二の銃声を買った
殺意はかなりおもしろかったものの、次に読んだ第二の銃声は、期待したほどではなかった
やっぱ同一人物でも著者名が変わると、作風もがらっと変わるのな 二千円以上するハードカバーで買っても価値のある人ではあるが
地下室の殺人だけ絶版になってるのは理由があるんだろうか。
なんせそのレーベル(国書刊行会の世界探偵小説全集)でも不自然にこれだけ絶版だし。。。
メールで問い合わせても再販しませんって言われてしまったし。。。 ふひひ。酔った勢いで一気に3冊、6000円分ポチッてしまった・・・ 「殺意」の主人公、身勝手すぎワロタ。
しかし、ラストはどう考えればいいんだろう?
誤認?
あの嘘つきにはめられた? >>27
ああ、そうか。
自分の超人性に酔っていて、
彼の命程度、
もはや記述する必要もない、路傍の石のようなものだったのかな。 殺意のラストは
自分が実際に行った犯罪については罪を問われなかったが
身に覚えのない犯罪について罪に問われ、結局死なされてしまうっていう皮肉じゃないかね この人の作品は本当に面白いよね
唯一のハズレはパニックパーティーくらいじゃないの? >>27
>>31
お前らもう一度読み直せ
裏読みしすぎてるのはお前らのほうだろう 試行錯誤ってもう絶版なんですか?
しばらく復刊されませんかね? >>33
>>26と>>30じゃ言ってること全く違うけど… 毒入りチョコレート事件面白かったわ。
何年も前に気まぐれで購入、即放置していた自分の愚かさを呪う。 俺も言い続けている。
絶版でもない第二の銃声なんて後回しで良かったのに。 同じアイルズ名義の「殺意」の話題は出ているのに、
「レディに捧げる殺人物語」は無いのは、探偵小説ずれした者にも
ある意味でトリッキーなバークリー名義の作風を好む者が多いからか?
(スレタイも今回はバークリーだけだし)
ヒチコックのハピー、ハピ、ハッピーに脚色してしまった映画版(タイトルは「断崖」)には萎えたが、やや大部ながら、レディの原作は、是非、手にしてみて欲しい。
勧善懲悪、遵法精神、ハッピーエンド、この辺には興味無しなバークリー名義作品との共通性も感じられる読み応えある作であり、
「文学」が書ける作家だったとわかるはず。
話題に出ないのはアイルズ名義の作品が大して面白くないからでしょう
殺意とかレディとか退屈の極み
バークリー名義の傑作群と比べると大して語る価値も意味も意義もあると思えない レディが糞つまらんのは同意だが殺意が退屈とか無いわ 荒しの書斎とその名無しの自演のレスにいちいち反応するなよ。 俺はレディと殺意ならレディ>殺意だった。
当時は、創元推理文庫ぐらいでしかバークリー=アイルズ作品を読めない時代だったが、
やはり、毒入りやトライアル&エラーのような遊び心に富むトリッキーな作を好むタイプには
アイルズ名義作品は不人気。
まあ、これは嗜好だから仕方あるまい。
名義を変えた創作の意義もここにあるわけだし。 バークリーなら最上階の殺人が一番好きだな
一番奥が深いと思う 毒入り、第二、最上階が最高なのは言える。
推理にほとんど根拠も意味のないジャンピング・ジェニイとか、
地に足つかない推理振り回すのを有り難がるのは馬鹿みたい。
毒入りは物理トリック、心理トリック、など並べたあげく、
そこまでして事件に迫って、コントロールし、
そこまで事件にコミットしてるなら……。
第二はあの犯人像は七十年早かった。
殺人犯したあげく、僕はここにいていいんだと報われる。
憎しみでも人を救うためでもない、ただ空虚な世界で試すための、
ただできるシチュエーションがあったからの殺人。
最上階は地に足ついた現実的な推理を積み重ねたあげく妄想や狂気と、
紙一重に物語が壊れかかりながら、それさえ意味がない、
突き放し方がすごい。
どれも推理に意味がある。空虚なまでの意味のなさの果てに。
毒入り前は、コンセプトと推理のレベルが乖離してたし、
最上階以降はただ推理を振り回すだけでテーマを受け止められてない。 俺は個人的にはすっとぼけたテーストなヴェインの謎が好み。
これぞパロディやね。
「ロジャー・シェリンガムとヴィンの謎」は俺も面白いと思う。
ハリーポッターシリーズの何十年も先をいってるよ! NGワード・あぼーんのススメ
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■書斎魔神 ◆AhysOwpt/w とは?
かつて発狂コテにも認定された、読みましたスレに住みつく
NGワードの指定対象人物。
ネタバレを含めた持論を主張し続け、また、
議論においても他者の意見を受け入れようとしない傲慢な態度から、
他の住人からは忌み嫌われることに。
誹謗中傷当たり前、間違いを認めない、自作自演当たり前と、
三拍子揃った厄介物。
彼の発言に反応してしまうとスレが荒れる一方だが、
反応さえしなければ独り言を言い続けるだけなので、
余程のことがなければ、NGワードに指定してのスルーが推奨される。
どうしても我慢できない・反論したい場合は最悪板で。
■NGワード・あぼーんについて
2ちゃんねる専用ブラウザのオプションのひとつ。
設定することで、任意のレスを消すことができる。
2ちゃんねる専用ブラウザに関するサイトはこちら。
↓
http://www.monazilla.org/ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 ΛΛ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ 最上階は極上のユーモアミステリーだな
カーが大絶賛してたんだよね 今日の多くの作品が探偵の推理と人間関係の法や、
世界の終わりを追い続けてるけど、
最上階の殺人はチェスタトンがいるとはいえ、
堂々たる先駆的作品なんだよな。
セカイ系ミステリはチェスタトン置いといて、
クリスティのビッグ4から始まるが、
今日の新本格や第三の波、セカイ系は第二の銃声や、
最上階の殺人でバークリーが基礎を作ってしまった。 後期クイーン問題にしても単なる推理の決定不能性だけじゃなく、
秩序と悪の問題、個人と社会の問題とかと密接に絡むから、
意味があるわけで。
別にそれを天下り式にメタレベル、上から目線で論ずるだけなら、
昔から小説でもあった。
探偵と読者が同じレベルでその問題に向き合うことで、
問題が鮮明になるのが新本格ムーブメントの一つの意味。
現代社会のシステムにからみとられ操られることと、
その上でのシステムを操ることの決定不能性としての探偵と犯人。
推理、それ自体が犯罪の続行で有無をいわさず後期クィーン問題の、
一つの回答の毒入り。
エヴァンゲリオンのシンジ君を犯人にした第二。
そして犯人当ての推理ゲームと恋愛の決定不能性としての最上階。
バークリーの他の作品は殆ど推理する上での根拠がないのが弱いが。
最上階はかなりの程度なるほどと関心させられる推理で、
事件に切り込みながら、その鋭さが危うい世界につながる。
今、そういう作品が何作書かれているか。 難しいこと抜きで最上階はキャラクター同士の掛け合いが面白かった
バークリーの小説じゃ一番読み返している >>52
『ヴィンの謎』じゃなくて『ヴェインの謎』だよ バークリー作品にしてはオーソドックスな謎解きミステリである
「レイトン・コートの謎」を推す声が無いのも、いかにも凝り性が多い
と思われなこのスレらしくはある。
妙な表現になるかもしれぬが、本作は普通に館ものミステリとして
読んで面白かった。
ロジャーも普通に名探偵しているし、何か変化球が来るはず、やらかしてくれるはず、というバークリー作品らしい(?)期待を持つ向きには、直球勝負
ゆえの不満足が残るかもな。 シェリンガムものじゃ毒と最上階とジャンピングがずば抜けている
レイトン〜絹靴下まではそれなりに面白いがなんか軽い ジャンピングは水準以下だろ。
初期はわざわざ読む必要もないし。 翻訳を待ちかねて読んだ絹靴下はバークリーにしては、あまりにまとも、
かつ、直球過ぎてつまらなかった。
同様にパニックもなんか異色作程度の印象。
だが、ジェニイの「外しぶり」は楽しみべきでは?
真面目過ぎる本格ミステリファンは怒るかもしれんが。 バークリーの駄目なところは、ジャンピングとか代表だが、
つまんない作品では、ほとんど手がかりにもとづかない、
どうとでもとれるところで妄想振り回して作品作ったりすることと、
それを面白がってもてはやす、馬鹿が多いことだな。 自信家で他者を馬鹿呼ばわりする輩ってのは、
遊び心がない野暮天だったりすることに無自覚だったりするw このスレでは「試行錯誤」はあまり人気がないのかな。ありえない話を
小説化しえたという点で、バークリー名義のマイベストワン(パニック
靴下ウィッチフォードは未読)なんだが。 >>66
毒チョコのチタウィックが凄味を発揮するあの作。
俺は好きだし、
バークリー作品中では屈指の傑作というのが定評でしょ。
未読の3作はそのままでもOKかも。ウィッチフォードぐらいは読んでもいいかもしれんが。
>>64は本当にバークリー読んだことあるのか
少なくとも最上階の殺人は読んだことないんだろうな 温厚とか紹介されることが多いチタウィックだが、
知力、内面のタフさ等、ロジャーを上回るものがあるかと思う。
ピカデリー品切なのが残念。
>>66を見て久しぶりに再読中
旧訳トライアル&エラーの方だけど
今日だけど古本屋で「地下室の殺人」ゲットしました。(840円)
ちょうど一年前に別の古本屋で千円で売っていて、購入を躊躇していて
2〜3日後に行ったら案の定、売れてしまっていて悔しい思いをしたものです。
良かった! 「試行錯誤」を読み始めたけど、大部ながらぐいぐい惹き込まれる感じだ。
今はトッドハンター氏のキャラに共感。 484 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2012/02/05(日) 22:48:49.73 ID:ISBN0QJ0
アントニイ・バークリー「試行錯誤」読了。
バークリー・スレに刺激を受け再読したが、初読時には先の展開に気を
とられ、ストーリーを追うのに懸命であった記憶がある。
今回じっくり読んでも、才人バークリーの代表作にふさわしい読み応えある作であった。
シェリンガムものでも顔を出す、自己の信念にもとづく正義>遵法精神という
この作者のポリシーがストレートに発揮されており、
突飛なストーリーと言うてもよいにもかかわらず、
登場キャラが主人公の英国独身貴族(と言うても初老)
トッドハンター氏、探偵役のチタウイック氏等を筆頭に、とにかくビビッドで
立ちまくり。つまり「人間が描けてる」んである。
執筆当時の英国の裁判制度に関する知識が無いのは、読者サイドの者としては痛いが、裁判員制度が施行された日本でも、今1度「裁判」というものに
関するものをシリアスに考察する「よすが」のひとつともなるのではなかろうか。たかが、ミステリも読み捨てオールではないんである。
勿論、ミステリとしても、文字どおり最後の一行のフィニッシュストローク
まで油断ならないのだ。
(「刑事コロンボ」の「野望の果て」のインスパイアも本作と思われだ)
些細な点だが、エピローグのチタウィックの台詞にある「心中留保」は、
正確には「心裡留保」だね。
ただし、本邦では民法に登場するタームであり、刑事事件を描いた本作での
登場は「?」だが。英国には刑事事件にも、この概念があるのであろうか? アントニイ・バークリー「最上階の殺人」を読む。
バークリースレで高評価ゆえ再読。
おなじみ我らが、ロジャー・シェリンガム先生が、またしてもやらかして
くれる(w
うーん、初読時にはヴェインを既読であったため、
また「異なる外し方」だなという感があったが、今回も同様。
シニカルでアンチ・ミステリ的要素が特色であるバークリー作品ゆえ、
当然とも言えるが、正攻法な本格ミステリを好む向きには、やや薦めがたい
ものはある。
小説的には、ラストが落語のオチみたいで面白し。
アガサ作品なら、文句無しのハピ、ハピ、ハッピー状態でゴールインなの
だろうが、そうはならないのがバークリー風。 バークリーは毒入りから覚醒した感じがする
レイントコートから絹靴下まではハッキリ言って凡作ばかりだよな
毒入り以降は凄い まあ、前にも書いたが、レイトンコートは普通に館ものミステリとしては楽しめるかと思う。
絹靴下はNGに完全同意だけんど。
>>80
同意だが、どうやって覚醒したのかが気になる
何か変なことをやろう、人のやってないことをやろう、既存の探偵小説を揶揄してやろう
・・・ってなことを、いつもいつも考えてるうちに、とんでもない境地に
辿りついたってことだろうか 年代的に見ると、バークリーの全盛期は、まだ本格ミステリ黄金期。
彼自身もこの時期に属する作家なんである。
ゆえに、定型の本格ミステリ(当時は、まだ現在進行形と言える)に
対するアンチテーゼとは言い得ない。
先行するホームズ譚への「それ」はあるかもしれぬが。
アマゾンで地下室の殺人15,000円
んな値段でんな値段で売れるわけねーだろ >>84
ほんとにそう思うわ
密林は出品数が少なくなると、平気で値段つり上げるストアがよくある。
昔、「睡蓮」(松本さと子:著)が確か2品出品されていて最安値の400円を購入し
残り1品になった途端にそこのストア翌日に2千円以上も値段つり上げた。
今見たら4千円超えてる。
バークリーネタじゃなくごめん。 個人的な話だが、バークリーってどういうわけか読みにくいんだよな
別に難解な表現を使ってるわけじゃないのに、
なぜか文章が頭にスッと入ってこない。
最上階の殺人も、文章を読むのが苦痛で苦痛で、何度も行ったり来たりして、
何日もかかってやっと最後まで読んだ。
ストーリーとオチは良かったんで、読んだ甲斐はあったと思ったけど。
毒チョコは、初読みはポプラの子供版で済ませたw
(でも後で通常版を読んでみたら、子供版の翻訳も凄く良かったのが分かった)
で、最近、ジェニィも読んでみたんだが、最初の章の仮装パーティのシーンが
やっぱり読んでてスムーズに頭に入ってこなくて、これまた苦痛で・・・
やっと読み終わったが、うんざりしてそこから先に進めてない。 あ、一つだけスッと読めたのがあった
「偶然の審判」は読みやすかった。
短編だと必要最小限のことしか書いてないからかも
いや、たとえ長編で、あれこれ書き込んであっても、
読みやすい海外作家っているんだが、バークリーはなぜか駄目だ・・・ >>86-87は翻訳の問題を考慮してみるべきではないのか?
俺は格別読み難いとは思わなかったが。
短編ながら「偶然の審判」は名手中村能三氏(ブラウン神父シリーズの訳者)だからなあ。 最上階が読みにくいとかマジかよ
あれは訳文の出来が良くて読んでて本当に楽しかったけどな
3回読み返したし 再読すると、初読時には地味に感じた最上階や地下室の渋い面白さが
わかる。ストーリーのひねりもキャラ立ちも程良く決まっているという感あり。
傑作・代表作と言われる毒入りチョコや試行錯誤は、確かに面白いのだが、
狙い過ぎたあざとさがあり、鼻について来るんだよね。 最上階は分かるが地下室は再読しても面白くねーよ
つーかあれイマイチだろ >>92
一応、我らがシェリンガム先生が迷探偵ならぬ名探偵の務めを果たす作では
あるが、探偵小説ファンからすれば、ラストの一行がトンデモなんである。
これだけに限らず、意外に面白い作。
つまらないと判断した理由を聞かせて欲しく思う。 地下室は前半のモーズビーによる捜査の辺りは面白かったが、シェリンガムが学校に乗り込む辺りからいまいち面白くない
シェリンガムの草稿で話を進める手法も上手くいっているとは言い難い。
展開も平坦だし、犯人の意外性もないし、バークリーにしてはユーモアもない
はっきり言って一度読めば充分なのである では、まず「地下室の殺人」に関する俺の論考から紹介しよう。
>>96とは、殆ど真逆かな。
アントニイ・バークリー「地下室の殺人」を読む。
なんだか、我らがロジャー・シェリンガム先生の手になる第二部だけ読みたく
なるような作。
解説では基本名探偵譚であり、バークリー流のツィストは無いという評価の
ようだが、果たしてそうだろうか?
ラストの一行(「そして、そうなったのだった」)は、
おい、おい、ロジャーそこまでやるかという恐ろしさがあるような、
ある種のフィニッシュストロークと言えるのではなかろうか?
意外や、才人バークリーの手になるクロフツ風警察捜査小説のテーストも
あるファン必読作とは言い得よう。
「最上階の殺人」にも、落語「水屋の富」みたいなオチをわかり難いと批判する向きも
あろう。ただし、あの説明し難いが何となく(ロジャーの)気持ちがわかるという人間心理の
描き方が絶妙なんだな。 第二の銃声や最上階の殺人みたいな隠れもない、
傑作中の傑作書くこともあれば、
地下室みたいな凡作やジャンピングや殺意みたいな駄作も書くのが、
バークリーのクオリティ。
駄作や凡作はその後のミステリーの歴史の中でいくらでも、
代わりになる作品があってわざわざ取り上げるほどでもない。 俺は絹靴下とパニックは定評どおりのNGだとは思うが、
ウイッチフォードなら、はしゃぎ過ぎな面があるからこそ面白いという人が
いてもOKかと思う。
この他の長編はキャラも立っており、再読してもまじで面白いものばかり
かと思う。
アントニイ・バークリー「第二の銃声」を読む。
現在では完全終息した感があるが、90年代末から新世紀の初めにかけての
海外古典ミステリ翻訳ラッシュの口火を切った1作と言い得る。
ジョンと親友だったと知った時は、意外感も抱いたのだが、
本作のおとぼけ銃撃トリックを見ると、成程、ミステリにおける遊び心の面で
気が合ったのがわかるものあり。
刊行当時に読み、いまだに犯人像が鮮明だったゆえ、再読は躊躇するものが
あったのだが、巧みな伏線に感心させられると共に、
ビビッドな人間群像を描く見事な筆遣いに魅せられるものがあった。
この作者と比較すると、御三家、アガサの登場キャラは平板であり、
エルは血が通わない操り人形(無論、本格ミステリはこれで良しとの見解も
あるが)、ジョンは大袈裟で漫画ちっくとの批判が出ても仕方あるまい。
いずれにしろ、90年代中盤になって、
やっと完訳されたのが不思議なぐらいの黄金期を代表する本格ミステリの傑作なのは、
間違いなかろうかと思う。 第二の銃声のどこがビビットな人間群像を書いてんだよ
最上階や試行錯誤でなら分かるがな
第二は人間描写が類型的過ぎる。
だからプロットが面白い割りに読んでて盛り上がらない
バークリー作品においても上位ではなく中間程度の評価なのはそのためだろう >>101
もっと具体的に書かないと駄目でしょ。
最上階や試行錯誤と比較して第二の人物描写のどの辺が駄目とね。
あの時代で事件の根本の動機が、
誰かを助けるためでもなく、恨みがあるでもなく、
ただ殺す機会があったから殺したって犯人像は斬新すぎるだろ。
セカイ系を完全に先取りしてる。戯事遣いを予告してる。
事件起こしたが制御できずに荒波に揉まれながら、
僕はここにいていいんだと祝福され愛も勝ち取る犯人とか。
どんだけ先取りしてんだとw
社会のシステムの中に追いやられ疎外感感じても、
別に明確な敵や目的があるわけじゃない中で、そのこと自体への、
反抗としての殺人。
思いついたから、ただやりたかったから、
自分の能力を発揮して衆人監視の前で、やってのけてしまったが、
そのことにまるで意味のない殺人。
今の時代ならバークリーのやろうとしたことが手に取るようにわかる。
しっかりしてくれよ。
それに比べたらジャンピングとか、全然証拠に基づかない、
意味のない悪ふざけしてるだけの駄作。
バークリーの悪い癖で探偵がわざと殺人を隠蔽したら、
面白くね。で思いついたら書いてしまうたぐい。 自己の信念>遵法主義。
これはバークリー作品に一貫して見て取れる思想性であって、
「第二の銃声」はこれが顕著な作ではある。
ただし、例えば「試行錯誤」はより極限な設定で、ミステリ展開中に
この思想性が明言されており、この点で第二のみ特筆すべきものではない。
ミステリという評価基準で見ると、黄金期の作家とはいえ、
アンチミステリ、パロディ的要素も濃く、通常のフーダニットではない
バークリー作品には、各作品ごとに作者の主眼が
異なっており、その成功の可否を論じるのであればともかく、
殊更に、一作品のみを取り上げて賛美すべきものではないと思う。
この点は、毒チョコや試行錯誤であっても同様。
読者個人の嗜好を表明するのであるならともかく、
主眼が異なるものをダイレクトに比較しても、意味がないのである。 >>105
全然駄目。本作は、クリスティの作品に対してのアンチテーゼは明白。
パロディなぞといっていることだけで、バークリーの作品が全くわかっていない。
出直して来い。 >>106
荒らし目的であろうが、根拠を明示しない3行レス書き捨てで大威張り(w
「恥」というワードを知っているなら、自省したまえ。
今更、第二ネタでアガサとか当たり前過ぎて話にならんものあり。
>>107
駄目駄目。ちゃんと論考してこい。
本作は、バークリーなら、客観性をきちんと担保するとした、アンチテーゼ。
ここに論考できない馬鹿は素人。やめとけ。 >>107
ほら、ちゃんとんといってみろよ。どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか。
英国推理作家協会で、バークリーはずば抜けて頭が良かったと、なぜクリスティが
本作にて脱帽したのかいってみ。 >>108-109
正に狂乱状態やな(w
狂人を装うネタばれ誘導(トリック)なら面白くはあるが。
ただし、君が「最上階の殺人」マンセーのみの御仁なら、
それは視野狭窄としか言い様がないとだけ、申し上げておこう。 >>111
もう逃走か。ほんと、駄目だな。だれが「最上階の殺人」の話などしているの?
「第二の銃声」の話だろ。ほれ、
>どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか
読んでなくて答えられないなら、そういえよ。手ごたえゼロだぜ、これじゃ。 >>111-113
だーかーらー、やめろっつってんだろうがクソガキども!!
まず書斎!そこ座れ!
いいか、お前はいつも断言口調すぎる!だから敵ばかり作るんだよ!
君には、自分の意見を気持ちよく他人に聞いてもらうって観念がないのか?
もう何年も続けてるんだから、いい加減大人になれよ・・・
「そうじゃないかな?」って感じで、同意を求める感じで意見を書いたって
いいじゃないか。別に喧嘩するのが目的ではあるまいし。
そして書斎とファイトしてる他の連中!お前らも正座だ!!
昔から思ってたんだが、お前らはお前らで、なんだか公平じゃない気がするぞ
仮にもし同じ意見でも、相手が書斎じゃなかったら、名無しだったら、
たとえ同意できなくても、ここまで喧嘩腰で噛み付くか?
自分が冷静にかつ公平に判断してるか、よく胸に手を当てて想像してみろ
意見を聞いた時の態度を、相手によって左右するのはよくないぞ まったく新スレ立ってからしばらく平和だったのに、困った子たちだ・・・ そこは何年も前になんども通った道だ
それがまったく通用しないならば >昔から思ってたんだが、お前らはお前らで、なんだか公平じゃない気がするぞ
>仮にもし同じ意見でも、相手が書斎じゃなかったら、名無しだったら、
>たとえ同意できなくても、ここまで喧嘩腰で噛み付くか?
昔から知っているのなら書斎が他人を見下し、罵倒し
ネタバレと出鱈目を垂れ流しているのを知っているはずだよな?
それで「公平じゃない」って何なんだ?
だいたい書斎みたいなレスがつけばそれが名無しでも同じ扱いを受けるよ。
むしろ「書斎なんか相手にするな」と言われるだけこいつのほうが優遇wされてるぜ。 >>114
頼みもしないのに自分が目立ちたい一心でコテハン名乗ってるんだから
過去の行状に応じて住人の対応が変わってくるのは当り前だろう。
好感もたれてる人には好意的なレスが付くし、反感もたれてる人はその逆。
確かに書斎魔神の場合、名無しで書けばスルーされるようなどうでもいい
書き込みでも叩かれることがあるが、それは完全に自業自得だ。
好感をもたれる書き込みをまったくしてこなかった書斎魔神自身の問題。
現に奴が好意的に受け入れられてるスレは、ただの一つもない。 >>117-118
なんかさあガタガタ言ってるけど、要するにお前らは書斎を無視できないし、
徹底的にケンカしたいってことだな
同じレベルで あんなに無知な奴は滅多にいないから書斎と「同じレベルで」ってのは難しいな
つかお前も無視できてないくせにどうして他人事みたいな上から目線なの??? 荒らしはスルーが鉄則なんだから相手するなよ
何をどう言い繕ったって相手してる時点で同レベルに堕ちてる >>114-115
おい、おい。マジレスか?
ここはネット番外地な2ちゃんだし、芸風(作家なら作風)というものを考慮したうえでレスしてくれ。
糞真面目な本格ミステリファンなら激怒するような作風のバークリーのファン
とは思えぬ遊び心の無さかと思う。
週末にはピカデリーに関する論考を呈示するので、そこんとこよろしこ! >>119
まず自分が人のことを言えないということを認めようねw >>122
だから、逃げるなって。
>>どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか
ちゃんと答えろよ。未読なら素直に謝罪しろ。 了解。もう負け犬は相手にしないようにします。
「ジャンピング・ジェニィ」も最後のヒネリがいいよね。
バークリーは黄金時代の中でも特異な位置を占めてるよ思う。 >特異な位置を占めてるよ思う。
間抜けな中国人みたいな口調にワロタ。
個人的にはジャンピングも有りな作だと思うが、さてアンチジャンピング氏の反論如何。
「ジャンピング・ジェニィ」や「試行錯誤」が典型なんだけど、
最後のヒネリというのが、「悪意」にみちたヒネリなんだよね。この人の場合。
そこを、受け入れられるかどうかだと思う。
正確には、クリスティはバークリィのことをこう評していたらしい。
「かれは、推理作家協会のメンバーの中ではズバ抜けて頭が良かった。しかし、
皆から嫌われていた」
そういうことなんだろうね。黄金時代の中で特異な位置を要求でき、もっと評価される
べき作家だと思う。最初の紹介のされかたが「偶然の審判」だけだったのが、
もったいなかった。あれだけ読むと、正統本格派と間違えてもしかたがない。 本邦では長年に渡りバークリーよりアイルズの作風のイメージの方が強かった感あり。
この辺も彼氏の評価を左右した一因かと思う。
アントニイ・バークリー「ピカデリーの殺人」を読む。
愛すべき我らが名探偵アンブローズ・チタウィック氏の探偵譚。
ロジャー・シェリンガム先生と競演(?)の名作毒チョコ、
ボリューム感満点のトリッキーな佳作試行錯誤と比較して、
話題になることが少ない作だが、探偵自身が殺人の目撃者になるという設定
の面白さ、巧みな心理的犯行トリック(ブラウン神父シリーズの有名作を想起
させるものも取り入れられている)、意外な犯人と、まずまず楽しめる作では
ある。
しかしながら、あの広大な米国絡みで極端過ぎる偶然の設定が、バークリー的な皮肉を狙ったものではなくして、物語上の不可欠な要素となっているのは、
何とも痛い。ここはミステリとして評価がダウンさせる一因かと思う。
女性は苦手、シャイな趣味人の資産家とシェリンガム先生以上にねらー好みな
キャラのチタウィック氏に綺麗どころが何人も絡んで来る展開は楽し。
(勿論、007シリーズ的意味にはあらず、びっくりな危うい誘惑シーンはあるけど(w )
(他にも本筋に全く関係しないものの、同居する伯母さんの存在感が抜群)
アガサという名の脳天気な女性キャラが登場するのも、他の登場人物の
作中の台詞から狙ったものだとわかり、こういった細かいお遊びを、
また楽しや。 >>129
>正確には、クリスティはバークリィのことをこう評していたらしい。
>「かれは、推理作家協会のメンバーの中ではズバ抜けて頭が良かった。しかし、
>皆から嫌われていた」
こんなこと言ってねーよ
捏造するなクズ それに近いことは言われていたが、言ったのはクリスティではなく
クリスティアナ・ブランドだったと記憶している。 クラブ脱退の因がクリスティー絡みなのは有名な話。
この件に限らず、頑固で変人の傾向がある人だったらしい。
>>129
>バークリィ
なんぞと差をつけてみせておいて事実誤認ってかなり恥ずかしいな 「毒入り」の多重解決は、現代の日本の新本格派に少なからず影響を
与えているのかな。アンチミステリと本格の境界線かな。小森や二階堂はバークリー
を高評価してるし。 毒入りは、多重解決というよりは、多重推理が実態だよね。
この手の作の嚆矢であり、同趣向のキングやブルースの作と比較しても、
その出来栄えの良さが歴然としている。
「偶然の審判」読んで、「毒入り」よんだら、途中で「偶然」で示された解決がでてきて、
それがひっくり返されたときはびっくりした。 偶然→毒チョコの読む順番はデフォだと思うが、
>>140
ネタばれ・・・ 139=毒チョコしか読んでないキチガイコテでつしね 書斎ってホントにヒマ人なんだな
だから何をやってもダメなんだよ、おまえは 試行錯誤ってamazonで3.590円もするんだな
その前のトライアルアンドエラー版持ってるんだが幾らになるかな 試行錯誤そんなに高くなっているのか。
安い時にAmazonで買っておいてよかったぜ。
で、絶版になっている地下室の殺人の文庫化はまだなのか?
創元あたりで。 ジャンピングジェニィは受け付けなかったけど
毒チョコは楽しめた
そんな私にオススメあります? アイデアは素晴らしいんだけど変化球過ぎて読者が付いてこれなかったとこはあるわな
ロジャーシェリンガムが不真面目な感じに見えるとこがあるし
同じプロットにしてもクリスティやクイーンのほうが評価されちゃってるしなあ
チタウィックものの新訳は読みたいすな >>159
ピカデリーと試行錯誤は読んで損は無いと思う 2012年復刊フェア書目が決定しました【2012年9月下旬開催予定】
◆ミステリ◆
エラリー・クイーン編『犯罪は詩人の楽しみ』 ●新カバー
F・W・クロフツ『製材所の秘密』 ●新カバー
アントニイ・バークリー『試行錯誤』 ●新カバー
大阪圭吉『とむらい機関車』 ●生誕100周年記念復刊
大阪圭吉『銀座幽霊』 ●生誕100周年記念復刊
◆ファンタジー◆
T・H・ホワイト『永遠の王』上下 ●新カバー
◆SF◆
A・E・ヴァン・ヴォークト『終点:大宇宙!』 ●新カバー
フレドリック・ブラウン編『SFカーニバル』
ジェイムズ・P・ホーガン『量子宇宙干渉機』 第2の銃声と最上階の殺人はどちらがおすすめですか? 第二の銃声が直球だとすれば、最上階は変化球
探偵シェリンガムを愉しむなら、両方読むのがイメージ偏らなくてオススメ シェリンガムシリーズはビーンボールの後に直球ど真ん中ストレートが来たりするから油断がならん ド直球のミステリもあるからシェリンガムものは面白くなってると思う。
変化球ばかりだとそれ自体がネタバレになるからそうしてるのかな? パニック・パーティー本格じゃなかったけど面白かった
なぜか蠅の王思い出した
真相の意地悪さはさすがです 「試行錯誤」の紹介文に「殺意」につぐ傑作とあったが、
そもそも「殺意」が最高傑作なのか? バークリー名義の最高傑作は「毒入りチョコレート事件」でOK? 一般的にはそのようだけど、この作品や火刑法廷のように
結末をきちんと書かないミステリは大嫌い。 ブラッドレイなのかブラッドリーなのか
発音はどちらが正しいの 毒入りチョコレートか気になるが青空文庫にはないなーと
100年ぐらい前の作品だから著作権切れてるだろうと思ってた俺
本人が1971年没じゃまだまだだったw
Kindle版があったのでそれをぽちっと 飜訳されたのは随分と後になってからだから青空文庫に入るのはかなり未来だぞw 創元推理文庫の毒入りチョコレート事件よんだ
呼んでいる途中でところどころ文章が意味不明にるところは飛ばしつつ読んだ
「グレゴリー風の詠唱」(p183)ってなんだよ日本語では「グレゴリオ聖歌」というよ あれは翻訳家同士が喧嘩してポシャったと聞いたぞ
この板で 試行錯誤復刊されてよかった
トッドハンターみたいな人間になりたい
格好良過ぎるだろ 米アマゾンでKindle版
Before the fact(レディに捧げる殺人物語)を購入した。
$5.54--588円(106円/$)
この本とても読み易い英文で
しかしその文章・構成はホントに見事な名作だから
お前らも読め! 第二の銃声最初の作者の言葉のとこの
「誰が浴室の老人を殺したか〜」って部分は、DLセイヤーズの「誰の死体?」の事なんだろうか?
それはともかく、めちゃ面白かった。
こんな時代から、ヒロイン二人制を採用してるとはさすがだ。
正統派ヒロインの描写がなされていたエルザがメインヒロインかと思いきや、
当初は口さがない女と見られていたアーモレルを、女の涙で一気にメインヒロインに持ってくるとは凄いトリックだわ。
見事にやられた。
ジョンの奥さんのエセルとのNTRルートもありやと思われるレッドヘリングもかませてるし、
さすがだわバークリー。 最上階amazonで値上がりしてるな
定価で買えてよかった 「ジャンピング・ジェニイ」読んだけど疑問が(以下ネタバレ注意)
検屍審問の場面でウィリアムソンとラフロイが椅子の位置について「屋上の真ん中」と言ったのはなぜ?
その後2人がリリアンの話(「椅子を絞首台の下からドアの近くへを動かした」)を聞いていたことが判るけど、
だったら逆に「ドアの近くにありました」と言うはずでしょ?
2人が椅子を見たのはリリアンの後なんだから
なぜわざわざ話を食い違わせたのかイミフ レイトンコート ○
ウィッチフォード △
ヴェイン 未読
絹靴下 未読
毒チョコ ◎
最上階 ◎
地下室 未読
第二の銃声 ○
ジェニイ ?
パニック 未読
バークリー以外でもいいからオススメ教えてください >>184
西澤保彦「聯愁殺」は読んだ?
毒チョコ系でブラックな話。 初バークリーで毒入りチョコレート事件読んでるけど読みにくいな
全作こんな感じなの? いや、翻訳が古いからだと思う。
もしきついようなら世界短編傑作集3に収録された
短編版の「偶然の審判」(結末は長編と異なっているのでご安心を)か、
毒チョコ以外で評判の良い長編「第二の銃声」もあるのでどうぞ。 >>187
児童向けのやつは読みやすい
概要は網羅しているから読んでみたらどうだろう >>188
毒入りチョコレート殺人事件だけが読みにくくて他のはそうでもないの?
これだけが翻訳が古いの? >>193
毒チョコは確か四十年くらい前の訳だし
今文庫で出てる第二の銃声やジャンピングジェニイは比較的訳も新しい >>196
新刊だった頃に買っているが未読だ。ただ巻末のバークリー全作品解説が素晴らしい。 バークリー一冊も読んだことなくて有名な『毒入りチョコレート事件』を読もうと思ったんですが、最初の一冊には向いていないという話を聞きました。
バークリー入門にふさわしい一冊を教えてください。 シリーズものなんだから一作目から読めばいいだけじゃん 一作目はおふざけ半分みたいな所があるから尚最初の一冊には向いてない。 そういうのが余計なお世話なんだよ
マニアがはまる陥穽
何たって最初に世に問うた作品なんだから とりあえず、ピカデリーの殺人より先に毒入りチョコレート事件は読むべきだとは思う 毒チョコしか持ってないが一応全部よんでるんで
ヴェインを絹靴下より先に読むべきと言っとく 俺がそうだったからというわけではないが、
毒チョコこそ最初の1冊にふさわしい、いかにもなバークリーテーストでは
ないかと。
ここから入れば、トライアル&エラー、ヴェイン、ジェニイ等の変化球を
存分に堪能できる免疫ができるかと思う(w
あえて毒チョコ以外に1冊なら、レイトンコートかな。
何とシェリンガムが文字どおりなシャーロックばり名探偵ぶりを発揮、
普通にクラシックなミステリとして読んでも楽しめるし(窓関連のトリックは
あのジョンでもやらないようなアホモードで良し)、
これが最初の1冊だと、後のシェリンガムに「じぇ!じぇ!じぇ!」となる
楽しみあり。 数年間ミステリから離れていて、最近久しぶりに戻って古書価格他
色々見ていたら、バークリーは以前高価だった地下室の殺人が並クラスに
値下がりしてて、ヴェインの謎が値上がりしてプレ値になってるんだな。
やはり数年間でもそこから離れてりゃ世の中変わるね シンリーは消えたを最近読み終わったんだが
最初から最後までバークリーらしくないというか、他の作品に比べて地味だった
推理モノというよりロマンスとかサクセスストーリーとして楽しんだほうがいいなこれ 今更「奇蹟を解く男」を読んだら、バークリーの写真が載ってて驚く程ハンサムだった。
カーの奥さんが「映画スターみたい」と評したのも納得。
しかし才能があって資産家でなおかつあれだけハンサムなのに晩年ああなってしまうのか…。 最上階ゲット&読了
事件、人物描写、ユーモア、どんでん返し、どれをとっても素晴らしいね
前半は退屈だったが一気に引き込まれる
ラスト3行は思わず吹き出しちまった >>184
最上階好きならミステリじゃないけど
ジェーン・オースティンのノーサンガー・アビーがおすすめ バークリーの作品の多くが、今まで日本に紹介されなかった理由はなに?
謎解きとして良質だし、独特のユーモアもあるのにな。 乱歩は、読むべき作品92?点の中に「殺意」「毒チョコ」を入れている。
植草も自分が選んだクライムクラブに「試行錯誤」を入れているので無視したほど
ではないように思えるがな。
都筑はバークリーが嫌いなのか?
都筑は洒落た雰囲気の楽しめる作品を書いた作家だったはずなんだけどな。
まあ、がちがちの本格物好きにはアピールしないかもな。 のりりんとの対談で「あまり読んでない」と言ってたね 『服用禁止』
面白いのかな?読者への挑戦状があるようだが、
晩年の作なのであまり期待にない方がいいのかな? チェスタトンやクイーンより好きなんだけど、翻訳が少ないね
服用禁止が気になるのに、最近のラノベのような変な表紙のは手に取る気も起きない‥‥ 服用禁止に限らずバークリーでラノベっぽい表紙のやつなんて無くね
何か別のやつと勘違いしてんじゃねーの その表紙にセンスがあるとは到底思えない
バークリーの写真や肖像画、あるいは決まった絵柄で統一した方がずっと良い
(それから、密林のリンクは貼らない方がいい) 『ジャンピング・ジェニィ』読了
展開がある程度読めるとこもあったが、面白かった
個人的に毒入りチョコレートより分かりやすく楽しめたな
毒入りチョコレートの方が独創的ではあると思ったが
それにしても印象に残るのは被害者の糞女っぷり
犯罪者のような悪行を行ってるわけではないのが生々しく殺したくなる気持ちに共感できる 21世紀に入ってからの翻訳はコージーテイストが強過ぎる感あり
チョコレートや試行錯誤が出た時代に一度全部邦訳を出しておいて欲しかったなあ
なにかと翻訳者や出版界のすったもんだの挙げ句、埋もれた作品の多くなったのかねえ
(>>177とか、『殺意』についていた解説をみると・・・) 創元で出たとかいう短編集をみかけた試しがない
好きな作家なので読みたいけど、翻訳は誰なんだろ
ジャンピング・ジェニイさえ文体が新し過ぎて受け付けなかったからなあ・・・ 「殺意」、いかにも乱歩が好みそうだけど個人的には上位におけないな
犯人の心理描写だけやたらくどくどしい割に他の登場人物の印象が薄く、行動も不可解
最後のどんでん返しもいかにもとって付けた感で無理がある
チョコレートの方が楽しめた タイトルの付け方が巧くない
ジャンピング・ジェニイなんて思い切って「跳ねる女」とか「宙吊りのジェニイ」くらいにしておけば 2/2(木)19:00〜20:45 WOWOWシネマ(BS)
断崖(字幕版)
アカデミー賞特集 2017アカデミー賞に合わせて過去の受賞作を特集
サスペンス映画の神様A・ヒッチコック監督が、英国の作家F・アイリスの小説「犯行以前」を原作にした心理サスペンスの秀作。第14回アカデミー賞で主演女優賞を受賞。
富豪の娘リーナは社交界の人気者ジョンと出会って彼に魅了され、両親の反対を押し切ってまで彼と駆け落ち結婚をする。
ところがジョニーは実は無一文で、どうやら彼女の財産を当てにして彼女に近づいたらしいと考えたリーナは強いショックを受ける。
その上、いつのまにか自分が生命保険をかけられたことを知った彼女は、夫が自分を殺そうとしているのではないかと、次第にますます不安に駆られるようになっていき……。
出演/関連情報
受賞 第14回(1941年)アカデミー賞 主演女優賞
第7回(1941年)ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞 (1941年 アメリカ)
原題Suspicion
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ケーリー・グラント、ジョーン・フォンテイン、ナイジェル・ブルース、セドリック・ハードウィック、メイ・ウィッティ、イザベル・ジーンズ オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越して来た人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界内でばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権に引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 何冊か読んだけど、物語にある仕掛けは今読んでもかなりおもしろい
でも何回かシェリンガムが事件を隠蔽したりするときに物語に通底する道徳観が生理的にうけつけない
登場人物全員がその道徳観に誰も反対しない点が特に気持ち悪い 「第二の銃声」読了
いやあ、面白かった
主人公ピンカートンの語りや二転三転するストーリーも面白く
非常に見ごたえがあった
印象に残るのはピンカートンの童貞っぷり
それに対するヒロインも良いな
そしてミステリーとしては何よりも犯人の意外性
ああ、そうきたかとため息しか出ないわ(もちろん良い意味で)
読み返すと分かる伏線の数々も流石だった バークリーの作品を色々読んでると
代表作とされてる『毒入りチョコレート事件』はあんまり初心者に向かない作品なんじゃないかって思えてきた やはり原書の刊行順が一番、という基本に戻っちゃうよね。 >>239
そうかな
俺はそれで初心者としてはまったが >>237
レイトンコートはまあいいかって感じだったけど地下室はガチで受け付けなかった
犯人は普通にド屑だし、立ち直って真人間として生きようとしてたのに犯人に人生台無しにされた被害者が気の毒過ぎる 論創の予告に出てるのは短編集?
創元でポシャッて久しいやつも出してほしいのです。 青崎有吾がバークリーをつまらんと言ってて
なんで俺が若手でそこそこ評判いいらしい青崎の作品を糞つまらんと感じるのか分かった
多分物語に求めるものが根本的に違うんだろうな 『服用禁止』読了
探偵の推理を認めつつも開き直る犯人が面白かった 12月発売号
◇『ミステリーズ!Vol.104』
(A5判並製)
新訳短編、評論、ブックガイドなどを、若島正、阿津川辰海ほかの強力布陣で贈る「バークリー特集」。米澤穂信、シリーズ最新作「桑港クッキーの謎(仮)」掲載。 後一冊で、邦訳されたのは全部制覇しそう。
バークリーファンの方、同時代ので、お勧めは他に誰がいますか?
ちなみにヘレン・マクロイ、パトリック・クェンティン、
D・M・ディヴァインは全部既読。
レオ・ブルースも、
思いついたら読んでるけど、心酔するほどではない。
でも、それなりに楽しめるので、邦訳は全部読むと思う。 >>248
バークリーと世代は少しずれてるけど
エリザベスフェラーズをお勧めしたい
お勧め作品は『猿来たりなば』 同じく世代はずれるけどピーター・アントニイとかジャック・リッチーとか
ドタバタコメディならクレイグ・ライスとか エドマンド・クリスピンのお楽しみの埋葬その他
グレアム・グリーンのブライトン・ロック、ヒューマン・ファクターその他
丸谷才一訳のボートの三人男
偽のデュー警部 ノックスの十戒で有名なロナルド・A・ノックスがちょっとバークリーと作風似てるとこあるかなって思ったりする
バークリーと比べるとエンタメ度は薄いけど ボートの三人男を勧めるならコニー・ウィリスの「犬は勘定に入れません」もいいよね
SFミステリとしてもしっかりしてるし ちょっとスレチかもしれないですが、ミステリ映画だったら、どういうのが好きですか? >>248
フランシス・アイルズとリチャード・ハル
馬鹿するなといわれるかもしれんがアイルズ未読の自称バークリーファンに
会ったことがあるもので ダイヤルMを回せはいいね
ヒッチコックのなかでは定期的に見直したくなる一つ バークリーファンの間でプリズナーズの評判はどうなんだろ もう文庫化しないのかな
海外の古典なんてあまり需要ないのかもしれないけど 【2023年8月の近刊案内】
【創元推理文庫】(海外ミステリ)
◇『レイトン・コートの謎』アントニイ・バークリー/巴妙子訳
The Layton Court Mystery
ある夏の朝、レイトン・コートの主人スタンワース氏の額を撃ち抜かれた死体が書斎で発見された。現場は密室状態で遺書も残されており、警察の見解は自殺に傾いていたが、死体の奇妙な点に目をとめた作家ロジャー・シェリンガムは殺人説を主張、素人探偵の名乗りをあげる。友人アレックをワトスン役とし、自信満々で調査に取りかかったが……。想像力溢れる推理と軽快なユーモア、英国探偵小説黄金期の巨匠バークリーの記念すべき第一作。 おもしろいのかな
創元は地味にバークリー出してくるね 2024年に最上階の殺人が新訳で刊行予定
レイトン・コートの謎の帯より レイトン・コートの謎読んだは
よきよき
最上階の殺人も創文で出るっぽいので期待 少し前までレインコートの謎かと勘違いしてたけど
レイトン・コートの謎なんだな レイトン・コートの謎読んだ
バークリーの小説で、犯人当たったのこれが初めてだった 『レイトン・コートの謎』読了
デビュー作なこともあってか後のバークリー作品と比べてスタンダードな探偵小説だなと感じた
後の作品と他に違うところはシェリンガムが完全に駄目な迷探偵ではなくたまに名探偵なところを見せるのも良いし
彼が色々と迷走しながらも少しずつ謎を解いていくのも読んでて面白かったな
真相は他の作品と比べると分かりやすかったが、他にはない爽やかなエンディングが良いと思った バークリー作品何作か読んだけど「第二の銃声」が一番面白いと感じたな 最上階が一番コメディ色強くて面白いよ
普通に現代でも通用する 試行錯誤 殺意 レディ だな
バークリー限定なら最上階と絹靴下
ジャンピング・ジェニィは出来はともかく
作者に倦怠のようなものが見えて好きではないな 最上階読みおたわ
ノックスの陸橋殺人事件もこんな感じの終わりかただただような https://www.webmysteries.jp/archives/35340827.html
>そして現在、アントニイ・バークリー『地下室の殺人』(佐藤弓生訳)の文庫化企画が進行中! タイトルの対比が示すように〈ロジャー・シェリンガム〉シリーズにおいて『最上階の殺人』と対をなす傑作ですので、どうぞ本書を楽しみつつ刊行をお待ちいただければ幸いです。