アントニイ・バークリー Part2
このスレでは「試行錯誤」はあまり人気がないのかな。ありえない話を
小説化しえたという点で、バークリー名義のマイベストワン(パニック
靴下ウィッチフォードは未読)なんだが。 >>66
毒チョコのチタウィックが凄味を発揮するあの作。
俺は好きだし、
バークリー作品中では屈指の傑作というのが定評でしょ。
未読の3作はそのままでもOKかも。ウィッチフォードぐらいは読んでもいいかもしれんが。
>>64は本当にバークリー読んだことあるのか
少なくとも最上階の殺人は読んだことないんだろうな 温厚とか紹介されることが多いチタウィックだが、
知力、内面のタフさ等、ロジャーを上回るものがあるかと思う。
ピカデリー品切なのが残念。
>>66を見て久しぶりに再読中
旧訳トライアル&エラーの方だけど
今日だけど古本屋で「地下室の殺人」ゲットしました。(840円)
ちょうど一年前に別の古本屋で千円で売っていて、購入を躊躇していて
2〜3日後に行ったら案の定、売れてしまっていて悔しい思いをしたものです。
良かった! 「試行錯誤」を読み始めたけど、大部ながらぐいぐい惹き込まれる感じだ。
今はトッドハンター氏のキャラに共感。 484 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2012/02/05(日) 22:48:49.73 ID:ISBN0QJ0
アントニイ・バークリー「試行錯誤」読了。
バークリー・スレに刺激を受け再読したが、初読時には先の展開に気を
とられ、ストーリーを追うのに懸命であった記憶がある。
今回じっくり読んでも、才人バークリーの代表作にふさわしい読み応えある作であった。
シェリンガムものでも顔を出す、自己の信念にもとづく正義>遵法精神という
この作者のポリシーがストレートに発揮されており、
突飛なストーリーと言うてもよいにもかかわらず、
登場キャラが主人公の英国独身貴族(と言うても初老)
トッドハンター氏、探偵役のチタウイック氏等を筆頭に、とにかくビビッドで
立ちまくり。つまり「人間が描けてる」んである。
執筆当時の英国の裁判制度に関する知識が無いのは、読者サイドの者としては痛いが、裁判員制度が施行された日本でも、今1度「裁判」というものに
関するものをシリアスに考察する「よすが」のひとつともなるのではなかろうか。たかが、ミステリも読み捨てオールではないんである。
勿論、ミステリとしても、文字どおり最後の一行のフィニッシュストローク
まで油断ならないのだ。
(「刑事コロンボ」の「野望の果て」のインスパイアも本作と思われだ)
些細な点だが、エピローグのチタウィックの台詞にある「心中留保」は、
正確には「心裡留保」だね。
ただし、本邦では民法に登場するタームであり、刑事事件を描いた本作での
登場は「?」だが。英国には刑事事件にも、この概念があるのであろうか? アントニイ・バークリー「最上階の殺人」を読む。
バークリースレで高評価ゆえ再読。
おなじみ我らが、ロジャー・シェリンガム先生が、またしてもやらかして
くれる(w
うーん、初読時にはヴェインを既読であったため、
また「異なる外し方」だなという感があったが、今回も同様。
シニカルでアンチ・ミステリ的要素が特色であるバークリー作品ゆえ、
当然とも言えるが、正攻法な本格ミステリを好む向きには、やや薦めがたい
ものはある。
小説的には、ラストが落語のオチみたいで面白し。
アガサ作品なら、文句無しのハピ、ハピ、ハッピー状態でゴールインなの
だろうが、そうはならないのがバークリー風。 バークリーは毒入りから覚醒した感じがする
レイントコートから絹靴下まではハッキリ言って凡作ばかりだよな
毒入り以降は凄い まあ、前にも書いたが、レイトンコートは普通に館ものミステリとしては楽しめるかと思う。
絹靴下はNGに完全同意だけんど。
>>80
同意だが、どうやって覚醒したのかが気になる
何か変なことをやろう、人のやってないことをやろう、既存の探偵小説を揶揄してやろう
・・・ってなことを、いつもいつも考えてるうちに、とんでもない境地に
辿りついたってことだろうか 年代的に見ると、バークリーの全盛期は、まだ本格ミステリ黄金期。
彼自身もこの時期に属する作家なんである。
ゆえに、定型の本格ミステリ(当時は、まだ現在進行形と言える)に
対するアンチテーゼとは言い得ない。
先行するホームズ譚への「それ」はあるかもしれぬが。
アマゾンで地下室の殺人15,000円
んな値段でんな値段で売れるわけねーだろ >>84
ほんとにそう思うわ
密林は出品数が少なくなると、平気で値段つり上げるストアがよくある。
昔、「睡蓮」(松本さと子:著)が確か2品出品されていて最安値の400円を購入し
残り1品になった途端にそこのストア翌日に2千円以上も値段つり上げた。
今見たら4千円超えてる。
バークリーネタじゃなくごめん。 個人的な話だが、バークリーってどういうわけか読みにくいんだよな
別に難解な表現を使ってるわけじゃないのに、
なぜか文章が頭にスッと入ってこない。
最上階の殺人も、文章を読むのが苦痛で苦痛で、何度も行ったり来たりして、
何日もかかってやっと最後まで読んだ。
ストーリーとオチは良かったんで、読んだ甲斐はあったと思ったけど。
毒チョコは、初読みはポプラの子供版で済ませたw
(でも後で通常版を読んでみたら、子供版の翻訳も凄く良かったのが分かった)
で、最近、ジェニィも読んでみたんだが、最初の章の仮装パーティのシーンが
やっぱり読んでてスムーズに頭に入ってこなくて、これまた苦痛で・・・
やっと読み終わったが、うんざりしてそこから先に進めてない。 あ、一つだけスッと読めたのがあった
「偶然の審判」は読みやすかった。
短編だと必要最小限のことしか書いてないからかも
いや、たとえ長編で、あれこれ書き込んであっても、
読みやすい海外作家っているんだが、バークリーはなぜか駄目だ・・・ >>86-87は翻訳の問題を考慮してみるべきではないのか?
俺は格別読み難いとは思わなかったが。
短編ながら「偶然の審判」は名手中村能三氏(ブラウン神父シリーズの訳者)だからなあ。 最上階が読みにくいとかマジかよ
あれは訳文の出来が良くて読んでて本当に楽しかったけどな
3回読み返したし 再読すると、初読時には地味に感じた最上階や地下室の渋い面白さが
わかる。ストーリーのひねりもキャラ立ちも程良く決まっているという感あり。
傑作・代表作と言われる毒入りチョコや試行錯誤は、確かに面白いのだが、
狙い過ぎたあざとさがあり、鼻について来るんだよね。 最上階は分かるが地下室は再読しても面白くねーよ
つーかあれイマイチだろ >>92
一応、我らがシェリンガム先生が迷探偵ならぬ名探偵の務めを果たす作では
あるが、探偵小説ファンからすれば、ラストの一行がトンデモなんである。
これだけに限らず、意外に面白い作。
つまらないと判断した理由を聞かせて欲しく思う。 地下室は前半のモーズビーによる捜査の辺りは面白かったが、シェリンガムが学校に乗り込む辺りからいまいち面白くない
シェリンガムの草稿で話を進める手法も上手くいっているとは言い難い。
展開も平坦だし、犯人の意外性もないし、バークリーにしてはユーモアもない
はっきり言って一度読めば充分なのである では、まず「地下室の殺人」に関する俺の論考から紹介しよう。
>>96とは、殆ど真逆かな。
アントニイ・バークリー「地下室の殺人」を読む。
なんだか、我らがロジャー・シェリンガム先生の手になる第二部だけ読みたく
なるような作。
解説では基本名探偵譚であり、バークリー流のツィストは無いという評価の
ようだが、果たしてそうだろうか?
ラストの一行(「そして、そうなったのだった」)は、
おい、おい、ロジャーそこまでやるかという恐ろしさがあるような、
ある種のフィニッシュストロークと言えるのではなかろうか?
意外や、才人バークリーの手になるクロフツ風警察捜査小説のテーストも
あるファン必読作とは言い得よう。
「最上階の殺人」にも、落語「水屋の富」みたいなオチをわかり難いと批判する向きも
あろう。ただし、あの説明し難いが何となく(ロジャーの)気持ちがわかるという人間心理の
描き方が絶妙なんだな。 第二の銃声や最上階の殺人みたいな隠れもない、
傑作中の傑作書くこともあれば、
地下室みたいな凡作やジャンピングや殺意みたいな駄作も書くのが、
バークリーのクオリティ。
駄作や凡作はその後のミステリーの歴史の中でいくらでも、
代わりになる作品があってわざわざ取り上げるほどでもない。 俺は絹靴下とパニックは定評どおりのNGだとは思うが、
ウイッチフォードなら、はしゃぎ過ぎな面があるからこそ面白いという人が
いてもOKかと思う。
この他の長編はキャラも立っており、再読してもまじで面白いものばかり
かと思う。
アントニイ・バークリー「第二の銃声」を読む。
現在では完全終息した感があるが、90年代末から新世紀の初めにかけての
海外古典ミステリ翻訳ラッシュの口火を切った1作と言い得る。
ジョンと親友だったと知った時は、意外感も抱いたのだが、
本作のおとぼけ銃撃トリックを見ると、成程、ミステリにおける遊び心の面で
気が合ったのがわかるものあり。
刊行当時に読み、いまだに犯人像が鮮明だったゆえ、再読は躊躇するものが
あったのだが、巧みな伏線に感心させられると共に、
ビビッドな人間群像を描く見事な筆遣いに魅せられるものがあった。
この作者と比較すると、御三家、アガサの登場キャラは平板であり、
エルは血が通わない操り人形(無論、本格ミステリはこれで良しとの見解も
あるが)、ジョンは大袈裟で漫画ちっくとの批判が出ても仕方あるまい。
いずれにしろ、90年代中盤になって、
やっと完訳されたのが不思議なぐらいの黄金期を代表する本格ミステリの傑作なのは、
間違いなかろうかと思う。 第二の銃声のどこがビビットな人間群像を書いてんだよ
最上階や試行錯誤でなら分かるがな
第二は人間描写が類型的過ぎる。
だからプロットが面白い割りに読んでて盛り上がらない
バークリー作品においても上位ではなく中間程度の評価なのはそのためだろう >>101
もっと具体的に書かないと駄目でしょ。
最上階や試行錯誤と比較して第二の人物描写のどの辺が駄目とね。
あの時代で事件の根本の動機が、
誰かを助けるためでもなく、恨みがあるでもなく、
ただ殺す機会があったから殺したって犯人像は斬新すぎるだろ。
セカイ系を完全に先取りしてる。戯事遣いを予告してる。
事件起こしたが制御できずに荒波に揉まれながら、
僕はここにいていいんだと祝福され愛も勝ち取る犯人とか。
どんだけ先取りしてんだとw
社会のシステムの中に追いやられ疎外感感じても、
別に明確な敵や目的があるわけじゃない中で、そのこと自体への、
反抗としての殺人。
思いついたから、ただやりたかったから、
自分の能力を発揮して衆人監視の前で、やってのけてしまったが、
そのことにまるで意味のない殺人。
今の時代ならバークリーのやろうとしたことが手に取るようにわかる。
しっかりしてくれよ。
それに比べたらジャンピングとか、全然証拠に基づかない、
意味のない悪ふざけしてるだけの駄作。
バークリーの悪い癖で探偵がわざと殺人を隠蔽したら、
面白くね。で思いついたら書いてしまうたぐい。 自己の信念>遵法主義。
これはバークリー作品に一貫して見て取れる思想性であって、
「第二の銃声」はこれが顕著な作ではある。
ただし、例えば「試行錯誤」はより極限な設定で、ミステリ展開中に
この思想性が明言されており、この点で第二のみ特筆すべきものではない。
ミステリという評価基準で見ると、黄金期の作家とはいえ、
アンチミステリ、パロディ的要素も濃く、通常のフーダニットではない
バークリー作品には、各作品ごとに作者の主眼が
異なっており、その成功の可否を論じるのであればともかく、
殊更に、一作品のみを取り上げて賛美すべきものではないと思う。
この点は、毒チョコや試行錯誤であっても同様。
読者個人の嗜好を表明するのであるならともかく、
主眼が異なるものをダイレクトに比較しても、意味がないのである。 >>105
全然駄目。本作は、クリスティの作品に対してのアンチテーゼは明白。
パロディなぞといっていることだけで、バークリーの作品が全くわかっていない。
出直して来い。 >>106
荒らし目的であろうが、根拠を明示しない3行レス書き捨てで大威張り(w
「恥」というワードを知っているなら、自省したまえ。
今更、第二ネタでアガサとか当たり前過ぎて話にならんものあり。
>>107
駄目駄目。ちゃんと論考してこい。
本作は、バークリーなら、客観性をきちんと担保するとした、アンチテーゼ。
ここに論考できない馬鹿は素人。やめとけ。 >>107
ほら、ちゃんとんといってみろよ。どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか。
英国推理作家協会で、バークリーはずば抜けて頭が良かったと、なぜクリスティが
本作にて脱帽したのかいってみ。 >>108-109
正に狂乱状態やな(w
狂人を装うネタばれ誘導(トリック)なら面白くはあるが。
ただし、君が「最上階の殺人」マンセーのみの御仁なら、
それは視野狭窄としか言い様がないとだけ、申し上げておこう。 >>111
もう逃走か。ほんと、駄目だな。だれが「最上階の殺人」の話などしているの?
「第二の銃声」の話だろ。ほれ、
>どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか
読んでなくて答えられないなら、そういえよ。手ごたえゼロだぜ、これじゃ。 >>111-113
だーかーらー、やめろっつってんだろうがクソガキども!!
まず書斎!そこ座れ!
いいか、お前はいつも断言口調すぎる!だから敵ばかり作るんだよ!
君には、自分の意見を気持ちよく他人に聞いてもらうって観念がないのか?
もう何年も続けてるんだから、いい加減大人になれよ・・・
「そうじゃないかな?」って感じで、同意を求める感じで意見を書いたって
いいじゃないか。別に喧嘩するのが目的ではあるまいし。
そして書斎とファイトしてる他の連中!お前らも正座だ!!
昔から思ってたんだが、お前らはお前らで、なんだか公平じゃない気がするぞ
仮にもし同じ意見でも、相手が書斎じゃなかったら、名無しだったら、
たとえ同意できなくても、ここまで喧嘩腰で噛み付くか?
自分が冷静にかつ公平に判断してるか、よく胸に手を当てて想像してみろ
意見を聞いた時の態度を、相手によって左右するのはよくないぞ まったく新スレ立ってからしばらく平和だったのに、困った子たちだ・・・ そこは何年も前になんども通った道だ
それがまったく通用しないならば >昔から思ってたんだが、お前らはお前らで、なんだか公平じゃない気がするぞ
>仮にもし同じ意見でも、相手が書斎じゃなかったら、名無しだったら、
>たとえ同意できなくても、ここまで喧嘩腰で噛み付くか?
昔から知っているのなら書斎が他人を見下し、罵倒し
ネタバレと出鱈目を垂れ流しているのを知っているはずだよな?
それで「公平じゃない」って何なんだ?
だいたい書斎みたいなレスがつけばそれが名無しでも同じ扱いを受けるよ。
むしろ「書斎なんか相手にするな」と言われるだけこいつのほうが優遇wされてるぜ。 >>114
頼みもしないのに自分が目立ちたい一心でコテハン名乗ってるんだから
過去の行状に応じて住人の対応が変わってくるのは当り前だろう。
好感もたれてる人には好意的なレスが付くし、反感もたれてる人はその逆。
確かに書斎魔神の場合、名無しで書けばスルーされるようなどうでもいい
書き込みでも叩かれることがあるが、それは完全に自業自得だ。
好感をもたれる書き込みをまったくしてこなかった書斎魔神自身の問題。
現に奴が好意的に受け入れられてるスレは、ただの一つもない。 >>117-118
なんかさあガタガタ言ってるけど、要するにお前らは書斎を無視できないし、
徹底的にケンカしたいってことだな
同じレベルで あんなに無知な奴は滅多にいないから書斎と「同じレベルで」ってのは難しいな
つかお前も無視できてないくせにどうして他人事みたいな上から目線なの??? 荒らしはスルーが鉄則なんだから相手するなよ
何をどう言い繕ったって相手してる時点で同レベルに堕ちてる >>114-115
おい、おい。マジレスか?
ここはネット番外地な2ちゃんだし、芸風(作家なら作風)というものを考慮したうえでレスしてくれ。
糞真面目な本格ミステリファンなら激怒するような作風のバークリーのファン
とは思えぬ遊び心の無さかと思う。
週末にはピカデリーに関する論考を呈示するので、そこんとこよろしこ! >>119
まず自分が人のことを言えないということを認めようねw >>122
だから、逃げるなって。
>>どの部分がクリスティと違い客観性を担保してるのか
ちゃんと答えろよ。未読なら素直に謝罪しろ。 了解。もう負け犬は相手にしないようにします。
「ジャンピング・ジェニィ」も最後のヒネリがいいよね。
バークリーは黄金時代の中でも特異な位置を占めてるよ思う。 >特異な位置を占めてるよ思う。
間抜けな中国人みたいな口調にワロタ。
個人的にはジャンピングも有りな作だと思うが、さてアンチジャンピング氏の反論如何。
「ジャンピング・ジェニィ」や「試行錯誤」が典型なんだけど、
最後のヒネリというのが、「悪意」にみちたヒネリなんだよね。この人の場合。
そこを、受け入れられるかどうかだと思う。
正確には、クリスティはバークリィのことをこう評していたらしい。
「かれは、推理作家協会のメンバーの中ではズバ抜けて頭が良かった。しかし、
皆から嫌われていた」
そういうことなんだろうね。黄金時代の中で特異な位置を要求でき、もっと評価される
べき作家だと思う。最初の紹介のされかたが「偶然の審判」だけだったのが、
もったいなかった。あれだけ読むと、正統本格派と間違えてもしかたがない。 本邦では長年に渡りバークリーよりアイルズの作風のイメージの方が強かった感あり。
この辺も彼氏の評価を左右した一因かと思う。
アントニイ・バークリー「ピカデリーの殺人」を読む。
愛すべき我らが名探偵アンブローズ・チタウィック氏の探偵譚。
ロジャー・シェリンガム先生と競演(?)の名作毒チョコ、
ボリューム感満点のトリッキーな佳作試行錯誤と比較して、
話題になることが少ない作だが、探偵自身が殺人の目撃者になるという設定
の面白さ、巧みな心理的犯行トリック(ブラウン神父シリーズの有名作を想起
させるものも取り入れられている)、意外な犯人と、まずまず楽しめる作では
ある。
しかしながら、あの広大な米国絡みで極端過ぎる偶然の設定が、バークリー的な皮肉を狙ったものではなくして、物語上の不可欠な要素となっているのは、
何とも痛い。ここはミステリとして評価がダウンさせる一因かと思う。
女性は苦手、シャイな趣味人の資産家とシェリンガム先生以上にねらー好みな
キャラのチタウィック氏に綺麗どころが何人も絡んで来る展開は楽し。
(勿論、007シリーズ的意味にはあらず、びっくりな危うい誘惑シーンはあるけど(w )
(他にも本筋に全く関係しないものの、同居する伯母さんの存在感が抜群)
アガサという名の脳天気な女性キャラが登場するのも、他の登場人物の
作中の台詞から狙ったものだとわかり、こういった細かいお遊びを、
また楽しや。 >>129
>正確には、クリスティはバークリィのことをこう評していたらしい。
>「かれは、推理作家協会のメンバーの中ではズバ抜けて頭が良かった。しかし、
>皆から嫌われていた」
こんなこと言ってねーよ
捏造するなクズ それに近いことは言われていたが、言ったのはクリスティではなく
クリスティアナ・ブランドだったと記憶している。 クラブ脱退の因がクリスティー絡みなのは有名な話。
この件に限らず、頑固で変人の傾向がある人だったらしい。
>>129
>バークリィ
なんぞと差をつけてみせておいて事実誤認ってかなり恥ずかしいな 「毒入り」の多重解決は、現代の日本の新本格派に少なからず影響を
与えているのかな。アンチミステリと本格の境界線かな。小森や二階堂はバークリー
を高評価してるし。 毒入りは、多重解決というよりは、多重推理が実態だよね。
この手の作の嚆矢であり、同趣向のキングやブルースの作と比較しても、
その出来栄えの良さが歴然としている。
「偶然の審判」読んで、「毒入り」よんだら、途中で「偶然」で示された解決がでてきて、
それがひっくり返されたときはびっくりした。 偶然→毒チョコの読む順番はデフォだと思うが、
>>140
ネタばれ・・・ 139=毒チョコしか読んでないキチガイコテでつしね 書斎ってホントにヒマ人なんだな
だから何をやってもダメなんだよ、おまえは 試行錯誤ってamazonで3.590円もするんだな
その前のトライアルアンドエラー版持ってるんだが幾らになるかな 試行錯誤そんなに高くなっているのか。
安い時にAmazonで買っておいてよかったぜ。
で、絶版になっている地下室の殺人の文庫化はまだなのか?
創元あたりで。 ジャンピングジェニィは受け付けなかったけど
毒チョコは楽しめた
そんな私にオススメあります? アイデアは素晴らしいんだけど変化球過ぎて読者が付いてこれなかったとこはあるわな
ロジャーシェリンガムが不真面目な感じに見えるとこがあるし
同じプロットにしてもクリスティやクイーンのほうが評価されちゃってるしなあ
チタウィックものの新訳は読みたいすな >>159
ピカデリーと試行錯誤は読んで損は無いと思う 2012年復刊フェア書目が決定しました【2012年9月下旬開催予定】
◆ミステリ◆
エラリー・クイーン編『犯罪は詩人の楽しみ』 ●新カバー
F・W・クロフツ『製材所の秘密』 ●新カバー
アントニイ・バークリー『試行錯誤』 ●新カバー
大阪圭吉『とむらい機関車』 ●生誕100周年記念復刊
大阪圭吉『銀座幽霊』 ●生誕100周年記念復刊
◆ファンタジー◆
T・H・ホワイト『永遠の王』上下 ●新カバー
◆SF◆
A・E・ヴァン・ヴォークト『終点:大宇宙!』 ●新カバー
フレドリック・ブラウン編『SFカーニバル』
ジェイムズ・P・ホーガン『量子宇宙干渉機』 第2の銃声と最上階の殺人はどちらがおすすめですか? 第二の銃声が直球だとすれば、最上階は変化球
探偵シェリンガムを愉しむなら、両方読むのがイメージ偏らなくてオススメ シェリンガムシリーズはビーンボールの後に直球ど真ん中ストレートが来たりするから油断がならん ド直球のミステリもあるからシェリンガムものは面白くなってると思う。
変化球ばかりだとそれ自体がネタバレになるからそうしてるのかな?