深水黎一郎
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10月16日「ジークフリートの剣」 講談社文庫で発売です。 「人間の尊厳と800M」からはいって、すごい面白かったので
以降いろいろ読みあさってる
へぇ〜と思うような雑学も知ることが出来るし、話も面白いし
何かいいんだよな〜 ジークフリートが先になったのは、
ワーグナーイヤー(今年が生誕200年)に間に合わせるためかもね >>7
同意。あれはすごい短篇集だと思う
ところで新作はまだか。
幻冬舎の連載が終わって半年近く経つんだが、まだ出ないのかね。 短編集でないかな。
光文社のが結構たまってるみたいだけど。 大癋見警部の事件簿かw
推協のアンソロジーに載ってるやつは面白かったな 連城三紀彦が亡くなったけど、この人も結構美文調の文章書けるよね。
うんとお下劣なものも書くけどww(『言霊たちの夜』)
連城亡き後、美文とミステリーを融合できる貴重な作家として期待したい。 「ジークフリートの剣」なんでノベルス化しないんだ…
既刊の帯見ても、解説読んでも芸術探偵シリーズの4作目扱いじゃん Twitterを見る限り、このひとは保守派だな。
芦辺、辻、二階堂など左巻きの多いミステリ作家としては珍しい存在だ。 作家はブサヨばっかりだからなあ。
我孫子はもちろんだけど、島荘とかジェノサイドの高野とか。
一方保守は百田とこの人くらいか。 ツイッターの更新が止まっている。
第二の氷川にならなければいいが... もう何年も本が出ていない氷川と、美人薄命が上位ランキング入り確実視されている深水を一緒にするのはさすがに・・・。 フジテレビ韓流抗議デモを支持した作家として延々語りつごうw このミス12位だよ。
ひとけた行くと思ったけどね。 もう順位出てたのか…
うーんもっと評価されても良いと思うんだけどなぁ 長岡や梓アの脚光の浴び方に比べると不遇感は拭えないな 2.近刊案内(2014年2月以降の刊行予定分)
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【創元推理文庫】(国内ミステリ)
◇『人間の尊厳と八〇〇メートル』深水黎一郎著
日本推理作家協会賞受賞作ほか、気鋭が技巧を尽した五編を収める
短編集。 「世界で一つだけの殺し方」 南雲堂 ¥1680 発売中 新刊もさすがの出来でした。
一作目は小島正樹のヤリミスを思わせるトリックの集中砲火。
二作目は得意の薀蓄。だが説明が上手いから読んでいて苦にならないどころか楽しい。
出版時期がアレだが、来年の本ミスに絡んで来るかも。 この人こそ現在自信を持っておすすめできるミステリ作家だと思う。 10冊出して、これは駄作ってのがないからな。
これはなかなか凄いことだと思う。 東京創元社 2/20 創元推理文庫 『人間の尊厳と八〇〇メートル』 深水黎一郎 田母神俊雄@toshio_tamogami
人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。
弱者救済が行き過ぎると社会はどんどん駄目になります。
国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。
言葉は悪いが貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきたのです。
「貧乏人は麦を食え」。これは池田総理が国会で言った言葉です。
馬場正博@realwavebaba 12年9月19日
まぁ、「本音」を言うことも必要でしょう反論も多いでしょうが。RT @toshio_tamogami
菊田裕樹/菊P@Hiroki_Kikuta 12年9月20日
同感。(-ω- RT @toshio_tamogami 世界で一つだけの〜読んだけど、なんか、この人段々島荘化してきてないか?w
美人薄命はテーマと直結してたから良かったけど、今回の二編目なんかは色々と余計な様な……
あと、一編目はhowというよりも(一応メ欄)の楽しみのがでかいな
逆に二編目はhowしかないけど、トリックがすぐ見当ついちゃったから音楽蘊蓄しか楽しみがなかった て言うか、今回は意識して島荘風に仕上げたんじゃないの?
監修者だし、不可能と奇想という縛りがあったし。
二編目のハウはプロローグの段階で検討つくけど、
そこからの薀蓄の嵐(しかも読みやすい)が読みどころかな。 >>47
>>46だけど、不可能を可能にするのとか21世紀本格風のトリックとかそういう意味で島荘化って言ったんじゃなくて
社会風刺とか日本人の部分的な意味で島荘化って言ったつもりだった。
言霊と美人の風刺は>>46で言った通り、テーマに直結したネタだったからそこまで気にならなかったんだけどさ。 あーそういう意味か。
自分は特に気にならなかったな。
それに島荘はガチ反日だけど深水は保守でしょ。 >>49
いや、方向性は確かに真逆なんだけど、不要なところにいちいち絡ませてくる鬱陶しさが似てきたかなーって
どちらも作品そのものは大好きなんだけどね なるほどね。ところで深水作品では何が一番好き?
ここ3、4人くらいしかいないかもしれないけど聞いてみたい。 美人薄命が好きだわ
あれはテーマとミステリ部分が物凄く上手く噛み合ってて傑作だと思う 美人薄命はいいねー。
俺はジークフリートの剣かな。
ミステリーとして一番すぐれていると思うのはエコパリだけど、小説として。 言霊たちの夜に一票。
いやマジで好きなんだ。特に鬼八先生www 言霊たちの夜は(深水で一番かはともかく)俺も好きだwww
ラストのとか筒井康隆みたいなことやるなーと思いながら笑った。 エコパリかなあ。
作中作と本文の絡め方が尋常じゃなくうまいと思った。 エコパリのテクニックを先鋭化させたのが美人薄命だと個人的には思っている 両方とも作中作に重要なヒントが隠されているということかな? 美人薄命は3人称による歴史的記述だと思わせておいて、
一人称による語りだったという意味で新しい叙述トリックの可能性を拓いたものだと思う。
それに気が付いて言及した評論家は、俺の知るところ日下三蔵だけだが。 深水先生、艦こればっかりやってないで小説書いてくださいよ ジークフリートの剣は婚約者がメル欄に身を捧げて、
主人公を抜擢して貰ってるのな。
タイトルロールの婚約者が偶然狙われたわけでない。だから悲劇は深い。
才能に惚れ込んだ婚約者が、世間知らずで傲慢で、
そのままではせっかくの才能も生かせず潰れたであろう主人公に、
ワグナー歌手として考えうる限り最高の舞台を与え、
未来の成功を約束するために、自分は犠牲になって身を捧げた。
最高の舞台で共演し思いを叶えたら引退する。
そのための最後のご奉公で、メル欄になるために時間を取り、
結果メル欄ことになったと。
絶対に旅行を取り止めなかったのも、メル欄ため何だよな。
まさかあんなことになるとまでは予想できなかったが。 その視点はなかった。
だがそう考えると、主人公と婚約者が同時に大舞台にキャスティングされるという、
有り得ないほどの幸運も、偶然ではなかったことになるわけか。
うーむ。 そうそう。普通ならタイトルロールの彼女は狙わない。
危険すぎるからな。
逆に考えれば狙ってた女の恋人だからタイトルロールにしてやった。
何だって言うこと聞くように事実なったろうし。 時系列
自分にはない天下を取れる才能の男に惚れる。
↓
小器用な軽い声でごまかそうとする男にワグナーやらせて、
天下取りの足掛かり。以降、実質プロデューサー。
↓
順調にキャリアを積むが飛躍もないまま数年。
一気に道を開ける力持つバイロイト祭仕切ることになる大物と会う。
↓
親は男を連れてこい。いないなら見合いしろ。孫を見せろ。
男は見合いすれば?僕以上の金持ちに会い幸せになれるかもしれないよ。
↓
占い。私の考えてることは恐ろしいことだし、裏切ることでもある。
また不実なこの男についていっていいのか。普通の幸せのがいいのか。
答えの出ない揺れる女心。
↓
近いうちに幸せの絶頂で死ぬことになるとのお告げ。
↓
例えそれがとんでもないことでも私は男が夢を叶えるところが見たいんだ。
それが私の幸せの絶頂なんだ。 時系列の続き
魂を売る代わりに悪魔に魔法を要求。
↓
男がプロポーズ。しかし、受け入れるわけにはいかない。
汚いことは女の私がやって何も知らない男を救ってやらないと。
女の愛が世界を救う。ワグナーのテーマ。
↓
悪魔がバイロイトでジークフリートという魔法をかなえてくれる。
↓
もう大丈夫だ。これで未来は約束された。婚約。
↓
今の悲しみも孫にはおとぎ話として聞かせてやれる。
↓
バイロイトで共演。これで私も引退。最後の悪魔とのサバトはあるが。
↓
私は幸せの絶頂だ。
↓
暗転。 何か読んでたら震えて来た。すごいなお前。
すると全てのシナリオを書いていたのは有希子ということか。
作者本人に訊いてみたいな。 文庫の六十頁くらいのとんでもないことをしてるのではないかとか、
単なるエンゲージブルーということはありえないんだよな。
好いた男が望み通りに前途が開けたところの婚約なんだから。
浮気の恐れくらいじゃない。
信用できない語り手で大きな嘘を隠してて。
婚約者パートの暗さは必ず深い原因がある。占いの場面の暗さとか。
何でそこまで思い詰めてんだと。
元々大きく飛翔させようと尻叩いてたんだから、
その飛翔の裏に人に言えない原因が隠されてる以外考えられない。
そして中休みにバイロイト離れねばならなかった理由も、
それを口実に時間を作るため以外に考えられないしね。
後はリハーサル本番でそれどころじゃなくなる。
馬鹿で無垢で世間知らずで幼稚で身勝手な男を、
女が現実の汚さ怖さ全て引き受けて、女の大きな愛で包んで守る。
最後は鍛えるばずのギンギンに勃起させないといけない浅ましい、
男性器の代わりに女の骨が立たせてやり面目施し火に包まれる。 まあ、作者がネタを割るわけもなく、
作中の真実は一つに縛られるわけでもなく。
しかしこういう読みもできるという、そこまで計算してる、
作者の謀みの深さには脱帽する。 普通なら自分が見いだし振り付けしてやった男が予想通り、
世界の檜舞台を踏もうとしていて、その男から求婚されてる。
どや顔で鼻高々で突き抜けるくらいじゃないとおかしいのに、
男のためならどんな犠牲も私は構わないと言うのは、
実際犠牲になってるってこと何だよね。
世界的演出家と交流あるなら喜ばしい限りであるいは性的関係があり、
婚約者がいて浮気してるのがバレたらヤバいにしても、
そんなに暗くなることではない。
口にはできないはばかられる状態を受け入れていたということ。
女の深い悲しみと対比的に男の呑気な日常が描かれ、効果出してる。
悲劇深めてる。 神泉寺が真相を暴いたあと、テノール歌手に、
「もうこの話をお互いにするのはやめましょう」というシーンがある。(文庫版361p)
俺はここがずっと引っ掛かっていたんだよね。何で? 別にいいじゃん、とね。
でもf4LVyJieの説明を聞いて納得したわ。
これ神泉寺も有希子の正体見抜いてるね。
だけどそれが和行に知られることは有希子は死んでも嫌に違いない。
だから神泉寺は「ゼーレンセンとは何食わぬ、顔で今まで通り接してください」と言っている。
そしてあのラスト。最後まで和行は何も知らないまま、女の愛によって救われる、と。
まあ裏設定なんだろうけど、鳥肌もんですな。 有希子は一緒に食事しながらプレゼントもらったんだよね。婚約者から。
その後、メル欄される為に出かける前に。
そしてそれが事件解決の決め手になる。
どんな気持ちだったか。男には推し量れない。
男の方は意識的には何が起こったかは言葉では把握してないけど、
(天然でそれで構わない天才だから)
でも無意識の中では理解してて、自分がどんなに酷いことを、
彼女に強いていたのか、してしまったのか、うっすらとはわかっていて、
喪に伏している感じかな。 話切り替えて。
従来のオペラは美男美女大物天才悪党、エゴの塊、
ドン・ジョバンニじゃないけど、地獄に落ちたって悔い改めない、
現実離れした人間の大立ち回りだから面白いとされてたけど、
トスカの台本作者とプッチーニはそれを脱構築したと言うのが、
トスカの新演出の話だよね。
自由の闘士に、堂々と自己主張する美女。
体制派だが切れ者の悪の権化。
そういうエゴ尖らした人間たちの葛藤のドラマだと思われてた。
従来のオペラみたいな。
しかし、そう考えると歴史に残る革命家でもないし、警察署長では、
微妙にキャラが弱い。わざわざ取り上げる程の存在ではない。 続き
革命家や美女や切れ者のような分かり易い存在がドラマの主役じゃなく、
実はそれらの影に隠れ自分は悪くないかに装いながら、
巧妙に悪をなし、己の欲望を通す私達と等身大の卑小でリアルな悪こそ、
本当に恐ろしいことをして我々を苦しめ破滅に追いやるとの現実。
しかし、それを描いてるのは作中で批判的に言及された、
オセローのイアゴーのが早いんだよね。
あのシェイクスピアの台本虚心に見れば、真の主役は、
高潔の士だったのに、信じられなくなり破滅したオセローではなく。
破滅に追いやり世の中の正義や美徳など何の価値もないと思いのままに、
破壊するイアゴーが主役でもない。
その思いのままに見えるイアゴーが実は妻がオセローと、
不倫しているとの疑念に苛まれだからこそ美徳を壊し、
高潔の士を破滅させずにはいられないんだが、それこそ独り相撲で、
イアゴーこせその卑小さからは逃れられず破滅してしまう。
ラスト美徳や大きな悪とかの大きな物語、ドラマではなく、
人間的な卑小な部分でこそ人間は道を誤り破滅するというテーマは、
実は舞台前方のオセローと共に何もしゃべらず繋がれている、
イアゴーとの二重唱であり、そして絶唱を歌ってるのはイアゴーなんだよ。
完全に主役はイアゴーでそう演出しないといけない。
ヴェルディはそこらへんわかってないし。
深水さんもわかってないでその点は浅い。 一般のオセロー理解はオペラばりの高潔と悪の大物の巨人対決だけど。
高潔の士のオセローが美徳を失い破滅することがテーマではなく、
悪の天才、イアゴーがあらゆる美徳を破壊させることがメインでもなく、
悪の天才であるかにうそぶくイアゴーが実はあまりにも普通な、
嫉妬や疑心暗鬼で見当違いの完全に間違った意味のない過ちを、
冒し続け破滅する、我々の現実と陸続きの、
そのあまりの卑小さ、悪のみみっちさとどうしょうもなさ、
我々の悪の本当のその素性隠しきれない真実が問題で。
トスカにはるかに遠く先行している。 まあ、虚実被膜、どこまで誇張し、ありえないことや嘘を紛れ込ませるか、
反対に真実らしさを整え、読者の日常に引きつける描写するかは、
フィクションである限り永遠の課題だけどね。
荒唐無稽なタイプのオペラの現実離れしたキャラの誇張された言動も、
その中に人間の一面の真実が、出ているから人は楽しむんだし。 深水さん、オペラもいいけどバレエの薀蓄でミステリを書いてくれないかなあ。
バレエは所詮おとぎ話だから無理か… 藤枝和行は不思議な人物で探偵としても凄くて、神宮寺と同格なんだよな。
トスカでは真相にいち早く気付いて。
海埜や神宮寺が馬鹿だから、事件解決が遅れた。
藤枝の指摘してた件を潰してればとっとと事件は収束していた。
ジークフリートではあれを気づけ推理しろと言うのが無理で、
神宮寺は反則。物語のご都合主義。
藤枝が自力で探偵やる番外編があっていい。
歌手としては、自分を最高の楽器として維持できる天才。
プロフェッショナル。 そういう天才が、自分や自分の身の回りに起こっていることに、
全く無知で白痴に近い盲目というのがドラマとして面白いんだけどね。 トスカでジークフリートの事件予告して。
ジークフリートで美人薄命の謎の境涯予告して。
他にそういうのってある? 瞬一郎も微妙にへぼいキャラ、へぼい探偵役で。
確かにものすごい知識量で素人を黙らせる力はあるが、
所詮はアマチュアのディレッタントで。
音楽のことは音楽家にはかなわない。芸術のことは芸術家にはかなわない。
世界的演出家にはオペラの解釈ではかなわない。
オペラハウスでの殺人事件ではオペラ歌手に推理ではかなわない。
探偵としては二流。芸術愛好家としても二流。
どこまでいっても専門家にはかなわない愛好家にすぎないが、
死体現象だ象の生態だ。普通に生きていれば絶対役立つことはないだろう、
無駄な知識蘊蓄で読者を楽しませ想像できないところに連れてく。
そしてミステリーとはそういうもが大切だと肝心なことを教えてくれる。
天才芸人。エンターティナー。 >>84
この作者のことだから、こっそり何かを仕込んでる可能性はあるよな。
俺が驚いたのは美人薄命(2013)の老婆の名前が、
ジークフリート(2010)の中に既にちゃんと出ていること。
つまり作者は2010年の段階で、
あの五十路さんの辞世の句のトリックを考えていたことになる。 >>85
名探偵が何か一つの専門家になってしまうのは良くないだろ。
ホームズも御手洗も無職みたいなもんだ。
(御手洗はのちに脳科学の専門家みたいになって逆につまらなくなった。)
瞬一郎がプロのヴァイオリニストとかだと、やはり活動範囲が限定される。
そこで考えられたのが、FXで食っているという現代的な設定なんだと思うよ。 御手洗は脳科学の専門家とか言っときながら、
言ってることは利根川、立花の対談本の丸写しだからね。
島田荘司のしょぼさには笑った。
ただ御手洗は探偵としては神だし、島荘もほんまもんの天才だ。
神宮寺はアマチュア芸術愛好家としても探偵としても二流何だよな。
そしてそれがいい。
推理とは殆ど関係ない有効性は大してない、
蘊蓄で読者を楽しませるのが彼の神髄。 で神宮寺は面白い魅力的な名探偵だし、
深水は次代を背負う推理作家だし大好きだ。
ジークフリートは掛け値なしの傑作だけど、一言言いたいところがあって。
ジークフリートの剣で指輪論として、ブリュンヒルデの自殺は、
ワグナーがキリスト教徒なのに、云々のところがあって。
だけど、ロミオとジュリエット。トリスタンとイゾルデ。ウェルテル。
心中物が一つのジャンルとして成立し日常的に事件も起きる、
日本はおかしいにしろ、西洋だって文学の主題としても現実にしろ、
自殺は珍しくもないし、ましてワグナーはロマン派ど真ん中。
また、恋する相手に先立たれて残った片割れが、
いつまでも生きて年老いましたではリアルだけと、ドラマになんない。
普通の物語のお約束でも不思議じゃないし、
あそこまでぐだぐだ積み上げ続けた物語。
最後は派手に世界自体全部壊しご破算にしないとカタルシスもくそもない。
当たり前の展開でとてもじゃないが熱弁振るうところじゃないし。
むしろ死なない、世界が壊れなかったら逆に驚く。
神宮寺も深水も馬鹿なんじゃないかとしか思えなかったりする。
そういう間抜けなところも含めてスパイスだけどね。
外れ感、ぐだぐだ感が神宮寺の外れ気味のボールと調和して、適度な荒れ玉。
その推理の組み立てと合わさり読者を三振させる。
絶賛してるんだからねw そういう荒れ球だってことは作品構成の結構核心的なところだとも思う。
藤枝和行は神宮寺をしのぐくらいの名探偵で、プロフェッショナルな、
自分を楽器として最高に保つことに全てを捧げる天才だけど。
同時に有希子の気持ちも知らずに、自分はキャリアの当然の結果として、
裏に何もなしにバイロイトでタイトルロールが来たとうぬぼれてたり。
これから恋人が複数の人間相手にメル欄されるために出かけるのに、
全く何も気づかずに昼飯呑気に食ってたり、
彼女にどんなことがあってもこの男は自分で道を開ける、
余計なことせず黙ってついていけばいいとの信頼を与えるほどではない。
だけど天才。
人間とはそういうものだし、そのリアルさが深みを与えてるからね。 藤枝和行にしろ天才ではあっても、恋人の無念を独力で払って、
不当な世界の鎖を引きちぎる、世界をぶち壊す英雄ではない。
二流の天才。
あれが独力で謎を解き更にその底の悲劇を導き出し、
雄々しく立ち向かったら別の作品になる。
深水の作品には一流の天才は出てこない。英雄はいない。
アマチュア。ディレッタント。
世界は壊れない。世界は壊さない。
世界への視点はどこか冷めて受け入れている。
それが個性で。
ホームズや御手洗はどこか探偵なのに世界をぶち壊すんじゃないかとの、
ただ推理して世界を再構築してるはずが、世界の約束事、
秩序を壊してしまうんじゃないかとの危うさがあるし、
クイーンなんかには英雄じゃない自分への諦観の果てに、
逆説的に世界を壊すカタストロフがある。
そしてこれは言うまでもないがどれがより上と言う話でもないし。
美人薄命とかは英雄を書けない深水が、
クイーン風のカタストロフを狙った作品かもしれないとも思う。 いま手元に本がないので確認できないけど、
あれって自殺じゃなくて遺体が火葬になることが問題なんじゃなかったっけ?
北欧神話ではブリュンヒルデは火に飛び込むけど、
キリスト教の影響を受けた12世紀の「ニーベルンゲンの歌」ではブリュンヒルデはそうしない。
深水が完全無欠な英雄を描かないというのには同意。 というか、完璧なヒーローを描く方がずっと易しいでしょ。
紙の上ならばいくらでも完璧にできるわけで。
人間的な欠点がある主人公を描く方が難しいよ。 ここらへんで一旦集計しておくか。
深水作品で一番の傑作は?
美人薄命 2票
ジークフリートの剣 2票
花窗玻璃 1票
言霊たちの夜 1票
エコールドパリ殺人事件 1票
大べし見警部の事件簿(未刊行)1票
予想通りバラバラやね。ww
投票は随時受け付けてということでよろしく。 一番の傑作とは言えないかも知れないけど、
「世界で一つだけの殺し方」は、一番最初に読むにはいいかも。
深水ミステリーの楽しさがいっぱい詰まってる。 少なくとも本格ミステリー大賞の候補にはなってしかるべきだよな。
デビュー以来のテーマである「信用できない語り手」の技法を先鋭化させて、
それに物語性を融合しているからね。
教場やノックスマシンよりはずっとミステリーしていたよ。 この時期に敢えて主人公を靖国に行かせることに意味がある
たとえ文壇から弾かれても 美人薄命は本ミスでもそんな伸びなかったなあ……
割とミス研とか喰いつきそうだと思ったんだけど。 >>106
東大のミス研が一位に挙げてたよ。このミスだけど。 本ミス確認したら成城大学が一位、筑波大が四位に挙げてるな
東大は本ミスでは挙げてない。 慶応は挙げてないんだな
教授か何かじゃなかったっけ?この人。慶応の 慶応のミス研のやつから聞いた話だけど、
学内では公表していないみたい。
ミス研の顧問も、頼んだけど断わられたって言っていた。 >>114
どうだった?
自分はまだ買えていないんだが(明日買いに行く予定) >>115
んーーーーーーー普通かな。
よかったけどね。
この程度の作品なら他にもゴロゴロあるわけで
特別期待せず読めばいいかなと。 テンペスタはミステリーとして読むもんじゃない。
実際帯にもあらすじにもミステリーという言葉はない。
エンタメとして読めば最高に面白い。 深水センセイ、艦こればっかりやってないで小説を(以下省略) 深水センセイ、中日戦ばっかり見てないで小説を(以下略) 人間の尊厳と800メートル、島田荘司の短編、紫電改研究保存会に似てると思う こんなサイトを見つけた
ttp://www.birthday-energy.co.jp/
熱い試練って何なんだろ? 電波系だね。
でも本に関してはちゃんと読んでるね。 ジークフリートのレビュー読んでると、
「主人公が好きになれない」とか書いてる奴が多くて笑えると言うか萎える。
好きになれないように書かれている理由とか、考えない読者が多いんだな。 「大?見(おおべしみ)警部の事件簿 光文社 (2014/9/18) ¥1728
あと2週間で発売です。 10月3日発売
「ミステリーの最終定理」・河出文庫・¥734
これですね。 その河出文庫、タイトルが「最後のトリック」に変更されたのかな
今amazonにそのタイトルで出てる
そんでもって、書き下ろしではなくてどうもデビュー作の文庫化のようなのだけれど ウルモチを絶賛してた奴らw
全面改稿の失敗作だったわけだw 綾辻の館シリーズはほとんど失敗作だったのか。
いや、文章的には失敗だったけどさ。 おおべしみの事件簿、
なかなかの怪作でした。面白かった! テンペスタの賢一とミドリ達の苗字って描写されてる? ウルチモは現代文学の「信頼できない語り手」を意識したものだが、
アンフェア扱いされたので文庫ではミステリー的にフェアな形に書き直したらしいな。
ソースは深水のツイッター。 今『ウルチモ・トルッコ』を漸く読んでるんだけど、止めて『最後のトリック』を読むべきなのか? 全編推理合戦とか予告されると、つい期待してしまいますな 荒らしにレスしなくても・・・。
「ミステリーアリーナ」はダビンチの来年の隠し玉のコーナーに載っていたが、かなり面白そうだ。 ツイッターでこの作家の本の感想書くと御本人登場するんだな
俺はこき下ろすような事は書かないからいいけどエゴサしてると否定的な意見も目にしちゃうんじゃないのか 作家はほとんどエゴサーチしてるだろ。否定的な意見も当然目にしてる。
この人はスルー力あるけど、それがない作家はキツいだろうね。
相沢某のように鬱になるか、古野某のように訴えると言い出すか、百田某のように噛みつくか。 >>150
IDストーカーで有名なラノベおばさん忘れちゃダメだろ。 『ウルチモ・トルッコ』読了。
文章が上手くて、内容も面白かった。
けど、「犯人はあなた」ではないよ。
ところで、「ULTIMO」は「ウルティモ」じゃないのか? 作中で言及されている「外国語の読者にも有効」という条件は
クリアできていないんじゃないか。
あえてそういう設定にしたようにも読めるけど。 時間的制約の問題の方は、改題された文庫版の方はうまく処理していたと思うけどね >>155
>時間的制約の問題の方は、改題された文庫版の方はうまく処理していた
そうでしたか。
『最後のトリック』を読んでみようかな。 そこが改稿の最大のポイントですね。
あと、最後の方に挿入された「私」という作家の存在意義についての加筆はよかった 大べし見警部読んだけどギャグのセンスが古くて頭が痛くなった
ミステリーの皮肉もあんまり珍しいものでもないし
名探偵の掟は二十年近く前の作品だから許されてたって感じ
でも最後のキリストネタは少しクスリとした おおべしみは古臭いギャグを飛ばすキャラじゃないのかw ここまで言っていいのかなと思うくらいタブーに切り込んでいると思うけどね。
後期クイーン問題とか、西村京太郎批判とか。
名探偵の掟なんて目じゃない。 そうかな、面白かったけどな。
パタリロ読んでる気分になった。 逆にパタリロを知らんのだが、あんな感じなのか。ならば今度読んでみよう。
俺がいいと思ったのは、上にも書いたけど、
「後期クイーン問題なんてくだらない」「西村京太郎どうでもいい話でページ稼ぎすぎ」
等々、みんなが思っていても言えないようなことをズバリ言ったことだな。
そのためにおおべしみを初期から「育てて」いたんじゃないかと思ったくらい。 パタリロの単行本40巻代以降がオススメ。
傍若無人なキャラとか、メタっぽさとか。
話自体もミステリネタが多いし。
おおべしみ警部の事件簿、いろいろ揶揄してる部分はありつつも、
それも含めてミステリへの愛を感じたよ、自分は。 おおべしみの事件簿、本格ミステリー大賞候補記念あげ
だが評論部門とは!
聞いた時は意外だったが、それもアリだな。北村薫の前例もあるし。 あげと言いつつあげ忘れたw
おおべしみが獲ったら面白いんだがどうかな。 霜月が本命だろうが、例年目立たない評論部門に注目が集まるならば、
それだけでも予選委員GJだろ。
今さら千街とか候補にしたってしょうがないし。 それより、最後のトリックの売り上げがまだじわじわ加算してるのがすごい。
じわじわ売れ続けてる。 読者が犯人とか話題性ありまくりの本を、
売れない講談社の営業が無能だったんだろw 河出はニッチで面白そうな本に手を出してくれるから好きだわ 【傍若】悪名高いおおべしみ組の一員だけど質問ある?【無人】 クイーンのパクリっぽいのそこそこあるような、でも気にせんでいいか。 まぁ今の新本格系でクイーンの影響を受けてない作家の方が少ないぐらいだし。 深水黎一郎ってどこがいいの?作風は誰に似ているの? >>177
門井慶喜に似てるような気がする。
ミステリとしては深水の方が上出来だけど、
門井の方がより博識で頭良さそう。 >>180
門井の新刊「東京帝大〜」を書店注文中。深水の大ファンなので、楽しみ倍増だ。
薀蓄大好き! テンペスタはもっと評価されていい。
ただのドタバタじゃない。 深水が好きならば門井も好きになるんじゃね?って話でしょ。
個人的には深水は門井の上位互換だと思ってる。 美術系の蘊蓄 門井>深水
ミステリー 深水>>>門井
こんな感じ >>187
本格ミステリとしては、格段に面白いし洗練されている
羽目を外した作品もあるが、流水みたいにダジャレとアナグラムではなく知的言語遊戯
だから深水が「作家として上」「偉い」とは言ってないよ 西尾と流水は個人で一ジャンルになってるから他の作家との比較は不可能 >>183
テンペスタはうさぎドロップと同じオチになるんじゃないかね。 179=184=187=190は少し自分で読んでみる気はないのか? >>191
確かに賢一とミドリには血の繋がりはないからなあ。
でもそれだけは止めて欲しいな。 美人薄命読んだ。この人初めてだったけど、すごく良かった。
次は何を読めばいいかね?やっぱり最後のトリックかね? ミステリーとして楽しみたいならエコールドパリ殺人事件
小説として楽しみたいならジークフリートの剣 >>196
おおサンクス。どっちも芸術探偵シリーズみたいだけど、順番に読んだ方がいい? 順番はどっちでも良い。
発売順はエコパリ→ジークフリートだけど
物語の時系列はジークフリート→エコパリだし。 両方ポチってみた。読むのが楽しみ。
気が向いたら感想を書きに来るよ。ノシ いやミステリー・アリーナ、メチャクチャ面白いぞ。
多重解決ものの傑作だが、今後これを越える作品が生まれるかどうかは疑問。
それくらいすごい。
何を言ってもネタバレになりそうなのでこれ以上は言えない。 >>205
間違いない。
一位もあり得ると思うぞ。 >>204
原書房石毛さんに書き込み引用されてますぞw 読書メーターだと最後のトリックなかなか酷評だな。
帯のせいだろ、と思う。でも帯のせいで売れてるだろ。とも思う。 ミステリーアリーナ、確かに評判いいみたいだな。
このミススレで話題もちきりだ。 アリーナ読んだよ。確かに>>204の言っていることは嘘ではないな。
多重解決という分野では、今後これを越える作品はでないかも知れない。
何より根気が続かないww 本文で「ミステリーの最前線にある記念碑作品」とか持ち上げておいて、
4・5点だったからあれっと思ったのさ。じゃあどんな作品が千街の5点なの いたなあ中学校の時に、絶対100点出さない国語の教師。
誰かが100点取りそうになると、漢字の止めはねで1点減点するのw。そういうタイプかw アリーナは、なぜ多重解決でなければいけないのかが
ちゃんと内的動機付けされてて良かったね。フライ・プレイ!はそこが弱かったし
ただ10通りを越える豪華な多重解決にしなければいけなかった分、
事件のミステリ部分がフワフワとした条件の甘いものになってるのが残念
極論コレ誰が犯人でもいいじゃん的な出題
あとTVで読書会方式が不自然でラストのオチ(メ)が見え見えすぎる >>極論コレ誰が犯人でもいいじゃん的な出題
えっ、正にそれがテーマじゃないのか!?
その気になれば誰だって犯人にできるという、
既存のミステリーに対する強力なアンチテーゼと思って俺は読んだけど。 そうだよ
アンチテーゼ提示しつつ、書くのも楽になるという一石二鳥 どういうふうに推理するか、順番読めないから出場者+1の階乗、
15!通りの展開用意してたのか?
まあ、序盤はそんなに推理する余地はないが。
後、警察は善いことしてるふりしてるが臓器くじやってる、
国家の方が異常だわな。 後期クイーン問題みたいなもんだな
神(作者)でない以上、作中の人物(回答者)は正解を証明できないという >>222
それは俺も思った。おおべしみの事件簿の一章で後期クイーン問題をパロっていたから、
それを壮大に戯画化したものがミステリーアリーナかなと。
>>221
まあある程度は証拠の出し方で誘導できるんだろう。
それから「最大多数の最大幸福」って勿論ベンサムだけど、
一時期鳩山由紀夫のスローガンでもあったよな。
するとあれは民主党政権が続いていた場合の、
近未来ディストピア小説として読むこともできる。 ミステリーアリーナのポイント
「はうあっ」
「アーッ!」
「ぐぬぬ」 言葉が面白いから使っているだけで、厨ではないだろ。
良く知ってるなとは思うが。 べしみ警部のも「〜してみた結果www」ってセリフあったなぁ 次回作には、草不可避wwwwwwwとか入れてくると予想 [新刊発見] 2015-10-06 花窗玻璃 (ハナマドハリ)天使たちの殺意 深水 黎一郎 [文庫] sinkan.net/?action_item=t 本格ミステリー大賞の候補にまでなった作品を講談社は手放したのか。
それとも河出がうまく立ち回ったのか。 花窗玻璃,文庫も買うつもりだけど、表紙がどんなのか気になる。
河出の書籍で気に入った装丁はほとんどないから。 トスカの接吻、読み終わりました。続けて、花窗玻璃に行きます。
ところで、海埜刑事の奥さんってどうなってるんですかね?
最後のトリックとエコールドパリも読んだけど、1年前なので、
細かい設定を忘れてしまって。 >>236
トスカ→ジークフリート→美人薄命 の順で読むといいんだけどね。
ジークフリート既読だったらごめん。
花窗玻璃は文庫新刊だから手に入りやすいね。 海埜の奥さんは、瞬一郎が行くと大抵もう「先に休んでる」設定で、
読者の前に姿を現したことはないんじゃない?
正直気にしたこともなかったわ。 人狼作家では早々と退場してしまって残念。
もっと深水センセーのロジックが読みたかった。 https://twitter.com/hibikiyuko/status/660448940915953664
今日のハイライトはピエール・ルメートル×藤田宜永対談。とても面白かったし勉強になりました。最後の質疑応答でミステリ作家の深水黎一郎さんが流暢なフランス語で質問しててびっくりしました。経歴を今確認したらフランスの大学院を修了していたんですね。なるほろ… 人間の尊厳と〜と最後のトリックを読んで、前者では薀蓄、後者では覚書の文章に魅かれました。
次読むならどの作品が良いのでしょうか。 文体にも興味があるようだし、とりあえず芸術探偵シリーズを順序通りに読むのがいいんでない?
まずは「エコールドパリ殺人事件」から。
これも作中に挿入される架空の美術書(もちろん作者が書いている)の文体に痺れるよ。
もちろん本格ミステリー的にもオススメ。
まさかそんなところに伏線が!と唸ると思うよ。 ミステリーアリーナの超展開に惚れ深水作品に興味をもったのだが、ジークフリードの剣との作風の違いに驚いた。
ミステリーとしては弱いが小説としていいねぇ次はトスカか美人薄命を読んでみる。
冒頭から引き込まれミステリー色が強いものがあったら教えて下さい この人の作風は一作一作違う。
安易なシリーズキャラクター読みは断固として拒否。
書くのは大変だろうが読むほうも気が抜けない。 作品によって本当に色々かわりますねウルチモ・トルッコ読んだのだがまた違った感じでしたね
文体も良く、ミステリー性もあり、回収も良く出来ているんだがあともう一歩感が拭えない
スレで評判が良さそうな美人薄命が読んで見る 杏仁堂書房 @lyrictrigger16g
深水黎一郎の何が凄いって
ウルチモとエコパリと美人薄命とミスアリを書いたのが同じ人ってこと。
https://twitter.com/lyrictrigger16g/status/678228173335605249 https://twitter.com/fukamireiichiro/status/690041692683108352
深水黎一郎 @fukamireiichiro
2016年度センテンススプリングミステリーベスト10で第四位をいただきました
拙著『ミステリー・アリーナ』、おかげさまで重版かかりました。
どうもありがとうございます。
ワロタ。本ミス一位と言わずに何故そっちを言うww
センテンススプリング言いたいだけだろwwwww 芸術探偵とか書いてるから浮世離れしてるのかと思ったら意外と俗っぽい話題にも食いつくのな 俗っぽくなかったらミステリーアリーナは書けないだろw 芸術探偵ものを書いている時は、一種の賢者タイムみたいなものなんじゃねえの むしろ新聞のコラムで色々全開だったり、日頃艦これに執着している
この人をどう見たら俗っぽくないと思えるんだwww 新聞のコラムは今でも飛ばしてるの?
誰かがアップしてくれないと読めんからなあ。
さすがに二ヶ月に一度のコラム読むために山形新聞取る気にはならない。 機会があったから『最後のトリック』読んでみたんだけど、どうにも微妙…
ちょっと調べてみたところ、ノベル版の『ウルチモ・トルッコ』から文庫改訂されたみたいだけど
中身も変わってたりするの?
もしそうならそっちにも手を出してみようかと思うんだけどサ…
(一応補足しとくとエコール・ド・パリ〜花窗玻璃 ジークフリードは事前に読んでて楽しめたしケチ付けたい訳じゃない) ノベルス版と文庫版では大分改稿されているけど、
両方読む必要はないんじゃないか? 別のを読んだ方がいいと思う。 >>257
ありがとう
『美人薄命』とかまだ読んでないの優先して
どっかで機会があれば、『ウルチモ・トルッコ』にも挑戦してみます 倒叙の四季の秋の話の落ち、というかなぜバレたのか解説してクレメンス 連作短編集か....購入するか迷うな評判はどうなんだろ? いや、いつものように普通に良作だったけど?
ちょっとおとなしいかなと思っていたら最後にやられた。 本格ミステリ大賞残念すぎる
死と砂時計も良作だけど、究極という点では絶対ミステリーアリーナの方が上。
ちょっと解せない。 >>270
こういうのを見ると、落ちて正解だと思えるわ ミスアリがボロ負けならまだしも、三位に差を付けての二位なんだから
そこまでおかしくもない。 死と砂時計は、良くも悪くも普通のミステリーだからね。
今回は投票者の間に普通のミステリーに受賞させたいという気持ちが働いたんでしょう。 >>270
こういう視野狭窄者が逆に作者や作品の評価を下げる >>274
それも今回、保守的というか「普通の」ミステリーが好まれた証拠かと。
ミスアリは極北すぎた。 アリーナってただのミステリあるあるを小説にしただけ。受賞しなくてよかった。 本ミス一位と本ミス大賞が同じだと面白くないからこれで良い。
本ミス十位以内すら入ってないスノーホワイトが大賞取ったときに比べれば、
まだ十分妥当と言えるだろう 小説内で2ちゃんネタはまだしも淫夢語使うとか・・・作者中学生かな? >>248
深水っていたって標準的な2ちゃんねらだよな 倒叙の四季はな
血を拭いて蝋を削っただけなのも、証拠隠滅になっていないし
現場ちかくでクーラーボックスぶちまけるのも、吐瀉物残すとか
狂ってるのか頭大丈夫かって感じだったな
でも被害者がアルファベットの頭文字を残したからと言って
普通は自白なければ公判は維持できないからうまく騙したよな
名前書いてこいつが殺したとか書かない限り、
ダイイングメッセージなんか証拠にはならないし
ダイイングメッセージものって普通はああも考えられるこうも考えられると、
ダイイングメッセージでいろいろな解釈が出るが
そんな曖昧なものがいくら腑に落ちる解釈ができても
裁判での証拠にはならない
後、おかしな点、春はアリバイ証言崩しとけよ
殺人事件に利用されていると言えばよっぽど強固な連帯がない限り
証言を翻すんだから
そしたらそんなアリバイ工作不自然過ぎて犯人と確定だけど おおべしみリターンズ、しょっぱなからモッコリとかお約束すぎて吹いたw 脱力系だけど、ときどきちゃんとミステリーしてるんだよな。
ブリューゲルの事件の犯人指摘ロジックなんてかなりの高レベル。 初深水で最後のトリック今読んできた
>>155
当然思いつく反論に対して
とってつけたような解決策出してきたなと思ったら
文庫判の加筆だったのかw 「覚書」のとこさあ
なんか文章がかったるいし
こういうのってたいてい内容とあんまり関係ないことしか書いてないから
ほとんど読み飛ばしちゃったよ俺
割と多数派じゃね?これ >>290
それでは犯人になれない。あの本は読者を選別するんだよ。残念だったな フィギュアのルールもよう知らんくせに、ネットに蔓延する陰謀デマを
鵜呑みにした浅田真央絶賛コラム書いたのはコイツか 迷惑なんだよ
ダラダラ文句言う前にフィギュアの勉強くらいしろ おおべしみ警部シリーズ面白い
ミステリーアリーナのミステリに対する皮肉のキレがすごかった
この人の小説はもう1回記憶消して読みたいって思えるのが多い 野球小説集も面白かったよ
引き出しが多すぎていまだに全体像がわからない作家 午前三時のサヨナラゲーム読了
表題作が切ない恋愛小説の傑作。
他は愛すべきも馬鹿馬鹿しいギャグの連続だった。 ごめん、リロードがバグってたみたい。
おおべしみ警部の事件簿に影響を受けて、ブリューゲル展行ってきたよ。 俺もブリューゲル展行ったけど、むしろ西美でペーター・ブリューゲル(子)を見た時にあれを思い出して、
絵の前で危うく吹きだしそうになった。
ブリューゲルのバベルの塔は、『テンペスタ』にも出て来るよな 芸術探偵シリーズの影響でオペラや絵画に
ついての本を漁りまくった
深水氏は出す本の水準が高くてすごいわ アンケを取ったら、最高傑作はものすごく意見が分かれるだろうね
俺は「美人薄命」が一番好きで、次が「ジークフリートの剣」
でもやっぱり「ミステリーアリーナ」も捨てがたい 美人薄命やジークフリートの剣みたいにウルッと泣ける小説も
捨てがたいしミステリーアリーナやおおべしみ警部シリーズのように
ミステリへの愛溢れる笑える小説もお気に入りだし・・・
最高傑作なんて選べないな
でも一番読み終わりたくない!もっと読んでいたい!って
思ったのはミステリーアリーナだな 最後のトリックが深水氏の作品で一番売れている(?)らしいのが
なんか複雑・・・こんなこと言いたくないが、最後のトリックって深水さんの
作品の中でも完成度や質では下から数えたほうが早いと思う
感性は人それぞれだからあれこれ言いたくないけど ミステリーランキングでも上位に入っているのを
見かけるようになって嬉しい 大谷大学の講演会おもしろかった
天祢涼と早坂吝が聞きに来てた。
仲が良さそうでなにより うわあうらやましい
好きな作家ばかりだいきたかったなあ 来ればよかったのに。
天祢さんも早坂さんも壇上でゲストとして喋ったよ。
ちなみにメフィストの編集長も来てた。 なかなか濃いメンツだなww
どんなこと話したのか気になる ☆ 私たち日本人の、日本国憲法を改正しましょう。現在、
衆議員と参議院の両院で、改憲議員が3分の2を超えております。
『憲法改正国民投票法』、でググってみてください。国会の発議は
すでに可能です。平和は勝ち取るものです。お願い致します。☆☆ 来月、新刊発売あげ!
クラヲタ、オペラ好き、バレエマニア(重度)の自分はシリーズを楽しみつつ、
「バレエでも書いてくんないかな〜」と常々思っていたので、バレエ「ドンキ」
の舞台と知り、狂喜乱舞しています。なるほど、凶器に事欠かないかぁ! 前スレの頃から、芸術探偵シリーズでバレエやって欲しいという書き込みがあったのを覚えているが、さてはお前か!? 良かったな! 最後のトリックの読後感は他の本では経験できない類のものだから、一番売れているのは納得できる。よくあんな発想できたもんだよ。
完成度という意味ではむしろ上位に入ると思うね。連載である事を利用して、現実に最も近い虚構を作り出すというのは凄すぎるよ。一見関係ない実験や作者本人がわざわざお出ましになるところまで全て伏線にしてリアルさを増しておいてのアレはすごい。
ただ一点、結局のところこの記事を載せる判断をしたのは記者なのだから、その時点で
市の可能性を否定できるはずもなく、完全には成功したわけではないのが惜しいか。 そうなんだよなあ。あのすごさをわかるやつがいて嬉しい。新刊も期待 新刊、表紙がドガの踊り子!!!
透明のカバーかけるぞ!! 「虚像のアラベスク」 読了
笑いすぎて死ぬかと思った… 感想、ネタバレあり
海埜と瞬一郎がバレエの舞台に、、この夢のようなストーリーは私が抱いていたものを
最初はともかく見事に蹴散らしながら怒涛のように最後のページまで走る。
20世紀のフランスの偉大な喜劇役者ルイ・ド・フュネスのような、
畳みかける笑い、哄笑、、笑いの波状攻撃にやられた。
自分的にはバレエ版「トスカの〜」「ジークフリートの〜」を期待してたんだけどなー。
言葉の魔術師、といったら褒め過ぎだけど、ひさしぶりに深水先生の小説に
酔いしれた一時でした。 俺も読んだよ。
何だこれ。すごいの一言。
「ドンキ」は端正なバレエミステリーで、最後にほろりと泣かせておいて、
そこで説明したバレエの専門用語がすべて「グランパ」のどんでん返しにつながっているという。
正直恐れ入ったね。辻御大が読み終わって土下座したとツイしていたがそれも頷ける。 御年85歳の大巨匠にそこまで言わせるか…
俺も今日、買ってこよ 新刊は、よりによって芸術探偵でこういうネタをやるのかという感じで笑った
前半の話とかはセルバンテスの原作と照らし合わせればもっと深読みできたりするんだろうか さりげなくすごいこと仕込んでいそう
でもやっぱり芸術探偵シリーズでやることに意義があるんじゃないのかな、今回のは。 グランパ、やられたわー。
氏のツイッターの話題も合わせて考えてたら、気がつけてたはずなのに…いや、難しいか。 真相が明らかになった時の世界の反転具合がエグいよな バレエマニアの視点を崩さずに読み進んでいたので、最後の最後まで
騙されてしまった。「ボン・キュッ・ボン」のあたりで気付よ>自分… >>328
世界が反転するタイプのミステリーって好物だから
虚像のアラベスクも最高だったわ 見える景色の変わり方は、葉桜に似てると感じた。
ただ葉桜は景色が変わって気持ち悪くなるが、虚像のアラベスクはひたすら腹がよじれるw アリーナめちゃくちゃ面白かった
テンポよくコミカルに推理が出てきてそのうえどれも説得力がある
ただほとんどがメ欄なのはちょい残念だけどそれを作中の人物が推理してるってのがまた面白い ミステリーアリーナは真相について冒頭で触れつつ、参加者がそこをまったく考慮しない推理を繰り返した辺りで違和感がありすぎた
そこが見えてしまうと、最後の推理まで全く違うと一気に見えてしまう
深水作品の中ではレベルとしては一段下がる >>334
あれが一段下がると言うならば、どれが一番すごいのよ。
一作に絞らなくてもいいから教えてくれ。 この人、万人受けする作品も書けると思うのに(たとえば『美人薄命』とか)、
最近のミステリーアリーナとか虚像のアラベスクとかは、万人受けを全力で拒否してるところがあるよね。
性分なのかな 深水はとにかく一般ウケよりもとにかく人を騙す=驚かすことを
最優先に考えてるタイプでしょ
古くはアガサ・クリスティがそう言われ、日本では泡坂妻夫や連城三紀彦が
その系譜。綾辻もそうかな
騙すためならアンフェアスレスレの手段も使うし、ミステリーの形式もぶっ壊す
霜月蒼の言う「騙しのマキャベリズム」の体現者
なんていうとカッコ良すぎかw >>337
レスサンキュ
霜月は読んでいないけど、騙しのマキャベリズムかあ。
目的は手段を正当化するってことやね ミステリーアリーナって最後でパラレルワールド批判してるのに作品の中の設定が若干パラレル系になってるのが残念だった 一部がさわいだわりにほぼ完全に無視された虚像のアラベスク 文庫の最後のトリックって手持ちの本だと初版から4ヵ月後で既に重版が35判までかかってるんだけど
当時ドラマ化したとか何かで世間的にすごい売れる要素あったの? >>324
映像化もメディアミックスも何もなしで、ひたすら売れた(とうか映像化不可だろう)。
今でも売れてる。 >>344
講演会で聞いたが、句読点の位置ひとつにも、ものすごく気を遣ってるらしい。
脱稿前に一度全部音読して、息が続かないところや切れ目が多すぎるところは全部直すらしい。 「第四の暴力」読了
期待していた深水節はなく、淡々と突っ走る。
相当危機感が募っているのかな、と感じた。 第四の暴力、読んだけど元々右寄りの作家だけあって筒井康隆の48億の妄想にはまるで勝てないね
深水黎一郎さんは無理せずおおべしみとかやきうとかトンデモ方向の良い著述家が合ってると思うわ
(中高と数千冊授業中に小説読んだ民並感 http://news.kodansha.co.jp/content/images/201905/7693/main.jpg
深水黎一郎からの挑戦状! 前代未聞の「犯人選挙」!
築30年の「大泰荘」で8人の大学生が共同生活を送っていた。
ある朝、男性住人の一人が鍵のかかった自室において遺体で発見される。
深夜には建物の玄関にチェーン錠がかけられるため、たとえ鍵を持っていても中には入れない二重の「密室」で誰が彼を殺したのか?
誰もが怪しく、誰にも動機が……
問題篇を読んで犯人を「当てる」のではなく「決めて」下さい!
【著者ごあいさつ】
犯人を選ぶということは、〈世界〉を選ぶことです。
あなたのお好きな犯人そして世界を選んで決めて下さい。
あなたの一票がエンディング(現在準備中)に影響を与えます!
締め切り
2019年6月30日(日)23時59分
当選者には『犯人選挙』刊行後、5000円分の図書カードもしくは著者サイン本をお送りいたします。
http://news.kodansha.co.jp/7693 あいかわらず面白いこと考えるよな
ちなみに俺は釣り好きの美少年に投票した 問題篇は期間限定で無料配布だったが、もう期間は過ぎている。
9月に出るのが問題篇プラス解答篇の完全版だから、これを買えば全部読める。 火を点けたのは香坂少年
動機は自分の嘘がバレないように。
良く読めばわかるよ おおべしみ警部の事件簿2は文庫にならないんだろうか? ミステリーアリーナ読んだけど未来の設定なのにゲイカップルが面白いとか気持ち悪いみたいなノリなのが気になった >>356
めちゃくちゃ時間差あるけど記憶違いでなければ少年が火をつけたと記憶してる。
てか、深水の作品最後のトリックしか読んでないんだけど思ってたのと違いすぎて拍子抜けした思い出があるんだけどみんなはどうなんだろ。
期待値が高すぎたのもあるがね。。。 「最後のトリック」読み終わって壁に投げつけてゴミ箱に捨てたわ >>364
予約注文した!!!!
待ち遠しいです。 手元に届いたので、チラ見したままなんだけど、今は亡き
(ご存命だけど)森雅裕の「自由なれど孤独に」と
ちょっと被るような雰囲気がした。ゆっくりと時間をかけて
じっくり読むつもり。 >>368
両方読んだけど、ブラームスを語り手にしている以外は、まったく共通点はないぞ 詩人の恋まあまあ面白かった
男子高校生の章、もはや死語と化しているワクテカとかゴルァとか使う不自然さに年齢誤認の叙述トリックでも仕掛けられてるのかと思ったよ おおべしみ警部リターンズのステレオグラムみたいなページは何なの?俺ああいうの苦手だから何も見えんかったよ… あれは本文と注釈の量の違う箇所を埋めるためかと。あと、映像が乱れていることの視覚化もあるかと。 えーそうなんですか単に盗撮側のノイズ、みたいな?一生懸命眺めて損しました…回答ありがとうございます!! 全然同じネタじゃないだろ
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