アルセーヌ・ルパン ACTE6 [転載禁止]©2ch.net
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モーリス・ルブランの生み出した怪盗紳士、アルセーヌ・ルパン(リュパン)について語るスレです。
著者が生前に執筆しながらも未発表のまま封印されてきた幻のシリーズ最終作、発売中。
ルパン、最後の恋
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/211863.html
前スレ
アルセーヌ・ルパン ACTE5
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1347109436/
邦訳、映像化作品は>>2-7あたり。 棺桶島とせずに三十棺桶島
金三角とせずに黄金三角
としたのはポプラ社版の名訳だな
しかしガラス栓を 古塔の地下牢は中身をちゃんと表してないだがや
ガラス栓を水晶栓と訳した新潮版はどうなんやろう、ガラス栓でもいい気がするが
硝子栓って漢字にしたらそれなりにこれでいい気もする >>200
偕成社だと万事快調だったような?毎回万事快調(トゥー・バ・ビヤーン)
て書いてあって、読み飛ばすという発想のなかった自分には苦痛だったw >>196ルブランはトリックメーカーだよな
クリスティとかカーとかもルブランが作ったトリックをパクったりしてるぐらいだし だってクリスティの有名なアレだって、
元は「アルセーヌ・ルパンの逮捕」でしょ? >>202
少年向けはポプラ社、以後は新潮と創元の文庫だけだったからなあ
訳者が変わるとどうも落ち着きが悪かった
「万事OK」には俺も引っ掛かりはしたけど、すぐに字面を追うだけでやり過ごしたな
「強盗紳士」も同じだ ポプラ社版の良くないところは
「ルパンの逮捕」のあのトリックをなくしたところ。こりゃ、ひどい
奇巌城 ルパンが奇巌城を手に入れてすぐ手放すように変えてる これまたひどい テンプレの >>2 で読んでいないのが10作品ある
・ルパンの冒険
・オルヌカン城の謎
・金三角
・バーネット探偵社
・謎の家
・バール・イ・ヴァ荘
・二つの微笑をもつ女
・特捜班ビクトール
・ルパン最後の事件
・ルパン、最後の恋
この中でこれだけは読んどけ、ってのは有る? 全部ってのは無しの方向で 「オルヌカン城の謎」はルパンがゲスト出演的なチョイ役の作品でルパンものではないけど面白かった
ただルブランのフランス贔屓とドイツsageにちょっと引く 犬の名前が万事OKが変とかいうけど
最近の日本の芸能人の名前も変なの多いな >>207
バーネット探偵社だな
まだにこれだけは読んどけ
あと個人的には金三角とバール・イ・バ荘あたりが次点に >>208-210 >>212
皆さん、ありがとう
「バーネット探偵社」探してみる
連作だと取っ付きやすいし、告白の中の「赤い絹のショール」みたいで面白そう
検索すると同名の探偵社(日本国内)が実在してて笑った >>213
ああ、あと「三十棺桶島」と「虎の牙」読んだことあるなら、
「金三角」のオススメポイントとしては
上記二作と同じくルパンが「ドン・ルイス・ペレンナ」の名前で登場する事。
「続813」ラストから「虎の牙」までの大戦中は
ルパンはペレンナの名前で活躍したんだよね。
なのでその繋がりで興味が出たら「金三角」オススメ。
あと「バーネット探偵社」読んで
べシュ刑事とのコンビが気に入ったら、
次は「謎の家」「バール・イ・バ荘」に行ってもいいかも。
内容はまあまあってとこだが、
べシュとのコンビをまた楽しめます。 204 名前:名無しのオプ [sage] :2015/11/28(土) 08:13:52.46 ID:fuMBwD/7
だってクリスティの有名なアレだって、
元は「アルセーヌ・ルパンの逮捕」でしょ?
↑この馬鹿スミノフも知らないんだなw 小学生のころ読んだきりだけど赤い輪だけやたら覚えている
なんでだろう >>214
ありがとう
他作品との繋がりもポイントの一つだから参考になります
小さな事でも「ああ、コレは、あの事件の時のアレかあ」という発見は楽しいものだ 赤い輪とか海賊ジェリコとか綱渡りドロテとかは
ルパンが出ないから、子供の頃は読み切るのがつらかったな
ドロテにはルパンらしきやつが一応出るし、ルパンワールドと繋がってる(王家の宝かなんかが共通項)けど。 ひょっとしてネタバレになるかも知れないのでメール欄に書いたけど、
この3作は当スレ的にはどういう位置付けなのかな?
まあ、語るほどのネタもないかも知れんが、ちょっと気になった。 なるほど、では >>12 とも立ち位置が少し違うのかな?
>>182 のようなネタ的使われ方ぐらいか。
どうもありがとう。 正伝の隙間やその後の物語として読めるかって言われると、やっぱり違うとしか言えない。
日本人が書いたので、そう呼べるのは、「青いカタログ」「空の防御」『ピラミッドの秘密』「司祭館の殺人」「ルパン就縛」くらいかなぁ。 >>219
西村京太郎のアレは一作目はまあまあ佳作だと思うんだよな
四大探偵が共演できる年齢的な辻褄も一応は合うし…まあポワロは
スタイルズ荘の時から初老だったんでかなり怪しいんだが
クリスティが戦後もずっとポワロものを書いてたってことで一応OK
(西村のが71年で、翌72年にクリスティがポワロの新作を出してる)
でも二作目のルパン登場は正直萎えたな
ホームズは年代的に無理があるから出さなかったのに、
ルパンだって絶対無理だろ…1970年代の世界にルパンがいるなんて
やっぱ違和感ありすぎ 西村さんのは一作目犯人に出し抜かれた時、
それぞれの名探偵が過去の自分の事件を回想するシーンが好きだわ。
怪盗と探偵それぞれに対する作者の思い入れと愛情が感じられるのが良い。
二十面相は力仕事だけだったけどw 初刊の後、新書=ロマン・ブックスになったのが『怖くない』と『楽じゃない』。
その後全作文庫化されて、西村京太郎選集に入ったのが『怖くない』と『乾杯』。
文庫新装版が出たのも『怖くない』と『乾杯』。
『多すぎる』はほとんど継子扱いなんだけど、まあ仕方がない。
ルパンの子を妊娠してるのが、あの女性とあっては… >>226
全く個人的な感想なんだけど、
『多すぎる』の舞台、瀬戸内海の別府航路の船上にノスタルジィを感じる
今は夜行のフェリーだけど、昔は観光主体の昼便があったんだなあって
最近、年に何回か昼の船旅も復活してるみたいだけど、一度乗ってみたい
ただそんだけ スマン >>all ありがとう
偕成社版「バーネット探偵社」読んでみた
“…、かの有名なガニマール警部仕込みの有能な刑事である。”
の一節で今回の可哀想な人はベシュなんだなと思ったら、
本当に本当に可哀想で笑った
『水は流れる』の宝物の隠し場所とその効果、うっすらと既視感
昔観たホームズのテレビドラマDVDで似たような話があったような気がする
薄い記憶なんだけど ここで聞くのもなんだけど、他の作家でバーネット探偵社に似たティストの
連作短編集って無いですかね
ルパンものでは一番好きなんだけど1冊きりなのがやっぱり物足りなくて
いわゆる悪漢だが、誰かの依頼を受けて揉め事を解決する
そして頂くものは必要以上にちゃっかり頂く、みたいな
漫画でもTVドラマでもいいんだけど…
少し似てると思ったのは都筑道夫の「なめくじ長屋シリーズ」かなあ >>231
バーネット探偵社ってほんとに良いアイディアなんだけど
模倣者あんまり現れなかったねえ。
やっぱり招待がルパンだったのが良かった部分あるのかな なめくじ長屋は確かにちょっと似てるかも
バーネットと違ってチームものだけど
ドラマの探偵物語とか俺たちは天使だとかは
主人公が全て掻っ攫ってゆくような痛快さが足りない
儲け話や美女絡みの話があっても大抵は失敗するオチなんだよな >>231
ああ、それならリーガルハイが一番近いかも ポプラ文庫の「三十棺桶島」の“リコ”と云う犬の名、新潮の“万事OK”で刷り込まれてたから違和感があった
前半の凄惨な部分の中で一服の清涼剤となってたのが“万事OK”という犬の名前だったのが、改めて思い起こされた
押川春浪の「怪人鉄塔」や橘外男の「青白き裸女群像」、小栗虫太郎「人外魔境」なんかにも相通じる
冒険活劇ロマンと言うと古臭いけど、嫌いじゃない フランスの話なのに“万事OK”って英語なのがなんとも。
子どもが覚えたての成句からつけた名前なんだから、
“順風満帆”とかなのでは? そこが日本語に訳出する難しさなんだろうね
単なる「オーケー」でも良かった気がするが
「OK」って語源に諸説あって、はっきりしないらしいな
知らなかった 「虎の牙」読了
謎が謎を呼ぶ展開、事実と思われていたものが次々とひっくり返るストーリー、時代を考えると先進的すぎるトリックなど
ミステリーとしては非常に優れた作品で凄く楽しめた(犯人については確実にアンフェアでガッカリしたが)
しかしルパンものとしては財宝や事件もスケールが小さく、物足りないと思えるのも事実であり
ルパンとは関係のない作品として書き、よりミステリーとして洗練させた方がもっと評価された作品になったのではないだろうか
でも、ドン・ルイス・ぺレンナ3部作の完結作として必要なエピソードが挿入されてあり、アルセーヌ・ルパンシリーズに一旦区切りをつける作品としても書かれているので
やっぱりルパンである必要があった作品だったんだろうなとも思う 子供の頃初読の時、第一部で一応けりがついたのに、無理やり引き伸ばした感じがした 未読の時は、虎の牙と呼ばれる怪盗とルパンとの壮絶な闘いを想像してワクワクしてたんだが。 前半部分で終わらせた方がまとまってたと思うけど
後半があるからこそのルパンでもあると思う >>245
確かにタイトルは羊頭狗肉だなw
ルパンの明かす真相も拍子抜けだし
>>246
最後の廃墟の対決シーンはいかにもルパンらしいというか、
何度も読み返したくなる 「虎の牙」といえばルパンの部下マズルーが印象に残ってる
ルパンにやつ当たりされるわ、警察とルパンの間で板挟みになるわ、とにかく不憫な部下だったなw 「虎の牙」は813のネタバレし放題で813より先に読んだ人はショックだろうなと思った 「虎の牙」と言えば真っ先に乱歩の少年探偵を思い出す
もっともポプラ社の「地底の魔術王」だったか、表紙を開くとタイトルの下に小さく(「虎の牙」改題)と記されてた
当時はルパンの同タイトルと区別するため変えたのかなと思ってた
いずれにせよ「虎の牙」…いいタイトルだと思う >>249 「813」より先に「水晶の栓」出しちゃったハヤカワ文庫もなぁ… 冒頭の部分だね
なんにしても813が諸悪の根源のようだ なんなんだろう、当時、ルパンと言ったら813であり
813を読んでるのは当たり前という風潮でもあったんだろうか いや、ルブランが813を先に出したからでしょ
ルブランにしてみれば、読者は出した順番に読んでくれてると >>256確かにそうなんだけど、やたら813のネタバレが多いとこが気になってね
813のネタバレは後の作品にたくさん出てくるのに奇岩城とか水晶の栓とかのネタバレはそんなにないし ルブランは先行する自作に触れるのがお好き
奇巌城に触れた作品
813
八点鐘
カリオストロ伯爵夫人
バール・イ・ヴァ荘
カリオストロの復讐
ルパン最後の恋
813に触れた作品
水晶の栓
金三角
虎の牙
緑の目の令嬢
カリオストロの復讐
戯曲アルセーヌ・ルパンに触れた作品
奇巌城
813
ルパンの告白
などなど。特に813については作品の根幹の部分を明かしてしまっている。 だからアバンチュリエの作者は「ルパン譚は
それぞれ単独作じゃなくて前作を踏まえた
ルパンの人生の大河ドラマ」
って言ってるんだね。 ルパンの冒険ではルパン対ホームズへの言及が少しあるね >>258
こういうの良いね、ルパンシリーズの壮大な歴史を感じられる。 ホームズを馬鹿にするのはしょっちゅうだろ
しかし、ホームズとルパンの知名度とか売り上げがこうも差がつくとはね ホームズもデュパンを馬鹿にしてたし、ポアロもホームズ流の推理を嘲笑ってたし
探偵の先輩を下げて自分を持ち上げるのは探偵小説のお約束みたいなもんなんだろう “ 大師の名は弘法に奪われ、怪盗の名はルパンに奪われる ”
ルパン三世や二十面相は居るけどな >>231
ブラック・ジャック
ところでアバンチュリエは最近休載ばっかじゃないですか? こんな本も
http://honto.jp/netstore/pd-book/description.html?prdid=27692165&guid=ON&c2=9b268121e53007f000014d8fef9d7a77#bottom
まだまだルパン、人気あるのかも。 >>263 それらに限らず 漫画やアニメや映画やら、でお約束だな
初登場のやつが「〇〇(前の登場人物)など、俺からしたら下っ端同然!」て
出てくるけど、そいつとまえのやつとあんまり変わりがない しかし、昔は、少なくとも日本国内では
ホームズとルパンは人気は同じくらいだったんだけどな
ここまでホームズに差を開けられるとは思わんかった ホームズは近年もハリウッドから新作映画が出てヒットしたりしてるしな・・・
ルパンも10年前に本場フランスで作られたけど、大して当たらずに
続編も出なかった
TVドラマもジェレミー・ブレッドのホームズが日本でも何度も放送してるし、
DVDをレンタルも出来る
ルパンのTVドラマは今となって簡単には観れないし、観た人も少ない
結局、昭和後期から平成にかけて映像化作品の数と浸透度の差で
水をあけられたんだと思う 映像化は人気の「原因」ではなく「結果」なのではなかろうか。 どちらも荒唐無稽さでは似たようなものなんだが、
いかにもリアルでもありそうな書き方で大人にも読まれるホームズ
まんま非現実に徹して子供向けと思われてるのがルパン
特に短編はホームズを凌ぐものもあるんだが、
とかくイメージが先走りしてるのが残念 >>273
でもその映像化作品が作られたのはあくまで海外だから
だから海外では「結果」だが、その結果によって後年、
日本でもホームズの人気に引き離される「原因」となった 伝道の書としてまず怪盗紳士、告白あたりの短編集を広められたらいいと思うんだが 短編同士で比べると、ドイルのトリックは基本的には問題が最初に提示されて、
それをホームズが解くっていうパターンだが、
ルブランのトリックは主人公が怪盗なんで、思いがけない方向から問題が提示され、
これまた思いがけない解決になるので、毎回予想がつかないトリッキーさがあって
好きなんだけどな
ただルパンが毎回、視点がコロコロ変わるのに対して、ワトソンの手記である
ホームズの方が安定した気持ちで読めるから多数派向けってのは分かる
子供の時、南洋一郎版を読んだ時、読んでも読んでもルパンが全然出てこなくて
イライラして途中で投げ出して、すぐルパンが出る巻に読み替えたりしてたw フランスだと泥棒が主人公だから学校の図書館に置けないとか…。
お膝元のフランスでさえこれじゃ、欧米諸国ではみんなそうなんだろうか? 変装や裏生活とか少しアレンジすると三世や007になってしまう気がする モンキー・パンチ先生に原作準拠の“ルパン一世”でも描いてもらえば、
海外はともかく日本では盛り上がるかもしれない >>284
>>119から少し読んでみて
>>276の広められたらという流れだと思う >>278
自分も言語の要素は大きいと思うね。
フランスでは、学校の図書館に置いてないとか確かに聞くね。
でも、10年くらい前の、「フランス文学を代表する主人公は?」とかそんな感じのフランス国内のアンケートでは、ジャンバルジャンと首位を争ったらしいけど。 それか逆転の発想で、バーネット探偵社を映像化して、そこから怪盗編に繋げていくという発想もアリ。 本国と比べると、学校の図書室にポプラ社版が普通に並んでいた
昭和の日本の方がある意味で健全だなw
ただまあ、南洋一郎がああ書き換えたからこそ学校に置けたってのはあるな
完訳版を知らない小学生からするとルパンは正義のヒーローって印象だったし
今の小学校でも置いてある所はあるのかな? まあ塾や習い事が繁盛してるからね…
今住んでる県の公立図書館で検索すると各市に10〜70冊以上ルパン関連本があった
パスティーシュやアバンチュリエとかの漫画を置いてるところもある
ホームズは別格だし、同時代に量産された読み物の中では残ってる方だと思う >>286 ルパンとジャンバルジャンと争ったってことは、ダルタニヤンやダンテスにフランス国内での人気とか知名度で勝ったってことか? だとしたら、すごい
>>289 二十面相が今でも一応細々と読み継がれてるんだから、ルパンも読み継がれてほしいな
まあ、学校の図書館に入ってる理由は人気っていうよりジジババな先生の回顧癖で入ってるんだろうけど。でも、それでも無いよりは有る方がずっといい。 明智小五郎や金田一耕助も他国ではまったくの無名だが、
国内ではまだまだ知名度高いし、新作ドラマなんかも未だに作られるしな
ルパンも本国フランスではそんな状況なんだろう ホームズのワトソンみたいにルブランも作中人物としてもう少し存在感を示してたら少しは変わったかな?
確認するのに久しぶりに怪盗紳士と告白を読んでみたら、やっぱりルパンは面白いわ
ハートの7のルブランの件りなんてすっかり忘れてたw 60年代に明るいテレビシリーズが作られたり、90年代はアニメが作られたり、
フランスにおけるバットマンみたいな位置づけなのか? パスティッシュ集
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/1612270492/
初英訳の「エメラルドの指輪」「ルパンの帰還」他、パスティッシュ19編。
『黄金仮面』を踏まえたルパン対明智小五郎の書簡ミステリも。 >>293ルパンはフットワークの軽さや視点が作品によって変わるのが魅力だと思うから
ルブランに存在感持たせるのは悪手だと思う
存在感と個性を持たせたら良かったのにと思うのはルパンの部下たちだな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています