ミステリーのタイトルしりとり・その2 [転載禁止]©2ch.net
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ミステリーのタイトルしりとりスレです。前スレ↓が埋まってから始めたいです
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1315621261/l50
※……一応のルールとして
・前スレで挙がった作品名を、本スレで改めてまた出すのはアリ
(それを「ダメ」と縛ると、さすがに面倒&ややこしい&キツイので)
・ただし本スレ内のダブリは無しで。まずその作品名が本スレで先に出てないのを確認
(翻訳作品の別の訳題などはあり。)うっかり出ちゃった場合は、その前に戻る
・いろいろ未知の作品のお勉強にもなるので、作品への一口コメントもお願いです
コメントは前スレと同じ話題でもいいけど、変えられたら変えた方が楽しいですね
未読の作品でもいいですが、なんか作品内容に触れた一言をください
「ペリー・メイスンものの一本。未読ですが、密室ものみたいです」とか
では日本近代ミステリの先駆作品「二銭銅貨」江戸川乱歩 から
「か」「カ」「銅貨」「貨」から、続けてください 「弾丸(たま)は飛び出した」 仁木悦子
初期の短編。
テレビの中のギャングが拳銃を撃ち、テレビを見ていた人間が負傷するという発端から、
密室の謎など本格味を豊富に持った野心作。
伏線や小道具使いの巧みさも相変わらず見事なもの。
仁木兄妹は真相にたどり着くが、最後に兄妹の取った手段は善意の隠蔽。
再び 「た」、「タ」 などで。 「たとえ、世界に背いても」神谷一心
今年2015年の新刊
いじめに遭って自殺に追い込まれた難病の息子の復讐を訴え、
該当のクラスの生徒全員の処罰を求める天才女性科学者
彼女は前代未聞のアウトブレイクを引き起こす
不治の致死性ウィルスを地上に蔓延させ、治療薬が欲しければ
「生徒たちを捜せ、そして殺せ」と全人類を脅迫する…
ラストの「意外な真相」は賛否両論あるようだが、私は面白かった
「も」「モ」で 「Moment」本多孝好
大学生の「僕」の元に寄せられる、死を目前にした患者たちの最後の願い。
彼らの望みが叶うとき、彼らは、「僕」は何を思うのか。
ミステリではあるけど情感に訴えるところも大きいので、紹介の仕方が難しい…。
次は「と」「ト」でお願いします。 「透明人間の納屋」島田荘司
ジュヴェナイルを意識したレーベルの作品なのだが
子供向けなんてとんでもない
母子家庭に暮らす少年が工場を経営する隣家の男性から透明人間の
話を聞くという冒頭がどこにつながっていくかと思って読んでいると
最後にびっくりさせられる
「や」「ヤ」で 「矢の家」A・E・W・メイスン
黄金時代の秀作「グリーン家」「Yの悲劇」にも
影響を与えたとされる館ものの先駆
アノーものは「オパールの囚人」とかも完訳してほしい
「え」「エ」「家」で 「絵に描いた悪魔」ルース・レンデル
最近久々に新訳(「街への鍵」)も出たレンデルの
ノンシリーズ長編の第一冊目
訳者は小泉喜美子で、彼女が生前に担当した
最後の翻訳本だったようだ
「ま」「マ」「悪魔」で すみません
「絵に描いた悪魔」は
>>295
で既出でした
じゃあ「Xの悲劇」(E・クイーン=B・ロス)で
作品は言わずと知れたレーン4部作の第一弾
「き」「キ」「劇」「悲劇」で 「金ぴかの鹿」 仁木悦子
作者得意の、子供を主人公にした短篇。仁木氏自身は本作について
「書き直せばもっと良くなると思うが、純文学になるだろう」と述懐している。
大人の世界と子供の世界の越え難い壁が、ラストシーンで痛いほど胸を打つ。
「か」「カ」「鹿」などで。 「顔に降りかかる雨」桐野夏生
江戸川乱歩賞受賞作。
預かった1億円を持って消えた親友。
預け主の男と協力して真相を解明していく女性私立探偵・村野ミロの活躍を描く。
次は「あめ」または「め」でお願いします。 過去スレで出てるかもしれないけれど・・・
「眼の壁」 松本清張
今更書くまでもない巨星の代表作の一つ。
死体処理、移動方法のトリックに加え、旅情ミステリーの味わいもあり。
「美濃路の小さな町」の描写も心に残る。近版における言葉の置き換えは残念。
「壁」、「かべ」、「べ」などで。 「ベイ・シティ・ブルース」レイモンド・チャンドラー
マーロウの原型キャラのひとり、ジョン・ダルマスを主役にして
執筆された中編作品。舞台はのちのマーロウものの世界観と共通の
ベイ・シティで、物語のプロットも長編「湖中の女」の一部に
採用された。日本では主人公をマーロウに変えて訳されることも多い
「す」「ス」「ブルース」で 「すずらん通り ベルサイユ書房」七尾与史
神保町の大型新刊書店を舞台にした
ライトパズラーの連作集
出版界や神田周辺のあるあるネタが豊富で
その意味でも楽しめる
「う」「ウ」「書房」「房」で 「うしろを見るな」フレドリック・ブラウン
もはや現代の古典の殿堂入りした短編ミステリだが
そのメタ的な発想の鮮烈さと、再読してもどこかに感じる
いいようのない無気味さは今の視点でもお見事
「な」「ナ」で 「なんでもない一日」シャーリィ・ジャクスン
今年2015年に翻訳刊行された久々の短編集
純粋なミステリとは呼べない作品も少なくないが
異色作家の系列を守る何とも言えない味は格別
「悪魔は育ち盛り」の方の単独刊行もぜひお願いしたい
「ち」「チ」「日」「一日」などで 「小さい矢」 仁木悦子
小学生姉妹の姉(5年生)と、車椅子の若い既婚女性の一人称で
交互に語られる趣向の短編。
「車のおばちゃん」と慕う子供たちと女性との交流が微笑ましいが、
事件は本格派の作者らしく密室殺人。
ふとしたことから真相に気づいた女性は犯人に襲撃されるが、
2年生の妹の注意力で間一髪救われる。
や、ヤ、矢などで。 「山には犯罪なし」 レイモンド・チャンドラー
チャンドラーが唯一執筆した、
私立探偵ジョン・エヴァンズものの中編
彼もまたマーロウの原型キャラの一人
保安官のキャラは「湖中の女」の登場人物の原型となる
「し」「シ」で 「真紅の輪」エドガー・ウォーレス
昨年2015年に発掘されたクラシック
かつて甲賀三郎が『アクロイド』『グリーン家』『樽』
『オランダ靴』『男の首』『トレント』などと並べて
マイベストテンに加えた長編で、なかなか面白かった
「わ」「ワ」「輪」などで 「ワシントン・スクエアの謎」ハリー・スティーヴン・キーラー
おなじく昨年に翻訳された論創ミステリのクラシック
「読者の挑戦」の趣向がどうのこうのいう以前に
とっぽい天然の愛すべき二流パズラー
(一流半…いや一流と三分の二、くらいかなw)
「ぞ」「ゾ」「謎」などで 「謎のエヴァンス」アガサ・クリスティー
クリスティーの初期のノンシリーズ長編。創元文庫
若々しい恋人コンビの探偵役が事件に遭遇
早川では「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」の
訳名で出ている。そっちの方が題名としてはカッコイイね
むかしジュブナイル版で読んだきりなので、大人向けを
そのうち読んでみようかな
「す」「ス」で 「数列と人魚」 仁木悦子
最晩年の短編にして三影潤モノの最終作。
絶筆の「聖い夜の中で」は、推理小説というより純文学なので
実質的には最後の推理作品と言えるかも。
「犯罪の上書き」を三影が鮮やかに推理する。
「魚」「ぎょ」「よ」などで 「黄泉の国へまっしぐら」サラ・コードウェル
イギリスのユーモア満載の会話が楽しい、テイマー教授シリーズ第2作。
次は「ら」「ラ」で 「乱鴉の島」(らんあのしま) 有栖川有栖
作家アリスシリーズ(火村シリーズ)の長編で、クローズドサークル。
ポーについて、人の生命について等々、ミステリ以外の部分でも色々と
考えさせられた作品。
「ま」「マ」または「島」で。 「豆の上で眠る」 湊かなえ
積読
小学校の夏休みに姉が行方不明に 数年後ひょっこり戻って来る
何かがおかしいと感じる妹
次は「る」です。 「瑠璃の契り」北森鴻
旗師・冬狐堂シリーズ。
繰り返し骨董屋に戻る人形に隠された秘密とは?
同シリーズに同じようなネタが使われているけど、
また新たな災難に見舞われながらも立ち向かう陶子は安定の逞しさ。
次は「り」でお願いします。 RIKO―女神の永遠 柴田よしき
リコシリーズの一作目
村野ミロと印象かぶるけど、これはこれでなかなか
次は「遠」又は「こ」でお願いします。 「心の中の冷たい何か」若竹七海
急に思い立った箱根旅行で偶然知り合った女性から届いた手記。
彼女の死は自殺なのか他殺なのか?
シリーズ化した女探偵・葉村晶のドライさはないですが、
自分や他人の感情に振り回されながら調査を進める女探偵も身近に感じられて良いものです。
次は「か」でお願いします。 オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越して来た人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権党に引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 「角屋敷の謎」
創元推理文庫「幽霊狩人カーナッキ」W・H・ホジスンより
訳者によっては「街はずれの家」となっているが、原題は「〜end houth」
角屋敷と街はずれの家の、どちらが正しいのだろう
次は「ぞ」「謎」 「象と耳鳴り」恩田陸
日常の謎系ミステリ。
常にぞわぞわした感覚がまとわりついて、それが好きな人ははまると思う。
↓「り」でお願いします。 「理由」宮部みゆき
ここに書き込もうと思ってネットであらすじを確認していたのだが
どうやら自分が「理由」だと思っていたのは間違いで、実は「模倣犯」だった
「理由」は未読だった がーん
つぎは「う」または「由」 「噂の女」奥田英朗
高校生まではイケてない女だった主人公の美幸。
その後は一変していろいろな男を手玉にとり、自分の果てしない欲望をどんどん満たしてゆく・・・
謎解きといった趣はありませんが、地方都市を舞台にしているため、
その土地のドロドロした感じの空気もよく描かれていて、おもしろいですよ(´・ω・`)
つぎは「女」または「な」 「女王国の城」有栖川有栖
その城は一度入ったら出られない。
但し物理的にではなく心理的に。
「学生アリスシリーズ」の長編4作目。
ミステリにおいて、一見無関係と思われた事柄が実は真相に大きく繋がっていた・・というのは常套手段というか当然のことだけど、この作品ではその"繋がり方"が余りにも迂遠で突拍子もない。
一回読み通しただけでは納得できない人も多いかと思われます?
次は「城」か「ろ」「ロ」で。 「ロートレック荘事件」
筒井康隆
もはや古典的作品になってしまったが、初めて読んだときには驚愕したものだ
今読むと、古臭く感じるのだろうか
次は……
「事件」で終わる作品は多いので
次は「う」か「荘」でお願いします 「海の底」若竹七海
連作短編集「プレゼント」より。
女探偵葉村晶の初登場作。
当時はまだフリーターですがこの頃も、引き受けた仕事はしっかりこなす一方で
納得がいかないことには食いついていきます。
次は「こ」「底」でお願いします。 「湖底のまつり」泡坂妻夫
泡坂作品の最高峰とも(一部で)言われる。ただ個人的には1章と2章との雰囲気の落差、大学生のどうにもな描写の仕方、最重要のネタが中途でほぼ割れてしまう構成などオイオイと思ってしまう部分もちらほらw
「しあわせの書」泡坂ならではか。
「り」「リ」あるいは「まつり」で。 ☆ 私たち日本人の、日本国憲法を改正しましょう。現在、
衆議員と参議院の両院で、改憲議員が3分の2を超えております。
『憲法改正国民投票法』、でググってみてください。国会の発議は
すでに可能です。平和は勝ち取るものです。お願い致します。☆☆ 「龍の寺の晒し首」小島正樹
花嫁衣装の首無し死体からはじまり、首の不可思議な移動と消失、龍が雄叫びをあげ血を流し空を舞うというド派手な展開は“やりすぎコージー”ならでは。
次は「び(または「ひ」)」あるいは「首」で。 「病院坂の首縊りの家」横溝正史
金田一耕助最後の事件。映画化もされてるし、どんなストーリーかはご存知でしょう。
次は「え」あるいは「家」で 久しぶりに見つけた
まだあったんだね ここ
アガサ・クリスティ
「ABC殺人事件」
↑の「病院坂の首くくりの家」のストーリーが分からない
子供のころに読んだから忘れちゃった
次は殺人事件≠抜かして
シー≠ワたはイ 「Castle Skull」ジョン・ディクスン・カー
邦題は「髑髏城」
フランスVSドイツの推理対決
次は「城」か「う」 「うさぎ強盗には死んでもらう」橘ユマ
実は未読
しかし設定はかなり面白そう
いろいろ破綻しているらしいけど、書き続けていくうちにこなれてくるかも
つぎは・・・しまった!また「う」だったw 「うす紫の午後」 仁木悦子
筆者得意の子供を主人公にした短編。
小6の少女が、大好きな「隣のお姉ちゃん」の万引きを目撃してしまう。
少女のとった行動は? ラストの大どんでん返しが見もの。
次は「午後」、「後」、「ご」などで。 アガサ・クリスティー
「五匹の子豚」
過去に起こった妻が夫を毒殺したとされる事件
犯人は本当に妻だったのか?
つぎは「た」または「豚」 吉村達也
「宝島の惨劇」
トカラ列島に実在する離島、「宝島」。
亡き民俗学者・冠鳥一二三が残した謎めいた歌をめぐり、財宝が隠されていると踏んで宝島に集まった彼の関係者たち。
嵐の夜、島に日本刀を持った鎧武者が現れ、彼らを次々と殺害していく。
居合わせた推理作家の朝比奈耕作は、鎧武者の凶行を阻止することができるのか。そして、冠鳥が残した歌の意味とは。
次は「き」もしくは「劇」で。 綾辻行人「奇面館の殺人」
館シリーズ9作目。
探偵含め登場人物がお互いに誰が誰か判らない、でも秘密の通路(恒例)を使ってるコトは教えちゃうから犯人くらい分かるよね?
「殺人」で終わっちゃったけど暫く無かったし
次は「殺人」あるいは「人」、「じん」、 「じ」、「し」でお願いします。 「十二人の手紙」井上ひさし
書簡(&書類?)のみで構成された短編集。
それぞれに意外な結末が用意されている上に
続けて読んでいくと、また新たな楽しみが…。
次は「み」または「紙」で。 『三日間の悪夢』仁木悦子
近所で起こった殺人事件で一人息子が逮捕されてしまう。オロオロするばかりの母親を尻目に、惚けかかっていると思われたお祖母ちゃんがその注意力と機転で孫を救う。
同氏の『誘拐犯はサクラ印』に似た老人の知恵の物語。
次は む、夢、悪夢 などで。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています