【金字塔】横溝正史 第参章 [無断転載禁止]©2ch.net
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1000人の金田一耕助ってイベント本当に楽しそうね!岡山までは遠いな〜!って思ってたらニューヨークまで行ってるしどんだけアクティブなのよ
イベント参加した事ある人いるかな? 金田一関係のイベントまで開催されてるんだ。
自分は横溝正史は金田一しか読んだことない。
『蝶々殺人事件』って有名だけど面白いの? 2017年に至って尚、横溝正史を語るというのは
さすがに無理があるだろう 悪魔が来たりてさ、何も風神だか雷神の彫刻に火炎太鼓のスタンプ作る必要なくね?
身体検査でもするなら別だけどさ、コンパクトにスタンプだけ作ればレコードスイッチ入る
仕掛けしてる訳だしそのどさくさの間に処分出来るし、停電の暗い中彫刻取りに席立って
押して又戻すとかSUPER無駄で危険な行為だと思うけども、しかも火炎太鼓の印で何で
皆おののくのかいまいち説得力が無いわ、火炎太鼓が暗示めいたモノなら同じ年頃奴が
身近にいるんだからバレバレじゃんね >>火炎太鼓のスタンプ作る必要なくね?
死仮面の強引さの足元にも及びませんが・・・・・ >>10
>彫刻に火炎太鼓のスタンプ作る必要なくね?
>身体検査でもするなら別だけどさ
されたら誰にも復讐できないまま終わるから、用心するのは大事
>火炎太鼓の印で何で皆おののくのかいまいち説得力が無いわ
印の本当の意味もそうだが、「子爵の生死を占う場で、子爵が自殺前に手帳にわざわざ書き残した紋章」が突如出てきてら怖いよ ふと思うた、蝶々は本格ミステリとしては面白いが、由利先生が正攻法な名探偵キャラな
せいもあって、理詰めで堅苦しいとの印象を持たれぬかと。 >>10
色々細かいこと言いたかったが
SUPERで噴いてしまい割と全てどうでも良くなった
SUPER無駄で危険な行為を楽しむジャンルだよ ちょうど笛読み終わった。映画版テレビ版とごっちゃになってあれ?と思いつつも引き込まれる展開で一気に読んでしまった
自分もあの風神雷神はリスク大と思った。暗闇の中でデカいの持って移動も大変だしもともと殺す予定無かったんだし判子で十分かと
電気ついたら皆あわてて二階に行くから隠すゆとりはありそうだし芋に彫っていざとなったら食っちまうとか
というか砂占いの装置がいまいちイメージできないけど錐つけた円盤の下に像を差し込めるのかとも思う ええと初めて書き込んだけどこのスレはネタバレOKなの?
あと火焔太鼓が現れたのは錐つけた円盤の下とは限らなかったな。差し込む必要はないか つうか木彫り彫れてブラインドタッチで独語タイプ打ててあれもこれもやれて、
フルートまで吹けて犯人のスペックスゴくね?
金田一もいつのまにかスタンプ作れてるし まー、1万年に一人という大天才の 精神的奇形児ですからぁ(棒 >>17
そんな大したネタでもないし動機部分に触れなきゃ別にいいんじゃね?
じゃないと何も話せないぞ、ネタバレ駄目とかなると又発行順とか表紙の話題ばかりでツマンネ
てかネタバレされて困るようならこんなスレ来てないでさっさと読めって感じ >>16
同じく昨夜笛読了。今は笛がアツいのか…?
kindle合本、もうちょっと安くなるのを待ってますわ >>18
毎度犯人はすざましい能力や目撃されない強運の持ち主ですからなあ
特に笛での犯人はあれですからそんなに器用に素早くあれこれできるのか疑問に思う
>>20
ありがと。確かにネタバレ無しだと会話にならんね。そか表紙や発行順中心の時代もあったのか
先人の労苦に敬意を表しつつネタバレは基本気にせずそれなり配慮でのぞむことにします
>>21
悪魔の笛はなぜ流行る?奇遇ですなあ。時間があれば感想など書いてください まぁヒロインがブサなのは評価出来るなヒロインって美少女にしがちだから >>16
>暗闇の中でデカいの持って移動も大変だしもともと殺す予定無かったんだし判子で十分かと
その疑問については作品中で触れてたよ
「最初から判子でよかったじゃない」と菊江のセリフがあり金田一が説明してる
>芋に彫っていざとなったら食っちまうとか
芋判かw
時代が時代だから、犯人が使用する前に誰かに食われるかもしれんリスクがありそうだw ドラマの影響で脳内で駆け回ってくれたヒロイン役の檀ふみさんと、指輪を食べさせられたウツボカズラが読んでいてなんか愛おしく思えてしまった。 >笛
別荘でのチョメチョメは、想像すると…(´・ω・`) >>24
芋は持ち歩くのも変だし置いておいたら食べられる危険性があるけど風神雷神像なら置いてても食べられる事はないからな 笛は近日中にNHKプレでオンエアーされるかもしれぬゆえ、
再読=予習にはグッドタイミングかもなー。
キャスティングの公表が待たれるところだ。
最大の注目点は、やはりヒロイン美禰子を原作準拠でいけるか否か。 >>24
あの金田一の説明を読んだ上での疑問。殺害が突発的かどうかと像にするか判子にするかは直接関係無いのでは?
脅すだけの予定でも、芋を厚さ二センチにスライスし火焔太鼓を彫ってポケットに忍ばせておく方が様々なリスクを回避できると思う
戦場で死線くぐり抜けてきたようだし生でも食える、問題は食っちまう時にボリボリ音がしそうなことだ 風神雷神像なら犯人にとっては無料だけど、当時の東京なら芋はまだまだ貴重だから勿体なかったのかもねw
というのはさておき、そんな難しく考える事ではなく、単純に芋判なんて頭に浮かばなかっただけで「掘って作るといえば木、像の底なら部屋に置いておけるし材料費もタダ、お〜俺ってすげ〜天才かも」ってその程度の理由じゃないの?
俺もこのスレ読むまで芋判なんて思いつかなかったぞ 芋なんか持ち歩いてたら、菊江が「あらまたおじゃが!」と騒ぐじゃないか 子爵も死んで他も殺しまくって消費量激減するんだから芋の2cm位何でもないだろ >>32
一日中買い出しに奔走して帰ってきても夜ご飯はお茶漬けだよ、芋2センチだって貴重だよ 笛は詰め込みすぎだなタイプライターの下りも要らなかったと思うわ それよりもA=X、B=Xだから、滅多に見つかるはずのない替え玉探しも案外簡単とか推理しておいて、
結局犯人が飯尾と椿子爵、両方と知己を得たのは偶然だったのがちょっと引っかかった。 芋は加熱しないと食えません!人間には十分消化できないんです。サルやイノシシじゃないんです。
トロロ芋なら良いが。でも子の場合は砂だらけになってこれまた食えません。じゃりじゃりですわ 芋判ネタはワロタ。
事件は凄惨なものばかりにもかかわらず、本陣の密室トリック、
獄門や手毬唄の見立て殺人等、読み方によっては笑えるもの多し。
ただし、兄妹による近親相姦が招いた悲劇とテーマがあまりに深刻過ぎて、
笛は笑いどころが皆無と言い得る。
勿論、横溝御大はどの作でも、金田一のキャラ以外にはユーモアを意図はしていないで
あろうが。 僕思うんてつ
文庫本はもっと変色しにくい紙にしないとって
敢えて紙の本を選んてゆ人って、製品として大切に保管したい人たと思うんてつ
そしていつか誰かに、コレクソンを褒めて貰いたい、凄いと思われたいって、皆心の中て思ってまつよね
ても本棚に保管してまつてもヤケてたやカッカリ…
紙質上けて紙の本の価値を高めた方か良いと思うんてつ
何と言っても場所を取やない劣化しない電子書籍は強いてつよ
十年後は電子書籍圧倒的になってゆんさないてつか?
今の紙質さ、勝てないてつよ てもても、売れないかや、在庫抱えて倉庫代とか、かさむんさない?たかや高くなってゆんさない?
紙なんて変色しにくい紙に変えてもそんな高くなりまてん
高くなゆ原因はそこさないんてつ
昔も今も、紙の価格はさ程変わってないんてつ
ここ20年、配送費や人件費も同して、物価上昇率に対して文庫本は異常に高いんてつ
漫画のコミックスはここまて価格変わってないかや、文庫本を上手く捌けない出版社の問題なんてつ
売れないと普通の企業は内容量をわかやないように減らしたり、値上けすゆのにも相当に覚悟しまつ
ても出版社は、売れないかや値上けしてんたよ、という開き直りの傲慢さかありまつ、たかやこんなにポンポン値上けてきゆ
売れないのは時代とか作品の問題とか、電子書籍のせいにしてゆ
本の品質は最重要てそ
今の時代、わさわさ紙の本を選んてゆ消費者のニースに応えてない
一度倉庫に戻ってきまつた本のヤケをカットして再利用、違う本屋に並へてゆ
あれに当たりまつた時の怒りは物凄いてつよ
消費者をナメてゆ
あと、シャケットのセンスもとうにかして欲しいし、新潮は講談社や文春のようにピカピカの表紙を導入すへきてつし、逆に他は新潮の紐栞を見習って欲しい ハートカハーの紙は上質て変色しにくいてつよね
小さい文庫本は安価たかや、すく変色すゆ
ミトユスペックの文庫本か、僕は買いたいてつ… 紙ヤケといえば、ペーパーバックなど日本の文庫とは比較にならないほどひどい
ところが、最近、ペーパーバックにも紙質改善の大きな動きがあって、現在、小説以外の
専門的な本 (ノンフィクション、歴史、科学解説書など) は、中性紙 (acid-free paper) を
使った出版物が急速に増えている
ここ数年、文庫では岩波の紙質が良くなったように思う、また、角川の藁半紙みたいな紙
は、意外なことに紙ヤケしにくかったりする
うちの本棚で一番紙ヤケがひどいのは中公文庫、ただし、最近は改善の兆しが見られる 文庫で紙質が一番良いのは講談社文庫じゃね?
創刊時はセールスポイントだった。
残念ながら横溝作品の収録は無い。 中公文庫、凄くわかゆ(^_^;)
新品は綺麗てつけと汚くヤケゆ
岩波は紙質は良いかもしれまてんけと、上部の汚さか異常
あれ、ホント意味わかんない
講談社って、紙質良かったんてつね
実感てきないてつ…
角川は、岩波程さないてつけと、上部かキサキサて汚い、と思ってたんてつか、あれのお陰て上部ヤケか目立ち難いという利点かありまつ >>39は、特に犯人の死に様に顕著か。
本陣は「それ」がトリックそのものなわけだが。 サンデー毎日最新号の下記の記事は、一応要チェックかもなー
昭和のテレビ「横溝正史シリーズ−西岡善信が明かす古谷一行の金田一秘話」
ペリー荻野 毎日放送「横溝正史シリーズ」、工藤栄一監督 通貨ペア
ユーロドル
先ほど見事なロスカットを頂きました
1247万円
本日、開店前にホームセンターに並んで
ロープを買って
自宅で逝きます
ありがとうございました オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越してきた人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権へ引き込んだ。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。 すみません、
横溝正史は戦時中は小説で軍靴の音を嫌っていますが
戦後の犬神家の一族では佐清を指して戦前の男は皆こうだったのだと
謹厳実直な性格を回顧しています
戦前戦中戦後、良い面も悪い面もあったということでしょうか? >>55
最近は右翼とか左翼とか分断する傾向があって
でも横溝氏でも戦時は感じてた嫌な部分と
戦後の自由主義に嫌気が指したところがあって
それで戦後に戦前戦時の良い部分も再評価する事もあった、って事なんでしょうかねー
反戦の橋田壽賀子ですら、
おしんで戦後は何でも自由自由、
自由だから女付き合いも自由って事なんですかね、って
男の性にふしだらな所を批判してるんです
難しいですよね
水木しげるも反戦の人ですが作品に東條英機の霊が出たら敬服してますから
やっぱり、日本男子、軍人の気骨は褒めてるって事でしょうね なんでもかんでも反戦9条があれば大丈夫中国が攻めてきても反撃するな
というのと
この前の戦争は日本にとってよくなかった戦争をできるだけしないで日本を良くしたい
というのはイコールじゃないからね まあ一番今のネトウヨを作ったのが
戦後の反戦派作家なんでしょうねえ
山崎豊子だって反戦唱えながら遺作では自衛隊に焦点を当ててるじゃないですか
反戦を訴えるにはそれと同時に戦争と向き合い
その向き合う過程で高揚した部分に毒されているのではないかとも思うんです しかし、戦前の日本を否定ではないかもしれないが、
作家横溝御大の場合は、やはり戦後〉戦前〉戦中でしょ。
何しろ自由にミステリの創作が可能になったのだから。
この辺の歓喜の様はエッセイからも明らか。 創造は制約から生まれるというし
統制政治が横溝の想像力を多いに醸成させたのは否定できないよね
乱歩は戦後にしぼんだようだけど(´・ω・`) いかに横溝御大とはいえ、本陣や蝶々クラスの作品構想が、
そう短期間に成立したとは思えぬゆえ、戦時中に練りに練ったはず。
この辺の創作過程も興味深いものがあるが、
創作ノートの類は刊行されていないんだな。
清張作品の「黒い手帖」のような簡略なものでもあればと思うた。 手塚治先生とか、明かりの灯ゆ大阪の街を見て戦争か終わった!これかやは漫画書き放題たって嬉しかったそうてつか、鬼畜米兵の統治下てまともに夢を追えゆと思ってたんてそうか
結果的に成功しまつたわけてつか、敗戦に絶望しない神経かわかりまてん
普通不安て不安て仕方ないと思うのてつか >>63
芋助です。その説はワロていただき光栄です。
横溝御大(この響き好きなので使わせてもらいます)の創作ノートはあるのですか?
ググると存在しなさそうですが… 刊行物どころか、横溝御大の創作過程は大乱歩や清張先生と比較しても
詳らかになっていないでしょ。 横溝正史読本見たら大分思想は分かるだろ
新聞エッセイ集もあった 読本やエッセイからわかるのは、御大のおおまかな創作姿勢や考え方かと思う。
(特に本格ミステリに関するもの)
個別作品に関する記述は少ない。
楽屋裏は見せない主義なのか、そんなものは読者は面白くないと思ったのか? 取材エッセイなどは確かに知らないが
本人があんまりそういうネタの切り売りで売りたくなかったんだろうね
今で言うと芸能人のプライベートの切り売り、炎上商法みたいなもので
これは言い過ぎだけど自分からセルフプロデュースするよりかは作品書いてた方がマシだと
それに清張ブームで随分長い間、意気消沈してたようだし
とても自分の作品の舞台裏なんて言える雰囲気では無いでしょう 「斜陽」に感銘を受け新作を構想し、ほとんどの人間関係やプロットは出来上がって、
太宰に対抗して「落陽」ってタイトルで予告までしたのに、
何かが脳内でストップかけて筆が止まり、行き詰まって近所を散歩していたら、
植村泰一少年がフルートの練習をしていたのに出くわして、
「ゆ!び!・・・だぁ!!!」
と猛然と「悪魔が来りて笛を吹く」を書き出したという話が大好きだ ウケゆ!
推理小説好きのサガには勝てない横溝先生カワイイ(^^) >>71
落陽なんてちょっともじった便乗パクリだろって批判で注目されようと思ったけど
そこはタイトルにもこだわる先生だからね、
やっぱりそういう商法はあかんだろうと思い止まったのだろうね でも定期的に火がつく太宰と違って
横溝先生はたまにメディアが特集しても全然火がつかないな というか、代表作(金田一シリーズのみなのが残念だが)は角川文庫でロングセラー
として完全に定着。今更、PRの要無しかと。
最近でもBSでのドラマ化はあるし、CSでの再放送は盛んだが、
横溝原作ドラマを地上波で見かけなくなったのは単に規制強化の関係でしょ。 >>73
「落陽」じゃ安直過ぎて、カストリ雑誌の連載みたいだもんなw 構想時は、メインは没落貴族の乱れた性関係だったろうからな。それに流行りの帝銀事件を加味すれば充分面白い。
だが80点では発進できないのが当時の横溝。「指」で100点の感触を得るまで神憑り的な何かがブレーキかけてたのか。
凄いよなー。 悪魔の寵児の三太記者が好きなんだけどニッチな作品なので知名度低くて残念
早苗?さんだったっけ、相手役も妖艶な幼さがあって良かったねー 悪魔の寵児は、あのえげつないトリック(ザーメンねた)では映像化出来ないしなあ(w
かと言うて、あのくだりをカットするのも難しい。
映像化の機会に恵まれない作は、それなりに読み継がれても知名度が低くなり、
おのずから話題になることも少なくなるのは致し方あるまい。 >>80
書斎魔神さん、悪魔の寵児に興味あります?
自分も中古書店で買ったんですけど買って最後まで読まない横溝作品もある中で
あれだけは1日と読み離れる事もなくちゃんと読了したんですよ
横溝氏も評価されないのが残念と仰っていたようですが
あれは風間氏が女性実業家が好きと言ってる面でも
女性は昔から活躍してた証左の第一級の資料ですよ
色々と個性的なキャラクターと謎が謎を呼ぶストーリー展開に振り回されるんですよねぇ >>83
その表現っていいの?
書き換えられてる? 角川文庫も昭和の何年代かのは変色してなくて真っ白っけのがあるよね この作家のどこが好きかって聞かれると
他所者を受け付けない田舎の因習などの世界観
だからという訳ではないが都会が舞台の作品は好きになれない >>87のような「東京もの」否定という者は、横溝作品読者にも結構多いかと思う。
確かにあの濃厚な横溝テーストは封建的な田舎を舞台にしてこそ、より活きて来る
という感はあり、代表作・傑作とされるものは殆ど「田舎もの」(w
さて「悪魔の寵児」は春陽文庫収録作品と被らず角川文庫でしか読めない。
その意味では貴重な「東京もの」、
作品数が絞られた後の金田一耕助ファイルシリーズにもセレクトされてはいる。
俺の手元には杉本画伯が表紙カバーを担当した緑背旧版があるが、
表紙からエロ全開(w
久々に再読してから、評価してみたく思う。
金田一東京もの中でも、特にえげつない感が強く、今までは再読を拒むものがあった。
幽霊男、吸血蛾、白と黒、支那扇の女等々は再読もしたのだが。 「悪魔が来りて笛を吹く」って
金田一さんが調査のために神戸へ行ったりするけど、
殺人の舞台は東京よね 東京を舞台にした作品もけっこう好きだな。
金田一1巻目の『本陣殺人事件』でも、別に「黒猫亭事件」が収録されているからこそ
金田一がどんなふうに生活しているのかが分かるし、戦後、焼け跡で復興を遂げつつ
ある東京と人々の熱気なども伝わってくる点がいい。
金田一が活躍した戦後は、日本が世界にも類を見ない高度経済成長を遂げた時代。
このことはホームズが活躍した英国の絶頂期ビクトリア時代と同様、大きな特徴を持つ
時代背景として作品の中にも刻印されている。
黒猫亭は獄門島のすぐ後(昭和22年)の話で、このころ金田一は彼のパトロンでもある
風間俊六の世話になり、大森の松月という割烹旅館の離れ座敷に居候している。
翌年には八つ墓村の後、金田一は銀座三角ビルの最上階に事務所を構え『死仮面』の
事件調査にあたっている。
死仮面の舞台は川島女子学園という学校で、金田一があの風体で女子高に出入りする
様を想像するだけでも何となく可笑しい。
『女王蜂』は月琴島と東京という、島の因習と都会のモダンをミックスした興味深い舞台を
用意している。このころ(昭和26年)になると、戦後の荒廃ぶりはすっかり影を潜め都会の
華やかさが描かれるとともに、金田一は新聞社の宇津木慎介に人物調査を依頼するなど、
自身の情報網を拡大していることも分かる。
昭和30年前後になると、金田一は世田谷区緑ヶ丘のアパートに事務所を兼ねた住居住い。
このころの事件には、『扉の影の女』、「トランプ台上の首」(『幽霊座』に収録)、『三つ首塔』
など、けっこう面白い作品がある。
夜の風俗やエロ・グロ世界を描くことの多い都会編の中でも、「扉の影...」や「トランプ台..」は、
カタギの生活圏を舞台にしているため、ゴテゴテした風俗描写がなく、これはこれでスッキリと
読みやすい作品になっている。
昭和35年『白と黒』の時代になると、冒頭、日本シリーズをTV観戦する話で始まり、事件現場
は団地という、もはや戦後ではない現代社会に突入している。
一時は社会派推理小説に押され、苦汁を嘗めた横溝作品ではあるものの、そこには期せずし
て、戦後日本の社会復興の様が刻まれているのだった。 さらに、もうひとこと加えておくと――
田舎を舞台にした作品だけを評価した場合、金田一登場以前、戦前から終戦直後まで書かれ
た由利麟太郎シリーズの作品が無視されることになってしまう。
女怪盗との対決を描いた『幻の女』、謎の美少年を養子にしたことで次々と怪事件がひき起こ
される『仮面劇場』、刑務所を脱走した怪人白蝋三郎が活躍する「白蝋変化」(『花髑髏』収録)
など、戦前の横溝作品には、戦後の金田一シリーズとはひと味もふた味も違う、別の面白さを
備えたスリラー小説が色々と控えている。
(金田一スレでない)横溝正史スレとしては、できるだけそうした由利先生シリーズや、初期の
幻想風味が強い横溝作品なども、積極的に取り上げていくようにしたい。
TV版金田一シリーズなど、由利先生シリーズの話を無理やり金田一に交代させ、由利作品の
存在を塗り潰すようなことまでしているため、私たちがこうした場所で積極的に由利麟太郎の
名前を取り上げ、忘れないようにしないと、横溝ファンからもどんどん由利先生の名前が消えて
いってしまうという事態にもなりかねない。
白髪のダンディーな中年紳士、由利麟太郎の勇姿をTVで拝める日は、果たして来るのだろうか…
https://pbs.twimg.com/profile_images/448330014702854144/JVW0JDBq.jpeg >>93
由利先生物の映像化って
見たことがない映画の「蝶々失踪事件」と
石坂浩二の土曜ワイド劇場「蝶々殺人事件」くらいかな 東京メインの作品は数多いのに、代表作・傑作にまで名を連ねるのは笛ぐらい。
病院坂は晩年における渾身の力作なのはわかるが、冗長に過ぎた。
全盛期に完成させておけば、もっとコンパクトに纏まった佳作足り得たのでは
ないかと惜しまれるものあり。 >>95
芋助です。病院坂いいですよね。数年前に読みましたが、どこでか忘れましたが落涙しました。
映画の記憶はもっとおぼろげですが、うまく処理したなあと読了後に思いました。
ただまあ冗長なのは確かです。どうコンパクトにできるか考えながら読み直したいと思いつつ、長さに怖気づいて手が出せません。
今月中に悪魔の寵児を読もうと思っています。またご高見を賜りたいです。
>>92
含蓄ありすぎて言葉が出ません。落ち着いて考えて愚見を申し上げ、あらためてお教えいただきたいです。 良く、「老いの繰り言」などとも言うが、晩年作は冗長でまいったw
仮面舞踏会などは長すぎて途中で放逐してしまい、10数年後にふと思い出して
結末を読んだくらいだが、しかも大して面白くなかったな(笑) >>94
> 石坂浩二の土曜ワイド劇場「蝶々殺人事件」
この作品なども、金田一を演じている石坂浩二が由利先生役をやっているため、
これまた由利麟太郎の影が薄くなる原因に一役買っているんだよね
金田一の蓬髪にお釜帽のトレードマーク同様、由利先生の特徴である若い白髪
の容姿は、ぜひ映像化でも実現して欲しいと思う 病院坂は自分も好きな作品で、早く読み終えてしまうのが惜しくて読むペースをセーブ
しながら読了した記憶がある。
戦前の家父長制の中で生きてきた著者と、私たちのように戦後の核家族化の世代では
家や一族というものに対する理解や頭脳に大きな隔たりがあるためか、本書冒頭の血縁
関係の複雑さはパズルさながら。
こんな奇妙な人間関係をサラリと描いてしまう横溝先生スゲーと唸るところから、自分は
この作品に魅了されたような気がする。
前半の舞台となる昭和28年といえば、金田一はまだ松月に居候し八面六臂の活躍をして
いた時期にあたる。
当時の映画を観ていると、戦後派を意味するアプレゲールやアプレということばが流行し
盛んに口にされていたことが分かる。
この物語の犯罪が起きるのも、こうしたアプレの若者たちジャズバンドで、世間の大人達
からすれば、無軌道な若者たちが起こした猟奇犯罪ということになるのだろうと思う。
前半は、ことばにも古い言いまわしが多用されており、それが当時のまだ薄暗い場所が
多く残されていた東京の風景と相まって時間の隔たりを感じさせられる。
後半は一転、高度経済成長を遂げビルが林立する昭和48年の明るい風景に一転する。
時は春、桜が満開の時期というのだから前半とのコントラストも鮮やか。
そうした現代(作品発表当時)の風景の中で、金田一と等々力探偵のコンビも戦友といった
渋い関係に変り、双方とも第一線で活躍していたころにはないある種の倦怠がうかがえる。
個人的には、こうした金田一の晩年の姿を作品として残してくれたことに感謝したい。
それもこれも、1970年代の横溝正史復活という奇跡的できごとがあったからこそ成立した。
本書後半、金田一はあるトラブルに見舞われるのだが、一説によれば、横溝正史はそこで
金田一を死亡させるつもりではなかったのか、という話も囁かれている。
あるいは、作者の中では死んでいて、読者に死を知らせていないだけなのではないか。
横溝正史ほどの作家になると、豊富な人生体験や知識が作品にも反映されており一筋縄で
いかないようなところがあると思う。 >>97
仮面舞踏会は笛などの没落華族に対し繁栄華族を描いた面白さ、横溝御大らしからぬ犯人は良かったと思います。
ですがむしろ、飛鳥公爵のけっこう食べてるように思えるたったこれだけの朝食とか、忠僕?の旺盛な食欲とか、食べ物が印象に残ってます。
>>98
びっくり箱殺人事件はどう思われますか?
30年前に読んだ時はわりと面白かった気がします。 (´・ω・`)社員のヌードをホームページに掲載しているリコーの子会社が
あるがな
https://goo.gl/5ekT6a (超100キロ級デブ女子社員ヌード)
https://goo.gl/UJ2PTh (20代のイケメン社員ヌード)
https://goo.gl/srwC3j (50代のおばさん社員ヌード)
わしはリコーの弱みを握っとるからこんなものばらまけるがなw
リコーがもみ消しを図る不祥事
https://goo.gl/z897ya ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています