「妖女の隠れ家」を読了 (早川文庫)
カーはまだそれほど読んでいないものの、毎度よくもまあ、こんな奇妙で怪しい状況設定を
考えつくものだと感心させられる

親の遺産を相続するためには、二十五歳の誕生日の深夜、呪われた監獄へ行き所長室の
金庫をあけ、中にある (何かは知らされていない) ものの中身を確認しないといけない
――なんて状況、どう考えても、何か良からぬことが起きないはずないじゃないかw

あと、井戸の中へ下りていくシーンは、あまりの気持ち悪さに、「うわっ、やめてくれ」となった
自分は怖い話よりも、こういう、ぬるぬるドロドロした、虫やネズミがうようよいる気持ち悪い方
が苦手だったりする

最後、若いカップルの進展が尻切れトンボで、その後、どうなったのか記されていないのは、
少々不満が残ったかなぁ...