【金字塔】横溝正史 第肆章 [無断転載禁止]©2ch.net
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>>655
> まったく本編と絡んでいない
あれは意図的に読者をミスリードするためのトラップでしょ。
三国志でいうところの「空城の計」 >>656
> 実家は裕福な不労所得でもあるのか
@ 日本の私立大学 → アメリカ留学
A スキーができる
と考えると、実家はそれなりのところなんだろうね。 >>656
金田一には久保銀造という金持ちのパトロンがついている
一方、お金持ちの依頼人からはそれなりの報酬をもらっているみたい
久保銀造との出会いは一作目「本陣殺人事件」の金田一登場のシーンに記されているし、
金持ちの依頼人と金田一の関係については、「貸しボート十三号」、「仮面舞踏会」などに
描かれている
そんな金田一でも、金に困るような時期もあって、「扉の影の女」では金欠状態で捜査する
金田一の姿が興味深い >>656
受け取ってないのは映画だけで、原作では受け取っているんだろ
それに別に殺人事件の捜査だけでなくて普段は浮気調査や行方不明の飼い犬さがしとかもやっているのではないのか? Y先生の興味をひかなくて書かれていない事件も相当数ありそうだしねえ >>656
ドラマでは何でも屋みたいな事してたね、留守番とかネコ探しとか
小説では知らん 貧乏探偵というのは実写のイメージだけで
原作ではそれなりに名の知れた探偵なのではないだろうか 市川崑の映画は毎回金田一を通りすがりの風来坊として描きたい、という考えで、
よし、わかった!の等々力警部とはその都度初対面だったけど、
原作金田一は警視庁に出向くと超VIP待遇だもんなw >>663
本人の収入は少なくても、まとまった金額を相続しているとかならありうる。 >>656
まぁ受け取ってるシーンをわざわざ書く必要はないでしょ
悪魔が来りて…の最後の方で「先生をお雇いしたのはわたしよ、まだ報酬は払ってないけど」みたいな美禰子のセリフがあったぐらいだから、まぁ最後に纏めて貰ってるんだろうね >>668
映画「悪魔の手毬唄」でお金を受け取らないというイメージがついてしまった。 よく、オペで死んじゃたので治療費は払いませんとかいう、モンスター遺族がドラマに出てくるけど、
狙われてた人々は全員殺されちゃったので、探偵料など払いませんとかいう人はいなかったのかな 角川文庫の緑304シリーズで「夜光虫」、「夜歩く」、「夜の黒豹」の後期カバーを探しているけど、なかなかオークションにもでてこないし、古書店にもない。 >>652
ググってみるとWikipediaの犬神家に民法改正後なので三姉妹は相続権を持つとあります。御大がご存知なかったようです。 >>674
それは籍が入っていると勝手に決めつけての記述だろ。
「噫無残!」の章に書かれている母と娘の境遇からは、
とても認知されていたとは考えられないのだが。 >>676
たしかに記述からは到底認知されているとは思えない
ただみな犬神姓を名乗っている
戦前の家族制度を良く知らないのでどうやったら認知せずに犬神姓になるのかご教示賜りたい 三人とも結婚後も「犬神」と称してるんだから、
「屋号」みたいなもんなんじゃないの? 犬神家の一族を読んでもらうと分かるけど、犬神佐兵衛の三人の娘は、松子、竹子、梅子
と呼ばれているだけで、犬神の姓はつけられていないんだよね
というか、最後の最後に1度だけ、犬神姓をつけて記される人物が一人だけいるのだけど、
それは、この作品を象徴するのに抜群の効果を発揮している
こうした部分は、やはり映像ではなく、小説を読んでこそ味わえる文章ならではの機微だね 犬神家の犬神信仰についてだが。
映画版では最初の方に行者(祈祷者)が出てくるが、
原作では犬神信仰についてはめぼしい記述がなかったのではないか?
毎日放送ドラマ版には特殊な仏壇のようなものも登場したようなおぼろげな記憶があるが。 原作では乱歩に「犬神とか蛇神とな大嫌いだ」と言われ、
「犬神も蛇神も出てきまへん、でも山田家の一族とか小林家の一族じゃおもろないでっしゃろ、それだけでおま」
と断言しているので、出てきません。 蛇神は奈良県などで信仰している人がいるね。
金運に効果できめんだとか。 >>685
うん、悪くない選択
八つ墓村が気に入ったら、つぎは獄門島を読みましょう >>680
そうでしたか。ありがとうございます
ただ二人の婿は東京と神戸の支店長なので犬神財閥の大幹部でしょう
その妻が非認知の私生児というのはかなり厳しい設定にも思えます
いずれにせよ久々に原作読み返そうと思いました。ご教示ありがとうございました >>689
松竹梅が認知された娘で、結婚後も犬神姓なのだとすると、
その配偶者たちは正式な婿養子として犬神家の一員になっているということになってしまう。
母親たちに対する佐兵衛の扱いから考えれば、妾の子を使用人に嫁がせた、というのが妥当かと。 改めて滅茶苦茶な一族だな
佐兵衛の死から始まる事件なんだけど
佐兵衛に言いたいこと山ほど出てくるわ 山ほどというか、
「ソープ逝けよ佐兵衛」だろw
映画板で何十回見たことか >>692
気心のしれない人との性行為を嫌がる男性もいる。 >>691
滅亡しても困らない家ではあるな。
古くからの名家ではないんだし。 >>691
結局、なんであんな遺言書いたのか分からないところが、ミステリーとして弱いところだね
映画版では犬神家を滅亡に追いやるためにわざとあんなわけのわからん遺言状を作ったという風に描かれていたけど。 金田一耕助シリーズは、ファイルの順番通りに読んだ方がいいの? >>696
できれば発表順
ちゃんと本陣から行った方がいい >>697
あらま、八つ墓村読み始めちゃった
面白すぎて止まらん >>689
その二人が本当に大幹部なら、佐兵衛の遺言を守ったようにみせて形骸化させ、
犬神財閥を実効支配できちゃうんじゃないの? >>693
17歳の初体験時の最初の女性を忘れられなくて
それに匹敵する素晴らしい女性に巡り会うまでは
誰とも入籍しないと言う心境は、まあ分からんでもない
ただ、性欲処理だけの相手が欲しいならやっぱり玄人女性を買うべきだった
松竹梅の母親達は結婚して貰えなかった事を死ぬまで残念がっていた辺り
一般人女性だったんだろうな 作品の最初から「愛情も行き過ぎるとはた迷惑」ということを言ってるのに
映画の影響で「佐兵衛が邪魔な松子の子達を殺し合わせようとしている」
という受け止め方をしている人がいまだにいるんだよね ・新聞に掲載された古文書だが、これは大正時代あたりの偽作ではないか。
まず文禄二年に幕府もなければ脇本陣もないよ。制度がそもそもない。
城主が官位を書かないのも変。
故実が全くわからなくなって粗製乱造された怪しいトンデモ時代小説に影響されたものだと思う。
書式も大正期の公文書の書式。
https://twitter.com/tyuusyo/status/987858890485260288?s=21
女王蜂の軍配の話を思い出した 原作読んでから久しく竹子と梅子の婿についてはWikipedia読んで確認しただけですが
>>690
なるほど。支店長の妻が非認知では社交が大変と思いましたが、そういう見方も成立しますね
>>699
財閥内での支店長の位置付けや株の所有がわからないので、大幹部は言い過ぎでした
ただ大株主とは到底思えないので遺言の形骸化までは無理かと思われます
ともあれいつになるかわかりませんが、意識して原作読み返してみます 奉納手形には「犬神佐清」って書いてあるんだよね。
犬神奉公会ってのが曲者で、ここが佐兵衛の意志および遺志の遂行に目を光らせてるみたいなんだけど。 佐清と珠代が恋仲って事は佐兵衛も知っていたんじゃないの
最初から珠代が佐清を選ぶ事を見越して書いた遺言書だと思う
佐平衛が佐清を相続人に選んだら次女三女に角が立つから
一応珠代に選ばせると言う形を取ったとか 翁は横溝正史、刀自という呼称は天童真で覚えた
って、刀自が変換できなかったぞ。糞IMEめ 知っていたんじゃないのっていうかそれはほぼ確定じゃないか
佐兵衛と猿蔵は恐らく気付いていて内心応援しているらしいという内容があったはず
本当に改めて考えたら三姉妹とその家族の立場がいまいち分からないね
出兵したのは長男だけだっけ?
もし佐武佐智の奉納手形も用意するようなことがあったとしらどう書かれたんかな
松竹梅を認知したかは不明だが
松竹梅の母にあたる三人の女性とは未入籍なのは確かなんだよな
けど犬神姓を名乗り奉納手形の署名も犬神姓で書くというのは…
戸籍上はどうあれ実質身内みたいなもんならそう書いていいみたいなゆるいものだったのかな
正式な妻は持たなかったが妾が生んだ松竹梅の三姉妹は養子にしたとか
松竹梅は変わらず妾が生んだってだけの子だったが
皆が皆男を生んだからじゃあそれは頂こうかと三孫を自分の養子にしたとか
そういうことで松竹梅や三孫は犬神姓名乗ってたのか
何だかよく分からなくなってきたわ 昭和26年だっけ?
兵隊に行ける年齢だったのが佐清だけだったのかな
戦時中佐智は子供だっただろうけど佐武は微妙だ
次男三男は母親が反対したのかも知れないな 地元がど田舎だから、閉鎖的な田舎村ってのが肌で感じられてとても怖いわ 犬神家はあの琴のお師匠さんのメンタルが分からないな
あれだけ血の滴る恨みのある相手に琴を教えていたっていう 推理小説言うけど
話追ってる限りじゃ犯人は簡単に分からん
横溝氏も自伝で探偵が犯人だと言った奴が犯人と話してたけど
おおむねその通りだよね >>710
たしか仮面舞踏会にも刀自は出てきたと思う
他にもあった気が なんか偉い爺さんを「翁」と呼ぶと知ってる小学生は俺だけだったな 「とうじ」で変換しようとしたから出ないんじゃないかな
うちのATOKも「とじ」で変換しないと刀自は出てこない >>709>>711
佐兵衛の意志というか意図を思わせるのは、菊人形の配役だね。 >>718
糸子刀自は「迷路荘の殺人」じゃなかったか? >>715
岸田今日子の実写版では静馬の母親の設定はなかった事にされていたな
静馬が遺産を貰えるのか、やっぱり遺言書が気になって潜り込んだんじゃないの
青沼姓だから認知しているのかどうかも不明だし 言われてみると珠世に何かあったら静馬が様々なものを相続するってことに
菊乃師匠がどういう思惑を持っていたかってことについては、本文にもほぼ
一切描写がなかったな
ゼニカネじゃなくても、佐兵衛が静馬のことを気にかけていてくれたことに
なにがしかの感慨はあったと思うのだけど、警察に身元を話したのも自分のアリバイ証明のためだったし、いろいろ
余裕はなかったろうしなあ 琴の師匠が昔いじめた相手というのは不自然だから
作劇の都合で無理にそうした感じ
でも琴の師匠の正体が判明するシーンの雰囲気は好き
雪が降る中、応接間で金田一と刑事が琴の師匠を待ってたんだっけ 八つ墓村半分まで読んだんで、本陣殺人事件買ってきた
ちょっと面白すぎる >>708
> 犬神奉公会
島田陽子の映画版では、この犬神奉公会の人が全ての登場人物の中で一番怪しい雰囲気だった。
本筋にはまったくからんでこなかったがw 赤ん坊を抱えた戦前の貧しい女工がどうやって琴の先生になれたんだろう
男やもめの後妻にでもなったのかな >>712
ビルマからの復員からすると、昭和23年1月以前なんだとか。 平尾みたいなの見てると
戦中に推理小説が犯罪小説だとして規制された正当性がよく分かるな >>735
現実とフィクションを一緒にするなよ
人間のどす黒い欲望を安全に発散する手段としてフィクションがあるんじゃねーか
そもそもフィクションを規制して戦争というリアルな殺し合いをするのだから世話ないわ 平尾容疑者は犯罪などやらずに自衛隊の特殊部隊に入れば良かったのに。 一般家屋の天井裏に潜り込んでバレないというのは、かなりのテクニックだよ
オレなんて小学生のころ、図書室の書棚の裏から学校の天井裏に上り探検していたら、
下の教室にいた生徒たちにバレてしまい、職員室へ呼び出されてしまったことがある
当時は木造の校舎だったため、小学生が天井裏の太い梁の上を歩いても、ミシミシいう
小さな音が下の教室まで聞こえたらしい 横溝先生の奥さんも息子さんも辛い思いをされたね
黄金魔人・風船魔人だったかな、
冒頭に夫人らのインタビューがあって
酔っ払うと庭に出て小便を撒き散らしたり
乱歩に文句を言われた過去を突然思い出したと言って奥さんを殴ったり
世間では好々爺のイメージだけど家では相当酷い側面もあったとか
息子さんも物を書くようになって親父の気持ちは少しは分かると話していたけど
それでも家族をなんだと思っているんだと父の正史に怒鳴り返した時もあったよう 横溝先生は新青年の編集長だった頃はもっと怖そうだね
若い頃の写真の眼光は鋭いし
鬼彿想念だったかな、揮毫した書にもそう書かれているとか 作家だから多少の気難しさや気分のムラはあっても
基本的には好好爺のイメージだったわ
編み物が好きで行き詰まると編み物で気分転換していたってエピソードが
印象に残っていたからかな 蝶々殺人事件読んだけどこれ面白いな!すっかり騙された
金田一耕助の映画くらいしか見たことなかったから由利先生シリーズ自体知らなかった >>742
獄門島の犯人が3人の話は奥さんのアイディアだしね
夫婦の意思疎通はちゃんと取れていたと思う
横溝先生読本での小林信彦氏との対談でも
奥さんも隣で二人の話をずっと聞いていたようだね
市川崑監督の犬神家の一族の映画でも夫婦で共演されている 八つ墓村読み終えたよ
田舎の閉鎖的な思想に震えたね
地下迷路の追いかけっこはドキドキした
読後感もすげーよかった
次はファイル2の本陣殺人事件読みます >>746
ああそうだった、小林氏とのあれのせいもある
文字だけだけどなかなか楽しそうな、
微笑ましいやりとりがちょいちょいあったな
読んだの大分前だから詳しくは思い出せないけど
確か升とジョウゴにも奥様の行動が絡んでいたはず
それでさらに思い出したけど
小林氏との対談と同時期に読んだ自選集でも
お子さん三人が父との思い出を語ってたんだった
神経質で本当に困った人だった、母は辛抱強い人だったね、
普通の人と結婚して普通に暮らすのが楽すぎて顔が間延びしたね、
等と話し何だかんだ楽しげな空気だったからそれも多いに影響してるわイメージに
過去の事だからそんな風に言えるだけで
外からは分からないこと色々あったかもしれないけど
少なくとも子が成人し家庭を持つようになってもなお苦しむような
精神を病むような状態にはなっていないようだったから
でっかい子供を四人で世話してたみたんだなみたいな印象 >>741
「鬼佛想念」じゃ漢語にならないだろ
「鬼手佛心」 >>748
世間さまに明かせる部分ってのは表層なんじゃないかね
明かせられない家族の恥部は墓まで持って行くと思う 選集巻末の座談会などでも亮一氏はかなりあけすけに父のご乱行を語っていたね
乱歩逝去の時の棺の側での狂乱ぶりとかもそこで初めて知ったな
身近で見ていた山田風太郎も「臨終図鑑」で、ご夫妻を真の意味で一心同体、
と評していたのは、正史も妻がいなければ生きていられなかったし、奥様も
氏の世話をしつつ文芸活動をされていたのがアイデンティティになっていたと
理解していたということなんだろうな 亮一氏
「本当に荒んだというか、荒々しい姿というのは、晩年皆さん方には・・・」
山村氏
「想像もつかない。」
不謹慎だけどこの部分笑った
自分もNHKの番組で往年の先生の姿を見た事があるけど
あんなに仏のような顔をしてるのにね、
爺さんになる前が酷かったんだろうな・・・・ >>752
たいへん興味深く拝読いたしました。。。
十分にトラウマレベルでしょうよ、これは(笑)。 亀だけど
>>681
>>682
つのだじろうの漫画版じゃ当たり前のように犬神出てたな
まあオカルト基地外のつのだだしw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています