もし野崎氏の死に妻が関わっているなら、なぜ彼女は確実に覚醒剤が検出される筈の「行政解剖」に応じたのだろう
行政解剖に遺族の承諾が必要なのは言うまでもない
発見時の状況に事件の色は薄く(それ故に当初は行政解剖すら行われない筈だった)、そこから裁判所令状を取っての「司法解剖」に至るのは困難だった

「高齢に加え病気で大層弱っておりましたので解剖は結構です。速やかに火葬してイブちゃんと一緒に葬ります」
そう答えるだけで、多少疑いは持たれつつも、妻は犯罪を隠蔽することが出来た

妻を犯人(又は覚醒剤提供者)候補のポールポジションに置きにくい理由はこの点もある