こちらは、『茶色の服の男』や『チムニーズ館の秘密』といった、活発で元気な
女性が活躍する冒険小説系の作品もけっこう好き

おそらく、赤川次郎なども、クリスティの作品に登場するような軽やかな女性を
描きたいのだろうけど、男が書くとどうしても変な女臭さが出てしまいクリスティ
の作品みたく洗練された女性にならない感じがする

向田邦子が、男はどこか間の抜けたところがあると書いていたけど、クリスティ
にも男がそんな風に見えていたフシがあり、一見無邪気に見えるヒロインでも、
カンが鋭く頭の切れる女性が多いように思う