アガサ・クリスティ31
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前スレ
アガサ・クリスティ30 [無断転載禁止]©2ch.net
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VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured >>945
自己レスだけど、「終わりなき夜に生まれつく」は結構良かったね。トムヒューズがハマってた。ちょっと「家」が私の想像と違ってたけどw マッケンジーの殺人は容易だを見たんだけど胸糞悪かった…諸悪の根元がこの悪魔めって言うとこが特に
七人殺した犯人に同情したのは初めてだ 「メソポタミアの殺人」読了。面白く読ませて頂きました。色々無理は感じるし、アガサ慣れしてきたので真相にも驚きはないが、語り手が良かった。「アガサクリスティー完全攻略」での評価は高くなかったが「三幕の殺人」と同じ様に楽しい時間が過ごせました。 >>905
ABC殺人事件はジョン・マルコヴィッチがポアロなのはミスキャストと言われてるね
原作中でほんの端役のクローム警部をハリポタのルパート・グリントが準主役として演じてるのも謎 火曜クラブ読んだ
クリスティの良さがとことん詰まった一冊で最初から最後までマープルだった
最高 ねじれた家読了
解説に書いてある長男と次男の嫁の説明が逆じゃね?
こういうのって編集部が気がついてもそのまま修正することなく載せちゃうんだなぁ
まあ他作品だと解説で警告なしのネタバレしてたことあったけど >>960
なんか微妙なネタバレの責め方だなぁ
一応タイトル通りですって言い訳しそうだけど
てかこの書き方だと面白く見えない ネタバレかどうかより、せっかくのクリスティが台無しの軽薄な煽り文句だなあ。 こういうことがあるから、有名なミステリー作品は早めに読んでおきたい 「ねじれた家」読了。ネタバレされてから読んだのが悪かったのか、イマイチでした。真相までの事件の流れがモタモタして退屈で読み終わるまでしんどかった。主人公の父の使い方をもっとどうにか出来たんじゃないかと思いました。 「そして誰もいなくなった」は最早ネタバレうんぬんより、最初の取っ付きは悪いが楽しく読める作品です。この作品と「アクロイド」「オリエント」はネタバレ率が高く知っているがそれが原因で読んでない人も多くいそうで残念。 オリエント急行はネタバレの衝撃が強すぎてまだ読んでないわ
たしかに勿体無い オリエント急行はバレを知ってしまった後は映画でゴージャスさを
楽しむとかすると良さそう ちょっと前に『三幕の殺人』の翻訳者(ハヤカワ?創元?)が西脇順三郎だって書いてあったけど あの西脇順三郎?
ノーベル賞候補にもなった、詩人の?
自分が持っているの 新潮の中村妙子訳なんだ クリスティー文庫の『三幕の殺人』は長野きよみですな >>971
そう
創元から出した詩集が読売文学賞をとったり縁があるから
ただ教え子の翻訳に名前を貸しただけかもしれない スーシェ版の「オリエント」ドラマ見ました。メッチャ良かったです。始まりから「あれ?」って感じだったんだが、最後のハードボイルドの様なスーシェが良い!改めてスシェー版ポアロのDVDが欲しくなりました。 >>971
>>972
ハヤカワ文庫が同じく詩人の田村隆一だな
細かいこといえば創元は「三幕の悲劇」だ 終わるのがもったいなくて読むのを先延ばしにしてた「カーテン」を読了
あまりに面白くて、即2回めを読んだ
再読もクリスティの仕掛け(いわゆるダブルミーニングとかレッド・ヘリンとか)がそこかしこに見つかって、初回と違うわくわく感がある
ヘイスティングスが再婚したのか気になる >>974
自分は原作読む前にそのドラマ版見て
終盤のポワロさんの怒りや苦悩に圧倒されたんだけど
その後原作読んだら割とあっさりしてて拍子抜けしたw >>977
原作だとトリック重視と言うか物語としてはアッサリしてて、ドラマ見て良く考えて上手いなぁって。「死との約束」もドラマは原作と違うので面白かったです。 ドラマは未読だったカーテンだけ見ないでおいたんだよね
怒りや苦悩を強調するのは野暮のような気もするけど、確認のためにも晴れて見るのが楽しみです 検察側の証人もそうだけど最近のドラマ化って変に重厚にしようとし過ぎてクリスティの軽快な娯楽作品としての良さが失われてるんだよな
まあ散々映像化してきたから変化球投げたい気持ちも分かるけど 最近の映像手法って場面がパッパッと目まぐるしく変わって余韻がないんだよな 『秘密機関』の、ハヤカワミステリー文庫の田村(旧)訳で読んで、ストーリは
面白かったけど、ちょっと誤訳がひどく、ワケノワカランところが多いなぁ。
その後ふと思い立ったので、archive.org で入手した英語原文を、これと比べ
ながら読んでる。それと、市立図書館でクリスティ文庫の田村(新)訳を借りる
ことが出来たので、ついでに新・旧訳を比べてみたが、修正してあるところも
ほんの数ヶ所あったものの、たいていは、そのままだった・・・改装版を出
すなら直せるところはきちんと直して欲しい。わかりにくいもののあるが、
明らかな誤訳も結構多い。
添削料を貰えるわけではないのでいちいち列挙しないけど、ネタばれになら
ない個所を新訳から引用して、誤訳を数例あげてみることにする。
p.25(旧訳は p.22)「遺産の件は、あきらめるよりしかたないわ。だって、
お金持ちで死に目のちかい親戚なんか、あたしにはないんですもの。
*《あたしの親戚ときたら、みんな、死に目にちかそうな貴婦人のことに
かけてはとてもくわしいのよ!》 」
Any relatives I have are in homes for decayed gentlewomen!
私訳: あたしの親戚は、みんな、落ちぶれた貴婦人向けの老人ホーム
にいるのよ!
「be at home with 〜 : 〜に精通している」と混同している?そりゃねぇよ
この英文解釈なんにも難しくないよね。 その2
pp.330-331 あいだの地の文は省略(旧訳は p.253)
ボーイ 「あの----若いご婦人でしたら、汽車でご出発になったと思いますけど」
トミー 「なんだって?」
ボーイ 「タクシーにお乗りになるとき、*A《 チャリング・クロス駅へと運転
手にお命じになるのをきいたんです。そして、ぼくに大急ぎで!とおっしゃ
ったんです 》 」「 *B《 で、きっと『ABC旅行案内』と『ブラットショー
鉄道案内』のことをおっしゃっているのだと思ったんです 》」
トミー 「で、彼女がきみに鉄道案内のことをたのんだのはいつだったの」
*A I heard her tell the driver Charing Cross and to look sharp.
私訳: チャリング・クロス駅へ!急いで!と運転手にお命じになるのを聞
いたんです
*B“So I thought, having asked for an A.B.C. and a Bradshaw."
私訳: 少し前に『ABC旅行案内』と『ブラットショー鉄道案内』をお求め
になったのですから、そう思ったんです
*A は「tell A B」と「tell A to do」の混成。*B は分詞構文で、完了分詞と
懸垂分詞の組み合わせ。完了分詞で「大過去」を表す。日本語に「大過去」はない
から、私訳では「少し前に」を補ってみた。また、この分詞構文の意味上の主語は
「彼女」であるが、主節の主語「私」とズレるので、省略すると文法性が落ちるはず。
こういう現象を懸垂分詞という。*A の誤訳は論外に近いなぁ。*B も、上で
引用した最初のボーイの台詞と最後のトミーの台詞を考慮すれば、そんなに難しく
ないんでは。試しに書き換えをしたら「I thought so, because she had asked (me)
for ...」ぐらいか。本文のこの後(同ページ内)に、タペンスがボーイに鉄道案内
を急いで持ってくるよう言っている描写があるが、上の引用ではその部分とごっち
ゃにしている。しかし、普通に読んでいて、ごっちゃなる可能性なんか全然ない。 その3
最後の黒幕を追い詰めるクライマックスシーン。前後関係なども含めて説明すると
ネタばれになるかもしれないので、それを避けて、肝心カナメのところだけ
(旧訳は p.372)
p.487「きみたちか!」彼はかすかな声で言った。「き・み・た・ち・だ・っ・た・
の・か・! どうして私にわからなかったのだ」 (↑傍点のつもり)
“You,” he said beneath his breath. “YOU! I might have known.”
(YOU 、原文はイタリック)
私訳: 「おまえか」と、はじめはかすかな声だった。「やっぱり、
お・ま・え・か・!」
この2つのyou は、田村訳は複数に取っているが、同一人物を指す単数でしょう。
誰を指しているのかは、直前に書いてある人物でしかありえません。数行後でも、
再言及されています。「I might have known」という表現については、以外と分かり
やすく説明している辞書がないようで、出来る限り沢山の英和・英英辞典に当たって
みることをオススメします。ここでは、コピペしやすいというのが主な理由で、
ジーニアス英和大の might から一部引用:
((略式))案の定(…だ), <中略1> 《◆通例いらだちを示す;that 節では
would が多く用いられる》‖ I might have known this would happen.
<中略2> /I m might have guessed he'd refuse. 案の定彼に断られた/
“It was Bill that broke the vase.”“I might have known!”
「花びんを割ったのはビルだ」「やっぱりね」.
(追記、 <中略> に相当するところは、ジーニアス英和5版で、修正されて
次のようになっている : <1> どうせ(…だと)わかって[思って]いたよ
<2> こんなことが起こるとわかっていたよ )(追記2、オーレックス英和
2版の補足説明では「よくない出来事に対して驚いていないことを示すあきれ
の表現」とのこと) その3(続)
田村訳では、単に自分の間抜けぶりを口にしただけ、ということになってしまった
と思う。これでも話の流れからは外れないので、適訳かどうかの判断がしにくい
けど、自分が初めて読んだとき、なんか弱弱しくて、この黒幕にふさわしくない気
がした。それから、この表現は、p.508の後日談中の記述(旧訳は p.387)にきちん
対応していると考えられるが、田村訳では上手く対応しないのでは。また、そこで
の記述内容からみても、youは単数と取るのがふさわしいと思われる。
4連投(及びsage忘れ)、失礼しました >>972 >>973 >>975
やっぱあの西脇順三郎か〜
ありがと
機会があったら読んでみよ >>986
ただ「三幕」は、「推理小説の誤訳」って本によると、
「シタフォードの秘密」についで多くの項目があげられてるから
>>973 にある名前貸し説もない話じゃないのよね
西脇・田村・赤冬子(角川)の3者の例が上げられていて
このうち赤だけがまともな役だと評価されている
>>982-985
「秘密機関」はこの本だと創元の一ノ瀬訳が2例あるだけだった
ちょっと次立ててみる クリスティは、(そこそこの、とびきりの)美人を表現するときに、「目と目が
ひろく離れた」という表現を使うことがあるようだ。自分の気付いた範囲では、
『NかMか』(クリスティ文庫、深町訳 p.212)とか、『ひらいたトランプ』
(クリスティ文庫、加島訳 p.25)とか。で、『秘密機関』にも、同じような
表現が2箇所あるのだけど、田村訳では両方とも訳していない。補うべき
部分をカッコにいれると、
large, wide-apart grey eyes
大きな(、ひろく離れた)灰色の目 (クリスティ文庫 p.19)
Her eyes, set wide apart, were hazel, ...
目は(、ひろく離れていて、)はしばみ色 ... だった。(同 p.299)
日本語で「目と目がひろく離れた」というと、どうしても美人には聞こえない
ので、意図的に省略しているのだったら、これも一つの見識かとは思う。
しかし、本当に意図的な省略なのかどうか・・・ その2
『三幕』は、中村妙訳は良訳だと思う。別々の機会にたまたま見かけて、
Fontana Paperbacksの原語、角川の赤訳、新潮の中村妙訳、東京創元社の
西脇役、クリスティ文庫の長野訳を購入して読んだ。詳細に比べたわけでは
ないが、大雑把な感想として、自分は
中村妙訳 > 長野訳 > 赤訳 >…超えられない壁…> 西脇訳
と思っている。
中村妙訳は、古賀正義著『推理小説の誤訳』で指摘されているところも、
ちゃんと訳している(もっとも、中村妙訳は古賀著より1年ぐらいあとに出版
されているので、かなり参考にしているかもしれない)。長野訳も大体そんな
感じだが、違う訳し方をしているところもある。一例として古賀著(p.114、
ちなみに単行本のほうで、最近の文庫本のページは知らない)を引用すると:
He'll be handing round the plate and founding a family in record time . . .
(西脇訳・田村訳・赤訳の引用は省略)
そのうち寄付金を集めて、記録的な短時間で所帯をもつと思うわ(古賀訳)
中村妙訳(pp.250-251)
いくらもたたないうちに、あの人、婚約を発表してみんなからお祝いをもらい、
さっさと結婚していい世帯もちに納まるから。
長野訳(p.)
家庭を築き、あっという間に教会で募金の手伝いをしはじめるようになるわね。 その2(続)
中村妙訳の「婚約を発表して」は独自の補足。「in record time 」(記録的な
時間で)は、古賀訳のように「世帯をもつ」だけに掛かると解釈するよりは、
「寄付金を集める」と「世帯をもつ」を一連の出来事と見なし、その関係性
(時間的な連続関係)に掛かると解釈するのがよいのではないかと思う。そう考
えると、中村妙訳のようにちょっとクドい訳になるか。ここでは、長野訳はハズ
してしまった。長野訳で、「寄付金を集める」と「世帯をもつ」の順序が逆に
なっているのも、ちょっと理解できない。まぁ、どのような「寄付金を集める」
と解釈するか、については議論の余地はあるかも。長野訳のように、教会での
ヴォランティア活動ように解釈出来ないこともないとはいえ、この文脈では、
古賀訳、中村妙訳のように、結婚のためのカンパのほうがふさわしいのでは。
ちなみに、赤訳では、「寄付金を集める」のところが欠落しており、古賀氏に
よれば「赤氏は良心的な訳者だが、ここでは逃げた」とのこと。 スレ埋めのために、『オリ急』から、(誤)翻訳がらみのネタをひとつ。
漫然と、クリスティ文庫の中村能訳と山本訳を読み比べていたら、乗客
のイタリア(系アメリカ)人、フォスカレリに関して、
少し訛りはあるが流暢なフランス語を話した。(中村能訳p.229)
と描写している一文が、山本訳では、訳し忘れ?で、欠落しているのに気
づいた。この部分が、伏線としてどれだけ重要か、または、そうでないの
か、については敢えてここでは言わないことにする。
ただ、このイタリア人については、映画とかの影響でかなり粗雑なオッサン
ってイメージが広まっていると思われるが、自分は、この一文を意識するよう
になってからは、ちょっと考え直した。貧しい移民だったイタリア系アメリカ
人がフランス語を流暢に話す、って、そういえば、他でお目に掛かった記憶が
ない。とにかく、このイタリア人は、実際は、上流志向の強いインテリのよう
なところもある人物なのであろう。イギリス人の執事マスターマンが、このイ
タリア人が英語を話せるかどうか質問されたときに、「そうですね、あれも
英語といえるのなら」(山本訳p.148)と答えているが、この答えも、イギリ
ス人のアメリカ英語に対する皮肉と考えるべきであって、このイタリア人の
語学力とは別と考えたほうが良いだろう。 (続)
山本訳の欠落のおかげで、それまで別に意識していなかった部分を考え
直すきっかになった。さらに、ふと気づいたが、列車内の捜査で通常交わされ
ている会話で使われている言語は、フランス語なんだよね。ただし、フランス
語が不得手であるとわかるか、または、相手がアメリカ人・イギリス人である
か、のどちらかでない限り・・・ ロシア公爵夫人、ハンガリー伯爵夫妻、
車掌・・・ 典型的イギリス人のアーバスノット大佐に対する質問の時ですら、
まずはフランス語での会話を試みている(山本訳p.197) 「目と目がひろく離れた」
いわゆる遠心顔と求心顔かな
日本だと遠心顔の代表で挙げられるのは宮崎あおい
求心顔の代表は堀北真希とか前田敦子
日本人の遠心顔は童顔のイメージだけど、
クリスティの場合の欧米遠心顔はギリシャ彫刻の女神のような知的な美人なのではないかと 変な改行と文字下げなんとかしてくれたら読むのにと毎回思う いい考察だけど、やっぱり読み難い。
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