冒険小説・エスピオナージュ総合スレ その3
>>274、>>275
ル・カレはたしかにちょっとお高くとまった書き方をするし、ブンガクと言われればそうかも知れないけど面白い作家だよ
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は冒頭のひねくりまわした難渋な描写を乗り切れば
おそろしく凄みのある小説だし、「リトルドラマーガール」はハラハラドキドキできる
「寒い国から帰ってきたスパイ」は初心者には万人にお勧めできるし、
「ドイツの小さな町」「鏡の国の戦争」「ロシア・ハウス」なんかもそれなりに楽しめる
そういう作家だから「ナイト・マネジャー」の勘違いっぷりにがっかりしてしまったところがある 「スクールボーイ閣下」が読みにくくて苦労したけど、翻訳のせいではないんだね。
若い時なら読破できたかも。>自分。 >>272
奇遇だな。俺も「ナイトマネジャー」積んで(正確には本棚の奥にしまって)るんだよ
そろそろ課題をこなそうかな
なお初めて読んだル・カレ作品は「ロシアハウス」、高校行ってた時でしたね クィネルの作品で「あの邪魔なやつを誰かなんとかしてくれないものだろうか」って呟くと、部下が気を利かして殺りに行くって話をクリーシィが誰かにしてるくだりが有ったと思うのですが、なんと言う作品のどのあたりにありましたっけ? 少し前にいろんな本と一緒に狙撃手のゲーム上巻買って昨日読み始めたら面白くてあっという間に読み終えてしまいました。Sハンター久々の当たりでした。
今日下巻を求めて書店巡りしたがどこもやってない。明日神保町お茶の水を徘徊してみます 神田の古書店は店主の多くが高齢者なので
ほとんどの店が自主休業中だって新聞に出てたぞ ル・カレの息子二ック・ハーカウェイの書いたエンジェルメーカーも面白かった。
過去のパートの主役である男装の女スパイが百合キャラというのはいかにも今風だね。 >>282
現代パートがつまんないってみんな言ってるのだな >>282
公正を期すために俺はその作品を読んでない事を明言しておくけど
何で小説家になったんだろうその息子さん
父親がル・カレで同じフィールドで闘うって
永遠の撤退戦を強いられるようなもんじゃないのか・・・言い過ぎ? 今ググってみたら「父親が大物ギャング」かなるほどなるほど
曰わくありげなその設定に全てがあるとは思わんが興味はわいてきた読もう >285
スティーヴン・キングの息子であることを隠して
ちゃんと評価を得たジョー・ヒルにあやまれ。 >>287 リチャード・バックマンも入れといて。9.11ガチに予言した「ランニングマン」なんて名作もあるぞ。 ジョー・ヒルは処女作を読んだけど親父とはまったく別物だった
なにかしら力があるんだろうけど縁遠い感じ
ニック・ハーカウェイも >過去のパートの主役である男装の女スパイが百合キャラ
というのなら親父とは別物なんだろうなw >>288
リチャード・バックマンはキングの別名だろ >>286
伝説的なギャングだけど、いわゆる組織犯罪の大物とはまた違うんだよな。 バー=ゾウハーは北上の評論のあらすじ紹介で面白そう面白そうと思いつつ、
読む機会がなく来てしまった
ル・カレ先生は最初っから仰ぎ見るような巨匠(パーフェクト・スパイは昔難しくて挫折した)
ただ俺は冷戦やスマイリーにジャストミートした世代ではないので、それ以降の
作品にフォーカスしてきた、パナマの仕立て屋とか面白かったなあ。改めてちゃんと読まないと 小説じゃないけど、昔「今そこにある危機」を観た時に
国家間絡みで敵がソ連じゃないのが新鮮だったw しかしル・カレはほんと二重三重に捻った書き方をするな
要するにアイロニーという事なんだけど。
これに比べたらチャンドラーやロス・マクドナルドでさえはるかにすっきりした書き方
中後期(マクシム少佐以降)のライアルが近い感じに深化した(が、まだ一回転ぐらい素直)ので
これはやはりイギリス作家の本性なのであろう 「ナイト・マネジャー」が今の時代にドラマ化というのはわかりますねぇ
時代背景をいじれば一番「翻訳」が容易だろうから。
機は熟した!という電波もとい直感のお告げがあって積んでたのを読んでる
超面白い。ねじ曲がった濃厚な味わいがたまらん
で、見てなかったドラマのトレイラー映像を読書休み中にチェックした
パインが甘いハンサムのヒドルストンというのはわかる
ローパーがヒューローリー(Dr.ハウスの強面の人だろ?)というのも非常によくわかる
俺の脳内で好き勝手に再生してたのはステイサムと山路ボイスだったが ナイト・マネジャーは世界を動かす巨悪は白日の元に裁けないという
ルカレのペシミズムとリアリズムなのだろうか、ラストがすっきりしない
ドラマ版はその辺やっぱり大衆的で勧善懲悪
あの人は最後ああなるし、あいつに至っては途中死んだ時は
フィクションとはいえ我ながら大人げないとはいえ正直“ザマァ”と思った しかしここ最近のレスは俺も参与してるとはいえ、
エスピオナージュか、昔のほぼ古典となった冒険小説に関する話題ばっかだな。
最近の冒険小説でスマッシュヒットはないのか、冒険小説はやはり20世紀の産物なのか。 書き手も読み手も世代交代して、冒険小説というジャンルを版元が見放している気配はあるなあ
早川はグリーニーの新作に合わせてキャンペーン張っているけど、グリーニーじゃなあ…
去年気になったのはハンターキラー潜航せよだったけど、結局読まなかった
回顧読書が一番面白くて心地よいということに気付いた寂しい年だった >>297,>>298
インターネットやグーグルアースが発達して、自宅に居ても世界の
あちこちが見れるので、昔みたいに小説で知らない世界に浸れる
というワクワク感が薄れたんじゃないだろうかね。
オレもグリーニーは面白くないとは言わないが、昔の一流どころと
比較したら一枚落ちるという印象はいなめない。 グリーニーは北上センセが冒険小説ガイドブック(新)とかでやたらプッシュしてなかったっけ?
そんなにいいのかな
まあ今はグリーニーがいないと冒険小説は回らないんだろうけど グリーニー大好き
トム・クランシーとの共著者から出世したなーと感心してる 北上センセも最初はあまりグリーニーに思い入れはなかったのよ
グレイマンが出た年の年末に、BSの年間ベスト本紹介番組に大森望と出演して、
その時の順位が五位くらいだったかな? 「読んだあとになーんも残らんのが良い」だってw
掲示板で不評の書き込みが続いたり、若手の書評家と意見を戦わせたりするうちに意地になったように見える
センセの書評関係の著書をすべて持っていた俺は、
「ああ、この人もこんなになっちゃうんだな」と悟りを得た 偏見だけど、冒険小説はイギリスの作家がいいな
アメリカの作家が冒険小説を書くと高コレステロールというか
サバゲー的というか軍事ゲームというか、ハリウッドのスペクタクルみたいに感じてしまう あーそれなんとなくわかります
俺もアメリカの冒険小説読んでると、普段からステーキやらハンバーガー食べてると
やっぱ違うのかなーなんて思ってた
S・キング読んでてもそんなこと感じる
こんなにねちっこく書けるのはやっぱり分厚いステーキ食ってるからかなーなんてw
(最近は少々油抜けした感じもするけど) 英→ライアル、バグリイ、マクリーン、クィネル、ケン・フォレット、ヒギンズ
米→クランシー、カッスラー、ポロック、グリーニー
このへんが、皆が思い当たる冒険小説の巨匠ネームだと思う あ、とりあえずスパイ・エスピオナージュ系は外しました
フォーサイスは冒険に入るかなぁ・・・
なおこのリスト中で俺が一番好きなのは、何といってもライアル 近代の冒険小説の鋳型のひとつは、巻き込まれ型のスパイ・スリラーだとも言えるよ
まあ便宜上の話だとは思うけど、スパイ要素のある本を見過ごしているのならもったいないと思って
それに潜入→脱出のフォーマットを考えると、小さなジャンル分けはあんま意味がない気もするし
フォーサイスは「君の好きな冒険小説」ではないかもしれないけど、冒険小説に入れてもらってかまわない
「悪魔の選択」ですら冒険小説的な香りを漂わせる場面がある デイヴィッド・マレルも抜けてる、ポロックが入ってるのに? やっぱり秀でた冒険小説作家が出ないとな
冷戦崩壊して息の根止められたと思われたスパイ小説のほうが続いてるとは皮肉 冷戦は終結しても、いまだロシアは民主主義国家とは言えず、スパイ小説の
題材には事欠かない。ザ・フォックスなんかもそう。 時限紙幣書いた作家も年齢が若く期待していたんだが
麻薬の過剰摂取だ亡くなった、残念 ポロックは正直最初の数冊だけじゃねーかとかおもう。
んでたった今、マーク・グリーニーのレッドメタル作戦発動を読了したんだが…
警告する。グリーニーだと思って読むな。同じ名前の別の作家が書いたと思って読め
取材はきちんとしてるし、この手の近未来仮想戦記でおなじみの最新兵器羅列とかもでて、まぁあるあるだけど
途中までは面白く読めたんだが…
オチがついてない。すげぇ尻切れトンボだった。本当にグリーニーが関わってたのか疑いたくなるレベル。途中で
編集が余計なちょっかいをかけてきたようなところも散見されてスゲェ萎えたし、微妙
いや、最初からグリーニーの名前が出てこなければ大して期待もしないで読んだだろうし、多分ここまで落胆しない
で済んだだろうけど、それじゃグリーニーの名前が出てなくてこの本買ったのかっていうとそれも微妙だった
いや、グレイマンもここんとこマンネリっつぅかそんな感じもしてたから方針転換もありかなとおもったけどなぁ、微妙だ
よなぁ
この手の近未来仮想戦記だと取材元を守るためにあえて事実と違うこと書くことも多いけど、F-35ライトニングやSu-57
にまるっきりステルス性がなかったり、フランス軍特殊部隊がHk416じゃなくてSCRA-Lを採用してたり…
個人的には見た瞬間即決できなかったら見送りでいいと思う グリーニー好きな人もいるからことさらに言わなかったけど、
おれはグレイマン第1作を読んで、構成力も描写力も感じなかったし、
なによりも物語作家として素材をフックとしてうまく生かす才のない書き手だなと感じて、以降読んでいない
個人の正義と、いっぽうで殺しを生業とする状況的葛藤とか、少女や老フィクサーとの関係性とか、
見え見えでも良いからうまく演出できそうな材料は揃えているのに料理ができてない
それに通りがかりの一般人の古着を拝借してカッコよく金を置いて去るシーンがあると思えば、
酔っぱらった女学生のリュックからケータイを平気でかっぱらったりとか、
飛行機に搭乗するのに拳銃が持ち込めないから裸になった気分だと言わせる一方で、
奴はありとあらゆるものを駆使して殺しを遂行できるプロだ、なんて親分に言わせてみたり。
それっぽいシーンになればよしとばかりに一貫性など気にしないところがネックだった。
かといって面白けりゃいいんだよ的な勢いもさほどない。
クライマックスで真の敵に直接手を下せずに終わる流れも必然性がなくて萎える要素。
通販サイトじゃ提灯持つレビューが立て続けに投稿されるけど、正直あまり信用もしていない。 この世界に初めて足を踏み入れたきっかけの一冊って汝らなによ?
おれは恥ずかしながらウィリアム・ディールの「タイ・ホース」だった
今にして思えば考証が甘いところが多々あり過ぎてアレでナニだったけど、お話しそのものはよく練り込まれててスゲェ面白かった。最初の一冊がこれじゃなかったら
冒険小説にハマってたかどうかわからんね シャドー81かな、その後クライブカッスラーのQD弾頭を回収せよ
が面白かったので、同氏の新作が出る度買い続けた、今はもうとっくに止めてるけど 無謀にも小学5〜6年の時にタイトルだけ見て「デス・マーチャント/青い炎の殺人」を買ったな
内容はガソリンを引いてタバコで火を着けて証拠隠滅するシーンしか覚えてないw ハヤカワ文庫のスパイ&アドヴェンチャーフェアでナヴァロンの要塞買って読んだ
高校の同級生が「マクリーンかー、面白いよねー」って言うのを聞いて、面白いのかー、って思いながら読んだ
「タイ・ホース」は面白いですね ノンストップで読んで虚脱したのも懐かしい思い出w >>317
深夜プラス1
間接的にはそれを紹介した陳さんの本 平日夕方、飯田橋神楽坂の入り口にある小さな書店に時間つぶしに入った。
平積みにされている1冊の本のカッコいい表紙に見とれていたら、店員が
「その本、すっごく面白いですよ」
知らない作家であまり興味のないジャンルだったけど、「じゃあ」と手に取ると
「読むなら週末がいいですよ、途中で止められなくて大変なことになりますからw」
大げさだな(苦笑)と思いながら、寝る前に読書開始。
・・・店員さんの言うとおりだった。翌日見事に睡眠不足w
本のタイトルは「北壁の死闘」
あれから30余年、すっかりはまって今なお読んでいます。店員さんに大感謝。
なおずーっと後になって知ったのですが、その書店はミステリ冒険小説の
専門店でファンの間では有名な店でした。
店名は「ブックスサカイ深夜プラス1」といいます。 茶木さんかな
一度店を訪れて「ウィンターホーク」かなんかを買った時、すげえニッコニコで人のよさそうな感じだったが
なんだかわけもなく恥ずかしくて以後あまり来訪しなかったことをいまは反省している クレイグ・トーマスか、ファイヤーフォックスは面白かった、映画の方も
以後の作品も評価は高かったが、どうも俺は駄目だったわ。 クレイグ・トーマスは翻訳途絶えてしまったよね、確か。
続き読みたかった。
ウィルバー・スミスももっと読みたかった。 俺は、ホントにはまったのは「バーニーよ銃を取れ」だな >>325
クレイグ・トーマスは亡くなってしまったが
刊行済みの小説作品はほぼ翻訳されてるだろ。
ファイアフォックスが有名だが他のも面白かった。
ケネス・オーブリー卿とエージェントたちの活躍は
もっと読みたかったなあ。 >>328
wikiみたら翻訳されてますね。
未訳が1作あると思いこんでました。 ドナルド・E・ウェストレイク先生も亡くなられたが、ドートマンダーの
未訳がまだまだあるらしいじゃないか!
スターク名義のパーカーシリーズも >>330
デイヴィッド・グラント名義でエメラルド・デシジョンというのが未訳です
第二次大戦下におけるナチのアイルランド侵攻をめぐる謎を現代を舞台にしてさぐるという内容のようです
これだけ未訳なのがとても心残り
ハイド‐オーブリー物については存命でもあまり期待できるものではなかったかも
ガント物の「ディファレンス・ウォー」の出来なんかを見ても、時代の新しい枠組みにあわせて書くのが苦手な感じで
そういう意味では実直で不器用な作家だったかな よくも悪くも冷戦下の申し子のような人でした
おれはすごくファンだけどね ミッチェル・ガント主人公の
「ファイアフォックス」「ファイアフォックス・ダウン」「ウインターホーク」は
三部作としてきれいにまとまっていて面白かったな。
「ディファレント・ウォー」はお話的にもパワーダウンしてたが
ラストあたりの戦闘とか、お前パイロットなのになんで凄腕の兵士みたいになってんの?
みたいな違和感があったw 評価が高い「ファイアフォックス」「闇の奥へ」が
自分的にイマイチだったからあんまり読んでないけど
復讐物が好きなせいか「狼殺し」は面白かった 『狼殺し』のリチャード・ガードナーと
『DC-3の積荷』のリチャード・アンダースンは
同一人物だよね? レッドメタル作戦、面白かった!
続編期待してしまう。 何時になったらone minutes outの翻訳
出るんだ 早川のミステリマガジン7月号
特集/冒険小説の新時代
ですって。 まさかここで俺たちが
「冒険小説ってマジ新しいのねーよなぁ、グリーニーくらいじゃん」
とかgdってたので発奮されたわけでもないだろうな だからただの販促キャンペーンだというのに
ときめきのカケラもない企画だわ そういえばPMCが主役の冒険小説ってなんかあるかね?ふと思ったんだけど心当たりがない 主役に持ってくるには微妙だからなぁ。軍で訓練して貰ったくせに辞めて高給取りw
一番その割合が高いのがシールズでいつも人不足 昔ながらの傭兵の雇う側・雇われる側双方にとってのリスクを軽減する仕組みが民間軍事企業で、
言い方を変えると『冒険』小説の題材にはなりにくいようにしている訳だからな。その内なにか出るだろうけどまだ扱いは難しいような。
実録だと、「世界の傭兵最前線」が、実は刊行時最前線のちょっと前の時期を扱ってて面白い。
現代傭兵と航空力の切っても切れぬ(というか60年代まで遡っても、航空力があるからこそWW2後の現代傭兵は成立し得る)関係とか、小説だといまいち判りづらいけど、しっかり描いてある。 >>317
以前から大藪春彦や山田正紀はチョコチョコ読んでたけど
洋物に決定的にハマったのは中学生の頃に表紙に惹かれて買った
ジェラルド・シーモアの「攻撃ヘリ<ハインド>を撃て」から。
当時は「ブルーサンダー」だの「エアウルフ」だのが好きだったんで
てっきり「戦闘ヘリ大活躍!」だと思ってたら違ったけど特殊任務を帯びて
アフガンに乗り込む主人公がえらく格好良かった。 ミリタリーだとスティーブン・クーンツの航空冒険小説はどう?
実際にベトナム戦争時代に艦載攻撃機のパイロットだった人で、作家に転身
翻訳版は講談社文庫から出てて、翻訳者の方も作家に転身し『マリンスノー』という空自モノを上梓 デビュー作の「デビル500応答せず」、評価は分かれるみたいだけど面白かったと思う
翻訳分はすべて読んだから一定の楽しみは与えてくれたかな
登場人物がタチの悪いジョークとして「トランプを大統領にしようとしてる奴がいるんだぜ」
みたいなセリフを書いていたのもたしかこの人かなw
ノンフィクション寄りのフィクションとしてはデイトンの「爆撃機」「グッバイ、ミッキーマウス」、
エンタメ寄りとしてはリチャード・ハーマン・Jrの「第45航空団」が面白かった 日本でガチミリタリーな冒険小説を書けそうな元自衛官だと、伊藤祐靖元2等海佐くらいか?
他に元自で比較的成功してるエンタメ作家転向組だと、なろう系ラノベの柳内たくみ(GATE)とか、指揮官目線で作戦全体を俯瞰する作風の元空自幹部数多久遠(黎明の笛)くらいしか思い浮かばないが、どちらも冒険小説って感じではないな
ただ数多さんは元幹部らしい知見をお持ちだろうから、スパイ・謀略って方面で文字どおりリアリティある軍事エスピオナージをものする可能性はある ミリタリーサスペンス「エノラゲイ撃墜指令」でデビュー後、
すっかり警察物メインになってしまった松浪和夫のミリタリーアクション
「SFGp 特殊作戦群 導火線」
まんま「ザ・ロック」みたいな展開だなぁと思いつつ勢いで読ませてくれる佳作では
あったのでこの路線をもう少し書いて欲しかった。 >>327
オレも、ケンリックは好き。スカイジャックとか。 トニー・ケンリックはどこかしら「ユーモラス」なのが身上だと思ってたから
「チャイナホワイト」が「ゴリゴリのハードアクション」だったのは
少し違和感あったな。(でも面白かった)
ま”同僚を殺された麻薬捜査官の復讐戦”だから仕方ないけど。 俺は「消えたV1発射基地」と「3人のイカレる男」が好き
「俺たちには今日がある」はラストの意味がよくわからなかった ハードボイルドは何だかんだで時代がうつろってもそれなりに、
新しい時代を反映したハードボイルドが出てきたもんだけど(ルヘインしかりコナリーしかり)
冒険小説は時代が進むごとに難しくなってる印象がある
これからの冒険小説はSF的要素(AIとか)との融合は避けられないと思う そうねえ、評論家なんか特に新しさを求める傾向があるけど、
いち読者としては、革袋は新しくても古い酒の味で癒されていたいという気持ちのほうが強いかな
結局このジャンルで注目を浴びるのは古い酒のテイストを再現できたもののような気がする
いまはそれをうまく醸成できる書き手がいないようだけど
SFはSFとしての面白さを追求してSFとして勝負しておいてほしいよ むしろ日本では、冒険小説に新しいものを導入させると評論家が一番難渋しそうだけど
北上センセとか(別に北上さん嫌いというわけではないが) 北上センセは書評の場では新しい要素を求めるよ
「オーソドックスな冒険小説だが新しさがない」は決まり文句だったよw
いやべつに仕事としてはそれでいいんだけど
この人の推す傾向だけを読者が求めていると思われるとすげえ迷惑 とくに最近は デイヴィッド・メイスの「海魔の深淵」
最終戦争後に南氷洋に遺された「自動戦闘要塞」を武装解除させるために
技術者が赴くという設定だったから、当初予想してたような
”各国の残存兵力を結集させて壊滅させる”とかではなかったが
「一技術者が必死で世界を救う」も悪くは無いなと思った。 >>357
読んだことあるけどストーリーはすっかり忘れた いま積読していた半沢直樹の原作本読んでるけど、久しぶりに面白いな
中坊のころバグリイの「高い砦」読んでぶっとばされた感覚を味わっている
都合がよかったり誇張が大げさだったり好き嫌いはあると思うけど、冒険小説ブームのさなかなら
「金融冒険小説」的な惹句がついていたかもしれない
「海魔の深淵」は長さも手ごろでそそる表紙だったな 生頼さんだったか トムクルーズによるジャックリーチャームービーがBSでやってるけど
これって原作は冒険小説だっけ? リー・チャイルドの「ジャック・リーチャー」シリーズ、
トム・クルーズ主演で二度映画化されたけど、原作じゃ大柄の主人公を
小柄なトムが演じたのでイメージが違うってことで、ファンや原作者からも
反応悪かったんだよな。2作目は興行成績もあんまりよくなかったし。
大柄なアラン・リッチソン主演で原作1作目からドラマシリーズ化される
ことが決定してるので、こちらは期待できそう。 >>317
「集英社 ジュニア版・世界の推理」かな
学校の図書館は乱歩、ホームズ、ルパンくらいしかなかったのにあのラインナップは斬新だった。
#1 ドイル「シャーロックホームズ・バスカービルの魔犬」 内田庶=訳
#2 デイビス(Robert Hart Davis) 「ナポレオンソロ・恐怖の大作戦」"The Howling Teenagers Affair" 青木日出夫=訳
#3 カー 「どくろ城」 白木茂=訳
#4 ハメット 「マルタの鷹」 久米みのる=訳
#5 フレミング 「ドクターノオ・007は殺しの番号」 中尾明=訳
#6 ガードナー 「ペリーメースン・ペルシャネコの秘密」 常盤新平=訳
#7 ハリディ「 私立探偵マイケルシェーン」"Taste for Violence" 福島正実=訳
#8 アイリッシュ 「真犯人を追え」"Deadline at Dawn" 中上守=訳
#9 クイーン「Yの悲劇」 亀山龍樹=訳
#10 シムノン 「黄色い犬」 矢野 浩三郎訳
#11 ブルュース(Jean Bruce) 「皆殺しスパイ大作戦」 常盤新平=訳
#12ルブラン 「奇巌城」 榊原晃三=訳
#13 クリスチー 「茶色の服の男」 塩谷太郎=訳
#14 バン=ダイン 「姿なき殺人鬼」"The Greene Murder Case" 中尾明=訳
#15 クリスティー 「しろうと探偵危機一髪」"Why Didn't They Ask Evans?" 小尾芙佐=訳
#16 アイリッシュ 「アリバイを追え」"The Black Alibi" 亀山龍樹=訳
#17 クロフツ 「殺人館の怪」"Inspector French and the starvel tragedy" 福島正実=訳
#18 クイーン 「シャム双生児の秘密」 内田庶=訳
#19 カー 「ろう人形館の恐怖」 白木茂=訳
#20 ルルー 「黄色いへやの秘密」 竹内由雄=訳
#21 ヒラーマン 「名探偵はインディアン」 常盤新平=訳
#22 クェンティン 「影を追う男」"The Follower" 中尾明=訳
#23 アンブラー 「シルマー家の遺産」 福島正実=訳
#24 チャータリス 「怪盗サイモン・テンプラー」 長谷川甲二=訳 近所のゲオで本数合わせとしてとりあえず借りたアクション映画が
マーク・バーネルの「堕天使の報復」を映画化した「リズム・セクション」だった。
映画化予定とは聞いてたものの、続報ないからてっきり企画倒れかと思ってたが
ちゃんと映画化されてたんだな。 初代007のショーン・コネリー卿死去
また20世紀が遠くなった >>368
90歳だったとは。
光陰矢の如し…
合掌。 こないだ偶々「ザ・フォーリナー」観てたら、ピアーズ・ブロスナンの役作りが明らかに「007やめた後のショーン・コネリー」意識しとって、
かくて世代は移りゆくとか思ってた矢先に、御本尊の訃報が飛び込んできて、なんというかしんみりした。Godspeed. >>371
作者が若いとちゃんと続きも出るからいいわ。 >>373
それなら、オンリーゴッドの時の演技でええなw ジョン・ル・カレが亡くなってしまった。
死因は肺炎。 先日のショーン・コネリーに続き、カレも亡くなりましたね。