【金字塔】横溝正史 第六章★
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流れでチラッと出たのや
映像作品放送直後なんかについ話したくなるのか一時的に湧くレスを
いちいち神経質に追っ払う気はしない(というかキリがないから諦めてる)が
>>715をはじめとした、まるでその話題が出なきゃおかしいかのような勢いで
映像作品や使われた音楽、横溝正史が書いたわけでない作品等についてダラダラ語るのは
流石に頭おかしいよ、このスレや板に限らず >>715に反応した人間として、715を擁護すると、横溝作品と音楽という
のは、自分は切り離せない存在だと考えている。
> なぜかでてこないけど市川映画版「犬神家の一族」の魅力は
> やっぱり音楽の「愛のバラード」でしょ。
だから上の意見については、色々と思う点がありパッと反応できた。
当然、横溝先生も映画を観ているはずなので音楽も耳にしたはずなの
だけど、今のところ、残念ながら先生の映画音楽に関する発言はまだ
見つけられずにいるところ。
いま 「蝶々殺人事件」 を読み返しているところだけど、横溝作品の場合、
音楽関係者を題材にしたり、音楽に触れたものが意外と多い。
というわけで、横溝作品と音楽の関係を調べていて下の記事を見つけた。
横溝作品で音楽に触れたものがどれくらいあるのかを一覧表にしたもの。
パッと頭に浮かぶのは本陣や犬神の琴、女王蜂の月琴、悪魔のフルート、
病院坂のジャズバンドなど、でも、実は予想外にずっと多かったりする。
下の表から漏れている、「幻の女」のヒロイン八重樫麗子もジャズシンガー。
同書に収録された「カルメンの死」も主要人物たちが皆声楽家というお話。
横溝正史作品と音楽
http://homepage3.art.coocan.jp/music.htm 前にも誰か書いてたけど特に話すネタが無かったら関連話はいいんでないか?込み合ってるわけでないし 幽霊座めっちゃ良いな。正確には幽霊座含めた短編集。これ今のシリーズからは
除外されてるんでしょ?貸しボート十三号とか。本陣短編集は全部重くて辛いわ。
両目義眼男とかトラウマ過ぎるw >>715は本来なら犬神家の映像スレがあるんだからそっちに書くべきだと思うんだけど
あそこ下ネタのやりとりで2週間くらい止まっていたので、それで嫌って
書き込みが常時あるこっちに書いたんじゃないか。 >>745
同じ肉体の不具えがいても、乱歩のはどこかカラッとした感じなのに(「芋虫」のぞく)、
横溝のはドロッとしてる。乱歩のほうが現実離れしていて幻想的だからかしら。
横溝の戦後ものの場合、戦争だの家だのなんだかんだ現実的なところあるし。 >>747
資質もあるだろうけど、単純に描写力・筆力が横溝の方が上だからじゃないかな
乱歩の(特に初期短編の)発想や独特の人間観は好きだけど、筆力の絶対値は横溝が上な感じ
上下という言い方が悪ければ密度の差と言うか 映像や音楽を引っ括めて
ここで話してくれる方が
あっちこっち見なくてもいいから楽だけど 横溝正史の文庫本むかしは解説がついてたのにいまは付いてないよな
なんでだろう >>748
確かに職人的な描写力は横溝の方が上かもしれない。
ただ以前もここで出た横溝さん自身の『家』の暗さの反映が大きいって気がする>横溝のおどろおどろしさ >>750
解説自体が横溝ブームの前のものだからねえ。もう半世紀。
でもそこも断り書きして載せてくれたほうがオールドファンも喜びそうなんだが。 >>750
せめて初出誌と掲載年月くらいは載せてて欲しい。
まあ、角川緑版の解説でも記載されてないのもあったけどね。 金田一が三十路、四十路でも独身で親近感沸いていたが
病院坂で六十でも独身なの知って思わず涙がポロポロ… でも金田一は基本的に風来坊キャラだし、横溝先生も「名探偵は女を絡めないほうがいいようだね」
みたいな発言もしてるしで、独身があってるんじゃないかと。
結婚した名探偵といえば明智小五郎がいるけど、
奥さんすぐ邪魔になって病気で高地療養している設定になってしまった。 横溝の著書の解説よりも森村誠一「人間の証明」の横溝の解説を復活させて欲しい そう、春樹から歴彦へ行くみちで無くしたあの解説ですよ 名探偵って大体独身だよね
彼女未満がいても中々進展しない
日本特有じゃなくてどこの国でも大体そうってのが 金田一少年では、生涯独身だけど女が絶えたことはなくて、そのために子供ができたという設定だった 由利先生は結婚したが、それを最期にシリーズが途切れて
しまったもんな。 フィリップ・マーロウが結婚したことになって始まる「プードル・スプリングス物語」は
作者のチャンドラーが死んだので冒頭だけで終わってしまった。
作家にとっても鬼門っぽいね。 ワトスンも四人の署名で結婚したものの、ホームズの復活では妻と死別していて、
結局、開業医の自宅を売りに出し、またホームズと同居することになる 明智「やはり僕が勝ち組ということでいいですかね
美しい妻にお小姓役の小林君までいるのだから」 >>762
よく考えたらそれ、いかにも横溝的展開だなw >>767
あなたのおかげで幼かった頃の私は「名探偵の仕事=追いかけっこ・かくれんぼ・着ぐるみでお遊戯」だと固く信じ……… >>767
犯人は20面相。って言っておけば9割方当たる楽な職業だと思ってた >>772
でも毎回顔が全然違う
いつもいつも団時朗を探しておればいいというわけでもない まあ明らかに不自然な天知茂を見つけた場合は明智だがな 金田一さんて、髪切って安いスーツ着て人混みに立ってるだけで、黙ってたら等々力さん・磯川さんからも見つけて貰えなさそう… >>775
すんごい馴染んでて全く目立たないのに
なぜか不思議と見つかってしまいそう
写真では見つけられない感じでも
実際その場にいたら感じるような独特の変な気とか放ってそう
そんでまた警察関係者のキャラもそういうの感付くの得意そう
>>759
www たまに二松学舎大でこの先生に関する催し物が開かれるけど何でだろ? >>691-692
『蝶々殺人事件』 を読み直してみたけど、坂口安吾が絶賛するだけあり面白かったぁ〜
本陣と比べると、トリックが重層的かつミスリードを誘う落し穴も多いうえ、事件にからむ
関係者にクセ者が多く不審な行動も目立つため、かなり話が複雑に入り組んでいる
そのため、読んでから5年も経てば、多くの人が正確にトリックを説明できなくなると思う
かくいう自分も、まだ推理小説に慣れていなかったころ読んだ作品なので、すっかり筋を
忘れていたということもあり、初読のように新鮮な感覚で読み終えることができた
本格物として技巧を凝らしかつ面白く読める作品ということでは、蝶々は本陣よりもずっと
精巧にできあがった小説なのだけど、先に述べた複雑すぎて分かり難い面だけではなく、
共感や同情を誘うような魅力ある登場人物が欠けているという点でも、本陣の方に人気が
集まり探偵作家クラブの賞レースでも負けを喫したのだろうと思う
本陣や獄門島のトリックは、読み進むだけでほぼ直線上にならべられる感じである一方、
蝶々の方は、死体や人の移動が激しいうえにミスリードさせる落し穴も多いため、もっと
入り組んだチャートを描かないとトリックを説明できないようなところがある
また、カンで犯人の目星をつけられたとしても、動機は絶対に分からないだろうし、死体の
移動に関与した人物もまず当てられないだろうから、連載当時懸賞金がつけられたものの
誰も正解者が出なかったというのもうなずける気がする >>775
>>776
「け、け、警部、ど、どうして僕だと!?」
「君、そのスーツの肩に積もったフケをどうにかしたまえ」 >>777
あそこは横溝を専門に研究してる所だからね、こないだも発見された
新資料が寄贈されてたよ。 霜月蒼が「アガサ・クリスティー完全攻略」でクリスティの特徴を
「トリックやプロットを30字で語ることかできない」
とまとめていたけれど、蝶々はまさにそんな感じなのかな
「横溝正史読本」で横溝正史と小林信彦は口をそろえて
「蝶々はすべてがクリスティ」と言っていたのが思い出される
ただ余談だけど、横溝正史が戦中最も影響を受けたカーも、やっぱり
「トリック一発じゃない、簡単に言葉で形容できないひねった狙い」
っていうクリスティ的なものがどの作品にも必ず濃厚にあって、
それがストーリーテラーの氏には響いたんじゃないのかなあ、と
いつも思ってる
「本陣」にしても、メイントリック一発の作品じゃなくて、三本指の男の
奇怪な風体の原因、一柳家への道筋を聞いた理由、琴を鳴らした理由、
密室にした理由なんかが面白がられていると思うけど、みんないかにも
カー的な皮肉に満ちているし (密室にした理由なんて、カーの有名作で
もろに使われている) いとこの慎太郎に財産が渡るの阻止したかった久弥。
そもそもね、いとこには相続権は無いのじゃ? >>782
小梅・小竹、子供が産めずに帰された春代。
三人より慎太郎の方が長生きしそうな気がした。 霜月蒼クリスティー完全攻略の横溝正史版を誰か書いてくれないかなぁ....
蝶々のクリスティ的要素をひとことで言うと、それはミスリードへ導く巧妙さだと思う
ほかの横溝作品に見られるようなカー風味の怪しさは無しで、代わりにシレッと罠を
仕掛けてくるため、読者はどんどん真実から遠ざかってしまったり、おかしな袋小路
へと迷い込んでしまうような作りになっている
罠といっても、実際には誤った情報であったり、重要な手がかりに見えたものがゴミ
だったりと、こうしたことは実際の事件の捜査でも日常茶飯事に起こりうることだろう
から、かえってリアリティがあり一層タチが悪いかも 裕次郎が早死したから、慎太郎は毎日アロエジュースを飲んで
健康に気をつけてたんだよなw
その慎太郎も、数年前に脳梗塞をやっちゃったから、そろそろ
お迎えが来そうだが。 里村の慎太郎はイケメンでなくてはならないのに、
TVシリーズは草薙幸二郎な時点でイヤな予感がした >>788
慎太郎は稲垣版の長澤俊矢が格好よかった。
あれなら若村麻由美の気持ちもわかる。
いや、軍服で底上げもあるんだけどね。 もてすぎて「もう女は信用できねえ」なんてセリフ、俺も言ってみてーな。クウ。 >>781
霜月はそんな風に書いてるけど、クリスティーのプロットって30字もあればまとめられなくない?
プロットはシンプルなのに、>>784の言うようにミスディレクションが巧みだから他所を向いちゃうってのがクリスティーなんだと
思うんだけど
シンプルだから、傾向の似通ったのをたまたま続けて読んじゃうと真犯人も目を逸らす仕掛けもすぐわかっちゃう事があるし
クリスティーに比べて蝶々殺人事件はトリックも大小散りばめられていて凄く複雑だから、それこそ30字にはまとめられない 興味そそる猟奇的な事件じゃないのに参考人として何人かの
アリバイを取り調べてるシーンが退屈。 本陣はあのトリックを見破った根拠を金田一に示してほしかった。
三郎にかまかけて自演やらせたってことはあの時点でトリックのおおよそ
及び三郎が共犯ってこと見破っていたということのはずだけど。
しかし金田一の罠にはまったにせよあのトリックをもう一度やるのは
危険だし、そもそもなんであのトリックの発案者でない三郎がやる必要があったかw 小説の話だけ真面目にやると後が続かないようなので、再び映画の話で燃料補給するね
>>715
犬神家の音楽は角川春樹がこだわり、大野雄二を引っぱってきたとのこと
角川 もうひとつ私がこだわったのは主題曲です。主題曲を作った大野雄二は、
テレビでは売れっ子でしたが、映画音楽を作ったことがなかった。
その大野に500万円払って主題曲を書いてもらいました。
当時、日本映画の音楽予算は50万円が相場。破格の金額でした。
>>718
「人間の証明」以降、主題歌を入れるようにしたのも角川春樹の発案
角川 ただ、失敗だったのは、インストゥルメンタルだったこと。
歌詞があればもっと売れていたと思う。
その反省が、第二作の『人間の証明』で、ジョー山中が歌った主題歌の
大ヒットにつながりました。
>>761-766
角川 私は西部劇を観てきたので、この作品もマカロニウェスタン風でやりたい
と思っていた。
中川 フラッと街にやってきた主人公が、そこで起きた事件を解決し、街を去って
いく物語ですね。
角川 そうです。だから、主人公の金田一耕助は放浪者のイメージを出すために、
お釜帽とトランクと袴という原作通りのスタイルをそのまま採用した。
以上は、下の記事より引用
日本映画に革命を起こした『犬神家の一族』はここがスゴかった
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49684 スレ違いだけど乱歩の一枚の切符の落ちについて教えてください。
あれは最後読者に謎かけをしてますが
婦人の自殺では無く、富田博士の
犯行だったかも知れないだろ?
って含みを持たせて終わってますが
実際はやはり婦人の自殺だったのでしょうか?乱歩スレで聞いても
納得の行く答えがありませんでした。 手毬唄二週目半端ねぇ。人物関係やら描写やら謎やらとかなり把握出来る。
でも未だに地形の把握が難しい。シリーズの事件現場を全て地図化して欲しい。 >>798
手毬唄は、横溝さん自ら「地図付けたら犯人わかっちゃう」って言ってたな
確か『読本』だったと思うけど >>799 横溝自身の、文章からの空間把握能力がすごいんだよ。
カーみたいに、正面に○○、その右隣が××で〜なんてことが飛び飛びにやたらと書いてある小説
(図面なし、後でトリックに効いてくる)を原書で読んで理解しちゃうんだから。
自分がそうだからって読者に同じこと求められてもなぁ。 さすがの横溝御大も本陣の離れ見取り図に水車だけは描けなかったようだなフフ >>803
病院坂は流石に家系図ないとワケわからんw
あと、悪魔が来りても暫く読んでないと「おこま」やら「おたま」あたりが頭ん中でゴチャゴチャになるw 横溝正史はウィキペディアの登場人物欄を見ながらでないと読めないわ 西田敏行の悪魔笛映画も、原作読んでないと須磨から淡路のくだりでワケわかんなくなるなw
覚えているのはおたま=京唄子のバカ笑いだけだわ 複雑なのって「病院坂」くらいでしょw
さほどそうでもない「仮面舞踏会」冒頭に登場人物が載ってたな。 就活生だが、横溝がすきなのど角川に就職したいがどうすればいいのだ? >>809
まずは文章の推敲が出来るようになりましょう >>809
角川への就職の滑り止めとして、横溝正史ミステリ大賞への作品応募という選択肢もある >>811
そんな上のほうについている滑り止めがあるか >>813
よくこれ言われるけど、そうでもなくない? 横溝作品の犯人像は『封建主義時代の生き残りオヤジ』って印象。 本陣、獄門島、悪魔笛、女王蜂、三つ首塔の犯人を考えてみると・・・ 市川箟監督作品の影響もあるせいか、女性が犯人の印象強いな もっと端的に言えば、横溝作品の主犯像は『封建制』そのもの。 短編でヒロインかな?と思った女性が
致命的でない傷を負ってフラフラ現れた場合はたいてい... 等々力「あれは……風鈴ですかな」
金田一「尻……ですね。毛がビッシリの」 金田一シリーズ第3弾!
吉岡秀隆演じる金田一耕助が再び!
スーパープレミアム「八つ墓村」 映画テイストにあふれた2時間のドラマとして、
BSプレミアムならではの質の高いドラマをお送りします!
BSプレミアムで10月に放送予定 http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17689 映像化され尽くした有名作品だからって
殺される順番をご丁寧に書くというのはどうなのかね
早計かも知れんがこの時点でもう若干嫌な予感がする
NHKの映像化、短編は多少珍妙な演出がありつつも面白かったと思うんだが
二時間前後のスペシャルドラマは駄目だな
ムダムダムダ!、悪魔が肝心なこと知らなかった、と来てるから
今回も見るけど期待はせんでおこう
やっぱある程度は原作に忠実にやって
事件の本質や登場人物の人格的な特徴を著しく損なわない範囲の改変でやらないと
おかしなことになる >>826
ホントだ。
犯人がミスリードに使おうとした被害者まで書かれてる。
岸恵子の『あたし殺人鬼の役やるんです!!』に及ばずとも遠からずって気がする。 老婆「ごめんくださりませ。おりんでござりやす。」
金田一「あ、はいこんにちは・・・・・・」
老婆「・・・・・・何でずっと付いてくんですん?」
金田一「いや、あなたがグラマーガールかと思って。」
老婆「」 > やっぱある程度は原作に忠実にやって
> 事件の本質や登場人物の人格的な特徴を著しく損なわない範囲の改変でやらないと
> おかしなことになる
今更ながら昨年の新派の「犬神家の一族」は素晴らしかったからなあ
しばらく市川崑版の戦争描写が抽象的に思えたくらいだった
やるならあれくらいの愛情をもって改変してほしい 典子が70年代以降の映像作品から消えてしまったのは、あの時代の八つ墓村が
すべて影丸譲也のマガジン漫画版を原作にしていたからですね
漫画版でも当初は重要人物になる雰囲気があった典子がクライマックスで
消されてしまったのは、連載の話数の問題もあったのかもしれないけれど、
やっぱり鍾乳洞のアレが少年誌には載せられなかったのがあるんだろうなあ
マガジン連載完結から講談社全集が出るまで約1年、角川文庫になるまで約2年
当時漫画版でファンになった人たちはどんな思いで原作を探し、手に取ったのか
あの原作の展開とラストをどんな風に受け取ってくれたのか
語ってほしいなあ、今では大家になってしまった人とかもいるんだろうし 典ちゃんは好きだけど、映像ではしょられるのは正直分かるわ。
「典子はいつ出るんだよ」って言ってる人も長く原作と映像の違いが
そこにあるものだから、もうご挨拶でそう言うようになってるところもあるかと思う。 自分も「女王蜂」映像化のたびに大道寺槇に期待するんだけど、典子以上にカットされて仕方ないキャラだから、もう諦めてる。
悲しくて好きなんだよ、あのバーサン。
原作でもウェイト低いのに、更に出番はしょられて空気扱いされるのもガッカリだしな。 映画でもスペシャルドラマでも2〜3時間だと尺が足らんから、カットされる人物が出るのも仕方がないな
連続ドラマにでもすれば違うかもしれん 想像だけど、映像だと辰弥、美也子、春代の三角関係で腹いっぱいになるのよね、たぶん ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています