三津田信三・10
「土葬の村」高橋繁行
消えゆく土葬の風習を取材した本だけど、
こんな場面や道具の使い方が三津田作品にあったなというのがちらほら 偶然レビューを見て非常に評価の高かった首無しを図書館で借りて読んでみた。
ここ十数年のミステリで最高傑作と唄う声が多かったのでかなり期待したが個人的な感想はまあまあ。
確かに後半の怒涛の展開には引き込まれたしなんとなく解明できそうで全く核心にたどり着けず増えに増えた謎が一挙に明かされるのはスッとしたけど
たびたび言われてるが全体的にご都合主義な感が漂い、こーゆう謎解きをしたいが為にこんな事件を考えたよーみたいな構成だった
村の閉鎖感も因習もキャラも全部その為の装置でしかないって感じだから読了してもなんかああそうって感想。
全体的に謎解きに特化してて人間味とか温情とか心に残る部分がない本って感じた
やっぱり自分は京極夏彦とかの方が好きだなーと思った
もし気分悪くしたらごめんね 自分は京極から入って三津田にハマった口だけど
一見不可能としか思えない怪異の存在が人間の手によるものって明晰に解明されていくって点はまぁ共通してるとは思う
ただ京極の場合はキャラ小説気味というか人間のいざこざとかそれに起因した憑物を落とすのがメインの話で怪異は味付け程度だし
刀城シリーズは怪異の存在が先に来るホラー+ミステリって作品だから
似てるようで結構別物だよね
多分上に出てる人なら幽女の如き怨むものの方が面白かったろうな 京極はヒトごろしを読んで淡々としすぎで才能が枯れてきたのかなと思った
もっとジットリネチネチした思考が売りだったのに
三津田はまだ歴史小説は描いてないけど前時代の炭鉱労働者をテーマにした黒面の狐で
荒削りながらも近代歴史小説を描くと面白いんじゃないかと思ったよ
ミステリ的にはうーん…だったけど たまに三津田と京極を比べる人がいるけど作風違いすぎるから比較しても仕方ない気がする
結局ただの好みだよ
娯楽小説だし >>104
外国で日本の作家が映画化されるのブームだよな
ミッチー信三先生は台湾か ネタでも一本くらい見たいなと思ったが
映像化出来そうなやつ凶鳥か首無しくらいしかねぇか 私は三津田信三作品に京極夏彦という名が出てきて気になって京極夏彦読み始めたよ 種あかしの系統があれこれ似通ってるなと
思っちゃうのは三津田作品読みすぎただけなのかな? 名前のアナグラムと入れ替わり多用してるし好きなんだろうなという印象。 夜中トイレに起きた時にふっと三津田作品のエピソードを思い出して怖くなる ほねがらみ、中盤までは好きかな
終盤はそういうタイプかぁって感じ ダ・ヴィンチのほねがらみ作者インタビュー読んだ
三津田信三さんの大ファンでほぼほぼ影響受けて書いてると言ってた
既に次の刊行も決まってるそうだ 刀城言耶の長編を順に読み進めて今碆霊まで来たけど水魑の時から祖父江偲が鬱陶しくて鬱陶しくて……
しばらく別行動できてホッとしてたらまた出てきて読みづらくて仕方ない
基本的には常識人で取り乱さない主人公刀城言耶にさせられない行動、言動を一手に担わされた負の感情を集める可哀想なキャラクターなのかと思いきや
作中では「才色兼備」「才女」「可愛らしい」「美人」とやたらと持ち上げられているし作者はこれを可愛い女の子だと思って気に入って書いてるのか? たぶん祖父江嬢に関しては読者の心はひとつだと思うわ。 祖父江ちゃんくそ嫌われてるけど俺は割と好き
でもカラス先輩はクズ過ぎて好きになれんわ 自分はフィクションの登場人物にイラつく事がないから気にならないんだけど、偲と阿武隈川は結構嫌われてるね。
作者なりにキャラを出そうとした結果かな? 未読だった死相学探偵シリーズまとめ買いしたけど、ホラーも本ミス要素も小粒だし主人公は交換持てないしで一巻だけ読んで挫折しそう >>121
最後の二冊以外は、どこから読んでもそこまで問題ないから、あらすじみて気になったのだけ読んでもいいかも
自分は六蠱と五骨が一番好き >>122
ありがとう。そういう読み方もありだな
登場人物に愛着湧いたらもっと楽しめそうだから、好きな順番で読むことにするわ クロ先輩も祖父江偲も作中の時代がなぁ
令和のOLや道楽息子ならそこまで不快感ないんだが、戦後復興がどうこう食料の闇市がどうこう言ってる時代に食い物漁るクロ先輩は笑えないし
昭和の職業婦人がラノベキャラみたいなガキっぽい行動言動なのも違和感ある 死相学探偵は他作品と違ってババアがまともに仕事しているから
ストレスはないが物足りなくはある >>120
偲と阿武隈川は市川崑映画の坂口良子と加藤武みたいなコメディリリーフのつもりなんだろうけど、
作者にコメディセンスがなくて大いにスベってる感がある 首無から入ってほぼ順番に読んで魔偶まできたぞ
魔偶のお約束の二転三転に吹いたわ
刑事にひどいこと言ったよね
祖父江嫌われてるっぽいけどミズチからぐっと読みやすくなったよな
ミソジニーのおっさんかな
キャラ立ちしてきたせいだと思う 首無と厭味は本当に面白いし凄いと思ったよ
山魔辺りからネタが尽きたのかなと思った 祖父江ちゃんが「うち」と言い出したら碌なことが起きないってこと? 三津田作品は最後全部がクロスオーバーして
朱雀連山の蛇神を倒す・・・って妄想よくしてる 首無のサイン本欲しくて書店行ったけどもうなかったわ 偲ちゃん全ての登場人物の中で一番好き
烏はいらない 耕介と信一郎と婆ちゃのお守りを凌駕する瓶神様には
三田作品の登場人物は誰も勝てないだろ
寺生まれのTさんとか比嘉姉妹とか蒼月潮とか、
そういうスーパースターじゃないと手も足も出ない
京極堂でも無理だわ >>93
亜弓さんが爺ちゃんの代わりに出版してジョンドー的ペンネームが三津田新三なんだょ >>121
ラストはフルチだぞ、しかも黒術師のテーブルトークRPG感溢れる罠は、準備している姿を想像すると噴くぞw よかったわ。
これだから刀城言耶シリーズはやめられないわ。
本ミスのランキングは上位間違いなしだな 昨日本屋行ったのに置いてなかった……くそいなかめ…… 面白かった、相変わらず言耶キャラ紹介部分は長いし、つまらんけど。長編なら気にならない。 これ半分バカミスけ…でも最近じゃ一番面白かったけ… あるオチは結構わかりやすかったよね
それと言耶シリーズって犯人に共通点ある?
必ずしもってわけでもないけど 忌名よかったけ……。
メイントリックがいや、そうはならんやろ!?って感じだったけどおもろかったけ…。 まあ、なんて薄情な人たちなんでしょう、
信三みせておやり!! 新刊にはさまってたチラシに
忌名は”刀城言耶シリーズでもっとも泣ける”って宣伝文があったんで
”全米が泣いた”みたいな展開かと思ったら違った 本編読んでいると登場人物欄何度も見返すから余計にね 後半の「・・・めぇ」のシーンは暗闇のなかヤギが群で草喰ってるシーンが浮かんだ 今後読み返す時にもうヤギにしか見えなくなるやつだ。 あのトリック不可能じゃね?
警察が調べたらすぐにわかりそうなもんだけど。 第11章までは退屈で、これは凡作かと思っていたが終盤の展開はよかった。
ところで、この事件、(メール欄1)行えば、問題は起こらなかったのでは。
(メール欄2)だとはいえ、理由なんていくらでも作れるし。
でも一番の恐怖は「あの人物」がいつ村に現れるか、だったな。 連投ごめん、>>160は「忌名」の感想です。
今回読んでいて一番「もったいない」と思ったのは、
刀城と祖父江偲のやりとりとか、今作の発条先輩とその母親の会話とかでした。
作者はコメディを意識してるのか知らんけど、相変らず会話文が下手くそ。
つまらないというか、読んでいて恥ずかしい。
こういう部分さえなかったらなあ。 新刊の『忌名の如き贄るもの』の奥付前頁の著者紹介に、
≪本書は『密室の如き籠るもの』『生霊の如き重るもの』に続く
刀城言耶シリーズ第3中・短篇集≫
とあるけど、「長篇」の間違いだよね。 >>158
あのように、犯人の目論見通りうまくはいかなかったらどうするんだろう。
某アイテムが現場に残ったり、某人物が別の場所・タイミングで使用したりしたら、
犯人がいろいろ画策してたことが警察にばれてしまうような。 『凶宅』買って来たら家の本棚にもうあったなにこれこわい >>164の本名が三津田信三のアナグラムだったりするやつでしょわかるわかる。 新作の「忌み名の如き〜」
刀城言耶シリーズってこんなに読みにくかったか?っていうくらい読み進まなかった。
重要地点の位置関係や儀式の地形も、いまいち頭に入ってこない。
作者、文章下手になった? >>160
>でも一番の恐怖は「あの人物」がいつ村に現れるか、だったな。
自分も。現場の村や事件のおどろおどろしい雰囲気をキープするためには、
あの女は絶対にいらないと思う。 忌名、評判良いみたいだから期待してたけど微妙だった…
幽女のときみたいな物語に引き込まれる感覚を味わいたい もともと文章のうまい作家じゃないけど、ちょっと新作は読むのが苦行だったな。
いつもは真相とか解決方法でびっくりしてそれまでの不満はさっぱり消えるんだが、
>>171さんも言ってるように今回は微妙。
つまらなくはないしところどころ面白いんだけど、全体としては「微妙」。 俺は忌名は結構よかったな
最後の一文は久々にドキリとした
ただ最大の問題はオチのトリックだな
そんなのアリかというのと、そもそも不確実性が高すぎる上に、どんな形であれ物が残ってたらいい訳ができない
どちらかと言うと最後の推理で二転三転する際に否定される捨て推理に使われるようなネタが真相だったのはどうかとは思う 北欧神話は現状残ってるものからでも
初期段階からかなりの改変があったんだろうなってのがうかがえるよねえ
ワイルドハントこそがあれの本体だとは思うんだが >>174
>そもそも不確実性が高すぎる上に、どんな形であれ物が残ってたらいい訳ができない
これ。一応死体の位置とか周辺状況とかクドクド説明してたけど、
不確実なんだよなあ。まさに田舎の警部さんが「よーし、分かった!」
と早合点して披露して恥をかく、いわゆる捨て推理っぽかった。 死相がく探偵の漫画版絵がやべーな
誰も触れないのはそういうことか せめてもっと説得力を増すフォローがあればな
〇〇が出来るから✕✕も可能でしょうで終わっちゃったから…
まあ前提の〇〇が出来るのも読んでてどんな仕組みだよとは思ってたけど
あと気になったのが、その後の展開はあの人物の伏線が回収されたとも言えるが、よくああなれたな
あの秘密が明らかになった事で、まさに犯人の動機になった事態が発生しそうに思うが、それともあの人にも思う所があったのか >>184
普通だよね
成功してるかはともかく、ホラー文庫内のラノベ枠の一つだと個人的に思ってたんで
もうちょい可愛らしい絵柄の人でも良かった気はするけど 著者はコミカルなつもりなんだろうけど、キャラ同士のかけあいがひたすら寒い。
今回は序盤でウザイ女編集者が退場したと思ったら、うっとおしい女社長がずっと出てた。
阿武隈との食い物をめぐってのやりとりもくどい。 三津田の文章のぎこちなさが描写の不協和音となって不気味な印象に繋がっていたけど、
普通の登場人物の会話はぶっちゃけヘタとしか思えん。
でもそれはこの著者のファンなら先刻承知なのでは。 >>183
そこかなり引っ掛かった
メデタシメデタシ♪になるかなぁ… ツッコミどころが多かったり文章が下手だったりシノがうざかったりは、
いつも通りの三津田だが、今回はそれらを忘れさせる衝撃がなかったということだな。
ラストにせよトリックにせよ。
とくに最後の最後のアレは、予想した人も多かったんじゃないかな。 >>191
いや、それでも今回はなんだかんだで全体としては悪くないと思うよ
少なくとも個人的ワーストの前作より遥かにいい
ラストに関しても解釈は2つ考えられる
オカルトなのか、或いは拒絶されて吹っ切れたのか 水魑が「暴力…!暴力は全てを解決する…!」って感じの話だったからそれに比べれば今回は薄ら寒いものを感じられたかなって。 >>160
これ確かにそうだね。
でも動機としては面白かった。 >>193
もう内容はほとんど忘れちゃったけど、「水魑」は意外と普通の本格ミステリで、
個人的には面白かった記憶がある。
「忌名」は前半部分がきっつい(読みにくい)なあという読後感。 「か〇い ほう□い」
〇と□に入る文字を答えなさい。