初期作が猟奇チックだったのは世紀末的な世相を反映してたからだろうしな
いまじゃ書かないだろう

いまの京極作品のテーマを一言で表すとしたら「無駄」だろうか
明文化の難しい隠された真実をおどろおどろしく描くのじゃなく
身も蓋もない現実を驚異的な理屈っぽさで面白おかしく描くのにシフトしてる感じ
出てくるのは小説的な自己責任感の強い崇高な人間じゃなく
情けなくてへそ曲がりな無責任人間ばかりという特徴も