ハードボイルド総合スレ Part3
原ォとかのチャンドラフォロワーもチャンドラというより清水訳チャンドラのフォロワーなんだよな 田口がべらんめえ調のマーロウとレノックスにしたら受けるわ >>214 『高い窓』みたいに戸田奈津子さんが補遺するのか 新訳が出ると盛り上がるなあ。清水訳はすばらしいが、田中小実昌の世界もあるわけだし田口訳には新しい印象のチャンドラーを期待したい >>223 そういう事を言ってるんじゃない 清水訳があればいいとは言ってない 春樹訳がいいと思う人は読み続ければいい 誤訳が少ない方が良ければ田口訳の方が期待できるかもしれない >>217 クリスティーとチャンドラーは仕方ない それだけ大きな足跡を残した人たち 今後もどんどん改訳は出るし、そうでないといけない 元の文章が素晴らしいんで、先人の翻訳を参考にどんどん良くしていかないと 創元の田口さんは『血の収穫』『動く標的』についでか 単純に日本語として清水訳の方が村上訳より完成度が高い いまだに清水党で春樹訳のチャンドラー読んでないや 大いなる眠りは双葉訳があれなんで春樹訳読んでみようかなあと思ったりもするが 大いなる眠りで稲葉訳では「僕のせいじゃない」だったのが「それは私の意図ではない」だったのには目が点になった。 一応全部読んだが、村上訳は直訳体と言うか、教科書みたいと言うか、何か小骨が多い感じ。 >>236 変える意味が分かんないよね 上手い訳を捨てる必要はない 原文は”I didn't mean to be.”で 「...するつもりじゃなかった」という軽い言い訳の常套句 do系じゃなくてbeだからちょっと面白い DRINK MEの逆方向のユーモア 原文は音節数も少なく一気に話せるが 春樹訳が新たにもたらしたものはなく、テンポも悪く、 この序盤のクラックワイズの雰囲気に合ってない >>236 > 村上訳は直訳体と言うか、教科書みたいと言うか 自分も村上訳についてはおなじ感想。 >>238 生の英語で読む楽しみもあるんだけど、それはずっとパン食を強いられているような感じの ところもあって、しばらく洋書ばかり読んでいると和食が恋しくなるようなところがある。 良い翻訳というのは、日本人向けにアレンジした洋食と同じで日本人の口に合うだけでなく、 ライスをつけたり箸で食べられたりするような、ホッとできる安心感があるんだよね。 逆に言うと、あちらのレシピ通りに作った料理でも、日本人の口には合わない場合があって、 村上春樹の翻訳も、これが本場の味だみたいな英語に寄せた感じで、あまり日本人向けに 作られていない料理みたいなところがある。 >>239 村上さんは ・下訳を自分の文体に直した ・名セリフの部分は自分で訳した しかやってないのでは? ほとんど原文と突き合わせてないのではないかと思う 翻訳専業でもそういう人がいるしね あれだけ偉そうにいうからには原文をまったく読まないということはないんじゃないの。下訳は当然使ってるだろうけど 小鷹さんも真面目過ぎる翻訳とか書いてたな>村上訳 全部訳すからまどろこっしくなると言うか 現代文学はピンチョンやギブスンついでに村上春樹もハードボイルドを下敷きにしてるからねえ チャンドラーの版権切れたのかな。他の作品も創元から出ることあるかな >>244 日米では切れてない 許可得たんだろう カナダとか昔著作権権利期間延長に合意しなかった国では切れてる >>235 双葉十三郎名義になってるけど 誰かが下訳やって監修しただけではないのかな 角川の新しい方のエラリイ・クイーン国名シリーズは越前さんと併記だし 創元のブラウン神父は福田恆存・中村保男の共訳→中村保男単独になってるしな チャンドラーは清水俊二、ホームズは延原謙と決まってるのじゃ フランシス・ライアルは菊池光、トールキンは瀬田貞二。 ハードボイルドの範疇に入るかどうか判らんがデビッド・ゴードンの「用心棒」 「続・用心棒」はNY裏社会の「保安官」が巨悪に挑んでいく設定が面白い。 ハードボイルドの定義というと、やはり非情な街で孤高の道を行く騎士、ということになるのかな でも御三家の主人公たちは騎士というよりこだわりのある職人という感じがする >>251 原題はthe bouncerとthe hard stuffか 「二流小説家」の人で、こっちはthe serialistだな >>252 ハードボイルドの定義についての多彩な意見は過去スレを読んでもらうとして マーロウを騎士と考えないのは珍しいと思う どんなきsh 西洋の騎士道物語や武勲詩で語られている騎士は、ハードボイルドで例えられる騎士のイメージとちょっと違うと思い 騎士道物語はドン・キホーテでパロディにされたけど、マーロウも一歩間違えると噴飯もののギリギリのキャラになりうる 途中で書き込んでしまってそのまま放置しちゃったけど チャンドラーのはパブリックスクールの紳士像だね ハメットのは見做し保安官 >>257 パブリックスクールの紳士ってどんなの? 探偵小説がそもそも形式的には聖杯伝説 しかしホームズやポワロがある意味超人的な騎士とするとハードボイルドは探偵の人間化と言える >>258 礼儀正しく、古典を愛し、規範的という感じ ミステリー板の「名無しのオプ」って ハメットのコンチネンタル・オプが由来っての最近知ったw チャンドラーは多分間違いなく自分の主人公に騎士のイメージを重ねて書いてたと思う 大いなる眠りのステンドグラスの符丁からそれは明らかでしょう >>211 今月末、楽しみだ ナガイワカレ 長い別れ レイモンド・チャンドラー 田口俊樹 訳 未刊 定価:1,210円 (本体価格:1,100円) ジャンル海外ミステリ > ハードボイルド レーベル創元推理文庫(M) 判型:文庫判 ページ数:592ページ 初版:2022年4月28日 ISBN:978-4-488-13107-4 Cコード:C0197 文庫コード:M-チ-1-7 >>264 田口 これから訳そうと考えているのは、レイモンド・チャンドラーの『The Long Goodbye』。村上春樹さんは『ロング・グッドバイ』のあとがきで、「マーロウの目によって切り取られていく世界の光景」、「精密なカメラのよう」なチャンドラーの視点に言及している。ただ、自分が昔、かっこいいなと思って読んだのは、清水俊二訳の『長いお別れ』の、一人称の語り口なんですよね。40前後のちょっと渋みがかったいい男の、語り口に酔った。そこに意欲が湧いています。 https://book.asahi.com/article/13790208 とりあえず田口訳は買うわ。清水訳を25年ほど前に読んで以来だ 俺僕私 全然気にならない 探偵は何でもいいんじゃないか チャンドラーを「僕」で訳したら本当に村上春樹の小説みたいになっちゃいそうw 清水マーロウが「ぼく」だぜ スターンウッド将軍やポッターおやじ相手でも わたし、が無難だよね。ぼくというのは子供の言い方だよ >>264 To say Good bye is to die a little. 「別れを告げるということは、ほんの少し死ぬことだ。」 >>211 の創元のページに(帯付き)書影が出てるが、帯にこの台詞が載ってる。 清水「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」 村上「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」 僕でもいいと思う、ロックシンガーがインタビューで「僕」で語ったりしてると かっけーと思うよ俺は まあ、地の文は無難に私だろうね 僕=自立出来てないマザコンこどおじのイメージでハードボイルドとは真逆 >>276 フランス語 Partir, c'est mourir un peu 別れると少し死ぬ(直訳) 別れは少し死ぬに等しい >>241 若い頃から英語で読んでたんでしょ ただ読んでたからと言って「読めてる」とは限らない 自身のベスト3に入れる小説を訳せてないことで 「読めてない」ことが分かってしまった ただ小説書くような人には 自分の読みたいようにしか読まない人は結構いる >>242 下訳そのままだから直訳体なのかと思ってた >>276 清水さんのは誤訳といえば誤訳なのかもしれないが この言い方も奥行きがあるよね 離別の悲しみは時間が解決するわけだし 内容からいっても永遠に悲しんでるとは思えない 田口さんは勝算あっての新訳なのかねえ 確か大いなる眠りの訳が既にあってそれを出す予定だったはず 10年以上前かな? たぶん商算の方がなくて出版しなかった ハードボイルド売れないのかな。村上がやれば売れるから全部出せたけど一般的な翻訳者の名前自体は売りにならないもんな >>287 創元はハードボイルドに限らず 「名作ミステリ新訳プロジェクト」と銘打って旧作の新訳、断続的に出してるよ 田口さんはこれまで『血の収穫』『動く標的』出してる >>290 「名作ミステリ新訳プロジェクト」は2019年1月から ttp://www.webmysteries.jp/archives/19227151.html 2020年 ttp://www.webmysteries.jp/archives/21228720.html 文庫コード:M-チ-1-7 大いなる眠り かわいい女 短編集4冊で6冊だからその次か 今どき赤い収穫やマルタの鷹やロスマク読む若い人はいるのだろうか 既レスで勧められてた彫師伊之助よんだけど、超良いわ。 時代物か、これは盲点だった。 大きな書店だとボチボチ長い別れが出回り始めたみたい >>292 血の収穫 【新訳版】 ダシール・ハメット 田口俊樹 訳 文庫コード:M-ハ-1-1 この文庫コードは田中西二郎訳と同じなんだな 入手 題名ウラには当然「翻訳権所有」とかの文字はなく THE LONG GOOD-BYE by Raymond Chandler 1953 とだけ 訳者あとがき にも 杉江松恋 の解説にも経緯はなし 「別冊宝石11号 世界探偵小説名作選2 レイモンド・チャンドラア傑作特集」1950年10月 『聖林殺人事件』は清水俊二さんだけど 『ハイ・ウィンドォ』(萩明二=訳) 『湖中の女』(二宮佳景(鮎川信夫)=訳)ですよ杉江松恋さん 後年ハヤカワ・ミステリ文庫で『湖中の女』、『高い窓』(途中で清水さんが亡くなったため、弟子の戸田奈津子さんが補訳)手がけるけどね 長いお別れは著作権切れてるんだな 戦時加算があるからその前に出版した著作でも まだ切れてないやつがある可能性ある 「私」だったな 翻訳はいい 初めての人は選択肢だろう 田口さんは出すんじゃないか 大いなる眠りはもうあるんでしょ ただ戦時加算があるから切れてから 小説版プレイバックも誰が翻訳してもいい状況か どこが境界なのかな こんなかんじか 1952年4月28日 アメリカ合衆国との平和条約批准日 戦時加算無し 1953年 長いお別れ 刊行 1959年3月26日 チャンドラー死亡(死後30年) 1989 1962年4月5日 - 死後33年に延長 1992 1965年5月18日 - 死後35年に延長 1994 1967年7月27日 - 死後37年に延長 1996 1969年12月8日 - 死後38年に延長 1997 1971年1月1日 - 死後50年に延長 2009 2018年12月30日 - 死後70年に延長 適用無し 村上春樹の『ロング・グッドバイ』の軽装版(新書サイズ)が2009年3月15日初版で 「翻訳権独占」かついてる2009年12月31日までか >>298 北村太郎が湖中の女を訳した記憶があると書いてる 二宮佳景は荒地の共同筆名だった可能性もある >>298 あれは段落変わって話変わって 全長編を翻訳した人の話してるんでしょう 分かりやすい文章じゃないが >>305 違和感の元は、清水さんの 『湖中の女』が1986年 清水さんが亡くなったのが、1988年5月22日 『高い窓』が1988年で死後出版、戸田奈津子補訳 2022年から振り返れば大差ないのかもしれないけど 『さらば愛しき女よ』、『かわいい女』、『長いお別れ』、『プレイバック』 中篇集『ヌーン街で拾ったもの』と 『湖中の女』、『高い窓』は一緒に考えられない >>306 同じハヤカワに田中小実昌さんの翻訳があったけど 断って許可もらって翻訳したんだよね その2つは 今日、村上『リトル・シスター』の2013年の版を見たが、翻訳権独占と印刷されてた。 原作は1949年であるが、アメリカ合衆国の場合は日本国との平和条約の発効日である1952年4月28日より前は戦争中。 アメリカ合衆国の戦後加算は3794日で10年5ヶ月弱 1959年3月26日にチャンドラー死亡→1969年に死亡に読み替えればいいのか? 日本は暦年主義なので、年が変わらなければ月は問題にならない、その年の12月31日までが保護期間になる。 死後50年で2019年。「2018年12月30日 - 死後70年に延長」の適用があって2039年なのかな? > 戦争期間(1941年12月8日又は著作権を取得した日のいずれか遅い日から日本国との平和条約の発効する日の前日までの実日数)を加算 1952-1949で3年加算なのか、50年で2012になると切れてることになるな >>310 70年に改正される2018年時点で著作権生きてるかだから 1943年『湖中の女』以前は生きてるんじゃないか チェイスのミス・ブランディッシの蘭の初版版を新訳で頼む。 同意です。俺に言わせればチャンドラー、ハメットの全作品より上。世界文学上の傑作! チェイスは面白い作品多いよね ちょっとやりすぎな感じのもあるけど 有名なやつはホント面白い 大沢さんの作品はなぜ地の文が少なく会話文ばかりになってしまったのでしょうか まるで脚本です 『ミス・ブランディッシの蘭』は全てのページに凄まじいばかりの緊張感がみなぎっている。よく格闘技の 試合で「瞬き厳禁」とか解説で言ってるけど、流し読み厳禁の小説だ。ページをめくる指先が震えるかと 思ったくらいで、読み終わった後、これを超える作品なんてありえねーなと思ったくらいだ。 俺はミス・ブランディッシはそれほどいいとは思わなかった。 チェイスなら世界を俺のポケットに、切り札の男、射撃の報酬五万ドルなどのほうが面白いと思う。 ソフトセンター ダイヤを抱いて地獄へ行け が好き と書いて分かったが チェイスの弱い男の話が好きなんだな 最近ゴダール映画の原作でもある気狂いピエロが訳されたライオネル・ホワイトってハードボイルド作家? >>318 『世界を俺のポケットに』はとにかく面白かったね。他にも面白いのは沢山あるし、今なぜ完全に忘れられた 作家になっているのかが不思議だ。いつか再評価される日が来るのだろうか? 逢坂剛も言ってたけど、日本では殆ど評価されてないと言うかスルーだよね。 何でだろう? 基本的には血と暴力、セックス、サディズム、タフな探偵、美女が定番。 read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる