ハードボイルド総合スレ Part3
オリジナルの著作権がどうなってるかこのスレに書いてある
俺はまだいま一歩理解できてない >>552
何回か延長されたが、通常の保護期間は亡くなった1959年3月26日の翌年1960年の1月1日から50年(2009年12月31日)
連合国及び連合国民の著作権の特例に関する法律(戦時加算特例法)
1) 1941年12月8日より前に権利を取得した著作は、通常の保護期間に3794日(USAの場合)を加算する
1939『大いなる眠り』1940『さらば愛しき女よ』
2) 1941年12月8日からサンフランシスコ平和条約が発効する1952年4月28日の前日の間に権利を取得した著作は、権利を取得した日から1952年4月27日までの実日数を加算する
1942『高い窓』1943『湖中の女』1949『かわいい女』
3) 1952年4月28日以後に権利を取得した著作は、通常の保護期間
1953『長いお別れ』1958『プレイバック』
4) TPP整備法の施行日である2018年12月30日の前日において著作権等が消滅していない著作物等についてのみ保護期間が延長(70年)される。
取得月がわからないけど、長篇では『大いなる眠り』『さらば愛しき女よ』『高い窓』『湖中の女』の4作が該当ということだろう。 >>549
「さよう、拙者はすこぶるりこう者でござる」とかw、グレープフルーツ(北米南部産ザボンの類)とか(却って分からんw)、今となっては逆に味わい深い。
村上訳が期待に遠く及ばなかった分、新訳は望む所たけど、作者が理系頭で他の訳がトムソーヤしかないのが気になる。
アマゾンレビューは高評価だけど、評価者が少なすぎて参考にならないし。 >>554
トムソーヤ出版はちょうど一年前だな
ハックルベリーには行かずチャンドラーか 小鳥遊書房
2018/6/14設立だってよ
ttps://www.tkns-shobou.co.jp/company.html
編集者2名がすべての業務を行なっています。
版元ドットコム
ttps://www.hanmoto.com/nisshi898 >>555
マーク・トウェインならハックルベリーこそ読みたいのに 原ォ氏の逝去は大変に残念ですね。
5月4日夜、福岡県内の病院で死去したとのこと。享年76。
合掌 >>557
マーク・トウェインはトムやハックより『王子と乞食』の方が面白かった。 >>550
そこだよなぁ。いささか長いお別れは腹一杯だ。
寧ろ大いなる眠りが、てんでなってない村上訳しかないのを何とかして欲しいんだが。 クリスティも翻訳権所有をうたっているわりに他社からしょっちゅうでてる
どれだけの根拠があるんだろう >>561
創元推理文庫から出ているクリスティ作品は、下記(旧)著作権法 第7条第一項(A)に該当。
第2項(B)の例としてはコナン・ドイル『シャーロック・ホームズの事件簿』死後50年+戦時加算で消滅なので、権利持ってなかった東京創元社から出たのは1991年。
ベルヌ条約 10年留保
1970年以前にベルヌ条約加盟国で発行された著作物がその後10年間日本語による翻訳出版がなされていない場合、それ以降は翻訳出版は自由
※アメリカは1970年時点ではベルヌ条約には加盟してなかったが、サンフランシスコ平和条約締結時に特例として、アメリカの著作物にも翻訳権10年留保が適用されることになった。
旧) 著作権法
第七条 〔保護期間−翻訳権〕
著作権者原著作物発行のときより十年内に其の翻訳物を発行せさるときは其の翻訳権は消滅す A
前項の期間内に著作権者其の保護を受けんとする国語の翻訳物を発行したるときは其の国語の翻訳権は消滅せず B
現) 著作権法
附則
(施行期日)
第一条 この法律は、昭和四十六年一月一日から施行する。
(翻訳権の存続期間についての経過措置)
第八条 この法律の施行前に発行された著作物については、旧法第七条及び第九条の規定は、なおその効力を有する。 米国で1939年刊『大いなる眠り』は10年+3794日+6ヶ月が期限で、1951年8月「別冊宝石13号」が初訳だから翻訳権は消滅しない。
連合国及び連合国民の著作権の特例に関する法律
(翻訳権の存続期間に関する特例)
第五条 著作物を日本語に翻訳する権利について、著作権法附則第八条の規定によりなお効力を有することとされる旧著作権法第七条第一項(翻訳権)に規定する期間につき前条第一項又は第二項の規定を適用する場合には、それぞれ更に六箇月を加算するものとする。 原りょう亡くなったのショックすぎる。
新作出るまであと10年でも20年でも待つつもりだったのに 原りょうは1作目が傑作すぎて2作目以降は面白くなかったな 『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー 読了
ページ数が長く途中でダレるところもあったが、その苦労に報いられるラストだった
衝撃的な結末とかではなく、しみじみと名作だったな…と後で浸れる作品だったなぁ マッギヴァーンの「緊急深夜版」6回目読了
やっぱこれだわ! いいなぁ、マッギヴァーンは手に入らないから読む機会がない。 マッギヴァーンは「ジャグラー」読んで即お気に入りになったんで古本屋で
チョコチョコ集めたがやっぱり手に入らないヤツが少なくないな。 唯一読んだのが、『殺人のためのバッジ』メチャクチャ面白い。 >>543
狐につままれたような気分だ
昔の人はこういう時にこう言ったんだろうな
地図とかイラストはまあ面白いけど いつぞやの作家が選ぶ創元推理文庫フェアで逢坂剛が選んだ「最悪の時」は面白かった。ムショ帰りの主人公のヘタレぶりがいいw。 私は、ベイカー街のオフィスで、タバコを吸いながら、電話を待っていた。午後四時半。電話は鳴らなかった。私は、机の上に積まれた未払いの請求書を見て、ため息をついた。私は、貧乏な私立探偵だ。
ドアがノックされた。
私は、声をかけた。「どうぞ」
ドアが開いた。入ってきたのは、背の高い金髪の女だった。女は白いコートに赤いスカーフを巻いていた。女は美しかった。女は私の机に近づいてきた。
「あなたがフィリップ・マーロウさんですか?」
女は、甘い声で聞いた。
「そうです」私は、答えた。
「私はヘレン・ハーパーと言います」
女は、名刺を差し出した。
「どうぞおかけください」私は、椅子を指さした。
「ありがとうございます」女は、椅子に座った。
「どういうご用件でしょうか?」私は、聞いた。
「あなたに調査を依頼したいのです」女は、言った。
「調査というと?」
「あなたに死んだ夫のことを調べてほしいのです」
「死んだ夫?」
「そうです。ジョン・ハーパーという人です」
「彼は何者だったんですか?」
「彼は有名な作家でした」
「作家?」
「そうです。あなたも知ってるでしょう。『暗黒街の王』や『狂気の罠』や『死神の微笑』などのベストセラー小説を書いていました」
「ああ、そのジョン・ハーパーか」
「彼が死んだというニュースを聞きましたよ。自動車事故でしたね」
「そうです。それが三週間前のことです」
「それで?」
「それで……彼が死んだ後に不審なことが起こり始めました」
「不審なこと?」
「彼から電話がかかってきます」
女は、言った。 「電話?」私は、言った。
「そうです。彼の声で電話がかかってきます」女は、言った。
「それってどういうことですか?」
「わかりません。でも本当に彼の声なんです。私は間違えるはずがありません」
「それは、何回も続くんですか?」
「そうです。毎日です。夜中にもかかってきます」
「その電話に出ると、相手は何て言うんですか?」
「何も言われません。ただ呼吸の音だけが聞こえます」
「それって冗談じゃないんですか?」
「冗談じゃありません。私は怖くてたまりません。誰かが私を脅しているのだと思います」
「誰が?」
「わかりません。でも彼に何か関係がある人だと思います」
「彼に何か関係がある人?」
「そうです。彼の仕事仲間や友人や敵や、あるいは愛人や…」
「愛人?」
「そうです。彼には愛人がいました。私は知っていました」
女は、言った。 >>542
ソフトカバーでした
結構良かったです
有名な文を既存の訳とは違えて訳してるところで今一歩なところはあったし、若いの、おじさんって呼びかけはどうかと思ったけど >>542
あとがきが凄く短いんだけど凄く面白かった
そのうちの一つを紹介
訳者はシルビアは銃では撃たれてないという説だった
ポッターがシルビアの銃が使われたと言ってるのは
警察内部の情報に拠るものだと思ったから事実と受け取ってた
けどレノックスの作った筋書きを受け入れただけかもしれない
そう考えたら訳者の言ってる事も筋は通る
それに銃にまつわる色々な疑問も解ける
モーゼルなのかワルサーなのかなど
結局どちらの銃も使われず
シルビアが普段持っていたのはワルサーPPKで
レノックスがメキシコに持って行ったのはモーゼル
使ってないんだから銃は何でもいい
アイリーンが糾弾の場の最後に
マーロウを「その場に居たかのようね」と冷笑したのは
銃で撃たれてないことを知ってるからという解釈
面白い >>577
田口さんはチャンドラーは昔から銃には詳しくないと言われてたからと前置きした上でワルサーに統一したと後書きに書いてる
こっちの方が妥当かな
けど市川説も悪くないね 大槻ケンヂがラジオで「長いお別れ」は何度読んでも理解できないと言っていた そうなんだ。ヴォリュームあるけど単純な話なんだけどな
俺の読み方が間違ってるのかな? 映画『探偵マーロウ』予告 2023年6月16日(金)公開
https://www.youtube.com/watch?v=HD8JV4ECCMM
舞台は1939年、ロサンゼルス。私立探偵フィリップ・マーロウのもとに現れたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女。
「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」 ――依頼を引き受けたマーロウだったが、捜査を進めるにつれ映画産業が急成長する“ハリウッドの闇”に飲み込まれ・・・
原作はブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィルが、ミステリ小説を手がける際の“ベンジャミン・ブラック”名義で著した
「黒い瞳のブロンド」(小鷹信光 訳/早川書房刊)。村上春樹の新訳が話題を呼んだチャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家の公認を受けている ニーソンはすごく好きな俳優だけど、マーロウはどうかなあ
マーロウってつまりはおしゃべりな優男でしょ
ニーソンのイメージってその逆だと思うが 予告見ると設定より全般的に高齢に感じる
それからマーロウは優男ではない >>580
> 大槻ケンヂがラジオで「長いお別れ」は何度読んでも理解できないと言っていた
なんとなく分からぬでもない
ストーリー、プロットきっちり構成された普通の小説に対して、
主人公が行動することで現れてきた事実を積み重ねることで、全体を見せていく手法は
慣れてないと雲をつかむように感じるのだろう ちなみに大槻ケンヂは映画「チャイナタウン」も理解できず
ハードボイルド全体が理解できないのかもしれないとも言ってたよ レノックスの無実を証明したが
友人としては三行半を突き付ける話なんだけど
マーロウが最初からそれを意図してたかどうか分からない
レノックスが偽装自殺せずあのまま行方不明になり
アイリーンもリンダもメンディもマーロウに近づかなければ
そのまま終わったんではないか
だから要がないまま進む話になってる それからレノックスに親しみを感じる読者が多いようだ
村上春樹もそうみたいだし
けどそれは誤読というもので
マーロウがレノックスを許すことはない
完全な拒絶と言ってもいい
その辺も分かりにくく感じるんじゃないか
映画版はその辺スッキリしてる
さすがリイ・ブラケット >>577
ウェイドも小型のワルサーを持っていたことになってるけど
スペンサーにオールズが確認してる
これをアイリーンが使った事になる
何丁ワルサーPPKがあるんだ >>576
どこで売ってます?手に取ってから買いたいのでネットはなしで。 >>594
都内の大きいところでも売ってなかったから通販のみじゃないかな
最初の10ベージくらいなら出版社にpdfがある https://www.tkns-shobou.co.jp/company.html
>書店の皆さまへ
>
全国どの書店にもご注文を頂ければ取次経由でお届け致します。
>
> ◎新刊について
> ご注文を頂戴していない書店さまには取次を通した委託=自動配本はいたしません(委託販売可)ので、ぜひとも、ご注文をお願い致します。なお、返品可です。
>
>読者の皆さまへ
>
>一冊からお気軽にご注文ください。
>送料は一律無料です。
>ただし、お振込手数料はご負担願います。 >>587
オレも良さがわからない。原因は自分の想像力の欠如だということは認めるよ。オレには
ミッキー・スピレインのような分かり過ぎるくらい分かりやすい小説の方があってる。 俺もハードボイルドの入口はスピレーンだったけど
ロスマクに辿り着いた瞬間にこれしかない!と思ったね ロス・マクドナルド、kindleに1冊
ミッキー・スピレーン、kindleに0冊
日本では人気無いんだなあ >>589
チャイナタウンには何故か90年代にニコルソン自身が監督した続編があるよな
当時あまり期待しないで観に行ってそこそこ良かった記憶が…
ストーリーとか今や全然思い出せないんだけどね あー、ニコルソンがやっちまった奴か。
あれがヒットしてれば全三部作になったそうたが。見たかったなあ。 チャイナタウンか
ホリス殺しの犯人捜しが本筋だけど、すぐにホリスが死体で発見されるわけではない
だから、初めて観たときは、最初に出てくる女依頼人の正体と行方を追うのが本筋だと勘違いしてしまい、
前半はあまり楽しめなかった >>588
チャイナタウンもチャンドラーみたいに話が複雑って言われてたよね
脚本家がオリジナル書く前にチャンドラーを全部読み直したとか
NHKの浅野がやったロング・グッドバイみたいに
話を単純にしないと苦手な人はいるんだろうね ハヤカワ文庫のチャンドラー短編集4冊とも勢いで買ったけどこれおもしろい?
長編の元になった物が多いと聴いたけど長編読んでいたら読む必要ない? チャンドラーは一般教養
読む読まないを人に聞かないと決められないって
小学生なの? チャンドラーは、いわゆる娯楽小説の範疇には入らないから、面白さを求めてもだめ。 むかし先輩にロス・トーマスを勧められたがさっぱり面白くなく、
「エンタメじゃない」って言ったら、先輩に「ガキの読む娯楽小説なんかと一緒にするな」と怒られたことを思い出した。
ロス・トーマス、おっさんになった今なら面白く読めるのだろうか。 さすがにロス・トーマスもチャンドラーも娯楽小説だよ
アイドルオタクが自分の好きなアイドルを「ただのアイドルではない」というのに似た気持ち悪さがある S・J・ローザンのリディア・チン&ビル・スミスシリーズってハードボイルドとしてデキはどうなの?気になっているんだけど >>611
俺はスパイ小説は駄目だからロス・トーマスも駄目だ >>612
娯楽小説だからって格が下ってわけでもないのに。まあ、純文学では未だに自分達が格上だと思ってる人もいるだろうし、昔志賀直哉だか川端康成だかが直木賞作家に「君は直木賞なんだからね」と言ったそうだけど。 >>615
芥川賞の作家がおもしろいかは当たり外れある
直木賞とる作家はたいてい面白い 川端は、大衆文学はこうでなくてはならない(つまり型があるという事だろう)ものだが、純文学はどうあってもいい
というような事は言ったらしいけど >>613
話がかっちりとして面白いよ
多分大槻ケンヂも話が理解できて満足できると思う
正格推理小説的な辻褄合わせが終盤多いから
ハードボイルド感はやや失速する傾向があるかな
例えば「南の子どもたち」は老人ホーム直後に
かなり面白そうになったけど
そっちには行かずに丸く収まる方に徐々にトーンを下げた >>621
確かにチンの巻よりもシャープかもね
それほど読んでるわけじゃないのだけれど チャンドラーは誰が誰を殺したかはっきりしないのが多いでしょ
だからモヤモヤする人がいるんじゃない?
以下ネタバレ
最近かわいい女を再読したけど
妹が元ヤクザを殺した殺人以外はどうにでも取れる気がする
兄 スペイン女か医者
管理人 兄か売人か兄の部屋に居たヤクザ
兄の部屋に居たヤクザ 兄か元ヤクザの手下か女優
まあはっきりさせる必要はないんだけど
他にも、スペイン女がどうしてマーロウを
既に死んでる元ヤクザのところに行かせたか?
(生きてるうちはマーロウを消すつもりだったはず)
女優がわざわざ写真を自ら取りに行く理由も分からん 個人的にはかわいい女が一番分かりづらいかなぁ。次が高い窓。 上で話題になっていたロス・トーマス、
死後30年近く経って、未訳の『愚者の街』が翻訳されたのか。
しかも新潮文庫から。全く新潮のイメージはないが、読んでみようかな。
しかしなんで今頃? ドナルド・E・ウェストレイク(別名義含む)も。
昨年69年の「ギャンブラーが多すぎる」が翻訳されたけど、
ドートマンダーや悪党パーカー、その他もまだまだたくさんあるはず。 新潮文庫は埋もれた名作を翻訳するシリーズ始めたからな
ロス・トーマスもウェストレイクもその一環
ポール・オースターの「スクイズ・プレー」も出ているし アメリカの息子も出したしミステリオンリーではなさそう トニー・ピラーマンの「祟り」。新訳しなくていいから出してほしい。ずっと絶版だし、もう角川の権利切れたでしょ。 チャンドラー×北欧ミステリーってちょっと気になるな
デンマークに死す(仮)
アムリヤ・マラディ
美しい女は、決まって災いを連れてくる――チャンドラー×北欧ミステリー。
"Buzzfeedが選ぶ2023年の最も期待すべき作品"
噂の探偵小説が登場! 機体トラブルで宇宙船が酸素不足に陥り、残り7分しかなく・・・
何度おしえてもハードボイルドをハードボーイと言ってくる、ちょいウザイけど
憎めない可愛い妻と子ども達が待つ地球へ・・・必死に戻ろうと様子を描いています。
白黒映画を思わせるような決してイイとは言えない音質ですが
想像してみてください。 //youtu.be/oWs3yvVADVg
イヤフォンなど使うと、緊迫感と迫力が伝わりやすいと思います。 日本ハードボイルド全集は持ち歩くのが面倒なので全巻完結後でいいから電子書籍もリリースしてくれよ ハドボ全集7巻のラインナップって出てないよね?
入るとしたら志水辰夫、高城高、稲見一良あたりかな 東京創元社のHPによると
1.発売日は8月から9月中旬に変更
2.内容はアンソロジー
だって 日本ハードボイルド全集の収録作家は本の雑誌に載ってる広告によれば
稲見一良、片岡義男、小泉喜美子、小鷹信光他だって
ちなみに解説は北上、日下、杉江の3人とも書いてるって >>643
言葉足らずだった
日本ハードボイルド全集の「7巻」の収録作家ね すでに確定している収録作家・作品をここで公開いたしますので、新たな発売日まで楽しみにしていただけますとさいわいです。
『日本ハードボイルド全集7 傑作集』収録作品(収録順)
大坪砂男「私刑(リンチ)」
山下諭一「おれだけのサヨナラ」
多岐川恭「あたりや」
石原慎太郎「待伏せ」
稲見一良「凍土のなかから」
三好 徹「天使の罠」
藤原審爾「新宿その血の渇き」
三浦 浩「アイシス讃歌」*書籍初収録
高城 高「骨の聖母」*書籍初収録
笹沢左保「無縁仏に明日をみた」
小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」
阿佐田哲也「東一局五十二本場」
半村 良「裏口の客」
片岡義男「時には星の下で眠る」
谷 恒生「彼岸花狩り」
小鷹信光「春は殺人者」*書籍初収録
*
日下三蔵「日本ハードボイルド史〔黎明期〕」
北上次郎「日本ハードボイルド史〔成長期〕」
杉江松恋「日本ハードボイルド史〔発展期〕」 >>645
ありがとう、結構情報出てたんだね。
最近ハードボイルド小説にハマって、知識が乏しい身としては馴染みのない名前が多いんで楽しみだ。 日本的心情ではハードボイルドってどうしても浪花節的というか、
「鬼を演じて心で泣いてる」とか「弱きを助け強きを挫く」とか「見かけはタフだが情に脆い」とか
そういうのが好まれるのかなぁって
敵は情け容赦なく破滅させ、
女など抱き捨て上等で裏切られる前に裏切れる
男の友情など要らん、この世で信ずるはただおのれの腕のみ!
みたいなのこそ真のハードボイルドだと思うんだが。敢えて言ってみた >>645
随分マイナーというか通好みの人選だな
ほとんどが絶版作家じゃないか >>648
現行で買える作品入っててもしたかがないだろが・・・ >>649
むしろだから出す価値も買う価値もあると思う。 スティーヴ・キャヴァナーのエディ・フリンものってハードボイルド寄りだよね。
ゴールドダガーのThe Liar訳されないからkindleで読んだけどめっちゃおもろかったわ
シリーズ2作目が未訳だからこのまんま訳されない可能性もあるな
レイ・セレスティンのSunset Swingもだいぶ先だろうからこっちも原書で読むしかないか 神保町行ってハードボイルド系絶版文庫本を大量購入してきた。行くたびに
本屋が減っているので、ひょっとしたら今が最後のチャンスかもしれない。 ハードボイルドって絶版になってる作品多い気がする。というよりも新しい作品が少ないのか。
今、ハードボイルドをメインに書いてるのって大沢在昌くらいなのかな。 おっぱいロケットなんて描く奴だが?
横山秀夫を妨害した北方謙三や日大隠蔽ブス林真理子は横山秀夫の足元にも及ばない ディヴィッド・アンソニーの「真夜中の女」(角川文庫)を30年ぶり位か、古本屋の棚で見つけて購入。
前に持ってたのは、今はなき写真週刊誌フォーカスの表紙画描いてた三尾公三さんのカバーだったが、今回は石川俊さんのカバーで初版だった。
きっかけは、同じ角川でトニー・ケンリック訳してた上田公子さんの翻訳だったから、そこそこ読みやすいだろうと思って
その少し前に買った新潮文庫の「血の収穫」は判りにくくて、なかなか先に読み進めなかった。
同文庫の同じ訳者の「スタイルズ荘の怪事件」は<
新潮文庫としては珍しく別訳者で新訳が出てたので、私だけではなかったのだろう
他には同じ角川書店で、小鷹信光さんの翻訳で出ていた「ミッドナイト・ゲーム」くらいしか知らない。
早くに亡くなったらしいが
もう完全に忘れられた作家なのかな 暇つぶしで行った古本市でミッキー・スピレイン
「おれはやくざだ!」「やくざの帰還」入手。
スピレインといえばマイク・ハマー」か
「タイガーマン」しか知らなかったので今から
楽しみ。 今はスピレインは通俗ハードボイルドとしての低評価だけど、村上春樹とか
は捨てられない本としてスピレインを上げているし、なんにせよ面白さは群
を抜いているのは確かだ。再評価される可能性は低いが。 ハードボイルドかノワールの文脈になると思うんですが、
シェイマス・スミスみたいに完全犯罪を目論む主人公の小説でオススメってありますか?
「ポップ1280」よりも計画性の高いやつがいいですね。
古典から新刊まで翻訳物中心で教えていただけると助かります。 >>663
比較的最近(といっても5年前だけど)
プロの強盗が希少金属の奪取に挑む
「ダウンサイド強奪作戦」とか
古い作品なら犯罪プランナー率いる元軍人ら
4人のエキスパートがプルトニウム強奪に
挑む「悪魔の分け前」はおススメ。 >>645はそこまでマニアックなセレクトと思えない
知名度より内容重視ではある >>650
自分はこの巻みたいな構成なら全巻買ったかも
どうせ一般受けしない個人巻だったし >>663
>>613はその傾向強い
裏切りありのチームものだから不確定要素はあるが マル鷹、映画を見たきりで読んでないよな
いささか記憶に自身がないんだが、こーてくるか 力□□夕✒ @AnywhereZero_kt
創元推理文庫の日本ハードボイルド全集の最終巻7の傑作集には、原 尞さんの短編は入らなかったか。
…と思ってたら、他にも入らないんだ…って作家が何人かいるな。
むしろ、稲見一良が入っているのが珍しいのかな?🤔
日下三蔵 @sanzokusaka
今回の全集は基本的に1980年以前の作品を対象にしているので、大沢在昌さん以降にデビューした作家は入っていません。
稲見さんは本格的デビューの遥か以前、1968年にミステリの新人賞を受賞しているため、例外的に対象となりました。
力□□夕✒ @AnywhereZero_kt
日下さん自らのご反応、ありがとうございます!
なるほど、顔ぶれからすれば確かに…稲見一良と片岡義男という名前に(個人的にも)古さを覚えないところに引っ張られてしまったようです。
またこの機会なので述べますと、小鷹信光「春は殺人者」はかなり胸熱ですね。 大沢以降は除外ってことは当然「風間一輝」や
「東直巳」も入らないんだな・・
まあ仕方ないか。 高城高って面白いですか?
Kindleの試し読みしたけどどの作もほんの数ページで試し読み終わってしまってどんな作家かわからなかったんですが >>673
全集の2巻しか読んだことがないにわかの意見で申し訳ないが、高城高は初期のハードボイルドの精神を大事にしてる作家だと思う。
ストーリーに派手さはないけどとにかく硬派な文体が魅力。ヘミングウェイから多大な影響を受けてるようで、まさに文体としてのハードボイルドって感じ。
俺は正直、ハードボイルドっていうのは突き詰めれば文体でしかないって意見には否定的だったんだが、高城高読んでからは一理あるのかもしれないと考えるようになった。
ミステリ小説としても結構楽しめると思うが、ハードボイルドにアクションをもとめてる人には合わないかも。
人によっては退屈に感じるかもしれないけど、心理描写を削った乾いた文体から感じられる情緒や哀愁がこの作家の特徴かな。
試し読みで文章が気に入ったなら買っていいと思う。 >>674
ハードボイルドと対極の文体を持つ作家と言われたのがトールマン・カポーティ。
ハードボイルドの乾いた文体に対して、カポーティのそれは濡れた文体と言われた。 テリー・ホワイト、他も新装版が出るかと思ったが真夜中の相棒だけだったなぁ。 シミタツが19年ぶりに現代小説書いたらしいな
うれしすぎてアマゾンでポチってしまった 非情のライセンスは生島治郎の兇悪シリーズが原作だっけ
会田刑事を天知茂が演じてたね 中田博久や堀田眞三もハードボイルドヒーローが似合う役者だと思うが、役に恵まれなかったなぁ。 >>58
これ結局作って日本でも6月に公開されたな
もう公開されてないから配信待ちだな 短編集シスターズ・イン・クライムに収録の
ジュリー・スミス「ばかな男」は
「長いお別れ」のレノックスの設定を
そのままゲイリー・ワイルダーという男に当て嵌めた短編だな
話もよく似ている
ジュリー・スミスはフィリップ・マーロウの事件簿にも短編書いてるな
タイトルがRed rockだからRed windの変奏なのかな >>685
もう死んでるのに手紙来たり
明らかなパスティーシュだな ハヤカワ・ミステリアスプレス文庫のヒラーマンを3冊入手。
祟りも再販してくれんかのう。 あぶない刑事が映画で帰ってくるが、あの漢字二文字熟語サブタイから
競馬シリーズに興味を持った読者もいるだろう(あるいはその逆) > チャンドラー『プレイバック』市川亮平 訳 小鳥遊書房
> 四六判
> ISBNコード 9784867800379
2024/03/中旬
お話としてはな...
『かわいい女』が先かと
あの名文句がどうなるかは興味あるけど > チャンドラー『プレイバック』市川亮平 訳 小鳥遊書房
> 四六判
> ISBNコード 9784867800379
2024/03/中旬
お話としてはな...
『かわいい女』が先かと
あの名文句がどうなるかは興味あるけど 連休前に『プレイバック』
創元推理文庫からも田口さんの訳で出るな 「黒い瞳のブロンド」読了。蛇足の極み。
二次小説或いはドイル亡き後未だに出続けてるホームズの紛い物と思えばあんなもんか。 ボルチモアで船が橋の橋脚に衝突して全長2.5kmの橋が落ちたな
この事件を題材にテス・モナハンシリーズ@メリーランド州ボルチモアが復活しないかな
女性探偵ハードボイルドでは一番好きなんだが クライブ・オーウェンがサム・スペードのその後をやったドラマ見たけど
「ハードボイルドだど」が足りなかったな… 「いままでに書かれた最高の犯罪小説の一つ」
レイモンド・チャンドラーが激賞した、
ノワール小説の古典的名作が、ついにそのヴェールを脱ぐ!
夜の人々 (新潮文庫 2024/3/28
エドワード・アンダースン (著), 矢口 誠 (翻訳
強盗未遂で殺人を犯してしまい14歳で終身刑となった青年ボウイは、囚人仲間Tダブ、チカモウとともにアルカトナ刑務所を脱獄する。チカモウの従兄ディーのもとへと向かいながらも、
さっそく銀行強盗を計画し、3人組はさらに犯罪を重ねていく。 まるたかも読み終えた
ダシハメの他のも読みたいが品切れ中多いんな >>690
これ翻訳良かったよ
それからこの人の解説はまたしても凄く面白い>>577
時代背景を調査して読み込んで翻訳してることが分かる
こんなことは翻訳専業じゃないから出来る
この人はチャンドラーの小説は
ミスもあるけど伏線はちゃんと張ってあるし
小説内でくどくど解説はしてないけど
ちゃんと回収もしていると考えているようだ
例を上げて説明してくれてる
大槻ケンヂは「プレイバック」の筋も理解出来ないな ロスマクの「別れの顔」初めて読んだ
以下プチネタバレ
面白かったけど人間関係パズル小説で疲れるな
警部以外全員関係者ではなあ ジョン・カディシリーズ初めて読んだ
「ニュースが死んだ日」
面白かった
俺はこういう真面目な探偵が好き 「象牙色の嘲笑」読んだ
ロスマクは本当にによく書けてると思うけれど
やっぱり好みじゃなかった
これ読んで何故かはっきりしたけど
ロスマクは好きになれる登場人物が殆どいない
性格も行動も言葉も
アメリカの犯罪の現実はそうなのかもしれないけど
殺されるキャラの軽い扱いも好きではない
これはロスマクの体験からくる悲観のようなものかもしれないけれど >>703
知らなかった。読んでみるよ。
情報ありがとう。 >>703
「つながれた山羊」も読んだが面白かった
ジョン・カディのシリーズは半分しか翻訳されてないんだな
著者ジュレマイヤ・ヒーリーのwikipediaもフランス語版しかない
p.157の「抜かれた銃倉は空だ」は
「銃倉を抜くと空だ」の間違いかな? >>703
これ原題は”Yesterday’s news"
過去の人、古い人って意味があって
依頼人が新聞記者であることとも掛けてる
こういうのは翻訳するのが難しいね
ネタバレになってもいけないし
自分なら「昔のニュース」ってタイトルにしたと思う
2作しか読んでないけど
タイトル着けるのが上手いと思う >>703
「別れの瞳」も面白かった
こんなんで大丈夫なんかとも思うけど プレイバ半分まで読み進めた
登場人物少ないなかでセッケスした美人秘書が気になる人物 プレバ、そーきますかってか捻りがないな
あの有名な台詞は古いままでいいと思う
で、ガラ鍵も読み終わった
ハメット作品の中でも難解だってのは確かに実感
ハメットの「デイン家」や「影男」読みたいけど切れてて、しかもハヤカワじゃあ復刊もしてくれんから死ぬまでの楽しみにとっておくは >>703
GW挟んで「少年の荒野」「笥された眠り」も読んだ
どれも面白い
ただ嫁が病気で死んでいて何度も墓場に行って語りかけるところ
モテるけど誘いにのらないことが気になる人はいるかも >>713
「少年の荒野」p.24
>彼女の車をパーキング・ガレージから引き出した
は二人でレンタカーで出向いて車を拾い上げるので
どうして「ピックアップした」と訳さないのかと思ったら
原文は”bailed"になってて「保釈金を払って保釈する」ですね
ボストンの街のど真ん中の駐車場にバツイチ独身貴族女教師がランチ食べるために駐車料金も顧みず駐車するので皮肉ですね
ハードボイルド小説のこういう大胆な表現は訳しにくいね >>711
あの秘書との再接触に気を使ってアムニー弁護士に報告しなかったんだよねマーロウは
でどういうわけだか秘書じゃなくて弁護士が直接電話掛けてくるw
弁護士との裏の意味のやり取りが面白い
田口さんはそこは理解していて絶妙な訳 小鳥遊書房のチャンドラーは読みにくい
訳がどうこう以前に紙が薄くて裏の文字が透けてさ。目がチカチカするわ >>703
短編の「石の家の悲劇」も読んだ
作者の本職が刑事弁護士だからなのか
登場人物の性格付けや設定がことごとく上手いな
色んな人のことをよく知っている感じがある >>714
考えてみたが「高い金を払って保釈した」と意訳するのが良さそう >>703
「死の跳躍」も読んだ
これと「つながれた山羊」は暴力小説に近いな
探偵がやや暴力的に解決する傾向があること
ベトナム戦争の兵士についてやや肯定的な記述が多いこと
舞台がボストンであること
それでスペンサーと比べられるんだな
全然小説の印象は違うけど
あと暴力と戦争に関する記述で
リベラルな評者に嫌われて評価低かったのかも
概ねリベラルな探偵なんだけどね
自分はハードボイルド探偵ものシリーズではベスト5入るくらい気に入った
あと長編は2作あるから楽しみだ 「死の跳躍」は娼婦のフリーランスの話と
ベトナムの地下壕戦の話が詳しく語られているところも面白かった
キャラ造形やその後のストーリー展開に反映されてるし
>>717
本職は刑事弁護士じゃなくて法律学校の教授
並行して読んでた「犯罪」のフェルディナンド・フォン・シーラッハと混同した
これもハードボイルド小説でいいと思う
面白い >>11
ジョン・カディものは1993年「湖畔の四人」を1996年に出してその後シリーズの翻訳は止まってますね
その後5作あるようですが >>703
短編「ケルズの書」も読んだが面白かった
なぜあまり知られてないのかな
goodreads見るとシリーズはどれも3点台後半で高いのは3.9あるから
アルバート・サムスンと同じくらいの評価
「ジョン・カディ」シリーズは goodreads見ると「ジョン・タナー」シリーズと評価は大差ないけどタナーの方は2002年にシリーズ最後まで翻訳されてんだよね
カディは後4冊残ってる
タナーはやや軽めだから当時人気もあったのかな
タナーも好きだけど 「死を選ぶ権利」「湖畔の四人」も週末に読んだけど面白かった
最初の方は法理がテーマだから嫌な予感がしたけど面白く読めた
湖畔の方はgoodreadsでは一番評価が高かった
自分はそこまででもなかったけど面白かった
しかしこのシリーズは人があっさり死ぬな
あとやっぱりちょっと保守的なんだなこの作者は >>704
もう全然話を覚えてないわ
「少年の荒野」と少し話が似ていることもあって
こっちの方が自然が出てきているところが好きなこともあって印象が強くて
スコット・ウォルドン「北方の大地、逃亡の西」も好きなんだよね
自然がよく出てるんで
探偵小説じゃないけど 『約束の地』ロバート・B・パーカー 読了
初めてロバート・B・パーカー作品を読んだが
含蓄めいて洒落た台詞も良いし探偵のスペンサーをはじめ魅力的な人物がそろってて面白かった
食事の描写が多くて読んでたら何かお腹が空く作品でもあったな
ただストーリーや雰囲気は良かったが、ミステリー要素がかなり薄い点だけは物足りなさを感じた 他にもスペンサーシリーズを読んでみようかなと思ってるんですが
もしかしてこのシリーズってミステリー要素は薄いですか?
ハードボイルド作品にもある程度のミステリー要素は求めているので、そこは気になる