>>259 つづき

Q:講演ではCBDが「癌細胞を殺す」という作用についてお話しされていました。この
「癌細胞を殺す」という作用も、癌細胞を「減らす」のか「増やさない」のか、
どちらでしょうか。

A:実際、両方の効果があると言えます。非常に高用量のCBDの場合は、欠陥細胞だけを殺し、
健康な細胞を殺すことはありません。もしかするともう少し低用量であれば、癌細胞の
増殖を抑えると言えるでしょう。

癌細胞というのは大変成長が早いのですが、その理由の一つとして心血管形成という
癌細胞の活動があります。癌細胞自身が、自分のために血液を獲得すべく血管を作ると
いう働きです。CBDにはそれを抑える作用があるのです。CBDは癌細胞のために新しい
血管を供給するのを抑える効果があるのです。

一般的な細胞というのはくっつきあって存在していますが、癌細胞の場合はくっつき
あうことはなく、バラバラになって存在していますので、それで転移が起こるわけです。
CBDはその転移を防ぐことができるのです。

ただ、くれぐれもご理解いただきたいのは、癌細胞を殺すためにはかなりの高用量が
必要となってくるという点です。費用もかかりますし、そこまでの用量を体に取り込む
こと自体、容易なことではありません。その「高用量」とは、1日に500r〜1000rであり、
また多くの癌の場合は、CBD単体ではなく、その他のカンナビノイド類やTHCと一緒に
摂取したほうが効果が高いことがわかっています。

その他のカンナビノイド類もまた、悪性腫瘍を殺す働きがあります。つまり、癌細胞に対して、
違う角度から違うカンナビノイドが攻撃をするということです。その方が効果が高いのです。

従来型の癌治療でも、種々の抗癌剤のカクテルを使うわけで、CBDもまたその他カンナビノイド類
が存在することによって、アントラージュ効果を生むのです。