>>261 つづき

Q:日本の現状では、神社のしめ縄すら輸入に頼らざるを得ない段階にきている。
その国固有の伝統と、現在のポリティカルコレクトネスが並立しない。博士の見解は?

A:歴史的に日本での大麻禁止はアメリカによるもので、それに対しては遺憾に思っており、
現状は変わるべきだと考えています。もしその現状が変わり、日本での大麻栽培が認可
されれば、国内で医療大麻が生産できるわけです。それまで禁止されていたものに対する
政策が転換するという現象は、現在色々な国で起こっています。

大麻栽培の禁止は日本だけではありませんので、可能性はあります。1961年の単一麻薬協定は
完全に時代遅れであるのは明らかで、日本の大麻取締法もそれを根拠にしているため、
協定が変えられるべき時期に来ていると思います。

ヘンプは東アジアでは1万年以上用いられてきました。記録にある以前から、大麻は薬品
として使われてきました。それに比べれば、禁止されているこの70年間というのは非常に
短いものだし、それを科学的に裏付けることができないという政策は変わらなければいけません。

Q:日本の場合、研究すらできないという現状が、日本だけ取り残されている状況を生んでいる
と思うのですが、どう思われますか。

A:わかります。アメリカでも研究は今でも難しいと、この21年間肌で感じてきたことです。
ですが、これまでがそうだったからといって、その状況が正当化されるべきではないと思うし、
今後変わる可能性がないわけではないと思います。大麻の禁止によって、まず基本的人権の
尊重が侵害されていると私は思います。さらに言えば、神道という宗教の自由も。国連が
理解しなくてはいけないのは、基本的人権というもののほうが、理由もなく作られた国際的な
協定よりもはるかに重要であるということです。カンナビスの持つ医学的効果を無視する
ことはできるかもしれませんが、それは嘘を押し付けていることに他なりません。

(詳細はリンクサイトにて)