>>525 つづき

結論

大麻使用障害の遺伝的責任は、タバコ喫煙と大麻の常用を超えて、
統合失調症と強く関連しているようであり、大麻使用障害と統合失調症との
因果関係を裏付ける証拠は混在している。

(以上、抜粋要約、詳細はリンクサイトにて)

【私的解説】

以上の調査で分かる事は、大麻使用障害(≒依存症)は遺伝により引き起こされる可能性が高い。
そして、それは統合失調症とも有意に関連している。

しかし、潜在的な因果変数分析では因果関係の証拠は見つからなかったが、
タバコ喫煙と大麻常用を考慮した後でも、統合失調症の責任に対する大麻使用障害の
リスク増加効果はあった。

つまり、大麻使用障害は遺伝により引き起こされ、統合失調症のリスクを上げる。
この事は統合失調症が大麻が原因で発病するのではなく、遺伝により引き起こされる事を強く示唆してる。

因果変数分析では因果関係の証拠は見つからなかった事は、大麻が統合失調症の
原因であると言う因果関係はないか、極めて少ない事を示唆している。
また、統合失調症は複合的な原因で発症する事が示唆されている。

この研究からも、統合失調症は遺伝的要因により発症し、大麻との因果関係はないか、
極めて小さいことが分かる。