2024年5月9日に刊行の新刊をご紹介いたします。
常々解禁派が主張していたような内容になっています。

大麻推進派も慎重派も、多くの方に本書を読んでいただき、
自分なりの「大麻」論を考える契機としていただければ幸いです。

【真面目な医学書の出版社が、真面目に作った大麻の本】
『大麻の新常識』(松本俊彦 監修・新見正則 ファシリテーター、新興医学出版社 刊)発売! 

教科書における大麻の知識と、患者さんとの乖離

 医学部や卒後研修、精神医学の教科書には、大麻を使用すれば、知覚変容や幻覚・妄想、はたまた無動機症候群といった症状が起こると記されていました。

 しかし、外来で出会う大麻患者さんたちは、覚せい剤のみならず処方薬や市販薬の使用患者さんとは異なり、普通の方ばかりです。多くは20 年以上、それこそたばこ感覚で毎日大麻を使用してきたにもかかわらず、少なくとも逮捕されるまでは仕事は順調、家庭も円満だったというのです。

大麻の学び直しによって気づいた社会制度の問題

 大麻の有害性について抱き続けてきたモヤモヤした気持ち――それは安全か否かではなく、酒やたばこと比べてどうなのか、という点において――が拭えなくなった私は、古い知識をいったんすべてリセットし、大麻という薬物と大麻政策について学び直しました。そして、大麻そのものよりも、大麻使用に起因する弊害といえば、その薬理学的影響ではなく「逮捕」という社会的制度である。つまりは、大麻政策の方が有害ではないか、と考えるようになったのです。

(詳細はリンクサイトにて)