日本大学 アメリカンフットボール部廃止
大学アメリカンフットボールにおける脳震盪発生の実態調査と既往歴との関係
https://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2012/1K09A220.pdf
アメリカンフットボールは脳震盪の発生の多いスポーツである。
関東アメリカンフットボール連盟の統計によると、 脳震盪の発生率は
1試合当たり 0.9〜1.0 件であり、日本の大学アメリカンフットボールに
おける脳震盪の発生率はア メ リ カ の 10 〜 20 倍 に な る 。 元アメフト選手の9割で脳疾患 接触型スポーツで事例
https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO22493880Q7A021C1000000/
引退したアメリカンフットボール選手から死後に提供された脳標本を分析した
ところ、およそ9割に「慢性外傷性脳症(CTE)」と呼ばれる病変が認められた
ことが、米国の研究で明らかになりました。
【慢性外傷性脳症(Chronic Traumatic Encephalopathy; CTE)とは】
ボクシングやアメリカンフットボールなどの激しいコンタクトスポーツにお
いて、脳振盪(のうしんとう)などの軽度の頭部外傷を繰り返し受けた人が発
症する進行性の疾患。数カ月から数年以上の期間を経て、精神症状(抑うつ、
攻撃性、自殺企図など)や認知機能の低下、パーキンソン病に似た症状などが
出現する。CT検査などでは見つからず、死後の病理解剖でしか正確な診断がで
きない。
アメリカンフットボールのように、プレーヤー間の接触が多いスポーツは、長
期的な神経障害、特に慢性外傷性脳症のリスクを上昇させる可能性があると考
えられてきました。
頭部に外から加えられた衝撃によって、頭皮や頭骨、脳などに損傷が起こる頭
部外傷(脳振盪を含む)を繰り返すと、慢性外傷性脳症を発症する危険性が高
まります。いったん発症すると、慢性外傷性脳症は徐々に進行して、神経障害
や認知症などの症状をもたらします。
米国では2008年に、コンタクトスポーツや、軍人としての任務の中で繰り返さ
れる頭部外傷が健康に及ぼす長期的な影響を調べるために、退役軍人医療シス
テムやボストン大学などの協力の下、脳バンクが設立されました。慢性外傷性
脳症を発症するリスクが高い生活を送っていた人々から、死後に脳の標本の提
供を受け、研究することが目的です。 今回ボストン大学医学部のJesse Mez氏らが報告したのは、死後に脳の標本を
提供した元アメリカンフットボール選手202人に関する分析の結果です。死亡
時の年齢の中央値は66歳で、フットボールをプレーしていた期間の平均は15.1年
でした。それらの選手一人ひとりについて、近しい親族を対象に、運動選手と
してのキャリアや、頭部外傷の経験、死亡するまでに見られた症状に関する聞
き取り調査を行いました。
レベルの高い選手ほど高率に慢性外傷性脳症と診断
202人中177人(87%)が、脳の変化の特徴に基づいて慢性外傷性脳症と診断さ
れました。その割合は、レベルの高い選手ほど高くなっていました(表1)。
生前に認められた症状に基づいて、慢性外傷性脳症患者を軽症(44人)と重症(133人)に分けると、軽症患者の死亡時の年齢の中央値は44歳で、プレー期
間の平均は13年、死因として最も多かったのは自殺(12人、27%)でした。
一方、重症患者の死亡時の年齢の中央値は71歳で、プレー期間の平均は15.8年
でした。主な死因は神経変性疾患(認知症、パーキンソン病など)で、62人(47%)でした。
脳組織の分析では、慢性外傷性脳症患者全員の大脳皮質に、リン酸化タウ蛋白
質(ptau)を含む神経原線維変化(NFT)が認められました。NFTの存在は、
重症患者ほど広範囲に見られました。一部の患者の脳にはアミロイドβも存在
していました。ptau、NFT、アミロイドβはすべて、アルツハイマー病患者の
脳に認められることで知られています。
111人の慢性外傷性脳症症例について、さまざまな臨床症状に関する情報が得
られました(表2)。症状が徐々に進行した患者が多く、軽症患者の23人(85%)
と重症患者の84人(100%)が進行性でした。 米アメフト選手の99%が脳障害 米国最大人気スポーツに再び衝撃
https://www.j-cast.com/2017/09/16308163.html?p=all
米のアメリカンフットボールリーグ「NFL」の選手が、プレー中の衝突や
タックルで受ける脳のダメージが社会問題になっているが、元NFL選手の
なんと99%が脳に重大な障害を負っていることがわかった。
米ボストン大学の研究チームが死亡した選手たちから提供された脳のサン
プルを分析、米医師会誌「JAMA」(電子版)の2017年7月25日号に発表した。
MRIやCTスキャンの脳画像では写らない病気
「JAMA」の論文要旨によると、研究チームは2014年以降に死亡したアメリカ
ンフットボールの現役選手・元選手の「脳献体プログラム」を使い、202人の
選手の脳サンプルを分析した。202人の平均年齢は67歳で、NFLの元選手から
高校生や大学生、カナダの選手らも含まれている。
その結果、次のことがわかった。 (1)202人のうち177人(86%)に「慢性外傷性脳症」の病変が見られた。
最高レベルの元NFLの選手111人では110人(99%)に慢性外傷性脳症の病変が
あった。慢性外傷性脳症は、ボクシングやアメフト、柔道の選手などに多い
病気だ。プレー中に脳への打撃が繰り返され、何度も脳しんとうを起こすと
発症する脳神経系の病気だ。記憶障害やめまい、うつ病、認知機能の低下な
ど認知症やパーキンソン病に似た症状が起こる。しかし、MRIやCTスキャンな
どの脳画像には病変が写りにくいため、診断がつきにくい厄介な病気だ。
死後に脳を解剖して初めてわかるが多いことから、この診断名がついた。
(2)高校生や大学生にも軽度の慢性外傷性脳症の病変が見られた。
(3)重度の慢性外傷性脳症の病変があった84人を調べると、80人(95%)
が認知症を発症していた。 この結果から研究チームは「アメフトの選手は、プレーを通じて度重なる
衝撃が脳に加えられた結果、慢性外傷性脳症になる危険性が非常に高いと
いえます。また、慢性外傷性脳症が認知症を引き起こしている可能性もあ
ります。慢性外傷性脳症の症状は、選手が引退してから何年もたってから
現れます」と警告している。
元選手の集団訴訟で1100億円を支払ったNFLだが...
NFL選手の脳の後遺症問題では、多くの元選手がアルツハイマー病などに
悩み、自殺も相次いだことから、元選手や家族ら約5000人が原告となって
NFLに対して集団訴訟を起こした。2015年4月、NFLが10億ドル(約1100億円)
の賠償金を支払うことで和解に達しているが、一部の元選手らは、NFLは
プレーの危険性を理解せず、安全策を講じていないと批判を続けている。
また、現役時代にNFL屈指のDT(ディフェンシブタックル)と絶賛され、
引退後はNFL殿堂入りも果たしたウォーレン・サップ氏(44)が2017年6月、
記憶障害を発症していることを米オンラインスポーツメディア「The Players'
Tribune」に告白して話題になったばかりだ。今回の研究結果が、米国最大
の人気スポーツを再び揺るがしそうだ。 アメリカ最大の人気スポーツ アメリカン・フットボールを巡る“脳震盪問題”
https://news.1242.com/article/127357
アメリカ最大の人気スポーツといえば、なんといってもアメリカン
フットボール、通称“アメフト”です。ちょうど今、トランプ大統領と
アメフトの選手たちが、国旗掲揚のありかたを巡ってモメにモメてますが、
こんなことが世界的なニュースになるのも「大人気スポーツ」である
ことの証左といえるでしょう。
アメフトのプロリーグ、NFL(National Football League)が創設され
たのは、約100年前(1920年)。以来、倍々ゲームのようにファンが増え
続けまして... 現在ではアメリカ国内だけでも、毎週1億人以上のファン
がテレビやスタジアムでアメフトに熱狂しています。
なにしろ、人気チームのシーズンチケットを購入しようと思ったら、
「10年以上」待たなきゃならない!NFLの優勝決定戦「スーパーボール」
の視聴率は、なんと「25年連続40%以上」を誇っているほど…まさに
アメフトこそは、アメリカの国技といっても過言ではないんです。 ところが… そんなアメリカの国技「アメフト」が、いま、存続の危機
を迎えているというんです。毎週1億人が観てくれて、NFLは大儲けの
ハズなのに… いったいなぜ?実は… いま、アメフト界では、「脳震盪」
が、業界を揺るがす大問題になっているんです!
アメフトの最大の魅力は、なんといっても、大男たちがフルスピード
で繰り広げる肉弾戦ですよね。フィールドの格闘技と言われるくらいで、
大男たちが、ドカーン!とぶつかり合うからこそ面白い!ところが…
最近のスポーツ医学の進歩により、恐ろしい「事実」が明らかとなって
きたんです。
ひとつ!
「アメフトの選手である以上、脳震盪のリスクを避けることはできない。
選手と衝突、あるいは激しく転倒した場合、ヘルメットの中で、脳が激
しく揺れてしまうからだ。」
ひとつ!
「繰り返して脳振盪を起こすと、過去の脳振盪から脳が回復しないうち
に脳に障害を与えることになるので、回復が遅れたり、障害が長期化
する可能性が高まる。」 そして、さらに、ひとつ! これが実に恐ろしい話なのですが…
「NFLを引退した約2万人のうち6千人が、脳震盪が遠因のアルツハイマー
病や認知症になる恐れがある。」
実際、ここ数年来、NFLの元スター選手たちが、引退後、精神に異常を
きたし、発砲事件を起こしたり、あるいは自殺を遂げたり… という例が、
後を絶ちませんでした。2013年には、NFLの元選手、約4500人が、
「現役時代のプレーで脳に健康被害が生じた」として、NFLに、損害賠償
を求める集団訴訟を起こしました。
そして… 一昨年(2015年)、ようやく和解。NFLは「総額で10億ドル
(約1,200億円)」にも上る巨額の賠償金を支払うことになったのです。
端的に言えば、NFLが事実上、「過失を認めた」ということなんです!
同じ年、2015年には、この問題を題材としたウィル・スミス主演の映画、「Concussion」(※コンカッション/「脳震盪」という意味)が公
開されまして、脳震盪問題への問題意識が、さらに高まることとなり
ました。 さぁ、そうなると… 気になるのは「その後」でありますよね。アメフト
は、莫大な資本が動く、超巨大産業です。おいそれと「アメフト廃止」
というわけにもいかない…NFLは、その後、対策を講じなかったので
しょうか?
いえいえ!
当然ではありますが、NFLは、今まさに、さまざまな対策を講じようと
しているんです!たとえば、アメフトの公式ルールに、「脳震盪に対
するガイドライン」を付け加えました。
いわく…
「選手が頭部にヒットされたら、適切な医療担当者が、脳振盪の徴候や
症状を確認する。選手に拒否させてはならない。脳振盪ではないと選手
は答えるものだからである。」
… というような具合に、さまざまな注意事項が明記されました。しかし、
それよりなにより、日本ではまるで知られていない、衝撃的な慣習が
加わったんです!
「選手としてプレーし始めたときからカウントして、3回、もしくは
4回目のコンカッション(脳震盪)があった時点で、選手は引退を勧告
される。」 …いかがでしょうか? 要するに、どんなに将来を嘱望された大型新人
であったとしても、脳震盪が3回、もしくは4回となれば、「引退を勧告
される」ということになっているんです!
脳震盪問題への、科学的なアプローチも進んでいます。たとえば、
GPS(全地球測位システム)が、アメフト選手のスピードとタックル回数
を正確に測定。タックルの回数を制限しようという取り組みが行われ
つつあります。
新たなスポーツ用品も開発されています。たとえば、スポーツメーカー
の「リーボック社」は、「CHECKLIGHT」(チェックライト)という、
センサー付きの帽子を販売しています。これをヘルメットの下にかぶる
と、頭部に大きな衝撃を受けた時に、ライトが点灯するようになってい
ます。このライトが光ると、『あっ!この選手は、ベンチに下げないと
マズイぞ!』というわけです。
いまや、アメフトの風景は、すっかり変わりつつあります。脳震盪を起
こしたときの手順も決まっていますし、フィールド上には必ず、チーム
専属の医者もいます。全試合に、NFLの専門スタッフが派遣されるよう
になり、脳震盪に繋がる激しいヒットを監視しています。それでも…
事故を完全に防ぐのは、事実上、不可能。もはや現在のアメリカでは、
子供たちにアメフトをやらせたがらない親が増えている… というんです。
アメリカ文化の象徴、アメフトが、脳震盪問題で大ピンチ!というお話…。
皆さんは、どう思いますか? 米国アメリカンフットボールのタックル禁止法案の行方
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/300b0bba0eb193ebae283ab60eedd245573a0734
今年の年明けから春先にかけて、アメリカンフットボールの本家とも
言える米国で、州の法律によって、一定の年齢になるまでアメリカンフットボールのタックルを禁止しようという動きがあった。
以下の州で次のような法案が提出された。
1月 ニューヨーク州 12歳以下のタックル禁止。
1月 イリノイ州 12歳以下のタックルを禁止。
2月 カリフォルニア州 タックルのあるアメリカンフットボールに
年齢制限。
2月 メリーランド州 14歳以下のタックル禁止とサッカーの
ヘディング制限。
3月 ニュージャージー州 12歳以下のタックル禁止。
5月時点では、法案取り下げ、否決した州もあり、まだ、成立した州はない。
イリノイ州 法案取り下げ。
カリフォルニア州 法案取り下げ。
メリーランド州 法案否決。
ニュージャージー州とニューヨーク州は、否決も可決も取り下げも
されていない。 法案が否決されたり、取り下げられたりしても、幼い子どもにタックル
をさせず、腰につけたフラッグを奪うことでタックルの代わりとする、
フラッグフットボールを推奨する流れは続いている。
なぜ、このような法案が提出されたのか。それは、NFL米国プロアメリカ
ンフットボール選手と慢性外傷性脳症(CTE)との関係が明らかになって
きたからだ。
アメリカンフットボールのプレー中に、脳震盪を含む頭部への衝撃を繰
り返し、受けることによって、慢性外傷性脳症を引き起こす可能性のあ
ることが分かってきた。慢性外傷性脳症は、記憶障害、気分障害、認知
症の症状が出る進行性の疾患だ。
アメリカンフットボールは米国で最も人気のあるスポーツ。激しいぶつ
かり合いで大観衆を沸かせ、倒れても立ち上がってファンを熱くした選
手が、引退後に慢性外傷性脳症に苦しんでいた。
良識ある大人ならば、子どもたちが数十年後に苦しむかもしれないリスク
をできるだけ避けたいと願うのは当然のこと。しかし、アメリカンフット
ボールのぶつかりあう魅力、作戦の妙、見ごたえある選手のパフォー
マンスなど、簡単には手放せない。子どもたちの脳にどのような影響を
与えるか、科学的に解明されていない面もあるとはいえ、いかに危険要
因を取り除くかが、アメリカンフットボールの今後にかかっている。 米国では、タックルを年齢で制限する法案が提出される以前から、法に
よって、スポーツ時の脳震盪と頭部衝撃から子どもを守ることは、なさ
れている。
各州の法で、学校や子どものスポーツ団体は、子どもと保護者に、脳震
盪の危険について啓蒙し、情報を提供しなければいけないと定めている。
また、スポーツ指導に携わる人にも脳震盪について学ぶよう義務付けて
いる。
脳震盪が疑われる場合は、ただちに練習や試合から退かせ、医療従事者
の診断を受けさせる。脳震盪と診断されたら、プロトコルに従って復帰
まで段階を踏んだトレーニングをしていくことも浸透してきた。
脳震盪の情報提供を義務付ける州法をさらに強化しようと踏み込んだ
議員たちの思いが、12歳以下、14歳以下のタックル禁止法案という
形になって表れたのだろう。 私は、脳震盪の情報提供の義務付けがあるので、法律でタックルを禁止
する必要はないと思っている。それに、タックルの代わりにフラッグ
フットボールや他のスポーツ種目を選ぶ自由は常に保護者と子どもに与
えられている。身体の小さいうちに、安全なタックルを身につけたほう
がよいという考え方もある。頭部に衝撃を受けやすいスポーツは
アメリカンフットボールだけではない。サッカー、スケートボード、
スノーボード、アイスホッケーなどの種目も当てはまる。アメリカン
フットボールのタックルだけを法で規制しても、全ての子どもを守る
ことにはならないと思う。
しかし、正直な気持ちを吐露すると、私にはコンタクトスポーツをする
子どもがおり、頭を打ったと聞けば、数十年後、子どもが後遺症に苦し
むのではないか、と不安を感じることもある。年少者のタックルが法で
禁止されれば、このような漠然とした不安から逃れられるのではと思わ
ないこともない。 今、米アメリカンフットボール界には、リスクを減らしていかなければ、
競技人口を維持し、ファンをつなぎとめていくことができないという
危機感がある。カリフォルニア州では州法で、高校アメリカンフット
ボールでのタックルの練習時間を制限。その他にも安全なタックルや
プレーを身につけるために、あえてヘルメットを外して練習する方法
などが研究されている。安全意識は高まっており、悪質な反則タックル
は、競技の存続にかかわってくる。だから、法によってタックルのある
アメリカンフットボールを制限するという法案の提出そのものは、
それほど、違和感は感じなかった。
違和感はなかったが、ひとつの疑問が浮かんできた。アメリカンフット
ボールと直接に関係ないことは重々承知のうえだが、州法でタックルを
禁止してまで、子どもを守ろうとするのに、なぜ、米国は銃の規制を
もっと強化して、子どもを守らないのだろうか、ということだ。
5月下旬、インディアナ州の中学校で発砲事件が起きたとき、アメリカン
フットボールの競技経験者である教員が銃を持った人間にタックルをして、
子どもたちを守ったという。4月にもワシントン州の高校で、高校生が
発砲したときに、社会科の教員がタックルをして、ケガ人を出さなかった
そうだ。
一定の年齢に達するまでタックルを禁止する法案を提出した議員の信念
は十分に理解できる。けれども、タックルのあるアメリカンフットボール
をしない選択肢は保護者と子どもに常に与えられている。学校で発生する
銃撃の被害は、個人の意思と選択で避けられるものではないのだから。 40代で認知症も…元ラグビー選手100人以上が「脳震盪で後遺症」訴え競技団体に法的措置
https://sakisiru.jp/32784
ラグビー強豪国、ニュージーランドの新聞社系ニュースサイト
「Stuff」によると、100人以上の元ラグビー選手がラグビーの
国際競技連盟「ワールドラグビー」や、イングランドラグビー協会、
ウェールズラグビー協会に対して、現役時代に脳震盪が繰り返された
ことによって、後遺症が発生したとして法的措置を講じているのだ。
40代で初期認知症、元スター選手の悲劇
訴えを起こした元選手の中には、ラグビーの2003年W杯を制した
イングランド代表のスティーブ・トンプソン氏や、ラグビー元
ニュージーランド代表のカール・ヘイマン氏といったスター選手も
含まれる。トンプソン氏は2020年に42歳の若さで初期の認知症と
診断されている。ヘイマン氏も昨年、41歳の時に若年性認知症と
診断されたと公表した。訴えを起こしたうちの1人、アリックス・
ポパム氏も2020年12月に早期の認知症と診断されている。 昨年、イギリスでプロのラグビー選手を対象に行われた調査によると、
たった1シーズンプレイしただけでも選手の脳に悪影響を与えること
が分かった。調査によると、脳への血流量の減少や認知機能の低下は、
ポジションにかかわらず、どの選手にもみられたという。研究チームは、
脳へのダメージは年々、累積していく可能性があるとしている。
日本では部活などで19年間に460人が突然死
体と体を激しくぶつけ合うラグビーは、スクラムの際など、選手の頭
と頭がぶつかり合う場面も少なくない。それだけに、日本の部活レベル
でも重傷事故が起こっていることが以前から問題視されてきた。
日本スポーツ振興センターが主催した講演会「学校でのスポーツ事故
を防ぐために」の中で、東京都市大学教授で、日本ラグビーフット
ボール協会理事(当時)の渡辺一郎氏は、学校でのラグビー事故の実態
を説明している。
それによると、1998年度から2016年度までの19年間で、体育の授業や
部活動といった学校体育のラグビーでの突然死は460人に上る。熱中症
による突然死の例もあるが、タックルなどによる頭部へのダメージに
よる死亡例の方が多い。渡辺氏は、死亡事故の一例を挙げ、その詳細
を次のように検証している。 他校との練習試合で、本人がボールを持って走っていた時、相手選手
のタックルを受け、左に回転しながら背中から前方に倒れた。その時に、
肩、後頭部の順にグランドに勢いよく打ちつけ、頭部を打撲した。
負傷後嘔吐、その後意識消失しドクターヘリで救急輸送された。治療を
受けるも約10日後に死亡した。
当該生徒は、練習試合中前半1回、後半4回タックルを受けている。
そのうち2回のタックルはダメージが大きく、特に最後の5回目の
タックルが致命傷となった可能性が高い。 サッカーはヘディング禁止、アメフトはルール改正
サッカーではヘディングによる脳震盪が問題視され、イングランド
サッカー協会(FA)は7月18日、12歳以下のヘディングを禁止すると
発表した。
また、脳疾患がある元アメフト選手ら約5000人が、アメリカの
ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)を訴えた裁判では、
NFL側が推定総額10億ドルを支払うことで、2016年に和解している。
NFLはその後、選手の安全を守るための新ルールを導入。たとえば、
タックルをする際やタックルを受ける際に、ヘルメットから当たり
に行くことは反則となった。その成果もあってか、2018年シーズン
では脳震盪を起こした選手が、前シーズン比で30%減少したという。
時には、頭と頭が衝突することも辞さないような、迫力のあるぶつか
り合いがラグビーの魅力の一つだが、ルール変更など、何らかの対策
が必要なのかもしれない。 法政大アメフト部員3人、大麻使用陽性疑いの反応…うち1人「合法な薬物使った」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d601d35ce010bc4c7615e3fbfa011410107242e8
法政大学アメリカンフットボール部で大麻使用の疑いがあり、
大学側が尿検査を行ったところ部員3人から陽性と疑われる反応が
あったことが20日、分かった。警視庁の尿検査では陰性だったという。
3人のうち1人は大学側の聞き取りに「合法な薬物を使った」と話し、
ほかの2人は使用を否定している。
法政大広報課によると、アメフト部員が大麻を使用しているとの情報
を同部の指導陣が把握。大学側が今月17日、簡易検査キットで同部員
約100人を尿検査したところ、3人から陽性と疑われる反応が出た。
大学からの相談を受けた警視庁が19日、この3人の尿を検査したが
全員が陰性だったという。 日本大学
本学アメリカンフットボール部の廃止(廃部)について
https://www.nihon-u.ac.jp/information/2024/01/14357/
この度、学生等へのサポート体制が整いましたので、
令和6年1月23日に学長が決裁をし、正式に廃止(廃部)
の手続きが完了いたしました。 廃止(廃部)日は
令和5年12月15日となります。 併せて、同日付けで
同部指導陣4名も解任となります。 映画『コンカッション』冒頭一部公開!
〈ウィル・スミス主演!医師がアメフト界に禁断のメスを入れる。
事実に基づく緊迫の医療ドラマ!〉
https://www.youtube.com/watch?v=9hJeniLkxT8